THE PINBALLS、遂に解き放たれたメジャー1stシングル「Primal Three」

THE PINBALLS | 2018.04.23

 2006年の結成以来12年、オリジナルなメンバーにてタイトでソリッドなロックンロールを放ち続けてきたTHE PINBALLS。 古川貴之(Vo)、中屋智裕(G.)、森下拓貴(B)、石原天(Dr)からなる4人組だ。
彼らの放射する8ビートを中心としたシャープなサウンドは心奮わせるものばかり。その放出される各曲に込められたパッションは観る者、聴く者を虜にさせてきた。
そんな彼らが昨年末メジャーに移籍。この度メジャー1stシングル「Primal Three」をリリースした。3種のタイプの違ったナンバーが収まった今作は、テンポやサウンドに関係なく現在の彼らの“いったれ~!!”的な気概がダイレクトに伝わってくる1枚。まさに現行の彼らの姿勢やアティテュード、柔軟性が上手く捉えられた全3曲だ。
そんな今作についてを中心にボーカルの古川がTHE PINBALLSを紐解く。

EMTG:THE PINBALLSは基本、ソリッドでタイトなロックンロールサウンドですが、同時に様々な表情を持った音楽性を擁している面も魅力的です。
古川貴之(以下、古川): 「意外とファニーだね」とか「楽しい」や「ハッピーになれる」なんて、よく言われます。そこも自分たちの面白さだとは自覚していて。もちろんロックンロールのソリッドさは大好きですが、反面、お客さんと共に生み出すハッピーさも好きなんです。
EMTG:分かります。ロックンロールを大きく分けたとして、やさぐれタイプとパーティタイプがあったとしたら、THE PINBALLSは、そのどちらにも行けるバンドという印象があります。
古川:そこなんです! 自分自身、このような一見、悪そうに見える人間が実は優しい面も持っている。そこに憧れているし、そんなカッコ良さに惹かれて今の音楽性だったりもするので。
EMTG:それには何かキッカケでも?
古川:僕の中ではBLANKY JET CITYがまさにそのような存在で。元々彼らのことは好きでしたが、「ダンデライオン」を聴いた時に、ことさら好きになったんです。かっこいいのに優しい。そこに惹かれ、いつしかそれが自分の理想像になっていきましたね。
EMTG:THE PINBALLSは、そのロックンロール性に、様々な音楽性を上手く採り入れている部分も耳を惹きます。
古川:がっつりルーツミュージックだけを演るバンドではないですからね。僕自身、音楽の垣根を越えて色々と取り入れたい願望もあるし。音楽って何でもありじゃないですか。魂をロックンロールさせながらも、様々な音楽を自分なりに解釈して演る方が僕は好きで。言い替えると魂がロックンロールしていれば、音楽性は関係ない。そこに僕らの音楽の面白さを見つけてもらえると嬉しいですね。
EMTG:他のメンバーも同意見ですか?
古川:ところがそうでもなくて(笑)。逆にリーダーでリードギターの中屋はルーツに根差している男で。しかも頑固者ですから(笑)。言っちゃうと昔堅気の職人のような奴なんです。例えば家を建てる際に、僕が設計士で、中屋が大工の棟梁だとして、彼は、「そんな家は家じゃねぇ!」とか、「そんな材料はねぇ!!」、「フローリング?! そんなもん畳で充分だ」「窓なんて我がままを言わず、引き戸で行け!」等々言いそうなタイプで。
EMTG:(笑)。
古川:だけど、そんな彼との融合だからこそ生まれる面白さも、このバンドにはあって。実際にバンドで家を建ててみると、外観はコンクリ―トばっこんなんだけど、中に入ると畳の部屋があって、みたいな折衷さがオリジナリティとなり面白かったりするんです。なので、中屋がいないと、もっと何がしたいんだか分からないバンドに映ってたでしょうね。
EMTG:他のメンバーの方々はいかがですか?
古川:僕と中屋だけだと、それこそぶつかりやすいこともあったでしょうが、そこに4人だからこそ保てるバランスがあって。ベースの森下はバンドの意見を吸い上げ、まとめ上げられるタイプで、ドラムの石原は凄く天然なんです。それが上手くバンドのクッションや潤滑油になってくれていて。この4人ならではのバンドだな…と、ことある度に感じます。
EMTG:かなり音楽性に柔軟性が見受けられるのも、その辺りも関係しているんでしょうね。
古川:ずっと近しいことを演りつつ、そのまま徐々に大きくなっていきたいんです。例えると、同じ軌道を回っている惑星ながら、常に新しいものを見つけて、それらも取り入れて更にその軌道を大きくしていくのが理想です。
EMTG:その言葉って、まさしく今回の「Primal Three」とピッタリですね。従来の十八番のロックンロールを基調にキチンと進化している要素も伺えて。「これがTHE PINPALLSだ!!」を、いま自分たちが持っている最新鋭の武器を用いブラッシュアップさせて放った作品印象を受けました。
古川:まさしくその通りです。2曲違ったタイプのダンスナンバーで、3曲目はロッカバラードですからね。単にかっこいいものを追い求めるだけでなく、色々な人間の感性に訴えるものを作りたいと挑んだ作品でもあったので。
EMTG:しかもロックンロールながら3曲とも違ったタイプだし。
古川:今とこれからの自分が見せれたかなって。3曲目の「花いづる森」は、これまでの自身には無かったタイプの曲だし。逆に「Lightning strikes」と「Voo Doo」は、従来の自分たちらしくもありつつ、それだけじゃないですからね。
EMTG:曲のタイプやテンポに関わらず、全体的に凄くバンドの勢いや“いったれ~!!”感に溢れてます。
古川:まさにその辺りはばっちり詰め込めたかなと。その“いったれ~!!”感を出したかったので。
EMTG:しかも、その勢いを速さだけでなく、幅も交えて表してるのもイイ。
古川:シングルとは言え、3曲入りの作品集にしたかったんです。タイトル曲とそのカップリング、または同じタイプの楽曲を立て続けに3曲収録なんて発想は端からありませんでしたから。意識としては3曲入りのアルバム。僕たちが解釈するシングルって曲数の少ない作品集のことで。なので、今回は3曲で一つ。全体を見て一つの作品と感じられるものを目指したんです。
EMTG:1曲目の「Lightning strikes」はいかがですか?
古川:とにかく自分たちが今持ってる元気やパワーを、この曲を通して放ちたかったんです。それらを気持ち良く鳴らしたくて。一撃で景色を変えたり、場面の空気を変えたりが出来る存在や物事について歌ってます。
EMTG:この曲を聴いて胸を貫かれたり、感電する人も多いでしょう。
古川:自分が音楽を聴いて衝撃を受けた際を表した楽曲でもありますからね。音楽が心を貫くことってあるじゃないですか。その最高の瞬間の気持ちを歌に込めてみたんです。
EMTG:古川さんの場合、それはどんな曲でした?
古川:ちょっと意外かもしれませんが、Dreams Come Trueの「何度でも」でした。あのサビの♪何度でも♪とリフレインされる箇所。あそこです。僕、バンドを演りたくて東京に出てきたんですけど、なかなか上手くいかず、バイトばかりしていて。そんなある時、バイトの休憩中に、有線からこのフレーズがふと流れてきたんです。その時の自分の心情とマッチしたんでしょう。僕、その場でボロボロ泣いちゃったんです(笑)。そんな、ちゃんぽん屋のバイトの心を掴んだり、涙を流させたりできる音楽って、やっぱスゲエ!! と改めて感じました。
EMTG:あの歌は秘めたエモさを持ってますもんね。
古川:むちゃくちゃエモいですよ、あの曲は。あのフレーズには雷に打たれたほど感動しました。シンプルなんだけど、その前の色々なドラマさえも蘇らせる力も持っていて。深さやジャンルに関係なく、音楽は人の心を刺せる力を持っていることに改めて気づいたんです。そこからですね。もっと色々なことをやってみようと挑み出したのは。そんな人の心に刺さる言葉を目指して常に歌詞は書いているんで、是非その辺りも聴いて欲しいです。
EMTG:最後に今後のTHE PINBALLSのビジョンを教えて下さい。
古川:今後も自分たちの軌道は変えずに、その周期の輪だけをどんどん大きく、そして強くしていきたいです。信じてついてきて下さい!!

【取材・文:池田スカオ和宏】

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リリース情報

Primal Three

Primal Three

2018年04月25日

日本コロムビア

1. Lightning strikes
2. Voo Doo
3. 花いづる森

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渡辺美里 シャララ 歌詞
たった今、調べました(笑)。先ほどの取材の際に出た、「最も自分に刺さった歌詞のフレーズ」を、逆に今日のインタビュアーさんに訊いたところ、この曲の♪一番速いランナー 勝つとは限らないよ♪というフレーズだったと教えられて。早速調べて聴いてみたんですが、凄くそれが分かりましたね。このフレーズって、ある意味、今の自分たちの気持ちやバンドの精神とも合致する部分があって。僕ら今年で結成12年なんですが、本気で、もうすぐ俺たちの番(ブレイク)が来ると信じてますもん。そんな自分たちにとって、このフレーズは凄く励みになります。



■ライブ情報

a flood of circle TOUR -Here Is My Freedom-
05/18(金)[福岡]小倉WOW
05/19(土)[大分]大分SPOT

Leap with Lightnings tour
05/25(金)[千葉]千葉LOOK
06/03(日)[岡山]岡山PEPPER LAND
06/05(火)[広島]広島CAVE-BE
06/06(水)[香川]高松DIME
06/15(金)[兵庫]神戸VARIT.
06/16(土)[京都]京都GROWLY
06/22(金)[宮城]仙台LIVEHOUSE enn 2nd
06/23(土)[福島]郡山CLUB#9
06/25(月)[新潟]新潟CLUB RIVERST
06/26(火)[長野]長野LIVE HOUSE J
07/07(土)[北海道]札幌COLONY
07/13(金)[愛知]名古屋APOLLO BASE
07/14(土)[大阪]アメリカ村DROP
07/16(月)[福岡]福岡Queblick
07/20(金)[東京]TSUTAYA O-WEST

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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