寺嶋由芙、約1年半ぶりとなる2ndアルバム『きみが散る』をリリース!

寺嶋由芙 | 2018.05.01

 “ゆっふぃー”こと寺嶋由芙が4月25日にリリースする2ndアルバム「きみが散る」は、昨年のシングル3部作「天使のテレパシー」「わたしを旅行につれてって」「知らない誰かに抱かれてもいい」はもちろん、新曲を6曲収録。新曲には、最果タヒ、鈴木慶一、クリス松村など豪華な作家陣が参加している。新作のリリースにあたって、寺嶋由芙はInstagramで「“誰かに向けての”アルバムにしたい」と発言。その真意を、5周年イヤーを迎えた寺嶋由芙に聞いた。

EMTG:CDリリースは発売当日まで信じない性格だそうですが、2016年のファースト・アルバム「わたしになる」以来、約1年半ぶりにアルバムが出る感慨のほどはいかがですか?
寺嶋:まだ全然信じてないです。こんなにすんなりアルバムが出せるわけがないと(笑)。
EMTG:最果タヒさん作詞の「きみが散る」は、メロディーを公募して250曲以上の中から選ばれたものですね。望月ヒカリさん作曲と決まりました。
寺嶋:加茂(啓太郎/サウンド・プロデューサー)さんやテイチクのスタッフさんたちと意見を出した中で、この曲が一番印象をガラッと変えられる曲だという話になりました。表題曲にしたかったので、MVを作る絵が浮かぶかとか、ラジオでかかった時に気づいてもらえるかとか考えた結果、このメロディーに決まりました。
EMTG:最果タヒさんから、この文学的な歌詞が来た時にはどう感じましたか?
寺嶋:「ありがとうございます、よくぞおわかりで」と。こういう歌詞はあまりアイドルは歌わないと思うから、ひとつステップアップするための良い課題をもらった気がしています。
EMTG:「君より大人」は、ヤマモトショウさん作詞、藤田卓也さん作曲です。ソロ・デビュー当時から楽曲提供をしてきたヤマモトショウさんから「5歳年下の彼氏がいる女の子」の歌詞をもらってどう感じましたか?
寺嶋:ショウさんって恋愛の歌に見せかけて、私が悩んでいることをうまく混ぜこんでくるので、「何でわかるんだろう?」っていつも思うんです。今回も、5年経って年齢も重ねて、アイドルとしてはだいぶ大人になってしまったがゆえの焦りみたいなものが入っていると思うので、そこはすごくメタファーが効いています。「君はわたしよりも5年余裕あるから」という歌詞も、私には余裕がないということだから、毒の入れ方がすごく上手だなと思います。
EMTG:「結婚願望が止まらない」はいしわたり淳治さん作詞、鈴木慶一さん作曲です。いしわたり淳治さんはなぜこういう歌詞を書いたと思いますか?
寺嶋:たぶん私の年代相応の歌詞にしてくれというオーダーはあったと思うし、去年のシングル(いしわたり淳治は『わたしを旅行につれてって』『知らない誰かに抱かれでもいい』の作詞を担当)の流れもふまえて書いてくださったんだと思います。
EMTG:「背中のキッス」はkiki vivi lilyさん作詞、rionosさん作曲のクリスマス・ソングです。冒頭から一気に歌いあげるのは大変じゃないでしょうか?
寺嶋:大変でした。ライブでも一発目はドキドキするし、レコーディングの時も一発目が決まらなくて録り直したこともあります。大人っぽくて、でもちょっと力がいる曲ですね。
EMTG:「たぶん…」の作詞はクリス松村さんですが、なぜ「孔璃麿艶」(読み:くりまつ)名義なのでしょうか……?
寺嶋:ご自分が表に出て曲に影響を与えたくないというお気遣いをしてくださったみたいです。80年代の作詞家さんは、名義を変えて楽曲提供をすることもあったから、そのオマージュなんじゃないかという説もあります。
EMTG:まさに呉田軽穂(松任谷由実の作家名義)ですね。クリス松村さんとは、メロディーと歌詞の調整のために直接電話で話したそうですね。その時の印象はいかがでしたか?
寺嶋:とっても丁寧な方でした。一番のAメロからラストまで、1行ずつ全部歌い方をご指導してくださって。私が歌って「そうじゃないのよ」って言われることもあれば、お手本としてクリスさんが歌ってくださったりとかしながら、4、50分ぐらい話しましたね。
EMTG:「コンプレックスにさよなら」は、GOOD BYE APRILの延本文音さん作詞、倉品翔さん作曲です。GOOD BYE APRILのバンド演奏でレコーディングしたそうですが、人がたくさんいる中で一緒に録るのはふだんと感覚が違いますか?
寺嶋:違うし楽しいです。私の歌い方も「こういうほうがいいんじゃない?」と誰かが言ってくれたことが採用されたり、演奏も「ここを変えたほうがいいね」とアイデアがいっぱい出てきたりするので、それはとてもありがたかったです。
EMTG:「きみが散る」について「誰かに向けての」アルバムになればいいとInstagramで書いていましたが、そういう考え方になったきっかけは何でしょうか?
寺嶋: アイドルの「ゆっふぃー」が頑張るための曲は、ファースト・アルバムのタイミングでいっぱいいただいたから、今度は自分は一歩引いたところから誰かを応援するようなアルバムであるべきなんじゃないかなと自然に思うようになったんです。
EMTG:そうなると、「きみが散る」というアルバムが本当の意味で完成するためには「誰かに」届かなくてはいけないわけですね。「誰かに」届いている実感はあるでしょうか?
寺嶋:まだわかんないですね。でも、去年全国ツアーを回って、あまり行ったことがない街でもいきなりワンマンライブをやらせてもらったのに地元の人が来てくれて、「自分が見てるものがすべてじゃないぞ」っていう喜びはありました。
EMTG:ゆっふぃーは2018年になってから、Twitterの投稿が少し抑えめになりましたね。
寺嶋:あ、バレている(笑)。サボっているわけではないですよ。前はがむしゃらにとにかく一個でも多く球を打って人に伝えねばという気持ちがあったんです。でも、5年も経つと「受け手側が過剰に感じてくるのでは?」というのもあって、最適な情報量を最近は考えています。
EMTG:ツイートは減らしつつ、このアルバムを届けるための工夫はしていますか?
寺嶋:そこは今悩み中です。ただ、「女子を釣る」というのが今年のテーマなんです。このアルバムは女子のための歌が多いし、女子に好きになってもらえるアイドルや作品でありたいから、女子が好きそうなものを発信するように今勉強しています。
EMTG:なぜ女子に届けたいと思うようになったのでしょうか?
寺嶋:女子に好きになってもらえれば、男子も好きだと思うんですよ。「女子もちゃんとターゲットにしてますよ」と自分で明確に言わないと気づいてもらえないんです。原宿系やゆめかわいい系のアイドルなら女子も対象だとわかりやすいと思うんですけど、私みたいなスタイルでやっていく場合は自分から「女子も来てね!」って言わないとちょっと難しいかなと思うんです。
EMTG:「寺嶋由芙、原宿系にチェンジ!」という路線変更案はなかったんですか?
寺嶋:なかったです、私は地元の千葉が好きです(笑)。
EMTG:今回の「きみが散る」は、最終的にはどうなるとゆっふぃー的には理想でしょうか?
寺嶋:もちろん売れてくれれば、その数の人に届いたというわかりやすい指標になるので目指したいし、配信でもいっぱい聴いてくれたら嬉しいです。あと、長く聴いてほしいなって思うんです。私もあやや(松浦亜弥)のアルバムをいまだに聴いているので。ファースト・アルバム(2002年『ファーストKISS』)とセカンド・アルバム(2003年『T・W・O』)が好きなんですけど、セカンド・アルバムが大好きなので今も聴いています。 「セカンド・アルバムってこういう感じか」って。小学生の時から好きなものが変わらないんです。
EMTG:「5周年イヤー第一弾作品」と銘打たれていますが、5周年に向けて今年はどんな歌手活動をしていきたいでしょうか?
寺嶋:なんでこんなに「5周年」って言ってるかっていうと、自分で言わないと盛りあがりに欠けるからなんです(笑)。「5年目だから何か起こりそうだぞ」という予感をみんなに持ってほしいがゆえに言いだしたので、その予感を叶えるために今から動かないといけないんです。今までずっとひとりでやってきたから、5年目は誰かと何かをやりたいです。
EMTG:空野青空さん(寺嶋由芙の熱狂的なファンとして知られるアイドル)ですかね?
寺嶋:ヲタクじゃない人がいいです(笑)。誰かと何かをやって、その誰かのいいところを勉強したいし、その誰かのファンの人にも聴いてほしいし、「ゆっふぃーと組んで良かったな」と思ってもらえる誰かを探しています。
EMTG:ユフマリ(Dorothy Little Happyの髙橋麻里とのユニット)でもないんですね?
寺嶋:ユフマリももちろんやりたいんですけど、私が麻里ちゃんのヲタクなので(笑)。ゆるキャラでもアイドルでもない相手と何かコラボできたら、またひとつ世界が広がるのかなと考えています。公募しようかな?(笑)

【取材・文:宗像明将】

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リリース情報

きみが散る

きみが散る

2018年04月25日

TEICHIKU ENTERTAINMENT

01.きみが散る
02.知らない誰かに抱かれてもいい(Album mix)
03.君より大人
04.結婚願望が止まらない
05.天使のテレパシー
06.背中のキッス
07.終点、ワ・タ・シ。
08.夏’n ON-DO
09.たぶん…
10.わたしを旅行につれてって
11.好きがはじける
12.みどりの黒髪
13.コンプレックスにさよなら
14.世界で一番かわいい君へ

お知らせ

■コメント動画




■ライブ情報

YANO MUSIC FESTIVAL 2018 〜YAONのYANO FES〜
06/16(土)日比谷野外音楽堂

生誕ライブ
07/06(金)東京キネマ倶楽部

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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