the quiet roomが、約1年3カ月ぶりのニューアルバム『色づく日々より愛を込めて』をリリース!

the quiet room | 2018.07.04

 “歌”を中心にした王道のギターロックによって確実に知名度を上げている4ピースバンド、the quiet roomがニューアルバム『色づく日々より愛を込めて』をリリース。きらびやかなメロディ、しなやかなバンドサウンドとともに≪夢の先に連なって 旅路は続いていくんだ≫という歌詞が響く「Prism」、大事な人との別れと新しい出発を描いた「東京」を含む本作からは、ここ1年のライブのなかで得た生々しいバンドグルーヴ、日本語の美しい響きを活かしたソングライティングなど、彼らの新たな進化が伝わってくる。バンド史上初めて日本語のタイトルを冠した本作について、菊池遼(Vo&G)、斉藤弦(G)に聞いた。

EMTG:ニューアルバム『色づく日々より愛を込めて』がリリースされます。前作「Little City Films」(2017年3月リリース)から約1年3カ月ぶりとなりますが、この期間はバンドにとってどんな時間でしたか?
斉藤弦(Gt/以下、斎藤) :前作のリリースツアーがあり、その後は自主企画ツアーをやったりと、とにかくライブを沢山やりましたね。
菊池遼(Vo&G/以下、菊池):車の免許を取ったので、関西とか九州とか、遠征にも積極的になって。四国にも初めて行ったし。
斉藤:うん。「初めてライブを観ました」と言われることもあって、それがすごく印象に残ってます。
菊池:メンバーだけでツアーを回ったのもほぼ初めてだったし、団結力も強くなりましたね。バンドのグルーヴも高まったと思います。
EMTG:ライブを重ねることで、バンドの音楽性に何か影響はありましたか?
菊池:すごくあったし、それは今回の新作に出てると思います。僕らはやりたいことを好き勝手にやってきて、激しいロックからポップスまでいろいろな曲を作ってきたんですけど、その中間を取れるような曲が欲しいと思って。
EMTG:ポップスとして成立していて、なおかつライブ映えもする曲ということですか?
菊池:そうですね。リード曲の「Prism」と「東京」がまさにそうなんですが、そういう曲が加わることでセットリストの幅も広がったと思います。
斉藤:具体的に話し合ったわけではないけど、ライブは自然と意識してましたね。「ここでこういうフレーズを入れると、動き方が派手になるな」みたいなことも考えていたし。
菊池:うん。レコーディングのときもライブを想像しながら録ってたしね。いまのところ同期(打ち込み)の音を入れる予定もないし、メンバーが出す音にこだわりたいと思っているので。
EMTG:楽曲についても聞かせてください。まず「Prisim」。いま菊池さんが話してくれた通り、ロックとポップが絶妙に混ざり合ったナンバーですね。
菊池:そうですね。イントロはロックバンド的なカッコよさがあって、自然とポップスに移行するっていう。この曲は去年のツアーのときに作って、もう半年くらいライブでやってるんですよ。お客さんの反応もすごくいいですね。
EMTG:歌詞に憂いがあるのも菊池さんらしいな、と。
斉藤:確かに憂いてますね(笑)。
菊池:(笑)そうかな? いままでの曲は後ろ向きなままで終わるパターンか、「俺はいま、めちゃくちゃポジティブだ!」と振り切った曲が多かったんです。「Prism」はどちらでもなくて、悲しいことに対してしっかり向き合おうとする姿を歌っていて。それもいままでとは違うところかもしれないですね。
EMTG:「東京」も“別れ”がテーマですね。
菊池:大切な人との別れを経験したときに、そのことを嘆くのではなくて「じゃあ、そこからどうするのか?」ということを表現したくて。悲しい出来事に対する向き合い方というのかな? それは今回のアルバムのひとつのテーマになってますね。
斉藤:「東京」というタイトルの曲を出すプレッシャーも少しあるんですよ。名曲が多いじゃないですか、「東京」って。
菊池:そうなんだよね(笑)。the quiet roomは茨城出身のバンドで、6年前に上京してきて。自分が感じた東京、見てきた東京を歌にしたいと思ったんですよね。確かに名曲は多いけど、大丈夫です。この曲が自分たちの「東京」なので。
斉藤:お、いいねえ!
菊池:6年間突っ走ってきたからね、東京で。この先もずっとライブでやれるだろうし、自分たちにとっても大事な曲になっていくと思います。
EMTG:「海辺の街へ」の叙情的な雰囲気も印象的でした。
菊池:「海辺の街へ」はまさにthe quiet roomですよね。ぜんぜんカラッとしてなくて、ちょっと湿ってるんだけど、ちゃんとポップスになってるっていう。これは誰かの影響というよりも、僕自身の人間性でしょうね(笑)。激しい曲、アッパーな曲は「そういう曲を書きたい」と思って作り始めることが多いんだけど、「海辺の街へ」、みたいな曲は何も意識しなくても自然に出て来るので。
EMTG:根本はポップス志向なんでしょうね。
菊池:小さい頃に聴いたのがJ-POPですからね。サザン、ミスチル、スピッツ、aikoなどを家族と一緒に聴いていたのが原点というか。それはずっと自分のなかに残ってるのかもしれないです。
EMTG:「グラフィティ」もライブ映えする曲だと思います。この曲のギター、カッコいいですね。
斉藤:お、ありがとうございます。このイントロのリフを弾いてるときは「超いい!」って一人でニヤニヤしてました(笑)。ライブでもドヤ顏で弾きたいですね。
菊池:いいよね。ライブのときに「いけ!ギターヒーロー!」って煽ると、(斎藤が)前に出て来て、マイクスタンドの前で弾いたりするんです。そのときは「ジャマだな」って思うけど(笑)、僕もギタリストが目立つバンドが好きなんですよ。特にライブハウスでは、ボーカルだけが目立っているバンドより、ギタリストやベーシストがどんどん前に出て来るバンドのほうがカッコいいと思うので。ロックバンドの王道が好きなんでしょうね、やっぱり。
斉藤:そうだね。今回のアルバム、全曲ギターソロがあるんですよ。ちゃんと曲によってギターソロの色を変えているので、そこもぜひ聴いてほしいですね。まさに「『色づく日々より愛を込めて』」ですよ。
菊池:お、タイトルに寄せてきた(笑)。
EMTG:(笑)『色づく日々より愛を込めて』って、まるで映画のタイトルみたいですよね。どういう理由でこのタイトルになったんですか?
菊池:初めての日本語タイトルなんですよね、じつは。いままでのアルバムはずっと英語のタイトルだったし、曲名も英語が多くて。でも、最近は少しずつ日本語の曲名を付けることが増えてきて…。日本語の響き、言葉の美しさを活かしたいなって思うんですよね。以前もそういう意識はあったんだけど、それがさらに強くなってきたというか。このタイトルは収録曲が揃ったときにパッと思いついたんですよ。その瞬間に「これだな」と思って。意味に関しては……まあ、そこは聴いてくれた人にお任せして。
斉藤:リスナーに丸投げ?
菊池:(笑)自分でも「美しいタイトルだな」と思うから、ネタばらしをしたくないんだよね。
斉藤:なるほどね。じつは俺もタイトルの意味を知らないので、あとで問い詰めておきます。
菊池:教えないけどね。
斉藤:マジか(笑)。
菊池:歌詞をちゃんと読めばわかるよ。今回のアルバムはぜひ歌詞カードを読みながら聴いてほしいんですよね。
斉藤:そういう文化、どんどんなくなってるからね。
菊池:歌詞カードはCDにしか付いてないからね。「絶対にCDで聴いてほしい」と思っているわけではないし、デジタル配信もやっていきたいと思ってるんですけど、やっぱりCDを大事にしたいという気持ちもあって。ジャケットもこだわってますからね、僕らは。
斉藤:ずっと同じイラストレーターさんに描いてもらってるんですよ。
菊池:ぜひ手に取ってほしいですね。いろんな聴き方があっていいと思うけど、ライブに来てくれる人たちはCDを買ってもいいんじゃないかなと…。
斉藤:ハハハハハ(笑)。
EMTG:7月6日(金)からはアルバムのリリースに伴うツアー(『色づく日々より愛を込めて』 Release Tour 2018“捨てられないならこのまま全部抱いて走っていくツアー”がスタート。ファイナルは9月2日(日)の渋谷CLUB QUATTROですね。
菊池:クアトロのワンマンは3回目なんですよ。ひとつひとつの目標をしっかりクリアしてから次に行きたいんですよね、僕らは。そこも王道なのかな、と。

【取材・文:森 朋之】

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リリース情報

色づく日々より愛を込めて

色づく日々より愛を込めて

2018年07月04日

mini muff records

1.Prism
2.グラフィティ
3.シュガータイム
4.Landscape
5.ハイライト
6.海辺の街へ
7.夢で会えたら
8.東京

お知らせ

■コメント動画




■ライブ情報

the quiet room pre.
「色づく日々より愛を込めて Release Tour 2018」
“捨てられないからこのまま全部抱いて走っていくツアー”

07/06(金)名古屋 APOLLO BASE
07/08(日)香川・高松TOONICE
07/16(月・祝)茨城・水戸 SONIC
07/21(土)大阪・心斎橋pangea?
08/03(金)長野J
08/04(土)金沢vanvan V4
08/05(日)新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE
08/10(金)静岡UMBER
08/12(日)福島・郡山PEAK ACTION
08/31(金)仙台 enn 3rd
09/02(日)東京・渋谷CLUB QUATTRO

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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