ファンキー加藤 人生は自分自身の手で切り拓く。熱いメッセージが心に響く最新シングル

ファンキー加藤 | 2018.09.25

 最新シングルのタイトル曲「希望のWooh」は、テレビ朝日系『ワールドプロレスリング』8・9月ファイティングミュージック。知っている人も多いと思うが、ファンキー加藤は大のプロレスファンだ。人生を自分自身の手で切り拓いていく心意気に満ちたこの曲は、彼を語る上でプロレスは決して欠かせないことも示していると言えるだろう。今回のインタビューは新曲について訊きつつ、プロレスに対する深い思い入れを少年時代のエピソードも交えながら語ってもらった。

EMTG:「希望のWooh」は、『ワールドプロレスリング』のファイティングミュージックですが、プロレスが大好きな加藤さんにとって、最高に嬉しいお話だったのではないでしょうか。
ファンキー加藤:はい。すごく嬉しかったです。『ワールドプロレスリング』のスタッフのみなさんは、僕がプロレスを大好きだというのを知っていたみたいで、曲を採用してくださったんです。試合のハイライトシーンに自分の曲が流れるわけですから、夢みたいな話ですよ。
EMTG:中学時代にプロレスラーになろうと真剣に考えていたんですよね?
ファンキー加藤:そうなんです。日中はバンドの練習をして、夜は腕立て伏せ、腹筋、スクワットを100回、100回、200回、ひたすら毎日やっていました。
EMTG:プロレス団体に履歴書も送ったんですっけ?
ファンキー加藤:中3の時ですね。新日(新日本プロレスリング)と全日(全日本プロレス)に送りました。親の同意書もない15歳の少年の履歴書ですから、連絡は頂けなかったですけど。とにかくプロレスが好きだったんです。強さの象徴みたいなことを僕はプロレスに見出していたので。テレビで放送される試合は録画していましたし。週刊ゴングと週刊プロレスの発売日は、早朝の5時とか6時くらいに近所のコンビニに買いに行っていました。そのくらいの時間に紐で縛られた状態でトラックで運ばれてくるんですよ。店員さんにお願いして紐を切ってもらって誰よりも早く買っていました。
EMTG:男の子は強いものに憧れる傾向がありますけど、加藤さんの場合は、何か理由とか背景はあったんですか?
ファンキー加藤:学生時代にいじめられていたというのもあるんです。「自分が強くなればいじめられることがなくなるのかな?」っていうのを思っていたので。小6とか中1とかの頃は特にいじめられていたんですよね。ひょろひょろだったんですけど、毎日筋トレに励んで、中3くらいの時にいじめっ子を倒すことができたので、「やっぱりプロレスって間違ってないんだ! 強さって自分を守ってくれるんだ!」って思いました。
EMTG:プロレスラーにはなれなかったわけですけど、作った音楽を流していただけたわけですから、自分なりの形で夢を叶えたと言っていいんじゃないですかね。
ファンキー加藤:そうですね。音楽でデビューしてから、憧れていた武藤敬司さんとお仕事をさせていただいたり、鈴木みのるさんのイベントのお誘いがあって歌った時に、リングに上がっちゃったりしたこともあります。叶えられなかった夢がある分、いまだにプロレスに対する想いは強いんですけど、こういう形でリンクしていけるのって、すごく嬉しいです。
EMTG:そういう喜びを噛み締めながら書いたのが「希望のWooh」?
ファンキー加藤:いや。実は、この曲ができてからファイティングミュージックのお話をいただいたんです。だから尚更嬉しかったんですよ。
EMTG:歌詞の内容が、プロレスとも重なるから、イメージして書いたのかと思ったんですけど。
ファンキー加藤:聴き返してみると、プロレスラーの生き様にも通ずるところがある曲だなと自分でも思いました。僕、やっぱり根本はプロレスラーというか、考え方がプロレス脳なんだと思います(笑)。だから出てくるワードが「戦う」とか「叫ぶ」っていうものになるところがあるんですよね。
EMTG:この曲が番組で流れるのを聴きながら、自分でもグッとくるものを感じているんじゃないですか?
ファンキー加藤:はい。先日、棚橋弘至さんが『G1 CLIMAX 28』という大会で優勝したんですけど、40代の選手なので「お疲れさま」みたいな空気が周りに漂うようになっていたんです。でも、ご本人は「そういうのはやめてくれないかな? まだ夢は続いているから」っていうことをおっしゃったんですよ。そういう場面で「希望のWooh」の《超えろ 超えろ どんな未来でも》っていうところが流れたから、僕、ひとりで泣いちゃいました(笑)。《昨日を蹴っ飛ばして》とかも棚橋さんがおっしゃっていることと重なるなあと感じています。
EMTG:《運命じゃない 自ら 運んできた命 神様じゃない この先も俺が お前が》も、すごく印象的な部分です。
ファンキー加藤:ありがとうございます。「運命」っていうワードは、僕はあまりピンときていなくて。でも、この文字を観ながら「運ぶ命って書いてあるんだな」と気づいて、いわゆる「運命」っていうものとは、違った意味に感じられたんです。「自分自身で命を運んでいるんだな」と思いました。
EMTG:この曲に対するファンのみなさんの反応はいかがですか?
ファンキー加藤:3月から『全日本フリーライブツアー~超原点回帰~』というフリーライブツアーをやっているんですけど、6月末くらいからこの曲を歌うようになって、すごくいい反応をいただいています。
EMTG:プロレスファンもフリーライブに来てくれるようになったんじゃないですか?
ファンキー加藤:はい。プロレスのTシャツを着ているお客さんもいますね。あと、客席でずっとプロレスラーのポーズをしてアピールしてくる人もいたり(笑)。
EMTG:(笑)では、カップリングのお話に移りましょう。 2曲目の「40」は、40代について歌っていますね。12月に40歳になるんですっけ?
ファンキー加藤:そうなんです。40歳って1つの節目であることは間違いないので、そこにフォーカスした曲を作りたかったんです。
EMTG:「40歳」って誰もが自分の人生について考える節目でしょうね。
ファンキー加藤:はい。「不惑」って言いますけど、いろいろ悩んだりしない人は、いないんじゃないですかね。そういう時期でありつつも、「40代って楽しいぜ」ってギラギラ輝いて生きている人と、すごくしょぼくれちゃう人っていうどっちかに分かれていく分岐点なのが40歳なのかなと。
EMTG:迷いを抱えているからって元気をなくす必要はないですよね。
ファンキー加藤:その通りです。僕は迷うのは悪いことじゃなくて、迷ったまま止まってしまうことが良くないんだと思っています。
EMTG:歌詞の《「最寄り駅の改札抜ければ勇敢な…」って偽りか? 実際はヒーローというより疲労感》という部分は、ファンモンの「ヒーロー」の一節をアレンジしているんですね。
ファンキー加藤:「ヒーロー」を書いた時が、たしか30歳だったんです。30歳の頃の自分が想像する大人像が出ているのが「ヒーロー」だったんですよね。その頃の僕への40歳になる僕からのアンサーソングというか。「ヒーローというより疲労感だよ」という(笑)。
EMTG:(笑)《たまには抜きな 肩の力 ていうか端から四十肩》というのも笑いました。
ファンキー加藤:そこら辺は韻を踏みながら、40代あるあるを歌ったら面白いかなと思いながら書きました。40代の人にも聴いてもらって、にやりとしてもらえたらいいですね。
EMTG:50歳の時は、どんな曲を作るんですかね?
ファンキー加藤:50歳の自分は、まだ想像つかないですよ。
EMTG:口ひげを生やしていたり、パイプを持っていたり?
ファンキー加藤:口ひげは生やさないですし、パイプも持たないです(笑)。
EMTG:失礼しました(笑)。
ファンキー加藤:でも、僕、若返るためにバリバリ美容整形していたりして? 誰もその点を突っ込めないくらいになっていたら面白いですね(笑)。まあとにかく、40代の日々を活き活きとして過ごしたいと思っています。
EMTG:カップリングはもう1曲、「ラフソング」も収録されますが、田中隼人さんのプロデュースですね。
ファンキー加藤:はい。「思いっきり隼人色に染めてよ」ってお願いしたんですよ。お互いの好きなことをやって融合させたのが、この曲です。
EMTG:すごく爽やかなエレクトロ風味に仕上がっていますね。
ファンキー加藤:あいつは作る音もオシャレ。最終的に出来上がったこの曲を聴いて、「これはファンキーさんじゃない人が歌った方がいいかもな。歌が上手い女性に歌ってほしいなあ」って言ったから、「ふざけんな!」と(笑)。だから思いっきりファンキー加藤の色を出してやりました。
EMTG:聴いてくれる人の心に寄り添える曲を自分なりの形で一生懸命作って届けたいという気持ちが伝わってくる曲です。
ファンキー加藤:これはタイトル先行で作ったんです。「パッと見はラブソングだけどラフソングって面白いな」と思ったので。それで、今応援してくれているみんなと、昔応援してくれていたみんなにもメッセージを届けるようなイメージで歌詞を書きました。
EMTG:今回も内容の濃いシングルになりましたね。これをリリースした後には全国ツアーがありますが、各地でお客さんが待っていますよ。
ファンキー加藤:楽しみですね。今までのツアーと較べると本数は少なくて、各公演の日にちが離れているので、1本1本に思いっきりエネルギーを注ぎたいなと思っています。ぶっ倒れても構わないくらいの無我夢中の気持ちで歌いたいです。3月にリリースした『今日の詩』の中でまだライブで歌っていない曲や、ファンモン時代の曲も入れながら、みんなで「Wooh!」と希望を叫べるツアーにしたいです。
EMTG:「希望のWooh」でお客さんが盛り上がっている姿が浮かびます。
ファンキー加藤:もし盛り上がらなかったら僕は……。
EMTG:グレちゃう?
ファンキー加藤:グレます! いや。プロデュースしたSPICY CHOCOLATEにクレームを入れようかな(笑)。まあとにかく、この曲が本当に爆発するのはホールツアーでしょうね。それを楽しみにしています。

【取材・文:田中 大】

tag一覧 J-POP シングル インタビュー 男性ボーカル ファンキー加藤

リリース情報

希望のWooh

希望のWooh

2018年09月26日

ドリーミュージック

1.希望のWooh
2.40
3.ラフソング

お知らせ

■コメント動画




■ライブ情報

全国3rdホールツアー
希望のWooh oh TOUR

10/13(土)[埼玉]戸田市文化会館
10/25(木)[東京]中野サンプラザホール
11/01(木)[大阪]オリックス劇場
11/10(土)[岡山]岡山市民会館
11/17(土)[福井]鯖江市文化センター
11/28(水)[愛知]名古屋国際会議場 センチュリーホール
12/07(金)[北海道]札幌市教育文化会館(大ホール)
12/21(金)[福岡]福岡市民会館(大ホール)
12/23(日)[香川]サンポートホール高松(大ホール)
12/29(土)[宮城]仙台サンプラザホール

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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