彗星の如く登場したravenknee、デビューEP『PHASES』をリリース!

ravenknee | 2018.11.20

 デビューEP『PHASES』で彗星の如く登場したravenknee。この8月に公開された、やけにクールなMVの「OVERDOSE」に続き、美しい海辺でのMVが印象的な「OCEAN」に注目が集まっているが、バンドのプロフィールは名前だけだったり、写真も表情がわかりにくいものだったりと、謎めいたところに興味をそそられた人も多いはず。早々に「SUMMER SONIC 2018」にも出演を果たした彼らが、『PHASES』のリリースに合わせ、取材に応じてくれた。松本 祥(Vo&Gt)と東 克幸(Dr)が、ravenkneeの現在を話してくれる。

EMTG:このバンドは結成して1年ぐらいですか?
松本 祥(以下、祥):そうですね、1年経ってないぐらいですかね。
EMTG:結成の経緯を教えてもらえますか。
祥:僕はこれまで色々なバンドにギターで参加していたんですけど、シューゲイザーっぽい、リバーブがすごい轟音で鳴ってるようなのが好きだったんです。ただ、そういう音がマッチしない事も参加していたバンドでは多かったので、自分でバンドを作りたいと思って。歌も好きだったので、フロントでやってみたいなと。メンバーは対バンとかしたバンドから気になる人に声をかけて、そこからスタートしました。みんなパソコンで音を作ったり作曲とか出来るので。ミックスとかエンジニアリングを仕事にしているメンバーもいて、結構自分たちで全部出来ちゃうんで、全部メンバー内で完結させて、スピード感を持って1年以内にデビューしようというのが目標だったんです。
EMTG:どんな風に今のメンバーは集まったんですか。
祥:最初は僕とベースの安田照嘉が、地元の岡山で実家も近くて仲良かったんで、上京してから一緒にやろうかって。それで、clubasiaの年末イベントに出たいと思って話に行った時、東さんに会ったら、「入れてよ」って(笑)。
東 克幸(以下、東):僕はギターの松本一輝と一緒に、ピアノが入ってるロックみたいなバンドをやってたんですよ。フィオナ・アップルとかみたいな。でもそのバンドが解散したんで。
祥:そのバンドすごい好きだったんで、すぐに入ってもらって。ギターの松本とは同じ名字だけど兄弟じゃないです。
EMTG:4月にポーチ付きの『1st EP』、8月には「OVERDOSE」を配信、そしてデビューEP『PHASES』が今月リリースされますが、サウンドはとてもヴァラエティに富んでいますね。
祥:洋楽っぽくて轟音で、エレクトロ。みんな混ぜて、いい感じに新しいものが生まれちゃった、みたいなのを目指してるんです。
EMTG:『PHASES』には「OVERDOSE」も収録されていますが、1曲目「OCEAN」は書き下ろしの新曲ですか。
祥:今まで1回も日本語で歌った曲を公式に発表したことがなかったんです。ライブではたまにやっていたんですけどね。この曲で、日本語の曲も出来るんだぞというところを示したい。サウンドは壮大というか、エレクトロの要素は他の曲に比べて若干薄いんですけど、バンド・サウンドと日本語の歌で、こういうことも出来るバンドなんだぞという意思表示です。
EMTG:今まで日本語で歌わなかったのは?
祥:単純に洋楽が好きなので(笑)。自分らの主観的な感性でいうと、日本語だと難しいところがあって。英語の方が曲に嵌めやすいし。というところで、英語で作詞してましたね。
EMTG:この曲を日本語で歌ってどうですか?
祥:気持ちいいですね(笑)。言葉遊びが楽しいです。英語詞でもそうですけど、詞はあまり苦労してない。難しくてひねり出してる感じじゃなくて、楽しく書けてるので、苦労してないです。
EMTG:2曲目「paint」も書き下ろしですか。
祥:これはバンド結成前から僕が個人的に作っていた曲で。ちょっと掘り起こしてメンバーに聴かせたら、かっこいいと言ってくれたので、じゃあ出そうかと。元々変拍子だったんですけど、アレンジでエレクトロな要素を入れたり、ファルセットで歌ったりしてますけど、これは大好きなRadioheadの影響ですね(笑)。
EMTG:アレンジはバンドで練っていくんですか。
祥:この曲は僕が最初に一人で練って、その後デモをみんなに渡して。そこでちょっとずつ個性が出て、みんなの個性が集まった曲になっていく。それが面白いですね。
EMTG:サウンドも曲によって多彩になっていますけど、祥さんの歌い方も、「OCEAN」はストレートに歌い、「paint」はファルセットで、変化に富んでいますね。
祥:確かに、いろんな声、歌い方とか、ウイスパーとか張る感じとか、結構全部好きなんですよ。実家にいた頃、一人で地味に風呂場で挑戦したりとか、田舎の山々の中で育ったので、犬の散歩とかしながら歌ってました(笑)。まだまだライブとかで精度あげていきたいですね。色々出来るというのが自分のスタイルかな。分からないですけど、やりたい音楽とか好きなジャンルとか多いんで、歌い方も色々出来たらって挑戦してるところです。
EMTG:3曲目は配信曲ですけど、フィジカルも出しておきたいと?
祥:3曲目は、エレクトロバンドっぽい雰囲気も出したいんですけど、タイミング的に、今エレクトロの曲は出してるので、バンドサウンドの曲を出そうと。折角色々出来るんだったらやりたいってことで、今回はバンドサウンドでやりました。
EMTG:東さん、レコーディングはどうでしたか。
東:「OCEAN」がギリギリで上がったんで、レコーディングで練習したみたいな感じでしたね。アレンジは完成してたんですけど、みんなでドンと合わせたりしないでレコーディングに入ったんで、エキサイティングでしたね。
祥:レコーディング後にスタジオで合わせたら、こんな速かったっけ? ってね(笑)。
東:僕は、打ち込みで既に入ってる音との親和性を、ベースと一緒に作るのが気持ちいいですね。もともと細野晴臣さんが自分は好きで。YMOなら細野さん信者なので。YMOみたいな、ああいうグルーヴと合致した電子音楽みたいなのに、このバンドではチャレンジ出来ていると個人的にも思っています。
EMTG:東さんはドラムですけど高橋幸宏さんじゃなくて細野さん信者なんですか。
東:幸宏さんも大好きですもちろん。ジャスト気味で後ろに聴こえるみたいなドラム。もともとがブルースっぽいバンドもやってたんで、バックビート重視で、このravenkneeに合うギリギリの(笑)、後ろに落ちてくるビートを狙うのが面白いですね。このバンドでパッドを初めて買ったので、もっといじって変な感じの個性的な面白い音を出したいなって。
EMTG:4曲目にリミックスが入ってますけど、この曲が自主制作盤『1st EP』の代表曲だからですか?
祥:リミックスを依頼した時に選んでもらいました。そしたら、この曲めっちゃ好きなんだよって。そこからパラデータ送って。悔しいっすね、かっこよくて。こっちオリジナルにしたいですね、プライドないこというと(笑)というレベルでかっこいいですね。負けないように、お互い切磋琢磨してやるけど。
EMTG:このリミックスをしたのが、ギターの松本さんたちのユニットなんですね。
祥:そうなんですよ。
EMTG:今のスピードだと、このまま海外とかも行きそうですね。
祥:行きたいですね。僕は半分イギリス人なんで、イギリスとかも行きたいですね。自分って母国が二つあるんだって実感とかあるんで、広く世界を見たいです。
EMTG:最後にバンド名の由来を教えてもらえますか。”カラスの膝”とは意味深です。
祥:語呂が良いので。ない単語を作ろうというのがあったんですけど、僕のお父さん側の名字がRavenhallで、そこからRaven、カラスってかっこいいなとか。Radiohead好きなんで、Raから始まるし、後ろに体の部位をつけちゃえって。膝あたりでいいかなって(笑)。コンプレッサーとかにもKnee(ニー)ってつまみがあったりして。まあRadioheadっぽい語呂にしたいなと思って。
EMTG:ライブも着々と発表されていますね。
祥:これまでは音源をライブでどう鳴らすかみたいなところに葛藤があったんですけど、少しずつ見えてきたかな。まだ正解は見えないけど、楽しくなってきています。先月、大阪の「MINAMI WHEEL」に出させてもらったんですけど、楽しかった! お客さんも思った以上に来てくれて、嬉しかったですね。持って行ったCDも全部売れて、ライブやって良かったというか、もっと頑張ろうと思いました。作曲もライブも、これまで以上に頑張らないと、と思ってます。

【取材・文:今井智子】

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リリース情報

PHASES

PHASES

2018年11月21日

ラストラム・ミュージックエンタテインメント

01.OCEAN
02.paint
03.OVERDOSE
04.paused -remixed by phai-

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■ライブ情報

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2018/12/15 大阪・梅田中崎町NOON+CAFE

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