ゆびィンタビュー vol.07 ポルカドットスティングレイ

ゆびィンタビュー | 2019.02.05

「今までやらなかった事を全部やった」インタビューの際の雫(Vocal/Guitar)の言葉だ。
ロック、ジャス、ラップ、ブラスやストリングス、そして打ち込みなどバンドフォーマットにとらわれないサウンドプロダクションが印象的な2nd FULL ALBUM『有頂天』。ポルカドットスティングレイ第二期、新たな表現領域へ。

PROFILE

ポルカドットスティングレイ dummy

ポルカドットスティングレイ


雫(Vocal/Guitar )エジマハルシ(Guitar)ウエムラユウキ(Bass)ミツヤスカズマ(Drums) 福岡出身、4人組ギターロックバンド。
2015年活動開始。メンバーの交代を経て、2015年8月、現体制になる。
2019年7月、結成4年にして初の日本武道館公演を予定。


  • まず昨年12月に行った全国5都市によるZepp TOURで会場ごとに新曲を披露してましたけど、やった感触はいかがでした?
  • 実はライブでやっているときに音源がパケてなくて。
  • そうだったんですか!
  • 録り終えてないものをライブで先にやるという(笑)。歌も余裕で録り終えてない曲も披露したので、さすがにそのスケジュール感は初でしたね。でも「ラブコール」は東京公演で解禁しましたけど、仮歌ではキレイに歌っていたけど、ライブを経て、本番のレコーディングで歌い方を変えたんですよ。
  • 結果、本番のレコーディングにいい影響があったなと。
  • そうなんです。ここは盛り上がるとか、お客さんの表情も先取りできますからね。今後もやっていいのかなって。
  • そして、今作は曲調やサウンドの振れ幅もさらに広がり、ポップ性もより強化された素晴しいアルバムができましたね。
  • 前作(『全知全能』)のときはバンドサウンドを機軸にプラスアルファでキーボードぐらいの案配でしたけど、今作は自分たちがバンドだということを忘れようと。
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  • 大胆に振り切ってますよね。
  • 我々の全部の引き出しを使って、できることをすべてやりたくて。今回は打ち込みの曲あり、ブラスバンドが入った曲あり、ジャズもあり、ラップもあり・・・「これバンドがやってるの?」という曲も入ってますからね。
  • 前作からの音楽的な飛躍力が凄まじいです。
  • はははは、いままでの作品で一番気に入ってます! 一番いい作品ができたと思ってますからね。
  • もう全部出し切れたと?
  • ぶっちゃけ、前作までは自分の歌唱力に若干悔いがあったんですけど、今回はすごくうまくいきました。いい歌が歌えたなと。歌は上手くなった気がする。
  • ほんとに雫さんの歌の表現力は格段にアップしてますよね。
  • ありがとうございます。「大脱走」とか、歌唱力が必要な曲でも歌が上手く歌えてるなあ、という実感がありましたからね。あと、「ミドリ」(高校3年生 ver.)を再録してるじゃないですか。同じ曲を歌っているんだけど、すごく歌が上手くなってるなと(笑)。
  • 「ミドリ」(高校3年生 ver.)は大人っぽい雰囲気に仕上がってますが、雫さんのより情感が前に出た歌声が良かったです。
  • バックもアコースティックだから、歌も立ってるし、自由に歌えましたからね。演じるように表現することを心がけたので、うまくいって良かったです。
  • バンドサウンドにこだわらない、という考えはいつ頃から?
  • メジャーデビューする前からバンドサウンドにこだわらずにやっていきたくて。前作を出したときに、邦ロックバンドとしてのポルカに一区切りを付けようと。前作は自己紹介という意味合いもあったから。それからステップアップできたので、そろそろやりたかったことをやろうと。
  • ああ、なるほど。
  • ロックバンドという枠組みはジャマだし・・・なんなら、「テレキャスター・ストライプ」(16年3月にMV公開)を出した頃からこういうことをやりたくて。
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  • そんなに早い段階から構想していたことなんですね!
  • はい。ロックに対するこだわりもないし、音楽グループでありたいから。なので、今は第二期という感じです(笑)
  • 話を聞いていると、ポルカ第二章の幕開けという感じですよね。
  • 今ぐらいのタイミングで、第二章にこれたらいいなと思ってましたからね。
  • 想定内だと(笑)。
  • ここまでに箸にも棒にもかからなかったら、バンド辞めるね!とメンバーにも言ってましたから(笑)。
  • 頼もしい限りです。
  • やっと音楽グループとしての、ポルカが始まったのかもしれない。
  • 今後はフルオーケストラを従えても、違和感ないバンドに?
  • それは前作の前からメンバーと話してますからね(笑)。今後できたらいいなと。ただ、今回はヴァイオリンやピアノを入れるだけで難しかったので。
  • 今作はいろんな楽器を導入してますけど、バンドサウンドとの兼ね合いは大変でした?
  • ミックスのバランスが大変でしたね。バンドサウンドの楽器の帯域の分かれ方は、ボーカルとリードギターが上にいて、ベースとドラムのリズム隊は下にいて、真ん中が私のギターで埋めていたんですけど。例えば今回の「大脱走」なら、ヴォーカル、リードギター、バッキングギター、ピアノ、ヴァイオリンとか全部が同じ帯域で被ってて。ミックスしていない状態だと、ただの壁みたいに聴こえて。
  • はははは。
  • うわっ、どうしょうって(笑)。それから音のバランスを調整して、全部の楽器が聴こえるようにしました。それと、フレーズ作りも難しかったですね。いままではハルシのギターが目立てば大丈夫だったけど、「大脱走」や「有頂天」は曲のパートによってリード楽器が変わるというか、主役が変わるんですよ。今回はアレンジにながしまみのりさんに入っていただいて、いろいろアドバイスをもらえたので、それはすごく助かりました。
  • 餅は餅屋に任せようと。
  • ほんとそうです。「ばけものだらけの街」、「大脱走」、「7」、「話半分」、「有頂天」の5曲はながしまみのりさんにアレンジをお願いしたんですけど、特に「大脱走」、「有頂天」はピアノも立ってるし、「7」は完全にみのりさんの力ですね。
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  • 「7」はポルカ初の打ち込み曲ですよね。
  • ミツヤスは打ち込みができるから、リズムだけを作ってもらって、メンバー4人で超スカスカのデモを作ったんですよ。
  • 超スカスカ(笑)。
  • で、土台2割のものをみのりさんに投げたら、8割を作ってくれて。すごっ!アレンジャーの人!って(笑)。やりたいことができて良かったです。エレクトロは私もハルシも好きだし、そろそろミツヤスはドラム叩かなくて良くない?って。
  • はははは。
  • ドラムは打ち込みだし、ハルシのフレーズもワンフレーズだけもらって、コピペしてますからね。それをみのりさんにエディットで繋いでもらいました。自分の声も素材としてとらえたので、すごくシビアに曲作りができました。
  • バンドサウンドにこだわらないという意味では、「7」は今作の中で一番象徴的な曲ですよね。
  • 「7」のような作り方は増やしていきたいですね。いろんなジャンルをやるためには、緻密な曲作りが必要ですからね。
  • 今後の作曲方法も変わりそうだと?
  • はい。「ばけものだらけの街」も似た作り方で、ドラムもガチガチにリズムを修正したりして、ここはギターをちょっとズラした方がいいんじゃない?って。だから、前作より大変でした。バンドって緩かったんだなって(笑)。
  • ラップに初挑戦した「ばけものだらけの街」はどうでした?
  • いざ歌詞を書いたら、意外と韻を踏めたので、日本語のフレーズが出てこないときは英語でやってみて。初めて英語ができて良かったと思いました(笑)。ヒップホップが好きなメンバーもいるので、私は軽快なアレンジにしようと考えていたけど、「もう少しカチカチのビートで重ためのヒップホップの方が合いますよ」と言われて。それがかっこ良かったから、メンバーがいて良かったなと。
  • 曲作りの過程はめちゃくちゃバンドっぽいですね。
  • そうなんですよ。あと、ロックソングじゃない曲をメインに持って来るようになったからこそ、「ラブコール」みたいな普通のロックソングがまた際立つのかなって。
  • 「ラブコール」はある意味、今作の柱と言える楽曲ですよね。
  • そうですね。我々の往年の世代のロックをやってみました(笑)。歌詞に関してはお客さんにどんな歌詞を聞きたいのかとアンケートを取ったときに、雫さん自身のことを書いた歌詞と言われたので、これはもう逃れられないなと。「私はロックじゃなくていい」と歌詞も振り切って書いたからこそ、曲調は逆にめっちゃロックソングにしようと。
  • なるほど(笑)。歌詞も素晴しくて、これは大きな意味でのラブソングですよね?
  • そうですね。自信を持ってどっしり構えて頑張るから、みんな飛び込んで来い! 文句ある奴はかかって来い!って曲ができましたね(笑)。今回は誰が聴いても好きな曲が1曲はあるだろうなと。
  • 7月に初の日本武道館公演も控えてますが、今作のレコ発ツアーはどんな内容にしたいですか?
  • ひとつのSHOWを観ているような演出を挟んで、後ろにいるお客さんも楽しんでもらえる内容にしたいですね。武道館ではいろんなことができるだろうから、縦横無尽に動き回りつつ、ただ平面的なロックバンドのライブに終わらないものにしたいです。マジで空から登場してやろうかなぁ(笑)。赤字が出ない程度に、できる限りのことをやりたいですね。

【取材・文:荒金良介】

tag一覧 J-POP アルバム ゆびィンタビュー 女性ボーカル ポルカドットスティングレイ

リリース情報

有頂天

有頂天

2019年02月06日

ユニバーサルミュージック

1. ICHIDAIJI
2. DENKOUSEKKA
3. ドラマ
4. パンドラボックス
5. ばけものだらけの街
6. リスミー
7. 大脱走
8. ラブコール
9. 7
10. ラディアン
11. ヒミツ
12. 話半分
13. 有頂天

お知らせ

■マイ検索ワード

猫 咳 止まらない

ガチでリアルなやつなんですけど、ウチの猫の咳が止まらなくて、心配になって夜に調べました。結果、喉に埃が詰まっていただけで大丈夫だったんですけどね。(安堵)
今はすごく元気です(笑)。



■ライブ情報

ポルカドットスティングレイ
2019 有頂天 TOUR

04/19(金)ポルフェス36 なんばHatch
04/26(金)ポルフェス37 Zepp Sapporo
05/10(金)ポルフェス38 BLUE LIVE HIROSHIMA
05/12(日)ポルフェス39 高松fest halle
05/17(金)ポルフェス40 金沢EIGHT HALL
05/19(日)ポルフェス41 仙台GIGS
05/24(金)ポルフェス42 静岡ark
06/08(土)ポルフェス44 Zepp Nagoya
07/17(水)ポルフェス45 日本武道館

ARABAKI ROCK FEST.19
04/27(土) 28(日) 宮城県・みちのく公園北地区 エコキャンプみちのく

JAPAN JAM 2019
05/06(月・振休) 千葉市蘇我スポーツ公園

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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