思わず聞き惚れるMOSHIMOサウンド『TODOME』が遂にリリース!

MOSHIMO | 2019.03.15

 変ったのではなく、「覚醒」した。まさにその称し方がピッタリだ。MOSHIMOのニューアルバム『TODOME』は、これまでの自身にトドメを刺し、「ライブバンドMOSHIMO」として次のフェイズへと向かう為にも大変重要かつ必要な1枚となった。その布石は既に2018年を通したライブからも伺えていたが、それを昇華し結実させたのが、この『TODOME』に他ならない。今作は今後、自身の中から溢れ出る本質を素直に真摯に歌っていく覚悟と誓い、ライブバンドとして生きていく決意と立証でいっぱいだ。ヴォーカル・岩淵紗貴の実体験を主に、そこから感じたこと、今だから言える本音や想いが赤裸々に紡がれ、音像化され、可視化されたかのようなハードエッジなロックサウンドにノセて放たれる歌たちは、リアリティや心底の想いが込められている分、逆にこれまで以上に多くの聴き手の気持ちを重ね、代弁歌となることだろう。そんな今作に至った経緯や想いを岩淵が赤裸々に語ってくれた。

EMTG:昨今のMOSHIMOのライブからは、「ロックバンド/ライブバンド観」としたものを非常に感じさせるものがあります。いったいバンド内で何が起こったんですか?
岩淵紗貴(以下、岩淵): ある意味、これまでの私は誰かに合わせて曲を作ったり歌ったりしていたところがあって。これは自分のいい面でもあり、悪い面でもあるんですが、私いわゆる八方美人な部分があって。基本、人に嫌われたくないし、どこにでもいい顔をしていたいタイプなんです。それがある種、これまでの自分の作っている曲や歌詞にも表れていて。確かに今までも自分の恋愛観や経験してきたこと、イヤなことや苦しいことも書いてはいました。だけど、それは私が、というよりも4人で演奏していて一つの綺麗なものを作ろうといった節がどうしてもあって。それをきっぱりヤメようと決意したんです。
EMTG:それは協調性を重視するあまり、これまでは自我を殺していたってことですか?
岩淵:殺してまではいかないですが…。いわゆる、私ひとりの我を出して書くというよりかは、メンバー4人で居る意味みたいなものをフィーチャー出来る、いわゆるバンドとしての曲を書かなくちゃいけない使命感みたいなものに捉われていたというか…。ある意味、職業作家に近い作り方をしていたんです。そこでは自分が本当に歌いたいことや伝えたいこと、言い回し等をあまり出さない時もあったりして。
EMTG:今はリミッターを外し、「放出してしまえ!」と?
岩淵:それまでは自分のやりたいこともかなり抑えてました。でも、色々と考えたんです。私が歌う意味や私の言葉で伝える意義、私が歌詞を書いて曲を作る意味って何だろう? って。そこで「私が人として面白くなくなる」っていう結論に至ったんです。そこからメンバーの顔色を窺って行動するのをヤメようと決意して、言いたいことをハッキリ言う。そんな自分の中でのNGを作ったんです。
EMTG:これからは八方美人じゃないぞ、と。
岩淵:そう。「OKこれもやるよ」「あれもやるよ」じゃなくて。自分自身でイヤというものをキチンと作り表に出そうって。それを決意して走り出したんです。それが2018年の一連の行動で、ああいったステージへと変わっていった流れです (笑)。
EMTG:けっこうガラッと変わりましたもんね。いや、覚醒したとでも言うか…。
岩淵:歌詞の書き方や特徴もガラッと変わりましたから。私のやりたいことバリバリだし。それこそ自分にかつてあったことを赤裸々に吐き出してたりする。とは言え、「過去の作品が自分じゃなかったのか?」と問われるとそんなこともなくて。いわばMOSHIMOよりも私(岩淵)がより強調された、そんな感じに捉えて欲しいです。
EMTG:今作では、そのライブでの覚醒具合も全開です。
岩淵:ある意味ワガママにさせてもらいましたからね。そんなアルバムかなと。それをメンバーが汲んでくれた上で、サウンドの面でその辺りを表現してくれてます。今までの自分たちにさよならのトドメを刺す、そんな意味も込めてこのタイトルや内容にしました。
EMTG:でも、ここまでの変貌となると周りからも賛否あったのでは?
岩淵:正直ありました。ステージ衣装も好んで今のスタイルへ移行したんですが、「MOSHIMOっぽくない」と各所で言われて。逆に「なんだよMOSHIMOっぽくないって」と。MOSHIMOらしさを決めるのは私たちなんだから、そんな気概に結びつきました。これから、よりライブバンドとして生きていきたいのに、そんなことに左右されてちゃダメだって。
EMTG:その「ライブバンドとして生きていく覚悟」はライブからもヒシヒシと感じます。
岩淵:もう、毎日ライブだけやってたいですね。それぐらい楽しいし(ライブが)好きだし。歳をとる度に衰退していくだけじゃ面白くない。もっといい歳のとり方をしていきたいし、4人でライブで生きていく。そんなバンドになる為に色々と動いてきた中で辿り着いたのがこの『TODOME』でもあるんです。そういった面では、ある意味リスタート的な作品かな、とも。
EMTG:今作を機に次のフェイズに向かっていく。そんな覚悟と決意を感じます。それに際して他のメンバーは特に異論等は? ややをもすると「ポチとその仲間たち」的なバンドに映る懸念もありそうですが?
岩淵:これはメンバー間で話し合って出た結論でもあったんです。中でもずっと一緒に活動してきた一瀬(Gt)は同じ考え方で。あとは逆に、より各人の自由性に任せ出した部分もあります。と言うのも、これまでは新曲を作る際には、私がキッチリとデモを作り、各パートにレクチャーしてたんです。そこから各人にアレンジしてもらっていく流れで。対して今ではそれを完全に各人に任せて、自分は歌詞とメロディだけをスタジオに持っていって、あとはそれこそ4人だけでアレンジを練っていく。そんな方向に移ってきたんです。だから、今の方がバンド然としているし、各人も好きなことややりたいことがやれてるんじゃないかな。他のメンバーからも「より自分の自由度が高まった」と言ってもらえてます。
EMTG:よりフレキシブルで各人が活きていますね。あとライブでも色々と転がっていく作品のような気がしました。
岩淵:「釣った魚にエサやれ」なんてまさにスタジオで生まれたアレンジでした。途中で私がふざけてお客さんとの掛け合いの部分を入れたんですが、それが「いいじゃん!」って採用になったり。レコーディングもこれまで以上に楽しかったですね。
EMTG:対してこれまでのお客さんを置いていってしまったり、従来のMOSHIMOのキュートさや健気さが好きなお客さんが離れてしまう懸念は無かったんですか?
岩淵:正直、私も懸念があったり、イヤと思われるかもとの覚悟はしてました。だけど逆に言いたいことをズバッと言うことに共感してくれたり、「こっちの方が好き」とハッキリ言ってくれる方も増えて。それは意外であり驚きでもありました。でも、おかげさまで最近ではそれらも手伝って、これまでにはなかった新しい層のお客さんも確実につき出したんです。
EMTG:先ほど話に出た賛同の意見はどのようなものが多かったんですか?
岩淵:「普段言えないことや悶々とため込んでいたことを代わりに吐き出してもらっているみたいだ」とか「ライブを観てスッキリした」とか。ライブでお客さんとちゃんと繋がっている実感のあった2018年でした。より集まって下さった方々と深い関係になれた気がしたし、どれもキチンと次につながるライブやリアクション、手応えがあったので、それを信じて進んできた1年で。逆に私たちもお客さんとどう向き合っていくか、今後一緒にどう歩んでいけるか? そんなことも詰め込めたかなって。
EMTG:今作は聴き手や集まったオーディエンスの想いまでも背負ってる感もヒシヒシと伝わってきます。
岩淵:よりお客さんと精神的なところで繋がり始めてるなとは感じていて。私にも憶えがあるんです。昔、自分のその時の気持ちやシチュエーションが歌に支えられていた時期があったな…って。ゆくゆくはそのようなミュージシャンになっていきたいですね。
EMTG:自分の想いを一方的に伝えているにも関わらず、そこに多くの人が想いを重ねたり、代弁として感じてくれるのは面白いですね。
岩淵:嬉しいですね。自分は器用なタイプではないんで、自分が心から楽しんでないと、それがけっして表に出ないですから。単純に楽しいことや自分の思ってたことを素直に吐き出したり、伝えた方が、信憑性も増すし、リアリティもあるんでしょう。そんな時はお客さんが盛り上がっているのをより感じますからね。
EMTG:あとは表現方法や伝え方は変われど、根本は恋愛への応援ソング的な意味合いの不変さも感じました。
岩淵:それは私が基本恋愛体質だからでしょう(笑)。特に今回は、「ほら、こんな子もいるんだよ」と自ら自分の傷口を楽しんで開いて見せているところもありました。いや、傷口しか見せてないかも(笑)。それが故に女の子には伝わってくれている実感があって。悩んでいる部分もあるし、乙女な部分もしっかりと持っているし。その辺りこれまで以上にライブ同様、共感してくれるんじゃないかなって。2018年はライブに目覚めた年でもあったんで。今年はもうちょっと乙女にはなりたいかな(笑)。
EMTG:いや、もうここまできたら取り返しがつかないでしょう(笑)。
岩淵:今年は更に殻を破れたらなと。作品もですが、やはりライブですね。リスペクトし合えるバンドさんたちと一緒に何か色々と出来たらなと。先輩のバンドたちにもホント良くして頂いているので、それをしっかりと返していける活動をしていきたいです。今後も引き続き、自分の中でやりたくないことやNGなことはキチンと線引きをしてやっていこうかなと。あとは…やはり今まで以上に女子力を磨くことかな(笑)。
EMTG:歌詞の主人公によく出てくる、意中の人をおっかけるだけでなく、自分で思ういい男からおっかけられる為にもそれは必要かもしれません(笑)。
岩淵:いい男からおっかけられる…いいですね…もう、それが理想です(笑)。
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【取材・文:池田スカオ和宏】

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リリース情報

TODOME

TODOME

2019年03月13日

LASTRUM

01.電光石火ジェラシー
02.ヤダヤダ
03.釣った魚にエサやれ
04.Yankee
05.いいじゃん
06.美女と野獣の逆はないよね
07.浮気をするならバレずにやれよ

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YouTuber バク食い動画
最近、コンビニスイーツにハマってるんです。手頃に食べられるじゃないですか。それをふと爆喰いしたくなる時があって。だけどカロリー等を考えるとそれもできず(笑)。そんな時は代わりに爆喰いのYouTuberの動画を観るんです。観ていて自分がそれを食べた気になるというよりかは、どちらかといったら観ていて逆にウェッとなって食欲がなくなる、そんな観方をしていて。あの人たちってホント凄い量を食べるんです。マカロン50個とか平気で食べてますから。もう観ているだけで胸やけがしてきてお腹いっぱいになってきます(笑)。



■ライブ情報

ライブキッズあるある中の人 presents ライブ行きたい2019年春ツアー編
03/14(木)石川 金沢AZ

HAPPY JACK 2019
03/17(日)市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)

HIROSHIMA MUSIC STADIUM-ハルバン’19-
03/24(日)広島 SECOUND CRUTCH

超能力戦士ドリアン presents『友達呼んでいいですか?』『興味あるー!』vol.1
03/26(火)兵庫 Music Zoo KOBE 太陽と虎

THE FOREVER YOUNG "俺が肩を抱いてやるからツアー"
03/29(金)長野 松本ALECX
03/31(日)新潟 GOLDEN PIGS BLACK

MOSHIMO 2019初夏ツアー「猫かぶるのヤメマシタ」対バン編
04/04(木)茨城 水戸LIGHT HOUSE
04/12(金)仙台 darwin
05/30(木)兵庫 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎

MOSHIMO 4th ALBUM「TODOME」リリース記念ライブイベント
04/14(日)タワーレコード渋谷店 B1F CUTUP STUDIO

Bentham『MYNE』リリース記念 「 GOLD RUSH TOUR 2019」
04/17(水)島根 松江canova
04/18(木)広島 SECOND CRUTCH

FM NORTH WAVE&WESS presents IMPACT!XIV
04/20(土)札幌市内のライブハウス(サーキット)

MOSHIMO 2019初夏ワンマンツアー「猫かぶるのヤメマシタ」
05/25(土)札幌 COLONY
05/31(金)広島 Cave-Be
06/02(日)福岡 DRUM LOGOS
06/08(土)仙台 MACANA
06/15(土)名古屋 ell.FITS ALL
06/16(日)大阪 梅田Shangri-La
06/29(土)新潟 GOLDEN PIGS BLACK
07/19(金)東京 マイナビBLITZ赤坂

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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