THE BEAT GARDEN 会心の最新アルバム『メッセージ』リリース

THE BEAT GARDEN | 2019.03.15

 彼らの想い、温もりがダイレクトに届く、まさにTHE BEAT GARDENそのものだとも呼びたくなるアルバムだ。3月20日にリリースされるニューアルバム『メッセージ』。デビュー以降、応援してくれている人たちとの触れ合いを重ねる中で芽生えた絆、結ばれた信頼関係が彼らにこの作品を作らせたと言って過言ではないだろう。自ら掲げたEDR=エレクトリック・ダンス・ロックにさえも縛られることなく音楽性の幅を果敢に広げ、今、自分たちがもっとも伝えたいこと、届けたいものを全面に押し出した、メジャー2作目にして実にエポックメイキングなアルバムだとも言える。この会心の1枚について4人にたっぷり語ってもらった。

EMTG:いい意味でEDRだけに囚われない、とにかくみなさんがいいと思う歌、心から届けたい曲を詰め込んだ作品になりましたよね。今回、アルバムを作るにあたって何かテーマにしていたこと、目指していたものはありますか。
U:以前は音とメロディが主体だったというか、僕らの音楽を聴いてくれた人たちが素直に感じたものを受け止めて、感じたままライヴハウスでも自由に踊ってほしいというのが作品作りのメインにあったんですよ。それは今も思ってはいるんですけど、それ以上に……そうやってできたものを持ってリリースイベントをやらせてもらったり、握手会でBeemer(THE BEAT GARDENファンの総称)のみんなと触れ合ったときに、もっと伝えるべきことがあるんじゃないかなって思い始めて。僕らを応援してくれる人たちを直接知ったことで、より伝えたいことが生まれてきたんですよね。だからこのアルバムもちゃんと言葉を伝えられる作品にしたいな、と。
EMTG:それは「僕がいる未来」からずっと持ち続けているテーマですよね。その時点で次のアルバムもイメージされていたんでしょうか。
U:「あのね」を作ったあたりかな。その頃から今の自分たちそのまま、飾らずに等身大で歌えるものを形にするようになっていったんですよ。カッコつけるだけじゃなく、“一緒に歩んでいこう”ってひとり一人に寄り添うような素直な気持ちが生まれてきて、それに応えてくれるお客さんがいて、そうした中で「花火」や「あのね」が生まれて……それくらいから徐々にアルバムの輪郭が見えてきたんじゃないかな。
EMTG:今作に収録された新曲5曲もそうした輪郭が見えてきてから?
REI:はい。どれもアルバム制作をするとなってから作り始めました。例えば親に向けて作った「いつか」だったり、ウェディングソングの「横顔」だったり……Beemerと触れ合う機会が増えたことで曲で表現したいものも昔より自然と広がってるなってアルバム制作を通して実感しましたね。
EMTG:ホント5曲それぞれに個性豊かですよね。1曲目の「One」はアルバムの幕開けにふさわしい、勢いのある楽曲で。
U:僕らがライヴの最後にいつも歌う「Sky Drive」っていう曲があって、めちゃくちゃ盛り上がる曲なんですけど、その盛り上がりを1曲目からお客さんと一緒に生み出せたらと思って作ったんです、「One」は。
EMTG:しかも作曲クレジットが“THE BEAT GARDEN”。
U:みんなでコライトしたんですよ。THE BEAT GARDENで作曲した曲をこのアルバムに入れたいねって4人でずっと話してて。なのにアルバム制作期間の後半、かなりスケジュールがカツカツになってきてやっと作り始めたっていう。完全に僕らのせいなんですけどね、テスト前日まで勉強をやらないタイプなので(笑)。で、アレンジでいつもお世話になっている源田爽馬くんのスタジオで作業をしたんです。
EMTG:SATORUさんもメロディ作りを?
U:SATORUはその時々でジュースを買いに行ってくれたりしてました(笑)。そうやって僕たちの大事なノドを守ってくれて。そういう意味でのエッセンスはすごく入ってますね、人肌エッセンスが。
DJ SATORU:それがないといいアルバムにはならないですから(笑)。
U:いや、ホントだよ。
MASATO:実際、SATORUの存在はかなり大きくて。初日に僕とREIがコライトしてたときも、ある程度、メロディ出来上がったねっていうタイミングで、休憩しようと作業してた部屋を出たらSATORUが追いかけてきたんですよ。そこで“ちょっとニュアンスが違うと思うんですよね”って言ってくれたりとか。
EMTG:ちゃんと客観的に意見してくれるメンバーがいるって心強いですね。
SATORU:3人が作るどのメロディも全部いいなと思っちゃって、結局、ジャッジできてなかったですけど(笑)。でも最終的に全部のいいところが繋がって、今のこの形になったからよかったです。
EMTG:「横顔」はMASATOさんが作曲を手掛けられていますね。しかも、めちゃくちゃ素敵なウェディングソングで。
MASATO:いやいやそんな、普通に♪ふっふ?ん、って作った曲ですから(笑)。
U・REI・SATORU:嘘つけ!
MASATO:すみません(笑)。この曲を作った動機としては僕の地元の親友が結婚することになって。僕、そいつにめちゃくちゃ助けられたんですよ、人生的に。なので彼がずっと信じてくれた音楽で何か恩返しがしたい、だったら曲を作るしかないな、と。メロディは事務所の先輩の上村昌弥くんに手伝ってもらって、共作という形でやらせてもらいました。
EMTG:歌詞がまた泣かせますよね。ウェディングソングなのに“結婚しよう”みたいな直接的な言葉を使っていないところにもグッときて。“君がそばにいられる/僕でいたいんだ”が最後では“君のそばにいられる/僕でいたいんだ”になってるところとか。
U:嬉しいです!
MASATO:ここはUさん、すっごいこだわってましたもんね。実は僕も歌詞を書いてみたんですけど、全然感動しなかったんですよ(笑)。マジでUさん、さすがだな、と。僕は“ずっと一緒にいようね”って書いてしまうけど、Uさんの言葉はもっと距離感が近くてリアルなんです。この角度からだとこんなにも伝わるんだなって。
U:でも親友であるMASATOの歌詞を見せてもらったことで、僕もより彼の雰囲気がわかったんですよ。もう一歩、深いところに踏み込めたというか。
MASATO:今回、Uさんに歌詞を書いてもらうにあたって、親友とUさんと僕でグループ電話もしてるんですよ。馴れ初めやお相手のどんなところにキュンときたのかをいろいろ事情聴取して(笑)。歌詞の中に出てくるカレーのエピソードはそのときに聞いた話なんですけど、僕はもう幼稚園の頃からあいつがカレー好きなことを知っているので、それをUさんが入れてくれたこともすごく嬉しくて。
EMTG:REIさん、SATORUさんはこの曲を聴いていかがでした?
REI:デモを最初に聴いたときに“自分じゃ書けない曲だな”って思ったんですよ。夜に送られてきたんですけど、聴いてすぐに電話しようかなと思ったくらい、いい曲で。結局、夜中だからやめといたんですけど(笑)。ホント、アコギ1本でMASATOさんの声が乗ってるだけのシンプルなデモだったんですけど、すごく可能性を感じたし、この曲をブラッシュアップして世に出したら“メッセージを届ける”っていうテーマのアルバムとしてもまた一歩、抜きに出たものになる気がして。単純にTHE BEAT GARDENとしてこれを歌えるのは嬉しいなって思いましたし。
SATORU:僕はMASATO君の温かみが全面に出てるなって。すごくMASATO君っぽい。「横顔」っていうタイトルもMASATO君がつけたんですよ。そういう意味でもMASATO君らしい視点の曲になったなって。 
MASATO:タイトルは歌詞から取ったんです。歌詞を読み返しながら、本当に近くにいる人たち同士、相手を正面から見てる時間って実はそんなにないんじゃないかなとふと思って。むしろ親友がカレーを作る彼女を見ているように、横顔をそっと見ていられることが本当の幸せなんじゃないかな、と。
EMTG:そしてワンマンライヴでも披露された「ダンシング・マン」。THE BEAT GARDENの新境地を切り拓く、突き抜けたおバカソングですが、「横顔」の直後にこれがきていいんでしょうか。
U:感動が台無し(笑)。
MASATO:高低差がすごいですよね(笑)。でも「ダンシング・マン」が出来たときに「横顔」の次に置きたいねって話をしてたんですよ。
U:ほら、学校の先生の話とか、冗談も挟まずに真面目なことだけをずっと語られるとむしろ大事なことまで聞き流しちゃう気がするけど、合間にジョークを交えつつ“これだけは覚えとけよ”って言われたことなんかは案外ずっと覚えてるじゃないですか。だからちゃんとおふざけも入れることで、逆に響く何かがあるんじゃないかなって。この曲自体、大好きだし、「横顔」で一回、温まったところで僕らの新たな一面を見せられたらと思ったんです。
EMTG:それにしても見事な振り切れっぷりで。
U:THE BEAT GARDENってホントおバカの集まりなんですよ(笑)。ジャケット写真やアーティスト写真だけだとクールな人たちって思っていただけたりするかもしれないんですけど、全然そんなことない。嘘はつきたくないので「ダンシング・マン」を作ろう、と。
EMTG:自分たちから明かしてしまう作戦(笑)。でも、おバカと言いつつ、実はめちゃくちゃいい曲ですよね。
MASATO:そうなんですよ、それがウケるんです(笑)。サビとかめっちゃいいメロディだし。
REI:ヴァースの言葉選びとかもいい意味で今までになかったし、僕たちのお茶目な一面が思いっきり出てるのもよかったし、しかもサビがしっかりしてるから逆に笑っちゃって。この方向性でどんどん突き進んでいっちゃってくださいってUさんに話したのを覚えてますもん。
EMTG:SATORUさんも大活躍です。
SATORU:俺の出番がようやくきたか、と(笑)。でもホントこういう曲がやりたかったんですよ。「メッセージ」みたいな熱く伝える曲がある一方で、素の僕らというか。ライヴでも、みんなが僕らを見て一緒にバカになってくれたのがすごく嬉しかったです。
EMTG:アルバムのタイトル曲でもある「メッセージ」はTHE BEAT GARDENにとって初の応援歌ということで。こちらもワンマンで初披露されましたが、そのときのMCで“応援してくれるみんなに恩返しがしたくて作った”とおっしゃってました。
U:今まで背中を押してくれたみんながいて、そのみんながいたから自分たちも等身大でステージに立てるようになって。まだ僕らは背中を押せる立場ではないかもしれないけど、そんなみんなの毎日に寄り添える歌を作りたいと思ったんです。例えば僕らは東京ドームに立ちたいって夢を掲げていますけど、すぐにバーンと辿り着けるわけもなくて。でも時間をかけて一歩一歩、進んでいるからこそ得られたもの、より強く結べた絆がある。時間がかかったり、そこで悩んだり苦しんだりすることだってけっして悪いことではないんだって心から感じているし、“夢は願えば叶う”とはまだ言い切れない自分たちだからこそ歌える応援歌があるはずだと思って。だから最後は“きっと”で終わってるんですけど。
EMTG:「いつか」は先ほどREIさんがおっしゃっていたように、親御さんに宛てた曲ですね。
U:自分たちが言葉をちゃんと届けるということを意識し始めたら、リリースイベントでも立ち止まってくださる方たちの層が変わってきた印象があって。Beemerの中でも親御さんと一緒に来てくださる方が増えているんです。そうした変化を肌で感じるうちに、若い人や自分と同世代の人たちだけじゃなく、お父さんお母さん世代の方々、もちろん自分自身の親にも向けて歌わなきゃいけない言葉、伝えなくちゃいけない想いがあるなって思って。
EMTG:綴られているのはUさんのパーソナルな思い出だったりするのに、めちゃくちゃ響いてきたんですよ。きっと世のお父さんお母さんにも響くだろうし、世の子供たちみんなに共通する想いがここにはある。とても普遍的な温もりを感じたんです。
U:今まではみんなが共感してくれそうだなって思う言葉を選んできた自分もいたんですよ。でも、やっぱり自分の経験にないものは書けないし、実際の思い出がちゃんとあるから、それを書いて歌うことで、聴いてくれた方もちゃんと自分のストーリーに置き換えてくれるんじゃないかなって。自分が聴くときももそうですし。だから正直に書きました。
REI:歌うとき、僕も自分の親のことを頭の片隅に起きながら歌ってましたね。曲ができあがったときも早くリリースして渡してあげたいなって思いましたし。
EMTG:本当に4人の体温が伝わってくるような作品、既発曲もアルバムの流れで聴くとさらにまた沁みますし。そんな今作を携えて、ついに初のワンマンツアーを迎えますね。
SATORU:回らせていただく6公演、全部が違うライブにできたらなって思ってます。それぞれの会場によって来てくれた方に違う何かを感じていただけるような。曲も増えてきたし、いろんなことができることにも気づいたのでどんどんやっていきたいな、と。MC3時間のライヴとか(笑)。
U:倒れちゃう人、続出だよ(一同爆笑)。しかも相当な話術がないと。
SATORU:それぐらい振り幅のあるステージをお見せしたいっていう意気込みです、意気込み!(笑)
EMTG:頼もしいな。なんだか2019年、いい風が吹きそう。
U:各地で待っててくれてるみんなに会いに行きたいっていう願いがまずはこのワンマンツアーで叶いますし、ここからがまた、みんなと歩んでいく道の始まりだと思って勢いをつけていきたいですね。もっともっとたくさんの人にも聴いてもらえるように全力で届けていきます。

【取材・文:本間夕子】

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リリース情報

メッセージ

メッセージ

2019年03月20日

ユニバーサルシグマ

1.One
2.花火
3.僕がいる未来
4.そんな日々が続いていくこと
5.横顔
6.ダンシング・マン
7.メッセージ
8.あのね
9.君は知らない
10.いつか
11.Satisfaction
12.みんなへ

お知らせ

■コメント動画




■ライブ情報

「メッセージ」発売記念ミニライブ&握手会
03/16(土) ららぽーと柏の葉 本館2F センタープラザ
03/17(日) イオンモール浜松市野 1Fシンフォニーコート
03/21(木) イオンモール大高 1F グリーンコート
03/23(土) あべのキューズモール 3F スカイコート
03/24(日) ららぽーと立川立飛 2F イベント広場

SWISH TOUR 2019 ~Spring Edition~
04/06(土) LIVE ROXY SHIZUOKA
04/07(日) BIGCAT
04/14(日) TSUTAYA O-EAST
04/20(土) 仙台Rensa
04/27(土) 福岡BEAT STATION
04/29(金) ダイアモンドホール

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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