ゆびィンタビュー vol.13 緑黄色社会

ゆびィンタビュー | 2019.05.28

メンバー4人が手練れた演奏とセンスを持ちながらも、しっかりと歌を中心に添えたポップスを楽しませてくれる、男女混合ポップスグループ、緑黄色社会。彼らのニューEP『幸せ -EP-』はタイトル曲のミディアムバラードを含む全4曲、それぞれの表情が楽しめる。しかも、各々がこれまでの自身に無かった要素を出した楽曲ばかりで、ある意味、実験的でもあり、次のフェーズへと聴き手を誘う、エポックな楽曲集ともいえる。タイプも楽曲内容も伝達手段も全く違った今作は、あなたをそれぞれの歌物語へと惹き込んでくれるだろう。

PROFILE

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緑黄色社会


同級生の長屋晴子(Vo&Gt)、小林壱誓(Gt&Cho)、peppe(Key&Cho)、小林の幼なじみの穴見真吾(Ba&Cho)によってSNS発信でコンタクトを取り合い結成された愛知県出身&在住の4人組バンド、緑黄色社会(りょくおうしょくしゃかい)、通称「リョクシャカ」。2013年に行われた10代限定の音楽コンテスト『閃光ライオット2013』で準グランプリを受賞した緑黄色社会は、‘17年1月にミニアルバム『Nice To Meet You??』、8月に2ndミニアルバム『ADORE』をタワーレコード限定でリリース。’18年3月に初のフルアルバムにてセルフタイトルの『緑黄色社会』を発表した。11月に最新ミニアルバム『溢れた水の行方』をEPICレコードジャパンからリリース。ツアーファイナルの赤阪BLITZは見事ソールドアウト。色彩豊かなポップな音楽性を持つ彼女たちがアーティストとして国民的な存在になる日も近い。

  • 今作はこれまでに無かった面ばかりで驚きました。
  • 長屋晴子(Vo&Gt/以下、長屋)

    新たな面を知って欲しいっていう気持ちが第一にあって。表題曲「幸せ」も含め、“こういった面も知って欲しいよね”って。
  • 穴見真吾(Ba&Cho/以下、穴見)

    曲をリリースする理念として、毎回新しいものを提示する姿勢はずっと持っていて。
  • わかります。
  • 穴見

    今作に関しては、新しいものを見せてやろうというよりかは、作っていくうちに気づいたらこうなっていた…って感じなんです。
  • 小林壱誓(Gt&Cho/以下、小林)

    驚かせてやろうって面もありましたよ。2曲目「逆転」なんてまさにそんな気持ちで作ったし。
  • それは?
  • 小林

    この曲に関しては、それこそたくさん遊んでやろうぜ! って気持ちで臨みました。
  • peppe(Key&Cho)

    「逆転」も4曲目「にちようび」も 、ライブで発揮できる、ライブ映えする曲が出来たのも大きくて。ライブで演奏するのも楽しみ。
  • 穴見

    それこそ、「にちようび」と「逆転」はスタジオでみんなでワイワイしながら作っていきました。
  • 小林

    お陰で次のステージへと行けた感はあります。みんな自分の役割をしっかりこなし、面白いことも入れられる余裕が出来てきたというか。その隙間を狙うのが僕なんですけど(笑)。
  • では、今作はライブでの物足りない要素をこれから補完する作品でもあった?
  • 長屋

    「逆転」はその要素が強いです。このような曲調はこれまで少なかったので。
  • 小林

    僕はただ面白いことをしよう! だけしか考えてなかった(笑)。お客さんもだけど、まずはメンバーを驚かせたくて。
  • 表題曲「幸せ」はミディアム・バラードですね。
  • 長屋

    実はこの曲は2年前からあって。当時はまだリリースする時期じゃないなって。
  • それは何故?
  • 長屋

    年齢的にも、まだこの歌をうたっても説得力や信憑性がないだろうなって。
  • この「幸せ」は、幸せなのにミディアム・バラードというアンバランスさも印象的です。
  • 長屋

    そこは特に意識せず作りました。これまでなかったタイプの曲なので、ある種挑戦でした。
  • 確かにこれまでのみなさんの楽曲の内容とは違ったタイプの歌詞です。
  • peppe

    これまで自分が聴いてきた恋愛ソングとはまた違ったタイプだったんで驚きました。
  • 長屋

    幸せじゃない部分も含めて、でも「幸せ」と言える、そんな内容になりました。
  • 確かに。
  • 長屋

    幸せの頂点だけじゃなく、過程も含めての幸せを指しています。
  • 小林

    2年前から歌詞はできていましたが、当時は全く共感できませんでした (笑)。でも、よくよく考えると2年前でしょ…?
  • 確かに2年前からこの歌詞が書けていたのは凄い!
  • 小林

    そう考えると、一般的に女性の方が精神年齢が高いと言われる理由も納得しますよね。
  • Peppe

    私も長屋と同じ歳ですけど、当時は驚きましたもん。うわっ、大人だな…って(笑)。
  • 穴見

    僕はまだこういった体験がないんですが(笑)、そんな僕にも経験したかのような感情移入させてくれるから凄い。
  • peppe

    私もこんな噛み締める幸せを感じたいです。
  • 2曲目「逆転」はある種、アニソン風ではありますよね。
  • 穴見

    この曲は長屋の歌が突き抜けてます。なので、プレイも多少は変なことをやっても大丈夫だろうと(笑)。
  • 長屋

    「逆転」は歌ってて気持ち良かった。でも私、こんな曲を書き続けられるタイプじゃないんです。
  • かなりカロリーを消費しそうです。
  • 長屋

    たまにだからいいんです。貯め込んで出す。だからこそインパクトや爆発力持たせられるかなと思います。
  • 3曲目「ひとりごと」は面白い楽曲ですね。このようなタイプの楽曲も初めて?
  • 長屋

    ですね!
  • 穴見

    これは僕が作詞・作曲したんですけど、まずはAメロの4行がパッとドライブ中に浮かんで、全体的におしゃれな感じを目指しました。
  • 穴見さんの歌詞、かなりロマンチックです。
  • 穴見

    ありがとうございます。僕、これまで長い歌詞をキチンと書いたことがなくて。今作が初挑戦でした。
  • その割にはかなりのものです。
  • 長屋

    私もこの完成度の高さには驚きました。以前はボツになってしまったけれど、慎吾(穴見)が歌詞にチャレンジしたことがあって。当時は少年マンガみたいなファンタジー的な歌詞でしたよ。
  • それ、穴見さんの見た目まんまっすね(笑)。
  • 長屋

    今やすっかり大人になったな…って(笑)。
  • 穴見

    なんだそれ(笑)。昔からメロディ先行で聴いてた人間なので、メロディが活きる歌詞を目指しました。
  • この「ひとりごと」はサウンドもむっちゃ遊んでますね?
  • 小林

    ギターもベーシックなアレンジは真吾のデモを踏襲してます。そこに僕のエッセンスを少し加えた感じ。なので、僕の聴いてこなかったタイプのギターフレーズも練習させていただきました。
  • 長屋

    させていただいたって(笑)。
  • 小林

    (笑)。いわゆる真吾が好きそうな音楽を想像して僕なりに色付けした、みたいな。
  • ちなみにその「真吾さんが好きそうなギタリスト」とは?
  • 小林

    彼も色々と幅広く聴いてますが、中でも僕がイメージしたのは、東京事変の浮雲さん。あの感じをもっとわかりやすくしたものを。
  • 穴見

    気を使っていただいてありがとうございます(笑)。
  • この曲でのpeppeさんの音色はアコーディオン? リバースがかかりなんかポストロックみたい。
  • Peppe

    この曲は音作りも楽しませてもらいました。作品化の前にライブでも何回か演奏したんです。実際のレコーディングの際には、「これが合うかな?」と浮かんだ音色で録りました。
  • この曲はコード弾き?
  • Peppe

    ですね。これも初の試みで。イントロもシンセを2台使って音を3つ重ねてるんです。真吾のイメージするシティポップ感と私たちの中の新しい要素がブレンドし、また新しいものが生まれました。
  • この曲はライブでの再現も楽しみです。
  • 穴見

    意地悪ですね(笑)。頑張ります!
  • 4曲目「にちようび」の長屋さんのキュートな歌声もこれまでに無かったタイプの可愛らしさを感じました。
  • 長屋

    「可愛く」というよりかは開き直っている感じかも(笑)。「こんな日があってもいいじゃん」って(笑)。
  • 何もしたくない自分を肯定したくなる歌です(笑)。
  • 長屋

    何も考えず何もしていないのを楽しむ、そんな気持ちで歌いました。実はこの曲も3年程前からあって。
  • 小林

    「始まりの歌」(インディーズ時代発表の曲)と同じ頃に出来てたよね?
  • 小林

  • 長屋

    なので、当時の若さとテンションも含みつつ。
  • その若さの割には疲れてる(笑)。くたびれたOLの日曜日の午前中みたいな(笑)。
  • 長屋

    (爆笑)。
  • 穴見

    3年前からこれだから、やはり女性の方が精神年齢は高いんですね (笑)。
  • 長屋

    冗談抜きで3年ぐらい前は、疲れた~、もうイヤだ~って時期で(笑)。
  • Peppe

    じゃあ、今はどんだけ疲れてるんだ? って(笑)。
  • 長屋

    ある意味、昔から変わってないかも(笑)。でも、これって誰でも感じる感情なんじゃないかな…。
  • わかります。この曲もライブ映えしそうです。
  • 長屋

    このアレンジでは演ったことがないんですが、ライブで演るのも凄く楽しみです。
  • 私もライブが楽しみです。
  • 長屋

    絶対にみんなに愛される曲になっていくでしょう!
  • Peppe

    弾いていても楽しかったので、レコーディング中も自然と笑顔がこぼれてました。
  • では、今度はライブでみんなを笑顔に変える番ですね。
  • 長屋

    ですね。6月には私たちの企画ライブ「緑黄色夜祭」の東名阪ツアーが各所2マンで行われます。
  • その対バンも個性的なバンドばかりです。
  • 長屋

    今回この3バンドと一緒にできるのが凄く嬉しくて。純粋に好きなバンドさんたちなので。
  • 同世代?
  • 長屋

    です。各々音楽性は違えど似ている部分があるなと。各バンドのファンの方も揃って楽しんでいただけると思います。
  • 今回のEPの楽曲がライブで披露されるのも楽しみです。
  • 長屋

    私たちもとても楽しみです。この4曲だけでもけっこうな幅の広さなので、色々な面を魅せられると思います。
  • 小林

    歌が上手いバンドさんたちばかりなので、当日は僕も負けない声量でコーラスに挑みます。
  • 長屋

    おーい、ヤメてくれ~(笑)。
  • 穴見

    面白いことをやっていながらも、根底には普遍的な歌があるバンドさんたちなので、同志であり、ライバルでもある。熱い気持ちと共に各所挑みます!

【取材・文:池田スカオ和宏】

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リリース情報

幸せ -EP-

幸せ -EP-

2019年05月29日

ERJ

01. 幸せ
02. 逆転
03. ひとりごと
04. にちようび

お知らせ

■コメント動画




■ライブ情報

緑黄色夜祭 vol.9
6/7(金) -名古屋編- @ボトムライン
出演:緑黄色社会 / Saucy Dog(2マン)
6/9(日) -大阪編- @心斎橋 BIG CAT
出演:緑黄色社会 / ネクライトーキー
6/14(金) -東京編- @恵比寿リキッドルーム
出演:緑黄色社会 / マカロニえんぴつ(2マン)

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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