ビッケブランカ、インパクト大の3rdシングル「Ca Va?」インタビュー

ビッケブランカ | 2019.06.12

♪カカカッカ カモン サヴァ!
現在オンエアされているSpotifyのテレビCMで、強烈なインパクトを放っているこのフレーズ。歌っているのは、CMにもカメオ出演しているビッケブランカだ。日本テレビ系ドラマ『獣になれない私たち』の挿入歌として注目を集めた冬のバラード「まっしろ」から一転。3rdシングルとしてリリースされるこの「Ca Va?」は、ジャンルの枠も言語の壁も軽々と飛び越えてしまったビッケブランカ流ファイト・ソングだ。カップリングには、全世界で発行累計3000万部を誇る大人気コミックス「フルーツバスケット」のテレビアニメエンディングテーマとして書き下ろされた「Lucky Ending」も収録。6月14日には新木場STUDIO COASTでONE MAN SHOW「Voom Voom Room」も開催されるということで、こちらも楽しみだ。

EMTG:いきなりですが、「C-C-C-C-Cmon Ca Va?」というフレーズ、めちゃくちゃ耳に残りますね。
ビッケブランカ:いい残り方ならいいですけど(笑)。
EMTG:このインパクトの強さとか、耳に残る感じはそもそも狙っていたんですか?
ビッケブランカ:以前パリに旅行に行った時のアイデアが、そのまま3年越しに実ったのがこの曲なんです。「Ca Va?」って、発音もそのままじゃないですか。パリには14日間行ってたんですが、みんなサバサバ言っててそれが面白くて。いつか歌えたらいいなと思って、帰国してサビの一部分だけ作ってほったらかしてました(笑)。
EMTG:フランスは何か縁があって?
ビッケブランカ:僕の大好きなアーティストのMIKAもフランスで育ったし、アラン・シャンフォーとか(ミシェル)ポルナレフとか、結構フランスに関係している人が多いんですよ。それでもともと好きだったんですが、ひょんなことから行くことになった初めての一人旅がたまたまパリだったんです。
EMTG:初めての一人旅がたまたまパリって、かっこよすぎるエピソードですね。
ビッケブランカ:インディーズで1枚出したくらいの頃だったんですが、僕のスタイリストをやってくれてた人がバイヤーもやっていて。買い付けに行くことになっていたんだけど、その人の相方が急きょ行けなくなったので、当時超ヒマだった僕に「3日後だけど、行く?」って。
EMTG:そこでみんな、サバサバ言ってたと(笑)。
ビッケブランカ:はい。向こうにはポールとか友達が何人かいるんですけど、みんなすごくもてなそうとしてくれるんですよ。車出してくれて、せっかくフランスに来たんだからベルサイユ宮殿を見に行くかとか、ノートルダム大聖堂に行くかとか、カンヌに行くかとか。でも俺は、この2週間、お前らが日々やっているのと同じことをやらせてくれって言ったんです。お前らのダチとして普通に扱ってくれって。
EMTG:観光ではなく、そこで暮らすように。
ビッケブランカ:そうそう。ポールはもともと東京にインターンとして来ていて、僕が彼の財布を拾って家に届けてあげたのがきっかけで仲良くなったんですね。その時に僕がそうしたように、今度はポール達がいつも食べてるようなものを食べて、いつも行くような地元のクラブとかに連れてってくれって頼んだんです。そのクラブにはアジア人なんていないから、それだけでぞんざいな扱いをされたりしたこともあったけど、それでもこっちは初めてのパリだし、初めてのひとり旅だし、初めての体験ばかりだからテンション上がっちゃう。何もかも上機嫌ですよ。全能。最高でしかない。そういう状態をこの曲では歌ってるんです。
EMTG:放っておいたのに、3年越しで完成させたのは何かきっかけがあったんですか?
ビッケブランカ:初めは完成させる気もなかったんですけど、今回、Spotifyさんのタイアップにエントリーできるよという話が来て。その時別の曲を作っていたのでそっちを出そうかとも考えたけど、Spotifyさんだったら、もっと思い切ってふざけちゃってもいいんじゃないかなと思ったんです(笑)。で、そう言えばハードディスクにこんな曲があったなと思って、そこから一気に作ったんですよね。
EMTG:”Spotifyさんだったらふざけてもいい”って、誤解のないようにお願いします(笑)。
ビッケブランカ:世界一の規模を誇る音楽ストリーミング・サービスですし、働いている人たちもみんなフランクで、音楽に対する理解の余地はあるだろうと信じていたんです。結果、ふざけきったら大笑いして決めてくれたっていう(笑)。さすがですよね。
EMTG:だって冷静に考えたら「Ca Va?」に対して「Cmon(カモン)」とは言わないですよね。
ビッケブランカ:言わない、言わない(笑)。ここで言ってる「Cmon Ca Va?」っていうのは、なんかもうめっちゃ煽ってくるやつみたいな。「調子どうなんだよ!おい!!」みたいな感じで、すごいゴリゴリ来るやつみたいなイメージですかね(笑)。
EMTG:<君ならできるよきっと>や<気にしないで>など、聴いた人の心をふっと押してくれるような言葉もありますよね。
ビッケブランカ:ものすごく大まかに歌詞をジャンル分けするならば、FUNKY MONKEY BABYSさんと一緒だなと思うんです。それを僕なりに、僕の人生の歴史の上で表現できる方法でやった感じというか。だから今回は”ビッケブランカ流ファイトソング”って銘打ってるんです。
EMTG:冒頭の部分では、非常に流暢なフランス語でのメッセージが語られています。
ビッケブランカ:音楽ジャンルにとどまらず、ついに言語にまで飽きを感じてフランス語で歌ってしまいました(笑)。まぁ、母親が好きだったので子供の頃からフランスの歌はいっぱい聴いてましたし、MIKAもフランス語で歌う曲があったりして、馴染んではいたんですよね。実際に歌うとなると”r”の発音とかめっちゃ難しかったけど、逆にそういうのこそ面白そうじゃないですか。だから、これはふざけきってやりたい放題やってみようって。
EMTG:その曲が、まさかのタイアップを獲得したわけで。
ビッケブランカ:普通のレコード会社とかリリースのチームだったらいると思うんですよ。「「まっしろ」のあとなんだから、ある程度大衆性のあるものにしないとダメだよ」って野暮なこと言う人が。でも幸いここにはいなくて(笑)。逆に、あの「まっしろ」というバラードのあとに、このキテレツすぎるほどの曲のリリースを許してくれたこのチームはすごいなと思いましたよね。保守的にならざるを得ないところもあるんだろうけど、「これが面白い」って言える人が集まってくれていることはすごく幸せだなって思います。すでにSpotifyのテレビCMも始まってますけど、今回は僕もカメオ出演してるんでぜひ見てみてください。
EMTG:カップリングの「Lucky Ending」はテレビアニメ『フルーツバスケット』のエンディングテーマです。
ビッケブランカ:『フルーツバスケット』は少女漫画なのかもしれないけど、僕に言わせればあれはもう少女漫画ではないですから。人生のバイブルですよ。描かれているのは、単純な恋愛関係じゃない。ハリーポッター並みのスケール感と伏線回収の能力を持った作品であり、心に深く残るメッセージが込められているんです。読めば間違いなく人生が豊かになりますよ。
EMTG:『フルーツバスケット』に対する並々ならぬ愛を感じますが、原作を手に取ったきっかけはなんだったんですか?
ビッケブランカ:子供の頃、妹が読んでたんです。トイレに積んであったから僕も読んでみたんですけど、とにかくめっちゃ面白い。何回泣かせるんだと(笑)。
EMTG:じゃあ今回、エンディングテーマが歌えると決まった時は…。
ビッケブランカ:良かった僕で、と思いました。僕は本当に作品を理解した上で書くことができるし、『フルーツバスケット』の世界を壊さない自信があったから。
EMTG:実際に歌詞を書くにあたってはいかがでした?
ビッケブランカ:小さい頃にしっかり読んでるので、もう自分の中に根付いてるものがありましたからね。思い入れの強い作品だから、歌詞にするのは比較的簡単だった気がします。もともとの話をよく知っているからこそ、歌詞に関しても、最後まで原作を読んだ人にはわかる表現とかがあったりするんですよ。セリフを入れるとか、わざとらしいことはしてないですけどね。でも大きいメッセージに通じるところなんかはちゃんと入れられたかなと思うし、いい意味で、深く深く掘り切れた感じはしています。
EMTG:オンエアもすでに始まっていますが、ご覧になりました?
ビッケブランカ:もちろんです。責任を果たせて良かったって、安心感を覚えました。これだけ長く、そして世界中で翻訳されて愛されている作品ですからね。アニメはもちろんですけど、原作のほうもぜひ読んでみてもらいたいなと思います。
EMTG:そしてもう1曲、「ウララ」のアコースティックバージョンも収録されています。
ビッケブランカ:結局はストリングスもドラムも入って来るんですけど(笑)、まずはアコギでしっかり聴かせて、新しい歌詞が入って来て、サビの位置も変わってっていう、(既発のバージョンとは)違う一面を持ったものになってます。本当はリミックスしようかなとも考えていたんですが、時間的なこともあったし、この曲に関してはブチ上げ系よりも爽やかにやったほうがいいなと思って、こういう形になりました。
EMTG:歌詞を足したのはどうしてだったんですか?
ビッケブランカ:Bメロの部分なんですが、これはもともとあった歌詞なんです。編曲の過程で抜けちゃったものを、今回は尺を伸ばして入れました。僕の中では、これが原型ですね。
EMTG:6月14日には、新木場STUDIO COASTでONE MAN SHOW「Voom Voom Room」も開催されます。
ビッケブランカ:内容に関してはまさに今詰めているところなんですけど(※取材時)、やりたい曲が多過ぎてどうしようかなと。まだライブでやっていない曲もいっぱいあるし、新しい曲もこうしてリリースになるわけで、時間が全然足りない(笑)。でも今回、ライブでは初めてとなる試みもありますから、ぜひ楽しみにしていてください。

【取材・文:山田邦子】

tag一覧 J-POP シングル インタビュー 男性ボーカル ビッケブランカ

リリース情報

Ca Va?

Ca Va?

2019年06月12日

avex trax

01. Ca Va?
02. Lucky Ending
03. ウララ(acoustic ver.)
04. Ca Va?(Karaoke)
05. Lucky Ending(Karaoke)

お知らせ

■コメント動画




■ライブ情報

ONE MAN SHOW
「Voom Voom Room」

06/14(金) 新木場STUDIO COAST

VickeBlanka Ca Va Tour
10/19(土) ZEPP NAMBA
10/21(月) ZEPP NAGOYA
10/25(金) ZEPP TOKYO


MORNING RIVER SUMMIT 2019
07/13(土) 大阪城音楽堂

篠島フェス2019 supported by ZIP-FM
07/14(日) 07/15(祝) 芝生広場

FM802 30PARTY MEET THE WORLD BEAT 2019
07/21(日) 万博記念公園自然文化園もみじ川芝生広場

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019
08/11(日) 国営ひたち海浜公園

SUMMER SONIC 2019
08/17(土) 舞洲SONIC PARK
08/18(日) ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ

WILD BUNCH FEST. 2019
08/23(金) 山口きらら博記念公園

Zoff Rock 2019
08/29(木) 都内某所

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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