ハイブリッドなバンドサウンドを追求する京都の4人組ニューカマー、the engyに初インタビュー!

the engy | 2019.06.19

 幅広い音楽のエッセンスを極上のメロディ、ハーモニーとして開花させているthe engy。濃厚なグルーヴ、魅力的な歌声、緻密な構築美に満ちている彼らの音楽は、リスナーに至福のひと時を約束する。最新作となるデジタルシングル「Touch me」の配信によって、彼らに注目する人々の輪は、一層広がることになるはずだ。特定のジャンルにとらわれることなく、柔軟な発想で音楽を生み出しているこのバンドは、どのような姿勢で活動を重ねているのか? 本人たちに語ってもらった。

EMTG:結成は2014年ですね。
山路洸至(Vo・G):はい。僕と濵田は同じ大学のサークルに所属していて、もともとは別のバンドだったんです。ギターボーカルだった濵田に「ベースやれ!」って言って転向させたんですけど(笑)。学祭とかで活動していた時期を経て、「学校の外でも活動したいな」と思いながらメンバーを探して、2017年に今の4人になりました。
濵田周作(B):ライブハウスとかに出るようになったのは2016年頃からですね。
EMTG:濵田さんは、ベースに素直に転向したんですか?
濵田:はい。嫌々させられたわけではなくて。彼はいい声で、歌も上手かったので、一緒にやりたいと思いました。
EMTG:音楽の方向性に関しては、どんなことを話していました?
山路:具体的なことよりも、とにかく僕が作りたい曲を作って、「どう?」って濵田に聞いて、「好き」って言ってくれたから、「じゃあ、やろう!」という感じでした。僕らは今でもいろんなジャンルの曲をやっているんですけど、それも「こういうのがやりたい」じゃなくて「いい曲を作りたい」っていう思いがあるからなんです。
EMTG:そうやって始まったthe engyに、藤田さんと境井さんはどのようにして加入することになったんでしょう?
境井祐人(Dr):僕に関しては、「入りたい」って言いました。京都にあるスタジオに練習で入った時に、共通の先輩から「めっちゃいいバンドがドラム探してるで」って教えてもらったんです。それで音を聴かせてもらったら、「かっこいい!」って思って、すぐにツイッターに「感動したんで、1回会って話をしませんか?」というDMを送りました。
山路:それでしばらくの間、3ピースで活動していたんですけど、結構、同期を使う曲もあったので、「そういうのも扱える人、いいひんかな?」って言ったら、境井が「おったから、誘っといたで」って。
藤田恭輔(E.G・Cho・Key):そう。僕は、境井さんに誘われたんですよ。3ピースのthe engyのライブを何回か観ていて、「かっこいいな」と思っていたんで。だから誘われた時は、「ぜひ!」と思いました。
EMTG:the engyのどういうところに惹かれました?
藤田:曲全体の音像ですね。「日本の小さいライブハウスとかで鳴っているような音像ではないな」と。
境井:僕は声と曲のメロの良さに惹かれました。
EMTG:山路さんの歌声、すごくいいですよね。
山路:ありがとうございます。僕は、もともとはギタリストになりたかったんです。でも、誰も歌ってくれないから、仕方なしに歌い始めたんですよね。だから声を褒められた時は、「えっ? そうなんですか?」という感じでした。
EMTG:音楽の授業で先生に歌を褒められたりした体験はないんですか?
山路:自慢みたいになるので、今まで誰にも話していなかったんですけど……高校の時にひとりずつ歌うテストがあったんです。僕が歌ったら、教室が「うわああ!」ってなって。僕はふざけるタイプだったので、「あいつ、まじめにできるんだ?」っていう反応だと思っていたんですけど、今思えば、「歌上手い」って思われていたのかも(笑)。
EMTG:「シンガー山路洸至」の誕生の瞬間ですね。山路さんの伝記映画とかを撮る時、その出来事は重要なシーンになると思います(笑)。
山路:もしそういう映画を作る機会があれば、そこからスタートしたいですね(笑)。
EMTG:(笑)。いろんな縁やきっかけで集まったこの4人になってから、the engyの活動は本格化していったんですね?
山路:はい。今の体制になってから、どんどん活動するようになりました。
EMTG:音楽性に関しては、先ほどおっしゃった通り、「とにかくいい曲を作る」というのが大きな柱となっているようですが、「グルーヴィーなサウンド」というのも一貫して追求していることでは?
山路:そうですね。DTMで各パートを作れるんですけど、バンドでやるとなれば「グルーヴをつきつめる」というのが、意味のあることだと思っているので。
EMTG:新曲の「Touch me」もそうですけど、お互いのフレーズの融合によってドラマチックなエネルギーが生まれていますよね。
山路:ありがとうございます。僕ら、あんまり自分たちをプレイヤーだとは思っていないんですよ。やりたいことを表現するためのツールとして楽器とかを使って音を鳴らしているところがあるので。
EMTG:曲作りに関しては、何か一貫した姿勢とかはあります?
山路:「作る」というのとはちょっと違う感覚なんですよね。既に曲が存在していて、それを形にして出すのが僕……というような感覚なので。だから、「本来、どういう音が鳴るべきなんだろう?」とか、「この音が活きるビートって、どんなんだろう?」とか、探しながらやっている感覚です。そこに自分を入れ込み過ぎると、上手くいかない感じがあるので。
EMTG:曲のテイストが幅広いので、リスナーからいろんな捉えられ方をされていると思いますけど、その点に関しては、どのように感じています?
山路:「好きなように呼んでください」と思っています。曲を気に入っていただければ、どういう捉え方もありがたいので。
EMTG:ネオシティポップと言われることも多いと思うんですけど、そこもこの4人が目指しているものではないということですね?
山路:そうですね。英語で歌っていることもあって、昔はメロコアのバンドとライブをやらせてもらう機会が多かったくらいですし。その後、シティポップと組ませていただくことが増えて、最近はR&Bのみなさんとかとやらせていただくようにもなっています。
EMTG:英語で歌っているのは、求めている音を形にする上で英語がフィットするからですか?
山路:そうですね。ほんまの最初は、隣の家の中学の後輩に日本語で歌っているのを聴かれるのが恥ずかしかったからなんですけど(笑)。でも、やっていくうちに、自分の出したい音、グルーヴとかにいちばん向いているのが英語だと感じるようになったんです。
EMTG:山路さんのルーツとなっている音楽は、どの辺りなんですか?
山路:もともとリンキン・パークとレッド・ホット・チリ・ペッパーズが大好きで、「リンキン・パークがレッチリに加入したらどうなるかな?」って思ってバンドを始めたのが最初なんですよね。
EMTG:いかにも好きそうなマーヴィン・ゲイを聴き始めたのが最近だという意外な話を耳にしているのですが。
山路:はい。「Let’s get it on」を聴いて、「やば! この人、神やん!」って思って、次の日にメンバーに「マーヴィン・ゲイって人を見つけたんやけど」って言ったら、「は?今さら?」という反応でした。僕だけのマーヴィン・ゲイだと思っていたんですけど(笑)。
EMTG:(笑)。メンバーそれぞれのルーツは、どんな感じなんでしょう?
山路:濵田は、邦ロック?
濵田:うん。このバンドを始めるにあたって、ブラックミュージックにも近づいていきました。
山路:藤田さんは、実験的な音楽が好きです。
藤田:ビョークにはいちばん影響を受けています。包みこむような音像が、とても好きなので。ビョークは、詞の世界観を音として上手く投影しているところにも惹かれています。
EMTG:境井さんのルーツは?
境井:僕はTOTOのドラマーのジェフ・ポーカロが好きなところから始まって、プログレとか、フュージョンとかのものすごいドラムにも憧れて、the engyに入る少し前からグルーヴに特化した音楽、ドラムに惹かれるようになりました。
山路:僕が持っていない部分を持っているメンバーが集まってくれたので、曲を作りやすいです。僕が持っているものに上塗りをしていくというより、僕が持っていない部分から「ここ、こうしたほうがいいと思うんだけど」という意見を聞けるので。the engyにミクスチャー感があるのは、そういうところも大きいんだと思います。
濵田:「ほかの人とは違うことをしよう。同じことをしてもつまらないし」というのも、ずっとあるバンドなんですよね。
山路:「それはもうやっている人たちがおるから、別に俺らがやらなくても」ということは、最初の頃から思っていました。
EMTG:新曲の「Touch me」も、そういう姿勢が生み出した曲ですね。
山路:はい。楽器の数を減らしたり、音を抜こうとしている曲が今まで多かったんですけど、「Touch me」でやりたかったのは、「詰められるだけ詰めて、でも、すべての音がすべての音と関係している」というものでした。だから「この音は、こういう音と一緒に鳴るからかっこいい」ということを考えて詰め込んでいます。
境井:ほかの楽器との噛み合いは、いつもすごく気にしてやっていますね。
山路:でも、そんなことを言いつつも、「ここでダーン!ってやったら気持ちいいやん?」みたいな時は、やるようにしています。そこはロックっぽいアプローチなのかもしれない。
EMTG:衝動的なひらめきも尊重されるわけですね?
山路:はい。そこは僕らのかわいい部分かも(笑)。世界観を作ったあとに、リスナーに対して届けるのは熱量じゃないですか。だからテンションの高まりも大事にしています。
EMTG:「Touch me」の配信によってthe engyの魅力を知る人がさらに増えると思いますが、今後、バンドとして実現したい目標とかはありますか?
山路:夢は大きくグラミー賞ですね(笑)。とにかく「いい音源を作りたい」という気持ちが、すごくありますから。頑張って作った音源を、みなさんと一緒に分け合う場所としてライブを捉えています。そういうことをずっと突きつめながら活動していきたいです。

【取材・文:田中 大】





the engy - Touch me

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リリース情報

デジタルシングル「Touch me」

デジタルシングル「Touch me」

2019年06月12日

LASTRUM Music Entertainment

01.Touch me

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Nite Club JANUS
7/10(水) 心斎橋JANUS
w) Omoinotake、STEPHENSMITH、RAMMELLS

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