The Songbards、キャリア初となるフルアルバム『CHOOSE LIFE』リリース!

The Songbards | 2019.11.22

 2017年3月、神戸を拠点とした活動がスタート。『RO JACK 2017』『出れんのサマソニ』『COMIN’KOBE17』など、様々なオーディションで存在感を発揮してきたThe Songbardsが、ついにメジャーデビューする。ビートルズなどに代表されるリバプールサウンド、それらの流れを汲むUKロックへの敬愛を土台としながら、幅広いエッセンスを反映させている音楽性が、とても新鮮なバンドだ。精緻に構築されているアンサンブル、4人で響かせるコーラスのハーモニー、瑞々しいメロディが満載されている1stフルアルバム『CHOOSE LIFE』について、メンバーたちに語ってもらった。

EMTG:上野さんと松原さんは、大学で出会ったんですか?
松原有志(Gt / Vo):はい。同世代の洋楽好きとして意気投合したんです。サークル活動とかをしていないふたりだったので、「何かできることはないかな?」って探してるうちに、前身バンドの結成に行き着きました。
上野皓平(Vo / Gt):そういえば、ジミヘン(ジミ・ヘンドリックス)の話になって、「DVD貸すよ」って言ったのに、持ってるつもりだったDVDがなかったことがありましたね。代わりにレッド・ホット・チリ・ペッパーズのDVDを貸したんですけど(笑)。
松原:だから最初は、お互いにビートルズとかを特に聴いてる感じではなかったんです。
僕は中学校くらいの頃に、マイケル・ジャクソンを聴くようになって、その後にハードロックを聴いたりもして、 UKロックっていう感じではなかったので。
上野:バンドを組むことになってから、「ビートルズも好きで」っていう話になって、カバーをするようになったんですよね。オアシスとかももともと好きでしたけど、そこまで深くは知らなかったです。
EMTG:バンドを始めてからUKロックに惹かれるようになった理由は?
松原:メンバーそれぞれが何をしているのかがよくわかるサウンドであるという点ですね。もともとハードロックを主に聴いていた僕にとって、それが新鮮だったんです。
EMTG:楽器の音やフレーズ同士の絡み合い方、役割分担、アンサンブルがわかりやすく構築されていて、メロディ、歌、ハーモニーを前面に押し出すバンドが、UKロックには多いですよね?
松原:そうですね。自分たちで音楽をやる上でも、そういうものが好きだったんです。
EMTG:去年はリバプールや、ロンドンでもライブをやったという話を聞いています。
松原:はい。でも、それは海外進出とかいうことでもなくて、「International Beatle Week」というビートルズのイベントがあって、そこに出演する機会があったからなんですけど。演奏したのもビートルズのカバー曲が多かったです。
EMTG:キャバーン(アマチュア時代のビートルズが出演していたリバプールのライブハウス)でもやったんですか?
松原:4回くらいやりました。感激しました(笑)。
EMTG:(笑)。柴田さんは、どういう経緯で加入することになったんでしょう?
柴田淳史(Ba / Cho):もともとはベースとドラムが別のメンバーだったんですよね。でも、あるオーディションの決勝の当日、ベースのメンバーが大学の文化祭に出ることになったんです。だから僕が代わりに呼ばれて、そこから一緒にやるようになりました。
EMTG:岩田さんの加入のきっかけは?
岩田栄秀(Dr / Cho):彼らと面識はなかったんですけど、ライブハウスのスタッフさんの紹介でサポートをするようになって、その後に正式加入することになったんです。
EMTG:岩田さんと柴田さんは、このバンドの音楽に触れた時、どのようなことを感じました?
岩田:僕は洋楽やUKロックを聴いていなかったんですけど、彼らのライブを初めて観た時、曲がすごくいいなと思いました。
柴田:僕が惹かれたのはメロディです。ポップスなんですけど、ストレート過ぎず、ちょっとひねくれてる部分もあるのが新鮮でした。
松原:僕らはビートルズはもちろんですけど、上の世代の全てのバンドにリスペクトがあるんです。ロックとかポップスのアイデアはもう出尽くしてると思う人もいますけど、かといって僕らは前衛的なことをやる感じではないんですよね。上の世代が作り上げた大きなものを踏まえて、自分たちの表現をしているという意識でやっています。
EMTG:先ほども少し話が出ましたが、コーラスワークも含めて、4人の顔が見えるような音楽をやっていますよね?
松原:はい。ビートルズとかクイーンとかもそうですけど、コーラスがいっぱいあって、それぞれのメンバーが曲を作るバンドが好きなんです。そういうのが、バンドならではの面白さですし。今は曲を書いてるのはこのふたり(上野と松原)ですけど、歌詞についてのアイデアが全員から出てきたりもするので、いずれは4人それぞれの曲が出てきたらいいなと思ってます。
EMTG:メジャーデビュー作でもある今回のアルバムは、インディーズ時代にリリースした「青の旅」「春の香りに包まれて」「Inner Lights」も収録されていますけど、どのような1枚にしたいと思っていました?
松原:1stフルアルバムは目標だったので、“名刺代わり”みたいなことは思ってました。昔の曲も入れつつ、いろんな曲調の新曲も入れたかったんです。
EMTG:有限である人生に対する向き合い方や想いが、様々な曲で表現されているアルバムだというのが、僕が感じたことのひとつです。
松原:曲が出揃ってきた段階で、「1曲1曲がそれぞれの人間の人生のようでもあるし、あるひとりの様々な時期の人生を表してるようでもある」って感じたんですよね。そこからタイトルの『CHOOSE LIFE』というのも決まったんです。
EMTG:作詞作曲のクレジットは、「上野皓平・松原有志」ですけど、どんな風に作っているんですか?
松原:0から1を作るのはふたりの内のどっちかで、それをお互いに聴かせ合って、30くらいに膨らませて、その後、全員で100にしていくような感じです。
EMTG:上野さんと松原さんは、ビートルズで喩えるならばジョンとポール?
松原:そうです(笑)。
柴田:ふたりともジョンになりたいんじゃない?(笑)。
上野:そう思いつつも、ジョンにもポールにもなれていないふたりです(笑)。
EMTG:(笑)。例えば「青の旅」の土台を作ったのは、どちらなんでしょう?
上野:僕です。前身バンドの時に作ったんです。大学に入ってからバイトをして、いろいろ好きなものを買えるようになったんですけど、“欲して、満たされて”というスパイラルは終わることがなくて、「いつ満たされるんだろう?」って思って、落ち込むようになったんです。そう考えるようになってから「出家したい」と考えるようにもなって、有志に「バンドやめたい」って言ったんですよね。「青の旅」は、その頃思ってたことを書いた曲です。今聴いても自分の中で解決したことと解決してないことが並行してる感覚がありますし、聴く人によってもいろんな捉え方があるんだと思います。
EMTG:上野さんと松原さんが作ってきた曲を形にしていく作業に関して、岩田さんと柴田さんは、どのようなことを感じていますか?
岩田:歌や歌詞に信頼があるから、アンサンブルで少しひねってみたり、いろんな発想の演奏をすることができるんですよね。それはメンバーとしても喜びを感じてます。
柴田:デモの段階で、このふたりはさらに手を加える余地を与えてくれるんです。デモにベースとかドラムが入っていても、「基本的にはガラっと変えて、自分のものにしてほしい」っていう気持ちが伝わってきて、好きなように作らせてもらえてます。
EMTG:4人のコーラスのハーモニーも、いろいろな曲の魅力になっていますね。
松原:ありがとうございます。今、そういうものを特徴としているバンドは少ないと思いますし、自分たちのアレンジのひとつとして考えてます。レコーディングでベーシックを録って、ギターを入れたりもして、ひとりの歌入れが終わった時に、自然と自分たちの中で物足りなさをちゃんと感じられるんですよね。「これでコーラスが入って、完成だな」って思いますから。
EMTG:岩田さんは、もともと歌ったりコーラスでハモることはやっていたんですか?
岩田:もともと好きなんですよ。お姉ちゃんが家でずっと歌う人で、それにハモったりするのが子供の頃から好きだったんです。お姉ちゃんがコブクロとか歌ってたので。
上野:音程やピッチに関しては、メンバーの中で彼が一番敏感ですね。コーラスワークは、「栄秀、考えといて」ってお願いすることもあります。
EMTG:柴田さんは、歌ったりコーラスをすることに関しては?
柴田:僕は、このバンドに入ってから初めて歌とかコーラスをすることに向き合ったんですけど、4人で歌う良さをすごく感じるようになってます。
松原:しっかりハーモニーを響かせられた時は、自分たちも昂揚感がありますからね。
EMTG:今後、メンバーそれぞれがリードボーカルをとる曲も出てくるかもしれないですね。例えばビートルズのリンゴが歌う「イエロー・サブマリン」のような。
松原:いつかあるかもしれないですね。
岩田:「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」(「イエロー・サブマリン」同様、リンゴ・スターがリードボーカルの曲)がいいなあ。
松原:そういう話じゃないから(笑)。でも、4人それぞれの曲やリードボーカルのものも、出てくる可能性はあると思います。
EMTG:今回のアルバムでも、作風は広がりましたよね?
松原:はい。この4人は基本的にはUKロックが好きで、日本語の歌詞でメッセージを歌っていますけど、メンバーそれぞれ、いろいろな音楽を聴いていて、音作りに対するこだわりもありますから、そういう部分も出てますね。
EMTG:例えば「グッドラック・ドリー」は、新鮮なサウンドでした。ダビーな要素も入っていますし、ベースが先陣を切るじゃないですか。
柴田:ベースから入る曲は初めてです。これはファンクやUSロックの要素も入っているんですよね。
EMTG:口笛も入っていますね。
松原:この口笛、僕です。
上野:彼、めちゃくちゃ口笛が上手いんです。
松原:上手いつもりだったんですけど、結局、ピッチをいろいろ直すハメになりました(笑)。こういう遊び心は、アルバムならではですね。
EMTG:歪んだエレキギターが鳴っている「Othello」も、今までになかったタイプの曲ですよね?
松原:はい。こういう曲もやってみると気持ちいいですね。今回のアルバムは、いろいろなことができたので、レコーディングもすごく楽しかったです。
EMTG:「ストリートアレイ」は、フェイドアウトで終わりますけど、やってみたかったんですよね?
松原:その通りです(笑)。
岩田:この曲はフェイドインで始まって、フェイドアウトで終わりますからね(笑)。
EMTG:「マジック」は、ギターソロが気持ちいいです。
The Songbards - マジック (Official Video)
松原:ギターのふたりで、掛け合いで弾いてます。これもやってみたかったことのひとつですね。このバンドはふたりがギターで、歌も歌うので、ライブでは難しさもあって、模索しているところなんですけど、そこも今後の可能性に繋げられると思ってます。
EMTG:僕、この曲の歌詞は、音楽への愛情表現のように感じたんですけど。
松原:その解釈は、初めて聞きました。歌詞は、いろんな解釈ができるものの方が面白いので、抽象的な要素も入れるようにしているんです。解釈を自由にしていただけるのは、とても嬉しいです。
EMTG:今回、お話をさせていただいて感じたんですけど、作風や可能性を広げていくことに対する意欲が、すごくあるようですね。
松原:はい。縛られずにやっていきたいので。今はサブスクでいろいろ聴けますし、どの時代の音楽にも自然に向き合えるんですよね。僕らはそういうことを無意識にやってきたんですけど、どうやら強みになっていると感じるようになったので、これからもひとつのことにこだわらずに、いろんなエッセンスを入れつつ、「リバイバルっぽいけど、何かが違う」っていうものをやっていきたいです。
上野:メジャーデビューするというのは、より多くの人に聴いてもらいたいからなんですけど、たくさんの人の耳に届くからには、その価値のあるものをちゃんと作らないといけないですよね。
松原:音楽をやる上で、いろんな人に伝わるものになって、生きる力に変えてもらいたい気持ちも、もちろんあるんですけど、自分たちがやりながら楽しむ気持ちは、これからも忘れたくないです。

【取材・文:田中 大】


The Songbards / 1stフルアルバム「CHOOSE LIFE」全曲試聴ダイジェスト

リリース情報

CHOOSE LIFE

CHOOSE LIFE

2019年11月20日

Getting Better

01.ストリートアレイ
02.悪魔のささやき
03.マジック
04.オデッセイ
05.Inner Lights
06.Life is But a Dream
07.Othello
08.グッドラック・ドリー
09.青の旅
10.春の香りに包まれて
11.風の吹くままに

お知らせ

■コメント動画




■ライブ情報

ビジュアルアーツ専門学校 学園祭
2019/11/23(土)大阪観光専門学校 8F

BUTAFES
2019/11/23(土)神戸周辺ライブハウス

アルバムリリース記念ミニライブ
2019/11/24(日) タワーレコード梅田NU茶屋町店
2019/11/30(土)タワーレコード 新宿店
2019/12/15(日)名古屋パルコ

exPoP!!!!! volume12
2019/11/28(木)7渋谷 TSUTAYA O-nest

下北沢にて’19
2019/12/7(土)下北沢周辺ライブハウス

JAPAN’S NEXT 渋谷JACK
2019/12/8(日)渋谷周辺ライブハウス

Newspeak No Man’s Empire Tour
2019/12/12(木)名古屋 アポロベイス

FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY
2019/12/27(金)インテックス大阪

CHOOSE LIFE Release Tour
2020/1/23(木)神戸 VARIT.
2020/1/25(土)広島 BACK BEAT
2020/1/26(日)熊本 B9.V2
2020/1/28(火)高松 TOONICE
2020/2/1(土)仙台 enn 2nd
2020/2/2(日)宇都宮 HEAVEN’S ROCK VJ-4
2020/2/9(日)京都 GROWLY
2020/2/11(火祝)金沢 vanvan V4

CHOOSE LIFE ワンマンツアー
2020/3/6(金)岡山 MO:GLA
2020/3/7(土)福岡 DRUM SON
2020/3/14(土)渋谷 CLUB QUATTRO
2020/3/20(金祝)名古屋 APOLLO BASE
2020/3/28(土)梅田 Shangri-La

The Songbards × 竹内アンナ
2020/3/10(火)札幌 Crazy Monkey

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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