THE BAWDIES、2年9ヶ月ぶりのオリジナル・アルバム『Section #11』

THE BAWDIES | 2019.12.06

 THE BAWDIESの新しい歴史が始まる。2年9ヶ月ぶりのオリジナル・アルバムであり通算11作目になる『Section #11』をROY(Vo/B)とTAXMAN(G/Vo)は、「THE BAWDIES史上最高傑作!」と口を揃えた。それほどの自信を持つには十分な根拠がある。結成15周年、デビュー10周年を締めくくり、新たなページを開くこの新作について、二人にたっぷり語ってもらった。

EMTG:新作『Section #11』リリースおめでとうございます。タイトルが数字なのは何か意味がありそうですね。
ROY:ありがとうございます。僕ら結成15周年ですけど、デビュー10周年を経て2020年には11年目で、アルバムはオリジナルとカバーを合わせてインディーズ時代から通算で11作目になるんです。それで「11節」という意味で、このタイトルにしました。
EMTG:新しい10年の始まり、でしょうか。
ROY:僕らはR&Rを伝えたいバンドで、R&Rは50年代にこの音楽が誕生した時の姿、初期衝動が爆発した姿が一番カッコいいと思っていて。R&Rは変化が必要ない音楽だと思っているんです。ただ時代によって伝え方を変えないと伝わらない。だからR&Rに進化は必要ないけど変化は必要かなと思っていて。それで、1章とか1部みたいな大きな変化ではなくて、1節2節という小さな変化、という意味で『Section #11』。僕らは基本的に何も変わっていないけれども、伝えるために少しの変化がある。今の僕らが11節目ということです。
EMTG:確かにアレンジや曲調が変化に富んでいて楽しいアルバムです。昨年、武道館公演に向けてリリースしたシングル「HAPPY RAYS」が懐かしい気もしました。

「HAPPY RAYS」Music Video
ROY:ベスト・アルバムが出たので自分たちとしてはそんな実感がなかったんですけど、オリジナル・アルバムは2年9ヶ月ぶりで。ベスト・アルバムで1回歴史がまとまる感じがあって、次は新たなスタートを切る感じにと思っていて。比べるものではないけど、ベスト・アルバムを超えるものを作って初めて新たなスタートが切れると思ったんです。ベスト・アルバムはシングルとか代表曲の寄せ集めなので、コンセプトはないんですよね。それで今回は、シングル級の楽曲を12曲揃えて対抗しようと。いつもなら14曲作って12曲入りのアルバムにする感じなんですけど、今回は30曲ぐらい作って、その中から強い12曲を選んだんです。コンセプトや流れは考えなかったけど、自然と流れができた感じですね。
EMTG:それほどの楽曲制作は、いつ頃からどんな風に進めていったんですか?
ROY:武道館が終わってから本格的になりましたけど、その前から宿題みたいに月に2、3曲デモテープを作って、その中からメンバーとスタッフでミーティングをして1曲選んでいくというのを今年ずっとやってました。その曲をメンバーで持ち帰って練り直して、改めてミーティングにかけて、それをもう1回持ち帰ってパワーアップさせるという作業を繰り返して、どんどん強い曲を選んで行ったんです。
EMTG:すごいですね。もうできない、みたいな感じにはならなかったですか?
ROY:ありましたよね。
TAXMAN:ツアーもしてたんで。
ROY:ツアー中に作った曲はモードが違うというか、個人的にはカスみたいな(笑)。ライブモードになってると勢いで行きがちなんで、ハマった時にはいい曲ができる可能性があるんですけど、今回はそうでもなかった。ちゃんと作った方が俺らはいいものができるというのがわかりました。
EMTG:今回、クレジットが「ROY & TAXMAN」となっている共作が「HIGHER」「BLUES GOD」の2曲。これはどんな風に曲作りを?
ROY:クレジットは、二人で作るときはそうしようって。ソングライター・チーム名ですね。作り方はいろんなパターンがあって、「BLUES GOD」はTAXMANが作ってきた楽曲に僕がメロディを乗っけてたんですけど、サビがどうもしっくりこなかったんで、僕が作ってた別の曲のサビをくっつけたらうまいこと転がったんです。
TAXMAN:いろいろ試して見て、結果いい方にする。ROYが作ってくる曲は、ベースラインと鼻歌で持ってくるんで、それにギターを乗せると、ROYが思ってたのと違うパターンになったりもする。それがいい方に転がったことが今までもあったので、いろいろやってみましたね。
EMTG:デモ音源がベース弾き語り?
ROY:いや、何も録らずに僕がみんなの前で歌って弾いて、そこに入ってきてもらう。それをデモで録っていって、そこからいじっていくんです。僕はパソコンを持ってないので。
EMTG:それはアナログへのこだわりですか?
ROY:いや苦手なだけなんです。
TAXMAN:だからウチに来て、ベースと歌を一度録音して、そこからアレンジを考える。ギターからすると、やりがいありますけどね。リフとかアレンジとかいじれる余地がたくさんあるから。いいコード進行を思い付いたら、「ベースこっちの方が良くない?」みたいなことも言いますし。「BLUES GOD」はサビが3回ぐらい変わったね。
EMTG:「BLUESの神様」とは強烈なタイトルですね。
ROY:これはR&Rのことを歌ってるんですけど、R&Rのことをもっと教えて欲しいということを、R&Rの神様に訊くのって違うかなと思って。R&Rの神ってリズム&ブルースじゃん、リズム&ブルースの神はブルース。そしたらR&Rのことを訊くのはブルースの神が一番、って。
EMTG:ご先祖様にお伺いをたてる、みたいな?
ROY:そういうことです。
EMTG:TAXMAN作の「EASY GIRL」もタイトルがなかなかに強烈ですが(笑)
TAXMAN:まあそんなにいい言葉じゃないですけど(苦笑)、歌っている内容はそんなにEASYなGIRLじゃないからいいでしょって。
EMTG:コーラスやピアノ、ストリングスが入った曲もあって、変化に富んだ内容なのは、そうした作業の成果でしょうか。
ROY:コーラスは今までも歌ってもらって、武道館でも参加してくれたオリビアさん。ピアノとストリングスは、「HAPPY RAYS」でも弾いている本間さん。12曲目の、ピアノが入った曲「STARS」は、作った時に歌とピアノが鳴っているのを感じていたので。最後に入れたのは、他に入れようがなかったから。初めてじゃないですかね、4人で演奏してないっていうのは。ギターも1本だし。

「STARS」Music Video
TAXMAN:この曲は結構初期の段階からあって、時間をかけてアレンジを考えましたね。普通にエレキ・ギターも入れてロック・バンドのバラードにしたり。でも絶対ピアノでやるべきだなと思ったし、ストリングス入れたいなと思って。「HAPPY RAYS」の時にハマったので、本間さんにまたやってもらおうと。デモ段階では入れてたアコギいらないなと思ったぐらいなんだけど、本間さんが「アコギがいい雰囲気を出してピアノが引き立つから残そう」って。
EMTG:この曲がいいエンディング感を出してますよね。こうした変化のある曲は、やはり15年のキャリアから生まれてきたものでしょうか。
ROY:そうかもしれないですけど、新しいものを見せていこうという意識より、楽曲の幅が広がって、そういう曲も書けるようになってきました。あと僕がボーカルとして、いろんな歌い方ができるようになってきたというのも大きいのかなと思います。以前だと、こうやって歌いたいというのに合わせて楽曲を作る感じだったんですけど、楽曲を先行させて、こういう曲ができた、どうやって歌おうかなっていうところができるようになっていったんで。曲を作る段階で視野が広がったので、楽曲に寄り添って歌おうとか、そういうことも学んできたのかなと思います。
EMTG:楽曲や自分の歌を客観的に見ることができてるんですね。
ROY:あと、ちょっと前からアジア圏や南米のガレージ・バンドを聞くようになって。イギリスのロックやアメリカのソウル、リズム&ブルースへの憧れはあるんだけど、国によってボーカル・スタイルも違ったりして、それがかっこいいと思えたんです。僕も今までは日本人というところにコンプレックスを抱きながら歌っていたんですよ。オーティス・レディングやレイ・チャールズみたいに歌いたいって。でも、そこに影響を受けた日本人の歌声で別にいいんじゃないかと思えるようになってきました。海外の人から見たら、そこが面白いんだろうし、それが面白さかっこよさになるんじゃないかな、と。ROYの歌、ROYの声でいいんじゃないかなって認められるようになったのが大きいんじゃないですかね。
TAXMAN:ROYがそういう柔軟な考え方になったことで、自分も曲を作ったり歌ったりする中で、こういう曲も歌ってもらいたいなとか幅が広がって、それがバンドの新しいカラーになるんじゃないかなというのを感じてますよ。
EMTG:このアルバムの手応えは?
ROY:僕らは今が一番かっこいいと思ってるバンドなんですけど、今回は最高傑作だと思っています。ベスト・アルバムを超えるという気持ちで作っただけあって、THE BAWDIESの歴史を塗り替える新たな代表作になると思います。
TAXMAN:僕もTHE BAWDIES史上最高のアルバムになったなと思ってます。当然、毎回アルバムを出すたびにそういう気持ちはあるんですけどね。最強のアルバムできたなって。でもしばらく経つと、あの時こうすればよかったとか…自分が成長した分そう思うこともあるんですけど、このアルバムってそうならない気がするんですよ。今回30曲ぐらい作りましたけどこの気持ちのままどんどん曲を作って行きたいと思います。どんどん曲を作っていけば、自然とまたこれを超えるアルバムを作れるかなと思います。ツアーの準備とかあるので、作ってないですけど(笑)
EMTG:ツアーでこの作品の曲を聴くのが楽しみです。
ROY:そうですね、ツアーでまた変わっていくと思います。僕らも楽しみですよ。

【取材・文:今井 智子】






「Section #11」MARCY撮影&監修 / 全曲トレーラー

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リリース情報

Section #11

Section #11

2019年11月27日

ビクターエンタテインメント

01. DON’T SAY NO
02. SKIPPIN’ STONES
03. LET’S GO BACK
04. I’M YOUR HOME
05. EASY GIRL
06. HIGHER
07. BLUES GOD
08. SHE’S MY ROCK’N’ROLL
09. HAPPY RAYS
10. GET UP AND RIDE
11. THE BEAT
12. STARS

お知らせ

■マイ検索ワード

ROY(Vo/Ba)
バッシュ 流行
最近、学生時代ぶりにバスケを始めたんですよ。そしたらすっごい楽しくて。始めたら五感が目覚めて、リハとかライブでもリズムの取り方がキッパリしたり、いろんなものが研ぎ澄まされてますよ。で、始めるってなった時に、昔のバッシュがもう履けないので新しいのを買おうと思って、昔履いてたアシックスのと同じのを買おうと思ったら、もうそんなのなくて。誰にも聞けないんで、ネットで「バッシュ 流行」って入れました(笑)。それで一番トレンドの、一番人気選手の、一番新しいのを買いました。ステフィン・カリーって選手の。ウエアもアンダーアーマーで統一してます。

TAXMAN(Gt/Vo)
モバイルバッテリー
モバイルバッテリーに、タップっていうの?コンセントみたいなのが一緒になってるのないかなと思って探してたら、あったんですよ、僕が求めていたのが。移動中とかに、iPhoneとかブルートゥースのスピーカーのバッテリーが切れちゃうことがあるので、モバイルバッテリーほしいなと。で、ホテルとかでコンセントが1個しかない時に、USBがさせるヤツが欲しいなと思って、どっちも一つになってるヤツがないかなと思ったら、ありました、買いました(笑)。人間も充電が大事だよね(笑)。



■ライブ情報

Section #11 Tour
[2019]
12/06(金) 渋谷 CLUB QUATTRO
12/07(土) 渋谷 CLUB QUATTRO
12/14(土) 名古屋 CLUB QUATTRO
12/15(日) 梅田 CLUB QUATTRO
[2020]
01/10(金) 小倉 FUSE
01/12(日) 大分 DRUM Be-0
01/13(月・祝) 長崎 DRUM Be-7
01/18(土) 周南 RISING HALL
01/19(日) 岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
01/21(火) 松江 canova
01/25(土) 松本 Sound Hall a.C
01/26(日) 金沢 EIGHT HALL
02/01(土) 水戸 LIGHT HOUSE
02/02(日) 高崎 club FLEEZ
02/08(土) 浜松 窓枠
02/09(日) 四日市 CLUB ROOTS
02/11(火・祝) 神戸 Chicken George
02/21(金) 京都 磔磔
02/23(日) 高松 MONSTER
02/24(月・祝) 松山 WstudioRED
02/29(土) 宇都宮 HEAVEN’S ROCK VJ-2
03/07(土) 札幌 PENNY LANE 24
03/08(日) 札幌 PENNY LANE 24
03/19(木) 郡山 Hip Shot Japan
03/21(土) 盛岡 CLUB CHANGE WAVE
03/22(日) 仙台 Rensa
03/28(土) 新潟 LOTS
04/04(土) 広島 CLUB QUATTRO
04/05(日) 福岡 DRUM LOGOS
▼追加公演
04/11(土) 名古屋DIAMOND HALL
04/12(日) なんばHatch
04/25(土) 新木場STUDIO COAST

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MERRY ROCK PARADE 2019
2019/12/21(土) ポートメッセなごや1号館~3号館

FM802 30PARTY FM802 ROCK FESTIVAL
RADIO CRAZY 2019

2019/12/27(金) インテックス大阪

COUNTDOWN JAPAN 19/20
2019/12/30(月) 幕張メッセ国際展示場1~11ホール、イベントホール

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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