ニューシングルに詰め込まれた4人のストーリー――新作全員インタビュー!

THE BEAT GARDEN | 2019.12.27

 衒いなくキラキラとポップなサウンドメイクにTHE BEAT GARDENの新たな可能性を確信する。12月4日にリリースされた9作目のシングル「Snow White Girl」。日本テレビ系『スッキリ』にて12月のテーマソングともなった今作は、タイトルのとおり白雪姫をモチーフにした、このシーズンならではのラブソングだ。この曲に込めた彼らの想いやトライアル、また、カップリング(にしておくのが惜しいほど)の2曲について、まさに『スッキリ』オンエア開始当日となったインタビュー日、12月2日のリアルな心境とともにお届けしよう。初のライブハウスツアーやアメリカでの初ライブ、2ndアルバム『Message』リリースに、TVドラマと映画の初タイアップと大躍進を遂げたこの1年、2020年のさらなる飛躍を期待しながら、4人の言葉を受け止めてほしい。

EMTG:新曲「Snow White Girl」、『スッキリ』のテーマソングとして今朝からばっちり流れてましたね。
U:そうなんです! いつも観てる番組なので、決まったときからずっと楽しみにしていて。しかも11月のエンディングテーマが久保田(利伸)さんだったんですよね。僕、久保田さんが大好きなんですよ。久保田さんに続くのが僕たちってすごいことだな、いいのかな、みたいな。だから実際に流れているのを観たときはすごくうれしかったです。めったに連絡してこない友達からも「観たよ」とか「おめでとう」とか連絡が来るぐらい、やっぱり反響も大きくて。
EMTG:この曲は最初からウィンターソングを作ろうと思って制作に入られたんですか。
U:リリースの日程を聞いて、だったらウィンターソングにしようって。「ブルーノ・マーズの『Just The Way You Are』みたいな雰囲気がいいんじゃない?」ってことで、BPMとかをみんなで決めてから、それぞれにメロディ作りに取りかかりました。
EMTG:作曲クレジットはUさんとMASATOさんの連名になっていますね。
U:まず僕が1番のメロディを全部作ったんですよ。で、REIに聴いてもらったら「このサビのメロディ、聴いたことがある」って言われて。それって大問題じゃないですか。「なんのメロディだろう?」って話していたら、MASATOが2作前ぐらいに出していたサビのメロディを僕がパクっていたことが判明しまして(笑)。
MASATO:メンバー内盗作(笑)。ギリギリセーフでした。
U:初めてでしたよ、そんなこと。
EMTG:長く一緒にいるとそういうこともあるのかも。
MASATO:僕は自分のメロディだなんて全然気づかなかったんですけどね。普通に「いいサビだなー!」って(笑)。
U:全然忘れててね(笑)。で、それをMASATOと一緒にもう1回、サビのメロディをブラッシュアップしていったんです。
EMTG:思ったんですけど、この曲のクリスマスらしいキラキラしたアレンジって実は新鮮じゃないですか? ある意味、J-POP的というか、今までのTHE BEAT GARDENにありそうでなかったサウンドだな、と。
U:今回、トラックのアレンジをレオくんっていうアレンジャーさんにお願いしたんです。僕らと同世代で、もともとEDMが得意な方なんですけど、メロディをお渡ししてトラックをつけてもらったらすごくハマって。THE BEAT GARDENとしてのJ-POPを表現するうえでも、僕たちと一緒に作業して作り上げていくというスタイルでやってもらえそうだなって意味でも、ぜひお願いしたいな、と。今までは楽器を演奏しない僕たちが王道なJ-POPをやるとオケバンド感が強くなってしまう気がして、ちょっと避けていた部分でもあったんですよ。
EMTG:でも今回はむしろ王道、THE BEAT GARDENならではのJ-POPをやってみよう、と?
U:はい。例えば今回はグロッケンの音を入れてるんですけど、最初は入ってなかったんですよ。レオくんがわりとかっこいいアレンジにしてくれていて。でも歌詞が組み上がっていくのと同時にもっといい意味でベタな感じ、音楽にすごく詳しい人じゃなくてもクリスマス気分を味わえるようなサウンドにしてもいいんじゃない?って思い始めたんです。今までだったらかっこいいほうを選んでいたと思うんですけど、今回は振り切って、どんどんキラキラ成分を出していこうって。だったらクリスマス感のある音が欲しいねってことでグロッケンを入れたっていう。
REI:TDのときも、そういったキラキラ成分をどれだけ出すかをいろいろ試したりもして。それによって曲の印象って変わってくるはずなので、今のTHE BEAT GARDENの現状に合ったキラキラ感というか、そのいちばんいいところを探して、みんなで音量調節したり、レオくんと一緒に「この音を足そう」とか「あれは抜いてみて」とか細かく差し引きしながら作業してましたね。
SATORU:あとサウンドで言うと、ピアノとギターは生でレコーディングしてるんですよ。しかもピアノを弾いてくださった方がたまたまREIちゃんの知り合いで。
REI:僕のピアノの師匠だったんです。なのに僕だけレコーディング当日まで知らされてなくて、まんまとサプライズ(笑)。
SATORU:そのピアノとギターのお二方がすごくいい味を出してくださったんですね。いちばん最後のUさんのパートでは実際に歌ってるタイミングに合わせて弾いてくださったり。
U:歌と合わせるために同時弾きでやってみたいからって、最初に歌ったものが使われているんですよ。マイクもこのパートの部分だけ違っていて。使われると思ってないから、すごく自然な状態で歌っているので、そのぶんナチュラルで生感のあるサウンドになってるんじゃないかな。
EMTG:独特の温かみはそういう理由だったんですね。あと、歌詞もちょっと新しい気がしたんですよ。白雪姫をモチーフに、リアルとファンタジーがいい塩梅でブレンドされているのが面白いなって。
U:最初はめちゃめちゃクリスマスソングだったんですけど、なんか違うな、と。だからといって自分のリアルな恋愛体験を書いたら、聴いてくれる人それぞれの思い出に寄り添えない曲になってしまうかもしれないし、だったらもっとファンタジックな方向に振り切ってもいいかなと思って、本屋さんの絵本のコーナーを覗いてみたんです。そしたら『白雪姫』が目に入って。すぐにメンバーに「白雪姫と言えば?」ってLINEを送ったら、MASATOから「黒雪姫」って返ってきたんですよ。なので“黒雪姫”をキーワードにして、僕の友達のクリスマスの思い出と自分が高校生だったときの思い出を絡めながら、歌詞の主人公の想い人を小悪魔に見立てて組み立てていって。
EMTG:ちなみに高校生のときの思い出とは?
U:高校時代に使っていた携帯が実家にあるんですよ。当時、僕はラグビー部で、全国大会が12月から1月にかけて行われるんですね。だからその期間は部員全員がずっと一緒にいるんです。そのときに部活の仲間に恋愛相談してたこととか……その恋は全然叶わなかったんですけどね(笑)。ほんと自分じゃメールも送れないくらいだったんですよ。でもそういうのが上手い後輩がいたので、その後輩とやりとりしたメールや、アドバイスもらいながら好きな女の子に送ったメールとかも見返しながら、すごく楽しくイメージを膨らませていきました。
EMTG:ほんとこの季節にぴったりな1曲になりましたよね。一方でカップリングの「エピソード」はリアルそのものというか、THE BEAT GARDENの歩みがそのまま反映された、胸に沁みるバラードで。きっと、みなさん自身もグッときているのでは?
U:きますね。すごいグッときます。
SATORU:歌ってるときいつも泣いてますもんね、Uさん。
U:泣いてないよ、これはギリギリ泣いてない。
MASATO:ほんとー?(笑)。
SATORU:昨日のリリイベとか……(←目を押さえる仕草)。
U:あれは、なんかこう……いいじゃないか、泣いてても!
全員:(爆笑)。
EMTG:その真偽はとりあえず置いておきましょう(笑)。
U:でも、この曲を今、素直に歌えてることがすごくうれしいですよね。もちろんメンバーがひとりでもいなくなったら、きっと歌えないと思いますし、喧嘩とかはたくさんしますけど4人が本当の意味で仲良くなかったら、たぶん歌いたいと思わないだろうし。
EMTG:作曲はMASATOさんですが、どんなふうに作られた曲なんですか。
MASATO:実は最初、全然違うデモで曲を作り始めてたんですよ。デモ1とデモ2があって、どっちも僕の曲ではあったんですけど、デモ2がこの曲なんですね。だけど最初はデモ1でアレンジに入っていて。で、半日ぐらいかけて1コーラス分、やっと形が見えてきたってときにリリックを書いているUさんから電話をもらったんですよ。「デモ2のほうがすごくテーマをイメージできるし、歌詞がどんどん降ってくる。もしよかったらデモ2に変更させてもらえないか」って(笑)。
U:ほんとすみません!(笑)。でも、せっかくの4人の曲だし、こうやって4人をテーマにして作ることはもうないかもしれないって考えたら、やっぱりちゃんと納得した形で書きたいなって思ってしまって。
MASATO:でも、こっちになって絶対よかったですよ。デモ2のほうも作ったときから「日本武道館とか大きな会場で歌えるような曲にしたいね」ってメンバー同士で話していて。ただ、作るタイミングがなかったので、個人的に友達への想いをテーマにメロディメイクしたものをそのまま置いておいたんです。結果として友達のことを想って作ったメロディで、友達のことを歌えたっていう。
EMTG:めちゃくちゃいい話! メンバー=最高の友達ですもんね。
MASATO:ただね、SATORUがこのへん(歌詞の冒頭)いないんですよ。
EMTG:SATORUさんは途中から加入されたんですもんね。
SATORU:だから《一枚ずつ焼いたCD》とかもよくわからないんです。
U:いや、わかるでしょ? 友達として現場にいたじゃん(笑)。
MASATO:実は全部知ってますから、彼(笑)。
SATORU:そうね。“狭い部屋”って書いてるけど、ほんとは“狭くて汚い部屋”だったし(笑)。
U:やめろ、REIの部屋なんだから!
全員:(爆笑)。
REI:上京して最初に住んだ部屋だったんですよ。4畳半で3万5千円のボロ屋敷(笑)。
SATORU:日当たりゼロ!
MASATO:昼間でも部屋の外の廊下に電気点けてましたもん(笑)。
EMTG:そういう歴史が4人の間にちゃんとあるから聴いていて胸に響くんでしょうね。
MASATO:Uさんが言ってましたけど、自分も歌っているとき、めっちゃグッときてますから。絶対忘れちゃいけないなって思いながら歌ってますし。でも一方で、「僕たちの歌を聴いてください!」っていう感覚でもないんです。CDを焼いたことはなくても、聴いた人それぞれにその人なりの重なる部分が絶対あると思うから、そういうふうに聴いてもらえたらいいなって。
REI:僕はこの曲が今、このタイミングに作れたことをすごくうれしく思ってるんです。今、感じていることを今のこの環境下で綴れたということが、たぶん僕たちには必要だったんじゃないかなって。
U:いつか日本武道館や東京ドームに立ちたいっていう夢があって、でもそこに辿り着いたときに振り返るのではなく、まだ夢の途中にいる今、ちゃんと振り返れるときに振り返っておきたかったんですよね。これからも夢の途中が続くかもしれないけど、この気持ちのまま忘れずにずっと歌い続けることに意味があると思ったからこそ、書こうと思った歌なので。
EMTG:そして3曲目の「Everyday」はシビアな現実を歌いながらも聴いた人たちを自然と元気にするようなパーティーチューンです。
U:Beemer(THE BEAT GARDENファンの呼称)から「今日は『○○(曲名)』で1日がスタートしました」みたいなリプをよくいただくんですけど、かなり激しめの曲が多くて。それこそ「Don’t think, feel」とか「Just like strange rain」とか、めちゃめちゃEDMでBeemerの朝が始まってるんですね。それはちょっとかわいそうだな、と(笑)。あんまり朝にちょうどいい曲がなかったし、これはいい機会だと思って。
EMTG:SATORUさんのスクラッチプレイも光ってますね。
SATORU:ありがとうございます。みんながいろいろディレクションしてくれたり、REIちゃんも「こんなのがいいんじゃない?」とかアイデアを出してくれて、こうなりました。
U:そろそろSATORUの見せ場もないとね。僕たち、リリースイベントでショッピングモールを回らせてもらっているんですけど、ショッピングモールってソフトなイメージじゃないですか。家族連れの方も多いから、あんまりロックな曲でガーンといくとかはできなくて。でもDJがいるグループなんだっていうところはちゃんと示したいし、だったらこの曲はぴったりなんじゃないかってことでDJセクションを作ったんですよ。
EMTG:すごくいいアクセントになってます。
SATORU:曲として面白くなりましたよね。
U:リリースイベントとか、SATORU推しのBeemerが「フゥ~~~ッ!!」ってなりますから。
SATORU:そうなの!?
U:めちゃくちゃなってるじゃん! あ、ヘッドホン着けてるから聴こえてないのか。みんな、「pon! pon!」って言ってるよ。
SATORU:めっちゃパリピやん!(笑)。
EMTG:あはははは! それにしても2019年はTHE BEAT GARDENにとってとても充実した1年になったのでは?
U:めちゃくちゃ充実してました。ほんと1年中、Beemerのみんなといられた年だったなって。そのぶん大変でしたけど、スケジュールがパンパンになってきたなっていう感覚を初めて味わえて。
REI:2~3ヵ月後のスケジュールがちゃんと見えているってことがすごくうれしかったです。
U:今までは空いた日にバイトをしてたのが、だんだんバイトする時間もなくなって音楽だけに没頭できるようになっていく喜びとか、そうやって作った音楽が少しずつ広がっていってる喜びを初めてちゃんと感じられた年で。でも来年はもっと楽しくなりそうな予感が初めてするんですよ。もちろん今までも次の年を迎えるのは楽しみだったんですけど、今はこれまで以上の手応えをもらえてるので、もうひと加速しないとなって。
EMTG:その起爆剤となりそうなのが、来年1月26日に控えたワンマンライブではないでしょうか。会場も東京・新木場STUDIO COASTとぐんとスケールアップします。
U:もう5~6年前からCOASTでやりたいって言い続けてきて、「FLOWER」のMVもCOASTで撮ってるんですけど、やっとその場所に挑戦できるっていう。ぜひみんなの力を貸してもらって満員にしたいです。ここからだと思ってるんですよ、本当に。とにかくBeemerのみんなに会えることが4人の幸せなので、それが続いていくように頑張りたい。そのためにもいい曲を書いて、いいライブを作る。すごく基本的なことですけど、それを来年も続けていきたいなって。

【取材・文:本間夕子】

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リリース情報

Snow White Girl

Snow White Girl

2019年12月04日

ユニバーサルシグマ

01.Snow White Girl
02.エピソード
03.Everyday
04.Snow White Girl(Instrumental)
05.エピソード(Instrumental)
06.Everyday(Instrumental)

お知らせ

■コメント動画




■ライブ情報

THE BEAT GARDEN ONE MAN LIVE
「THE NEST 2020」 IN TOKYO
~新木場STUDIO COAST~

2020/01/26(日) 東京 新木場STUDIO COAST

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NAGASHIMA COUNTDOWN
& NEW YEAR’S PARTY 2020

2019/12/31(火) 三重 ナガシマスパーランド 大観覧車オーロラ前ステージ
w) Sonar Pocket/CHICO with HoneyWorks/鈴木みのり

e-radio presents “SHIGA NOW 2020”
2020/03/20(金・祝) 滋賀 野洲文化ホール
w) CUBERS/BATTLE BOYS全国選抜/BATTLE BOYS大阪選抜/AMEZARI -RED STARS-/IVVY/B2takes!/WEBER

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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