NHK総合テレビアニメ『映像研には手を出すな!』EDテーマ「名前のない青」の詩曲を手がけた和泉りゅーしんにインタビュー!

神様、僕は気づいてしまった | 2020.01.10

 神様、僕は気づいてしまった(以下、神僕)が、2020年代最初の楽曲をドロップ。NHK総合で放送中の今期トップクラスで話題の人気アニメ『映像研には手を出すな!』エンディングテーマ「名前のない青」に注目だ。ベーシスト、和泉りゅーしんによるナンバーは、新境地となるポップセンスを切り開いた。青春期のモヤモヤをロック初期衝動で吹き飛ばす痛快なロックチューンに仕上がっている。東野へいと(Guitar)が奏でる神僕らしさ全開のギターフレーズ、ハイトーンでシャウトするどこのだれか(Vo/ Guitar)による極上のヴォーカリゼーション、和泉りゅーしん(Bass)と蓮(Drum)による鉄壁の疾走感溢れるビートが織りなす新時代のキラーチューン誕生だ。神僕に「名前のない青」という新たな血を注ぎ込んだ、和泉りゅーしんに楽曲への想いを訊いた。

EMTG:神僕、いつもはギターの東野へいとがメイン・ソングライターをやられてますが、今回リリースする新曲「名前のない青」は、和泉りゅーしんが詞曲を手がけられました。新たな神僕らしさを生み出したナンバーですね。
和泉:メインで楽曲を出すのは初めてですね。僕や、どこのだれかもアルバムなどでは曲を書いたりはしてたんですけどね。今回の「名前のない青」は、原作を読み込んで書いた曲なので、作品に寄り添えていたらいいなと思っています。
EMTG:アニメ『映像研には手を出すな!』は、今シーズン一番注目のアニメ作品ですから。
映像研_KV(ロゴ&キャッチあり)
©2020 大童澄瞳・小学館/「映像研」製作委員会
和泉:神僕らしさとは少し離れたところもある曲なので心配だったんですけど、気に入ってもらえたら嬉しいですね。いわゆる神僕らしさは、東野へいとが作っている部分も大きいと思っているので。でも、東野が弾いたイントロのギターフレーズで神僕らしさは現れているかな。歌もどこのだれかに任せましたし。
EMTG:そんな複合したサウンドこそが神僕らしさなんでしょうね。歌詞の中で“孤独の内に溜め込んだ空想の類”というフレーズがあって、そこは『映像研には手を出すな!』からの影響を感じました。
和泉:そうですね。そこは全クリエイターがものづくりするときに感じることだと思うんです。バンドマンだからではなく、ひとりの表現者として作品に向き合った際に出てきた気持ちかな。『映像研には手を出すな!』って、かなり感情移入できる作品なんですよ。
EMTG:今回、明るさを感じる要素が神僕として新しいなと思いました。
和泉:これまでの神僕の楽曲に比べると明るい印象かもしれないですね。今までの価値観、ダークさだけじゃない要素を出したかったところはあります。ピュアというか、まっすぐな歌にしたいなって思って。バンドメンバー内で示し合わせたわけではないんですけどね。
EMTG:青春感ありますよね。そこでいうと“名前を持たないこの感情をなんと呼ぼうか”というフレーズが刺さりました。ここは神僕っぽい、いい意味で“こじれた”エクスキューズだなって。
和泉:それはよかったです(笑)。やっぱり、まっすぐ駆け抜ける青春感は、僕には書けないんですよ。出しきらないのがこのバンドのいいところだと思っているので。
EMTG:“こじれた感”って神僕のアイデンティティーですよね。
和泉:ははは(笑)。ひねくれちゃってここまできているので(苦笑)。
EMTG:レコーディングは。それぞれ録っていくいつも通りのスタイルで?
和泉:そうですね。最初は、心配なところもあったんですけど、東野のギターリフが入ったら「OK、大丈夫!」って。神僕の新しさを出せたなって思いました。歌が入ったときも同じことを思いました。
EMTG:リズムへのこだわりは?
和泉:僕自身はデモの段階で細かく打ち込むタイプなんですよ。東野もそうかな。でも、うちのドラマーの蓮はエモーショナルなプレイングをするほうなんで。蓮がテイクを重ねるにつれて、そこに神僕らしさが生まれていくんですよ。あと、歌詞についても、どこのだれかは共感力が高いので内容を説明しなくても読み取って表現してくれていますね。自分の想像と乖離もなく、いい曲に仕上がりました。
EMTG:では、ベーシストとしての聴き所は?
和泉:自分で曲を書くと不思議なもので、自分のパートを目立たせなくしちゃうんですよね。今までの曲で一番シンプルかつ飛び出していないかも。これまでは、自分が曲を書かないときはベースだけに全てを集中するので、飛び出す部分もあったんですよ。今回は強いて言うなら、アレンジで展開を作りたくてベースが際立つソロみたいな箇所が一瞬あるので、そこが聴き所になるのかな。ベースは便利な楽器なんです。
EMTG:アニメの主題歌って特殊だと思うんですけど、アニメのフォーマットに合わせた感はそんなに感じず、いいバランスのタイアップになっていますよね。タイアップ曲もまたクリエイティヴィティ高いと思っているので。
和泉:そこで言えば、(オンエア上の)アニメならではの尺というフォーマットはあって、(メインパートを)89秒尺に合わせるのは大変でしたね。でも、それ以外は湯浅政明監督と打ち合わせをして、縛りはほとんどなくこちらに任せてくれたんです。寛容なところがあったので自由にやらせてもらいました。僕個人の、アニメ『映像研には手を出すな!』から感じ取ったものを込めさせてもらいました。
EMTG:となると、タイトルや歌詞はスムーズに?
和泉:「名前のない青」というタイトルはスムーズでした。そういえば、原作者の大童澄瞳先生が今日1時間前ぐらいに、新しい青の顔料が発見されたというコラムを引用リツイートしていて。それって「名前のない青」じゃんって(笑)。
EMTG:たしかに!
和泉:フェルメールなど、画家も青に魅せられる人って多いんです。おもしろい色だなって。でも、僕自身は青にこだわっていたわけではなくて、まだ見たことのない種類の感情を曲で表現してみたかったんです。それを象徴する色として青がいいなって。
EMTG:そうしたら「名前のない青」が見つかっていたと。すごいねぇ。
和泉:ははは(笑)。今回は、このタイトルを最初に考えてから曲を書きはじめました。そんなイメージからサウンドデザインを作っていって。このバンドで曲を作るのは、あらためて楽しいなって思いましたね。
EMTG:新年を迎えましたが、2019年を振り返ってみると5月には1stアルバム『20XX』のリリースを経て、6月『1st Tour "From 20XX"』が東名阪でありました。3年連続『SUMMER SONIC』へ出演したこともすごいなと。
和泉:ありましたねぇ。半年前ですね。ファンと向き合えて、ダイレクトに反響をいただける場は嬉しかったですね。メンバーみんな、ライブに対するモチベーションは上がってきたと思うので、ライブはもっとやっていきたいですね。
EMTG:それこそ、11月には横浜アリーナで行われた『BUZZ RHYTHM LIVE’19』にも出演されました。
和泉:嬉しいことなんですけど、テレビの企画だからか不思議なアウェー感がありましたね。でも、バンドってこういうものだよなって。アウェー感のなかで、いかに知らないお客さんを振り向かせるかっていう。醍醐味ですよね。バンドはじめたての人みたいな自覚を感じました。
EMTG:ライブもっと観たいですよね。孤高の存在感があるけど、フェスなどにも出演して広がりを感じられたり。
和泉:例えば、リリックスピーカーなど新しい舞台装置やテクノロジーを活用した面白いことをやっていきたいですよね。ディズニーランド的なエンタメ感というか。
EMTG: 2020年、神僕はどんなことになっていきそうですか?
和泉:曲を作りためて次の盤を出して、音楽性をどんどんアップデートしていきたいですね。これまでの楽曲スタイルに捉われないような。「名前のない青」はけっこう等身大だし。ライブもやる機会があれば、いろいろ試していきたいです。まずは「名前のない青」のミュージックビデオも撮影したので楽しみにしていてください。

「名前のない青」MV
EMTG:より、神僕らしさをアップデートしていくってことですね。楽しみです。ちなみに、最近はどんな音楽やアートに触れていますか? 作品へのリファレンス(参考)というか。
和泉:「名前のない青」は自分の中の引き出しにあった世界観かなと思っていて。むしろ、最近聴いている音楽とは別軸かも。
EMTG:なるほどね。ちなみに、神僕って存在自体が覆面を被っていて印象的だと思うんだけど、海外からの人気ってどうなんですか?
和泉:神僕は海外から見ればもしかしたらアニメみたいな存在感かもしれないし、たしかに海外の人の感想を聞いてみたいですね。
EMTG:マシュメロとか、あの仮面のルックスだったりゲーム『フォートナイト』の影響もあって小中学生人気も高いですもんね。
和泉:そうなんですね。海外から、マスコット的な人気が出たら面白いですね(笑)。
「名前のない青」MV

tag一覧 シングル 神様、僕は気づいてしまった

リリース情報

名前のない青

名前のない青

2020年01月10日

ワーナーミュージック・ジャパン

01.名前のない青

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Netflixのオリジナルドラマ『The End of the Fucking World』っていう、 日本語だと『このサイテーな世界の終わり』という作品の台本を検索してました。それで英語の勉強をしていました。主人公の女の子が素敵で。


■配信リンク

「名前のない青」配信URL
https://kamiboku.lnk.to/7tO5b

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