ジョン・ヨンファ(from CNBLUE)、第2章の始まりを象徴するJapan 3rd Solo Album『FEEL THE Y’S CITY』

ジョン・ヨンファ(from CNBLUE) | 2020.02.26

 CNBLUEのジョン・ヨンファが、2年ぶりに帰ってきた。2017年12月21日の『JUNG YONG HWA JAPAN CONCERT 2017 "Summer Calling" @Xmas』ライブでの来日を最後に、2018年3月5日に韓国男子の義務である兵役へ。急きょ決まった入隊にもかかわらず彼は、日本のファンのために1ヶ月で5曲もの新曲とMVを制作し、不在の間にその新曲たちを1曲ずつ配信する『FEEL THE FIVE “Y”』プロジェクトというプレゼントを用意してくれた。2019年11月3日、約20ヶ月の軍服務を終えて除隊すると、そこからさらに5曲の新曲を制作し、ソロアルバム『FEEL THE Y’S CITY』を完成させた。『2019 FNC KINGDOM -WINTER FOREST CAMP-』のために2年ぶりに来日したヨンファに、今の想いをきいた。

EMTG:まずは、不在期間中の『FEEL THE FIVE “Y”』プロジェクトについて伺いたいと思います。入隊が決まってから1ヶ月という短期間で、「The Moment」、「Letter」、「BROTHERS」、「Melody」、「Jellyfish」という5曲を制作し、日本での『FEEL THE FIVE “Y”』プロジェクトの他にも、韓国では入隊2日前までライブを開催されていましたから、その準備もあったので大変でしたよね?
ジョン・ヨンファ:はい、スケジュールは大変でしたけれど、気持ちは「大変!」という感じではなくて。ファンの皆さんのために準備するプレゼントだから、感謝の気持ちを持ってレコーディングやライブに臨んでいました。
EMTG:そして除隊してすぐに、また新曲をレコーディングして、3枚目となるソロアルバム『FEEL THE Y’S CITY』が出来上がったわけですが、今回は<FEEL Y>、つまり<ヨンファを感じる>ことができる曲というのがテーマなのでしょうか。
ジョン・ヨンファ:そうですね。『FEEL THE Y’S CITY』は、僕の世界を感じてほしい……という気持ちから付けたタイトルです。世界がさまざまな特色を持った都市で構成されているように、ヨンファの音楽世界は、ジャズやポップス、ダンス曲など、たくさんのスタイル、たくさんのジャンルの曲で構成されているということを表現したくて。それに、僕がこれまで訪れた都市にインスパイアされた曲も何曲か収録されているので、CITYという言葉がピッタリくると思って。
EMTG:どんな都市が?
ジョン・ヨンファ:リード曲「The Moment」はドラマ撮影で滞在したパリ、「Summer Night In Heaven」は歌詞にアラモアナと入っているように、僕が大好きなハワイ。そして「Livin’ It Up」は、NYに影響を受けて書いた曲です。それぞれの都市の雰囲気を感じてもらえるんじゃないかな?
EMTG:リード曲「The Moment」は、パリの街の情景が生き生きと描かれていますし、ヨンファさんがフランス語で「C’est la vie!(セラヴィ)」と叫んでいますね(笑)。
ジョン・ヨンファ(from CNBLUE)「The Moment」 Music Video
ジョン・ヨンファ:はい、「C’est la vie!=これが人生さ」って名言ですよね。この言葉のように、ポジティブに生きてほしいということを伝えたくて書いた曲です。僕が出演したドラマ『恋するパッケージツアー~パリから始まる最高の恋~』のロケで、2ヶ月という長期にわたってフランスに滞在したんです。パリやモン・サン=ミシェルなど、フランス各地に行きましたが、こんなに長い間フランスにいたのは初めてだったし、ドラマ自体もすごく良い作品で、たくさんのインスピレーションを受けることができました。
EMTG:「The Moment」では、スウィングジャズを用いていますが、最近は、ライブでもジャズのアレンジが多いですよね。今、興味があるのはジャズってことなのでしょうか。 
ジョン・ヨンファ:はい。ジャズにハマっています(笑)。入隊前の韓国ライブ『STAY 622』や除隊後の韓国ライブ『STILL 622』では、今までの僕の曲もジャズアレンジにして歌いました。そんな感じで、日本でも今までの僕の曲をジャズにアレンジしてライブをしたくて。それでアルバムの10曲の中からライブの核となるジャズアレンジの「The Moment」をリード曲にしたんです。
EMTG:『STAY 622』も『STILL 622』も、おなじみの曲がジャズアレンジされていたのがすごく新鮮でした。
ジョン・ヨンファ:そうでしょ? 僕もすごく楽しかったです。同じ曲をずっと同じアレンジでやるのは、好きじゃないんですよ。だって、僕も変わっているんだから、それに合わせて曲も変わる方が自然じゃないですか。来てくださる方たちも、ツアーのたびに同じアレンジの曲を聴くよりも、違うアレンジにした方がぜったいに楽しいじゃないですか。新しいイメージ、新しいバージョンが見たいんじゃないかと思うんです。
EMTG:なるほど。では『FEEL THE Y’S CITY』というアルバムは、その先にあるツアーを見越して作ったアルバムということですね。
ジョン・ヨンファ:はい。僕はいつも、ライブを意識してアルバムを作っています。僕にとっては、ライブが一番重要だから。
EMTG:自分の曲はどの曲もかわいいと思うのですが、収録曲の中で、「The Moment」の次にお気に入りを挙げるとしたら?
ジョン・ヨンファ:「Summer Night In Heaven」です。大好きなハワイをイメージして作った曲。除隊後に実際にハワイに行って受けたインスピレーションで歌詞を書き上げました。僕はこの曲を聴くと、海が思い浮かぶんです。皆さんもこの曲を聴きながら、ピナコラーダとかを飲んで、ハワイを感じてみてください(笑)。
EMTG:11月に行ったハワイの日焼けが、まだ残ってますね(笑)。
ジョン・ヨンファ:でもちょっと落ちてきちゃって、悲しいです。11月にハワイに行ったときは、僕がハワイで一番色が白い人だったのに、韓国に戻ってきたら韓国で一番日焼けした人で、どこに行ってもちょっと浮いていたのがおもしろかったです(笑)。
EMTG:入隊中、ヨンファさんは特殊攻撃部隊という軍隊の中でも成績優秀者しか入れない精鋭部隊に所属していましたが、どんな生活を送っていたのですか?
ジョン・ヨンファ:毎日6時半に起床して、午前中に10キロ走ってトレーニング。午後は17時まで訓練などの軍務をして、22時に就寝という毎日でした。訓練は、他の部隊よりも厳しかったですね。ヘリコプターからロープ1本で降下する訓練などもしました。でも毎日、規則正しい生活をして、夜の自由時間にもトレーニングをしていたので、入隊前よりも健康になったかも(笑)。それに入隊前までは時間に追われる日々だったけれど、いろいろなことを考える時間ができて、精神的にも健康になった気がします。
EMTG:入隊中でも、アイドル出身の方は軍楽隊や軍主催のミュージカルに起用されて、人前で公演をする機会がたくさんありますが、ヨンファさんは完全に2年間ステージから離れていましたよね。今、自由に音楽ができる環境に戻ってきて、変わったことはありますか?
ジョン・ヨンファ:音楽への向きあい方が変わったかもしれません。昔は、ファンの皆さんに気に入ってもらえることを最優先に曲を作っていたけれど、今は、僕がやりたい曲を作りたいという気持ちなんです。今、僕はジャズがやりたいからジャズの曲を作る。その時にやりたい音楽をやるということを大事にしていきたいです。将来はどんな曲をやりたくなるのかはわからないけれど、それも楽しみなんですよ(笑)。自分の思うままに音楽をやりたいと思っています。僕がやりたい曲を作ったら、みんなも気に入ってくれるんじゃないかな?
EMTG:「やりたい音楽」というのはやっぱり、「ライブでやりたい音楽」ということですよね。
ジョン・ヨンファ:そうですね。僕は曲を作るときに、ステージで演奏するときのことを想像します。ステージでやるとカッコいいということを意識するんです。ステージで映える曲っていうのも大事な要素です。
EMTG:でも、2年も音楽ができなかった期間は、不安だったのではないでしょうか?
ジョン・ヨンファ:僕も最初は不安になるかと思ったのですが、いざ入隊してみたら、そうでもなかったです。入隊して、新しい場所に慣れて、新しい経験をして。それを楽しみながら、一生懸命やりました。でもそれができたのは、僕にはステージという帰る場所があったからなんですよね。またステージに立つことを信じて、一生懸命服務しました。
EMTG:ヨンファさんの「帰る場所」というステージ、2年ぶりのソロライブツアー『JUNG YONG HWA JAPAN CONCERT 2020 “WELCOME TO THE Y’S CITY”』が3月から始まります。どんなツアーになりそうですか?
ジョン・ヨンファ:やっぱり、ジャズサウンドがアレンジの中心になると思います。ステージをジャズバーみたいな感じにするのもいいなぁと思ってて(笑)。ビッグバンドと一緒にやったりしたら、僕の新しい顔が見せられるんじゃないかな?
EMTG:今回のソロアルバムでは、「ジャズ」がメインになっていますが、もちろん「ロック」も忘れてないですよね?
ジョン・ヨンファ:もちろんです! でもまだ、CNBLUEのほかのメンバーは入隊中なので、彼らが除隊してから相談しないと(笑)。
EMTG:バンドの復活も楽しみですが、これから「ジョン・ヨンファの第二章」が始まります。最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。
ジョン・ヨンファ:2年間、待っていてくれてありがとうございます。アルバムを聴いて、僕の理想の場所に一緒に行きたいと思ってくれたら幸せです。アルバムを出した後には、ライブもあります。たくさん活動しますので、これからもよろしくお願いします!

【取材・文:坂本ゆかり】


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リリース情報

FEEL THE Y’S CITY

FEEL THE Y’S CITY

2020年02月26日

ワーナーミュージック・ジャパン

01.WELCOME TO THE Y’S CITY
02.The Moment
03.Summer Night In Heaven
04.She Knows Everything
05.Jellyfish
06.Fire & Rain
07.Melody
08.BROTHERS
09.Letter
10.Livin’ It Up

お知らせ

■ライブ情報

JUNG YONG HWA JAPAN CONCERT 2020
“WELCOME TO THE Y’S CITY”

03/02(月)名古屋国際会議場センチュリーホール
03/03(火)名古屋国際会議場センチュリーホール
03/11(水)オリックス劇場
03/12(木)オリックス劇場
03/14(土)パシフィコ横浜国立大ホール
03/15(日)パシフィコ横浜国立大ホール

<追加公演>
JUNG YONG HWA JAPAN CONCERT 2020
“WELCOME TO THE Y’S CITY”
-Special Encore Live-

04/07(火)東京国際フォーラム ホールA
04/08(水)東京国際フォーラム ホールA

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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