8月30日、4回目の「音×AiR♪JOL原宿でLove Me Do!」。9日にも「夏休みなので急遽やっちゃいますスペシャル！」と銘打ってイレギュラーライブを決行した音×AiR、8月2度目の原宿進出である。外は小雨がぱらつき、少し肌寒いくらいだったが、10代の女の子が詰めかけたJOL原宿の中は立っているだけで汗ばむ熱気。今回はショートコントの達人「ななめ45°」と占い芸人ホシノユキとの共演だ。

　楓と大地とMASAYAが金髪になり、唯一の黒髪・竜之介もパーマとチョビひげ、大地は10キロ以上の減量で、衣装もこの日は着崩したオーバーオールで揃えるなど、見た目も洗練されてきた4人（MASAYAいわく「東京に染まりました」）。開演前からテーブルをまわってフライヤーを配るが、受け取るお客さんの反応もよくなってきた。

　1stステージはゆったりテンポの「なんちゃってヒーロー」でスタート。続く新曲「純愛バイセコー」は“でもでもでもでも”“なぜなぜなぜなぜ”の明快なサビが効いた元気な曲で、お客さんの反応は上々。先月から簡単な振付を導入した最後の「Love Me Do」は楓が「タイコの音を聞いて、俺たちと一緒に演奏に参加してください」と手拍子を促し、“Hey baby, hey Baby, love me do”のリフを延ばして一緒に歌ってもらうなど、アレンジを重ねて楽曲が持つ「乗せ力」を増強していた。

　ななめ45°のコント（韻を踏む上司が最高）でさらに温まったお客さんの前に4人が再登場。2ndステージ1曲目「愛を唄おう」はななめ45°の車掌コントのものまねをまじえて盛り上げる。「大阪の自主企画で発表した新曲です」と前置きして披露した女子賛歌「乙女ビンビン」は大阪弁の歌詞、レゲエ調のブレイクやメンバーいじりで反応は上々。最後は2度目の「Love Me Do」。明らかに1stステージより手拍子の音が大きくなり、楓のハイタッチにノリノリで応じる子も増えた。少しずつ浸透してきてる！

　大地も「今日はよかったです。何がよかったかって言われたら難しいですけど。前にも来てくれた人が合計20人くらいいて、それもやりやすかったですね」と言っていたが、先月以上に上出来だったと僕も思った。お客さんの反応があろうがなかろうが気にせず、パフォーマンスに入り込んでリラックスし、お客さんを引っ張っていっていたというか。結局、率先して楽しんだやつの勝ちなのだ。「かっこよくてモテそうな感じなのに、トークもうまくてずるい」「挙句にネタぱくられましたからね。商売敵ですよ！」とななめ45°も絶賛していた。終演後の楽屋でホシノユキに手相を見てもらっていた（主に恋愛運）のも余裕の表れ？　4人が何を言われたか知りたい方は来月、声をかけてみて！

【取材・文：高岡洋詞】
【撮影：Sinpu Tokyo.】