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a crowd of rebellion、見事な復活を遂げた「The revenge -00:00-」

a crowd of rebellion | 2019.12.12

 a crowd of rebellionが、12月1日(日)にZepp Diver City TOKYOで行なったワンマンライブ「The revenge -00:00-」において見事な復活を遂げた。

 宮田大作(Vo)と小林亮輔(Vo&Gt)の声帯ポリープの急激な悪化によって、今年9月から11月にかけての「Utopia tour」全行程のキャンセルを余儀なくされたa crowd of rebellion。2018年3月以来のこのワンマンも開催が危ぶまれていたが、2人の手術後の経過良好によって予定通り実施の運びとなった。バンドを襲った突然の事態、約4ヵ月の短いようで長い暗闇だった結成以来初の一時休止状態を経て、ツインボーカルの喉が完治して一発目のライブ。果たして、どんなステージを見せてくれるのか?

 場内にそこはかとない緊張感が漂う中、先日配信されたばかりのEP『:12_White』収録の「ReNNE(introduction)」をSEに、リベリオンの5人が帰ってきた。開口一番に宮田が「待たせたな、お前らー! 始まるぞー!! 歌ってくれ」とオーディエンスに呼びかけ、「Calling」からライブはスタート。宮田と小林はもちろんのこと、丸山漠(Gt)、高井佑典(Ba)、近藤岳(Dr)を含めたメンバー全員がひとつひとつ感触を確かめるように、ステージで演奏できる喜びを噛み締めるように、今ここに力強く存在している事実と、「また会えたなDiverCity!」と歌い替える小林の表情、そして彼らを温かく迎えるたくさんのファンの光景がたまらなく美しい。

 「遠慮してんじゃねえぞ! かかって来い!!」という宮田の言葉で観客の緊張がほどけて「M1917」が投下されれば、一気に会場はヒートアップ! 堰を切ったようにフロアにクラウドサーフが生まれていく。宮田のスクリーモ、小林のハイトーンはすこぶる快調で完全復活を窺わせ、高らかに鳴り響く丸山のギターソロ、高井&近藤が繰り出すビートのせめぎ合いにも気持ちよくやられてしまう。

 2曲を演奏し終えて一瞬の静寂が生まれると、すかさず「おかえりー!」の声をメンバーに浴びせるファン。宮田が「先に言うなよ~!」「ただいま!」と返す微笑ましいシーンがありつつも、バンドはなお気を緩めずに突き進む。丸山の速弾きが炸裂した「MALIGNANT」、ゴリゴリのメタルサウンドでジャンプを煽った「Never Say A Gain」ではモッシュエリアが輪をかけてとんでもないことに! エグいまでの一体感に包まれたところで、“もうどうやったって僕は僕だ”と不屈の精神を示した新曲「Alone//Dite」もドロップ。さらに、ヘヴィネスと底抜けに明るいメロディを掛け合わせたリベリオンらしいブッ飛んだダンスナンバー「Mechanical Parade」、ヘドバン×シンガロングで歓喜の空間を爆誕させた「Sleepless Mantis」、「亮輔と同じことを同じ高さで歌え!」と宮田がオーディエンスに求めた「Hello, Mr. Judgement.」と怒涛の如く畳みかけ、5人は唯一無二の痛快ぶりを見せつけていった。

 猛烈な勢いの前半ブロックを経て、しっとりと始まったバラード「紡冬」では、宮田がアコギ伴奏で寄り添う深遠かつ壮大なサウンドの中、小林のボーカルがひときわ鮮やかに舞うさまに酔いしれる。「待っててくれてありがとうございます。本当に本当にみんなの前でこういうこと(ライブ)ができるのはすごく嬉しくて、俺はもう「Calling」のときにヤバかったです」と小林があらためて感謝を伝えたあとは、アンセムのように気高く響きわたった「Crocus」(宮田は引き続きアコギ)を披露。そして、今度は宮田が「いつかのライブでもこの曲をやる前に言ったけど、メンバーに歌います」と話し、彼がメインボーカルを取る「Traffic Light」へ。丸山の弓弾き、宮田の感極まって涙する姿にまたグッとくる。こうして激しさと美しさをミックスさせて綺麗に聴かせられる点も、リベリオンの魅力として特筆しておきたい。

 約5分に及ぶ近藤の素晴らしいドラムソロを挟み、最新アルバム『Ill』収録のキラーチューン「Raccoon Dead」でライブは後半へ突入。再びアッパーサイドに舵を切り、「ひさびさの曲やります」と届けられた「REBELLIOUS BEHAVIOR」で、フロアの盛り上がりはもはや狂喜乱舞に! oiコールとヘドバンとハッピーに手を振れるノリが入り混じる、まさにリベリオン節全開なカオティックぶりに花が咲き、宮田は小林に歩み寄って歌い、ステージ前方に転がってきたオーディエンスと嬉しそうにハイタッチを交わしている。最高の流れで「俺が今一度アコギを持つってことはわかってんだろうな!?」「もしかしたらもう会えないかもしれないよ、この先。だったらどうすんの? 今どうやって生きんの!?」と宮田がハッパをかけ、EP『Black_24:』からの「Anemone」も飛び出した。

 「俺と高井はa crowd of rebellionを始めてもうすぐ13年が経つんですが、4ヵ月間ライブをしないなんてことはたぶんなかったです。みんなに会えなくて苦しかった。それでもなんでがんばったかって言うと、こうやってみんなに会うため。待っててくれるかもわからなかったけど、亮輔……こんなに待っててくれた」(宮田)、「本当にありがとう。胸がいっぱいです」(小林)

 「さっき“次いつ会えるかわからない”みたいなこと言ったけど、本当のことです。今まで当たり前に歌って、当たり前に叫んできた。でも、それは当たり前になくなる。何にでも言えることだと思う。当たり前にいると思ってた人が、明日には当たり前にいなくなる。俺たちはそんな世界に生きてる。それを頭の片隅に置いておくだけで違うんじゃねえかな。今日この時を、この瞬間をどう過ごすか。俺は全力でやるよ。確かに喉のことは怖い。また同じことを繰り返すかもしれない。だけど、それでも歌う。本気で生きます。まだ終わんねえぞ。俺たちはまだまだやるぞ!」――そんな宮田の言葉に続いて演奏されたのは、こちらもファン感涙のレア曲「SATISFIED?」。さらに、爆発力ハンパない「Nex:us」、重厚な音像に負けじとフロアから大合唱が巻き起こった「THE TESTAMENT」で、バンドは本編を大盛況のうちに締め括った。

 観客の熱烈な声に応えて、メンバーが再登場。「最近は頑なにアンコールをやらなかったけど、やります!」と宮田が話したあとは、「なんか不思議な気持ちだね」「またここに立てるとはね」「不安がいっぱいだったもんな」とボーカルの2人が素直に胸中を打ち明ける。また、この日誕生日を迎えた丸山をサプライズケーキで祝う時間があったり、「来年はフルアルバムを作りたい。ツアーを回りたい」という嬉しい言葉が聞けたりと、5人は晴れやかな表情も見せてくれた。

 壮大なスケールと展開美で聴かせるミディアムナンバー「Iris no hana」、オーディエンスのステージダイブが起こるほどに熱かった「Satellitear」、ダークなエモーションを引き連れてぶっちぎった「Ill」と、アンコールも渾身のパフォーマンスで生きざまを刻み、完全復活をアピールしたa crowd of rebellion。レア曲が満載のセットリストも最高で、“リベンジ”よりも“感謝”が余裕で上回ってしまったようなライブだった。

【取材・文:田山雄士】
【撮影:Shumpei Kato】

tag一覧 J-POP ライブ 男性ボーカル a crowd of rebellion

リリース情報

:12_White

:12_White

2019年11月29日

WM Japan

01.ReNNE(introduction)
02.Alone//Dite
03.MEI
04.Utopia

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セットリスト

The revenge -00:00-
2019.12.1@Zepp Diver City TOKYO

  1. 01.Calling
  2. 02.M1917
  3. 03.MALIGNANT
  4. 04.Never Say A Gain
  5. 05.Alone//Dite
  6. 06.Mechanical Parade
  7. 07.Sleepless Mantis
  8. 08.Hello, Mr. Judgement.
  9. 09.紡冬
  10. 10.Crocus
  11. 11.Traffic Light
  12. 12.Raccoon Dead
  13. 13.REBELLIOUS BEHAVIOR
  14. 14.Anemone
  15. 15.SATISFIED?
  16. 16.Nex:us
  17. 17.THE TESTAMENT
【ENCORE】
  1. 01.Iris no hana
  2. 02.Satellitear
  3. 03.Ill

お知らせ

■ライブ情報

SPiCE presents APOSTOLOS TOUR2020
w) CY8ER/眩暈SIREN/RAZOR
02/01(土) 大阪BIGCAT
02/08(土) 名古屋E.L.L
02/16(日) TSUTAYA O-EAST

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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