KREVAの新曲に隠された最高の「さぁ、行こう」とは?

KREVA | 2011.04.21

5月11日(水)に発売となるKREVAの新曲「C’mon, Let’s go」の全容が明らかとなる文章が到着した。 以下はその文章となる。 ファンはもとより、興味のある方は是非一読して欲しい。

---KREVAが放つ、最高の“さあ、行こう!”---

 2011年第1弾シングル「挑め」は、全編ラップで押し切るというアグレッシヴなアプローチで、あらためてヒップホップのダイナミズムを ポップ・シーンに誇示。オリコン・ウィークリーチャート初登場8位を獲得する一方で、ネット上にはシングルに収録されたアカペラ音源を使用し た様々な「挑め Remix」が登場し、ヒップホップ・シーンに対しても大きな話題性と刺激を与えた。

KREVAは言う。
「“挑め”はアーティストをはじめ、クリエイティヴな仕事をしている人たちが敏感に反応してくれたのがよかったですね。常に1位を狙っている んですけど、全編ラップの曲で8位に入れたのはうれしかったです。全編ラップだったからこそ、あのRemixのムーヴメントも生まれたんだと 思うし。俺自身もラップの力をあらためて確認することができました」

 そして、「挑め」のスタートダッシュをさらに加速させるようなニュー・シングルが完成した。タイトルは「C’mon, Let’s go」。UKガラージ風の前のめりに鋭く跳ねるビート、グルーヴィーなシンセベース、上モノの巧みなシンセ使い、ハンドクラップをはじめとする細やかな SE、オートチューンとヴォコーダーを駆使したヴォーカルとラップ。それらが有機的に絡み合うトラックはかなり緻密に構築されているが、聴き心地はシンプルで胸躍る軽やかなポップネスを表出している。つまり、トラックメイカーとしての“KREVAマジック”が冴え渡っている。トラックの上でリズミカルなステップを刻むようなフロウは、ラップ独自の推進力と小気味よさを同時に射止め、キャッチーなメロディを擁したフックはライヴでシンガロングが生まれること必至だ。

「曲を作った時期は相変わらず思い出せないんですけど、けっこう前にできていましたね。まず速いトラックを作りたいなと思って。BPMが115を超えていて、メロディが自然と出てくるようなもの。フックは唄いすぎない歌、というイメージで。フックのメロディもラップもナチュラ ルにつながっていて、みんなでワンメロディを唄えるような仕上がりになっていると思います」

 リリックのテーマとなっているのは、言わばKREVAが考える“最高のチーム論”だ。それぞれが自分の得意分野でベストを尽くしながら、互 いに声を掛け合い、体を揺らし、拳を上げて濃密なコミュニケーションを交わす。個々人の最高の力を結集させることで、全体でさらなる高みを目 指していくというKREVAのチーム論はもちろんKREVA自身も制作時には意図していなかったことだが震災後の日本を生きる一人ひ とりを鼓舞するようにも響く。

「チームって誰かがキャプテンにならなきゃいけないと思うんだけど、気持ち的には一人ひとりが“自分もキャプテンなんだ”という気持ちをもつ ことが大事だと思う。常に何かあったら自分が先頭に立てるくらいの気持ちをもっていたいですよね。それは常日頃から思っていて。例えば自分の 提案がキャプテンとされる人に却下されても、もう1回落ちついて“自分はこういう理由で、こういう考えがあるから、こうしたいんです”って言い返せるくらいの準備をしていないと。歌詞でも書いているけど、それぞれの動きや考えはバラバラでもいいと思うんですよ。最終的に目指すゴールが同じであれば。当初はライヴを積極的に盛り上げようとするお客さんを思い浮かべていたんですけど、日本がこういう状況になって“別の意味 をもつ曲になったね”ってスタッフと話していて。

ただ、こういう時世を踏まえてもリスナーに届けられる曲を作っていた自分を信頼できるというか。そういう思いはありますね」

 カップリングの「マカーGB-mix feat. AKLO, L-VOKAL(BETTER HALVES)」は楽曲のコンセプトも、トラック制作の方法論も、客演の人選も、彼らの仕事ぶりも、ウィットに富んだ遊び心が貫かれている。まず“マカー”とは、Macintosh愛好家を意味する俗称。自他ともに認める“マカー”であるKREVAが、そのMac愛を表現すべく、ビート・ メイクを除く基本的なトラック制作をGarageBand(Macに標準インストールされている音楽制作ソフト)で敢行。そこにL- VOKALとAKLOから成る“日本最強のハーフユニット”、BETTER HALVESを招きディープなマイクリレーを繰り広げている。

「Macに対する偏愛ぶりをいろんなラッパーと一緒に唄ったらおもしろいんじゃないかと思って。まずL-VOKALは間違いないな、と。 AKLOもずっと気になる存在だったので、L-VOKALに彼が“マカー”なのか聞いた上でお願いしました(笑)。AKLOはあるインタ ビューでおもしろいことを言っていて。“AKLOさんって現場に全然いないですよね?”って聞かれたときに“俺の現場はネットだから”って答えたらしいんですよ。“こいつは賢い!”と思いましたね。ヒッホップ・シーンは今インターネット発信が中心になっているから。現に彼はフリーダウンロードで3枚ぐらいのアルバムをリリースしているし、Remixの動きも速いんですよ。やっぱりBETTER HALVESにお願いして間違いなかったですね。ハンパなくおもしろいですよ、このふたりのラップは。ひとつ付け加えておくと、今回ふたりにはデータのや り取りのみでラップを入れてもらっていて。AKLOとはまだ一度も会ったことないんです(笑)。そういう制作背景も含めてこの曲の面白味になっていると思います」

 楽曲のテーマや性質は真逆ともいえる「C’mon, Let’s go」と「マカーGB-mix feat. AKLO, L-VOKAL(BETTER HALVES)」であるが、それゆえにKREVAの振幅の広い切り口とスキルを堪能することができる。2011年もこの男の才能は、ますます枯渇すること なく潤い続ける。
(ライター 三宅正一/fixed)

そして 5月20日(金)にはキャリア初となる単行本「KREAM ルールなき世界のルールブック」も発売。言葉を自在に操るKREVAのメッセージを一冊に集めたメッセージ集となる同作品は、尾崎豊氏のアートディレクションをすべて手がけていたアートディレクター・田島照久氏による完全撮り下ろし写真・デザインが融合した作品を99集めたもの。フリースタイルや即興のパフォーマンスを得意 とするKREVAがこの作品のために短いセンテンス、エッセイ、ショートストーリー、短歌や言葉遊びなどさまざまな形式で書き下ろしている。どのページを開いても、胸に突き刺さるメッセージや、息苦しい現実に新鮮な風を通すKREVA独自の思考法が、極めて高いクオリティのビジュアルで表現された、今までにない本となっている。迷わず、ためらわず、挑戦し続けて生きるためのKREVAの思考99にご期待を。

KREVA、初の書籍『KREAM ルールなき世界のルールブック』
発売日:5月20日(金)/幻冬舎
税込¥2000(予価)
書籍に関する詳細は、下記までお問い合わせください。
幻冬舎 03-5411-6211

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