レビュー

ON/OFF | 2011.04.22

 FM音源っぽいシンセ類の音色、近未来感、光を感じさせる上向きさ等々…。

 Purple Daysしかり、ここ最近、再び80年代中期のTMネットワークを彷彿させるサウンドが新鮮に響く。それはけっしてTMNに改名以降のそれではなく、あくまでもTMネットワークの頃のサウンド。そして、当時のサウンドメイクの核であった本家TKのみならず、サポートメンバーや重要なブレインだった浅倉大介が現在制作する楽曲からもそれらを多分に感じる。

その浅倉が全面的にプロデュースしている、このON/OFF(オンオフ)のニューシングル「始まるのは、サヨナラ」も、まさに上記。TMネットワークを想い起させるサウンドが、聴く者の懐かしさと、逆にこの時代ならではの新鮮さを呼び起こす。

音楽をはじめ、舞台、TVドラマ等多方面で大活躍中の双子ユニットON/OFFの、この「始まるのは、サヨナラ」は、上述の80年代TMネットワークを彷彿させるサウンドを基調に、初夏を彷彿させる爽やかでスプラッシュ感溢れる弾けたメロディをブレンドしたもの。既に読売テレビ系TVアニメ『べるぜバブ』新オープニングテーマとしてオンエアされており、「さよなら」を告げた後の一抹の切なさとキュンとした気持ちを覗かせながらも、全体的にその「さよなら」の次に待っているであろう、愛しい人との新たなる距離感が、聴く者の心情とリンクしていく。彼らの武器は、その双子ならではのハーモニーのシンクロ度。上述の眩しささえ感じるサウンドの上、2人の近くも違った声質から放たれる歌と重なった際のハーモニーは、とても魅力的だ。

そして、カップリングには、こちらも浅倉大介プロデュースによる「君ガ イナケリャ」を収録。こちらは若干スパニッシュ調も交じった、オリエンタル性溢れる情熱的でセクシーなナンバー。タイトル曲とは対照的な大人の色香を感じさせ、直弥、和弥のそれぞれの間髪を置かないボーカルのリレーションと、それが合わさった際のツインボーカルが、聴く者の胸を焦がしていく。

 再び、「始まるのは、サヨナラ」に戻ろう。当時TMNのサポートメンバーであった浅倉の立ち位置ならではの、あのサウンドやコンセプトを主観と客観を持って消化し、かつキチンと今のテイストもブレンドさせている同曲。TMネットワークへのオマージュ感たっぷりにして、客観的観測もキチンと交えているところは、逆に今の本家TKでは出しにくいところなのかも…? と繰り返し聴きながら思った。

【 文:池田スカオ和宏 】

tag一覧 シングル 男性ボーカル ON/OFF

リリース情報

始まるのは、サヨナラ

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始まるのは、サヨナラ

発売日: 2011年04月27日

価格: ¥ 1,905(本体)+税

レーベル: DefSTAR RECORDS

収録曲

1. 始まるのは、サヨナラ
2. 君ガ イナケリャ
3. 始まるのは、サヨナラ (Instrumental)
4. 君ガ イナケリャ (Instrumental)

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