レビュー

東京事変 | 2012.02.16

このライブCDは、東京事変のこれまでのパフォーマンスの歴史を現在から過去へとさかのぼっていく。それは、まるでアクロバティックなジェットコースターのように、まるで当日の会場にいるように、前後左右過去未来へと、曲毎に聴く者を振り回す。
そのスリリングな行程はざっとこんな感じだ。

リハーサルの時にレコーディングされたのだろうか?お客さんの居ない中プレイされたと思われる、いきなりの新曲「三十二歳の別れ」。そのプレイが終わった瞬間のピンと張りつめた空気感に、さらにスリルを加える「禁じられた遊び」。H是都Mのアウトロでのオルガン・ソロが聴きどころのシティポップ「かつては男と女」。打って変わって、スイング感たっぷりの盛り上がりナンバー「キラ―チューン」の林檎のハイトーンボイスがリスナーを酔わせる。また70年代ロックテイスト溢れる「OSCA」での林檎のエフェクトボーカルやシャウトが、緊迫感を煽る。続く、軽快でファンキーな「ミラーボール」や、伸びやかなサウンドが会場を盛り上げる「閃光少女」は、ロリータ、キュート、パワフルという混沌とした魅力が賑やかに溢れ出す。かと思えば、椎名林檎時代のナンバー「丸の内サディスティック」は、ジャジーなビートと英語詞に改造されていて、驚かせてくれる。そしてラスト2曲は、あえて初期のナンバー「群青日和」「夢のあと」を配して、レクイエムのように一枚のフィナーレを飾ってみせる。

残念ながら今後、東京事変のパフォーマンスは観れそうにない。だが、彼女たちの残してくれたライヴ毎のめくるめくような展開は、いつまでも僕たちの心の中に残り続けるだろう。もしその感覚を忘れそうになったら、是非このアルバムを聴いて思い出して欲しい。このライヴ盤は、いつでもどこでも、極上のジェットコースターのように我々をぶんぶんと振り回し、思い出の場所に連れ回してくれるだろうから。

【 文:池田スカオ和宏 】

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東京コレクション

発売日: 2012年02月15日

価格: ¥ 2,667(本体)+税

レーベル: EMIミュージックジャパン

収録曲

三十二歳の別れ
禁じられた遊び
かつては男と女
キラーチューン
OSCA
ミラーボール
復讐
ピノキオ
閃光少女
透明人間
丸の内サディスティック
スーパースター
群青日和
夢のあと

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