レビュー

THE YELLOW MONKEY | 2017.05.20

 デビュー25周年を迎えたザ・イエロー・モンキーの、アニバーサリー・アルバム『THE YELLOW MONKEY IS HERE.NEW BEST』。4年前に20周年記念作としてファン投票で選ばれた上位16曲を収録した『イエモン -FAN’S BEST SELECTION-』がリリースされたが、今作は同じ16曲を新たにレコーディングした。
 活動休止中だった4年前、しかも休止してから10年経ってもなお彼らの曲を愛しエールを送ってくれたファンへの、現在の彼らからの返答なのだろう。昨年1月8日に再始動を宣言して以後、アリーナ・ツアーに夏フェスを挟んでのホール・ツアー、恒例の日本武道館でのライブ「メカラウロコ・27」と精力的にステージに立った彼らは、変わらぬ存在感とパフォーマンス、そして以前にも増しパワフルでスケールアップした演奏で圧倒した。それこそが待ちかねていたファンへの第一の返答だったわけだが、これはライブを見ることができなかった人たちへも伝わる現在進行形のイエロー・モンキーからの返答だ。

 この16曲にはインディーズ時代の「WELCOME TO MY DOGHOUSE」(’91)から、活動休止後に出された「プライマル。」(’01)まであるが、オリジナルのアレンジを踏襲しながら現在の彼らならではの演奏でアップデートした。「できるだけライブに近い音像で、臨場感とパワー感がハンパない」(EMMA)、「アリーナとホール・ツアーで磨きをかけた唯一無二のバンドグルーヴ」(ヒーセ)、「過度な装飾を取り払い、ほぼバンドの音だけで勝負」(アニー)、「改めてこのバンドの凄さを痛感してまたバンドに感謝しました」(吉井)と、資料にある4人のコメントが全てを伝えている。骨太なバンドサウンドの男臭さと、内側から光を発するような妖艶さが相まって、現在のイエロー・モンキーでしか表せないサウンドと楽曲になるのだ。どの楽曲を演奏しようとも同じだと思うが、敢えて4年前と同じセレクトにすることで、更に今の彼らを実感することができる。

 その現在の先にある未来が『2017 LIMITED SPECIAL SINGLE CD』特典となる新曲「ロザーナ」だ。ダンサブルなサウンドの軽やかさと、「僕が昔から題材にしている輪廻みたいなものを今の気分で歌ってみました」(吉井)という運命的な歌が絶妙なこの曲は、彼らの現在をストレートに反映している、ありそうでなかったナンバーだ。12月には再び東京ドームで2日間のライブを行うことがアナウンスされたが、そこでは再始動後の「ALRIGHT」「砂の塔」と並び、新たなアンセムとして「ロザーナ」は響いていくに違いない。

【文:今井智子】

リリース情報

THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST

THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST

発売日: 2017年05月21日

価格: ¥ 2,500(本体)+税

レーベル: 日本コロムビア

収録曲

01.悲しきASIAN BOY
02.パール
03.太陽が燃えている
04.プライマル。
05.WELCOME TO MY DOGHOUSE
06.追憶のマーメイド
07.BURN
08.SPARK
09.楽園
10.真珠色の革命時代~Pearl Light Of Revolution~
11.SO YOUNG
12.天国旅行
13.SUCK OF LIFE
14.花吹雪
15.JAM
16.バラ色の日々

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