新時代の歌姫、Yeo Hee(ヨヒ)がこの秋、デビュー!

Yeo Hee | 2012.11.07

 iPhoneやiPadを使用する独特のプレイスタイルでLADY GAGAの「Poker Face」をカバーした動画が話題となり、Apple Girlと名付けられて話題となっていた韓国出身のシンガー、Yeo Hee(ヨヒ)。10月17日にiTunes Store限定配信のシングル「You & I」でデビューを果たし、11月7日には1stアルバム『Green or Red?』(iTunes Store限定配信)もリリースする。ユニークなスタイルはこの時代に出るべくして出たアーティストと言えるかもしれない。彼女の魅力はエキゾチックでキュートな歌声とデジタルなサウンドを融合させた、個性的なポップミュージック。まだまだ多くの音楽性を秘めているであろう彼女に、さっそく会ってみることにした。

EMTG:デビュー前、iPhoneやiPadを駆使して歌った動画をYouTubeにアップして話題になりましたね。そもそも、どうしてあのスタイルになったんですか?
Yeo Hee:私は音楽の学校に行っていたので、まわりの友達もみんな音楽を勉強していたんですね。だから、いろんな曲を一緒に聴いていて、この曲のテンポはどのぐらいかなって疑問に思うと、アプリケーションを使ってBPMを調べたりするんです。
EMTG:じゃあ、iPhoneをいじることには慣れていたんですね。それがキッカケ?
Yeo Hee:最初は面白いから、ただカバーしてただけだったんですけど、今ではこの形で演奏するのが私のイメージになったから、もっといろんなことをやれるように努力しています。ライブだったら生楽器の方がいいと思うけど、iPhoneだったらいつでもどこでも音が出せるから面白いじゃないですか。
EMTG:なるほど! そういう時代なんですねぇ。でも、YouTubeで見た人達の反響が大きくて、ビックリしませんでしたか?
Yeo Hee:もちろん自分のPRという目的はありましたけど、ここまでは……。
EMTG:しかもデビューも果たすことができたと! やっぱりシンガーになるのは昔からの夢でもあったわけですか?
Yeo Hee:もちろんです! 私は7歳の頃から歌手になるのが夢でした。歌も好きだったし。両親は歌手になるのを反対していたんですけど――。
EMTG:やっぱり音楽業界は危険に思われたのかな?(笑)。
Yeo Hee:いろいろと大変な世界だし、親は心配だったんだと思います。
EMTG:当時、好きだったアーティストはいましたか?
Yeo Hee:一番最初に買ったCDはブリトニー・スピアーズでした。ホントに大好きで、PVを見て鏡の前で踊ったりしてました。
EMTG:好きな日本のアーティストはいましたか?
Yeo Hee:最初は安室奈美恵さんが好きでしたね。日本に来て初めて知ったアーティストさんはシュガー・ベイブ(70年代前半に活躍した山下達郎も在籍した伝説のバンド)というグループです。
EMTG:し、しぶい!
Yeo Hee:超いいなぁと思って(笑)。韓国の友達にもすすめました!
EMTG:幅広いですね(笑)。で、シンガーになるためにどんな努力を?
Yeo Hee:本格的に音楽を目指したのは、高校生くらいでしたね。それで音楽大学を目標にして勉強してきたんです。
EMTG:そうなんだ。そして、動画で話題になって10月にシングル「You & I」でデビューを果たしたと。このデビュー、正直あっという間? それともようやくっていう感じ?
Yeo Hee:やっときたって感じです(笑)。やっと!
EMTG:11月7日発売の『Green or Red?』を聴いても、様々な音楽性を感じますね。しかも、歌詞も日本語でしっかり表現しているし、すごいと思います!
Yeo Hee:歌詞はホントに大変でした! やっぱり私の曲だから、歌詞を理解していないといけないと思うんです。でも、日本語と韓国語の言葉の表現の仕方が全然違うんですね。日本語って、直接的じゃなくて、間接的な言い方がすごく多い。日本語ってハッキリ“NO!”っていうパターンがあまりなくて。
EMTG:あ?、何となくすいません(笑)。
Yeo Hee:でも、日本の人達に聴いてもらう曲だから、そこをどうしようかと思って、すごく悩みました。
EMTG:じゃあ、韓国語で歌詞を書いたら、きっとストレートな感じになるとか?
Yeo Hee:はい! ストレートだと思います(笑)。あと、日本語の発音では濁音が難しいですね。歌になると、そこに感情も込めないといけないし、発音のことを考えたら感情を入れにくくなるし。そこが自然にできるといいなと思いますね。
EMTG:あの?、全然日本語が自然だし、ペラペラなんですけど(笑)。
Yeo Hee:まだまだです(苦笑)。
EMTG:ところで、アルバムタイトルの『Green or Red?』って、どんな意味が込められてるんですか?
Yeo Hee:“Green”って自然な感じがするじゃないですか。子どもとか、無邪気なイメージがあるなと私は思っていて。“Red”はオトナとか強さを意味しているんですね。で、私自身の年齢も、子どもではないけど、まだ大人っていうわけでもない。収録した曲でも、強い女性のことも歌っているし、ピュアな部分を歌った曲もある。このふたつが同時に出てきたからつけました。でも“?”をつけているのは、聴いてくれた皆さん自身が、どう感じてくれるのか……そこはお任せしますっていう意味です!
EMTG:確かに、「GO GIRL!」みたいに強い女の子を歌った曲もあれば、「Raindrop」みたいにキュートな女の子も描かれていたり……すごく二面性が出てますよね。こういう女の子の気持ちを歌った曲に加えて、Yeo Heeさんが歌に込めたいメッセージにはどんなことがありますか?
Yeo Hee:『Green or Red?』の話をすると、このアルバムのために1ヶ月で20曲作ったんです。どんな曲がピックアップされるのかわからなかったので、1曲1曲がリード曲みたいな思いで作りました。今は、いろんな曲をたくさん作りたいです。
EMTG:ご自身でも制作にこだわったんですね。
Yeo Hee:日本でデビューするのはすごくスペシャルなことだったんです。スタッフさんも私をすごく信じてくれて、アルバム全体を一緒に作らせてもらった感じで。日本だといろんなことができそうな気がします。実はジャズにも興味があったり。
EMTG:ホントに幅広い! デビューのキッカケはiPhoneで音楽を再生して歌うというスタイルだったYeo Heeさんですけど、この先ライブではどんなスタイルでやってみたいですか?
Yeo Hee:それもいろいろやってみたいです(笑)。曲に合ったスタイルでライブができたら一番いいですね。今のアプリをいかした演奏の曲もあれば、ギター、ピアノだけで聴かせる曲があってもいいし、凄く踊る曲とか。いろんな私の姿を見てもらいたいかな。
EMTG:それ、見てみたいですね(笑)。そんなYeo Heeさんの今後の目標とは?
Yeo Hee:やっとデビューしたから、次はライブがやりたいです。やっぱり、ライブは特別なもので、ライブでは私の人間的な部分もわかってもらえると思うし、お客さんとのコミュニケーションもできるから。だから、ライブをたくさんやって、私自身と自分の音楽を広めていきたい。
EMTG:ライブはどんな感じになるのかぜひ見てみたいですね。最後に、Yeo Heeさん自身が音楽意外で興味のあるものは?
Yeo Hee:オーガニックのものですかね。20歳ぐらいまでは肉をほとんど食べなくて。サムギョプサルも食べなかったです(笑)。
EMTG:それはビックリ! でも、そのナチュラルでピュアな歌声の秘密はそこにあるのかもしれないですね(笑)。ありがとうございました!

【取材・文:海江敦士】

tag一覧 韓国 配信限定 女性ボーカル Yeo Hee

ビデオコメント

リリース情報

Green or Red?[iTunes限定配信]

Green or Red?[iTunes限定配信]

2012年11月07日

ユニバーサルミュージック

1. Tell Me
2. BOOM BOOM
3. Raindrop
4. GO GIRL!
5. HEY
6. SING A SONG
7. You & I

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