ファンキー加藤1stアルバム『ONE』に迫る特集、最終回。プレゼントもあり

ファンキー加藤 | 2014.08.29

 ファンキー加藤が「僕の分身です」と語るファーストソロアルバム『ONE』。作品全体のインタビュー、そしてアルバム収録曲の前半6曲の解説に続いて、収録曲後半7曲を、ファンキー加藤自身に語ってもらう。そこに滲むのはやはり、彼が音楽を生み出す原動力であるファンの方たちの存在。彼が何を考え、何を伝えようと、ここに語る楽曲と向き合っていったのか。それをファンキー加藤の言葉から紐解いていきたい。『愛の言葉』から『FLY』 まで。『ONE』を形作る7曲のピースの存在理由とは。


7.「愛の言葉」
EMTG:後半戦のスタートと呼べる1曲。愛を伝える言葉。
ファンキー加藤:この人と一生歩んで行こう、という歌です。言ってみればこれは、ウェディングソングなんですよ。そういう曲を書こうと思ったときに、どんな言葉になるのかな、って考えていく中でも明確な答えが出なかったから、むしろそれをサビの歌詞にしたんですよね。
EMTG:答えが出なかった?
ファンキー加藤:多分、ずっとずっと年を一緒に重ねていって、いつか言葉に出来たり、明確な答えが出るならそれは美しいなぁっていう願望込みで作りました。この歌詞にある「街中で君が口ずさんだ名曲やどんなラブソングも」というところは、僕も周りの人に他のアーティストの方の曲を口ずさまれたりすると嫉妬しちゃう気持ちが入っています。ファンの人からも「今日、だれだれのライブに行ってきますー」と報告が入ったりするのですが、僕だけを見ていて欲しい気持ちがあって、そういった男ゴコロを描きましたね。
EMTG:ファンモンのファン、そして加藤くんのファンはファン同士で出会って結婚するケースもある、と聞きます。そういう場面でもみんなに歌ってもらえると嬉しいですね。
ファンキー加藤:ほんとそうですね。


8.「僕らの詩」
EMTG:胸に沁みる一曲ですよね。
ファンキー加藤:僕にしては珍しく、君と僕という関係性の外側を歌うことが出来た曲ですね。
EMTG:視点が珍しい。これまでにない気がしますが。
ファンキー加藤:初めてではありますけど、自然な流れの中で、そうなった感じですね。でも外の世界とは言え、「世界情勢を歌おう」ということではなく、本当にナチュラルに。今までは見つめ合っている僕と君の間の世界だけで完結していた、そこさえ良ければいい、というラブソングだった。10代とかってそうですよね。周りが見えなくなるほどの恋愛こそ美しい、みたいなところもある。だからこの曲も20代のオレには歌えなかったと思います。この曲で一緒に制作したシンガーソングライターの平義隆さんが、背中を押してくれたことで、この歌詞が出来たんです。ちょっと躊躇していた、その背中を押してくれた。平義隆さんの存在は大きかったですね。
EMTG:この曲のアレンジはスピッツやいきものがかりなどでもお馴染みの島田昌典さんですね。
ファンキー加藤:久しぶりにご一緒させて頂いたんですが、島田さんのアレンジは本当に気持ち良くいられるんですよね。今回もそれが十分に出されていますね。


9. 「CHANGE」
EMTG:これはインタビュー本編(=連載2回目)でもお話して頂いた……。
ファンキー加藤:そうですね。七夕のブログから生まれた曲です。毎年七夕にはブログのコメント欄にみんなの願い事を書いてもらうんですけど、それを見ていて、みんなに伝えたいという想いから生まれたメッセージなんです。このアルバムの中に、がむしゃらに熱く歌う曲が欲しいなと思っていたんです。熱量が高くて、ライブハウスでぐじゃぐじゃになって歌えるような曲が1曲欲しいなと。だからこれはテンション高くレコーディングしたり歌詞を書いたりしていましたね。
EMTG:今年の短冊たちからどういうことを感じた?
ファンキー加藤:自信が持てないっていう子が多いですね。自分とか周りの環境も含めて好きになれない人が多い。「○○になりたいんです」「こういう夢があるんです」とかじゃなく、そのもっと前の段階で。「自分を好きになりたいです」とか「今の毎日をもっと信じたいです」とか、そういう願いが多かったかな。
EMTG:そういう声に対して綴ったメッセージ。
ファンキー加藤:僕は、ライブでは「おりゃーー!」ってやるけど、普段はそんなテンションではないんですよ。だけどこの歌詞に関しては「おい、お前、聞けよ」って、首根っこ捕まえてメッセージを叫ぶような、そんなテンションで書きました。「僕らは一緒に行こう」っていうのがこれまでのテンションだったけど、今回は首根っこ捕まえて「言ってやった」っていう感覚ですね。たまにはドンと言わなきゃ伝わらないこともあるかな、と思って。


10.「Good Show」
EMTG:「伝える」曲ではなく……これは、「楽しむファンキー加藤の歌」ですね(笑)。
ファンキー加藤:このあいだ受けたインタビューで「セクシーな曲ですね」って言われました。(笑)
EMTG:これは、僕が楽しい曲です、と。
ファンキー加藤:そうです。僕が楽しいんです(笑)。でもね、こういう曲をやらないと、ファンの人が怒るんですよ(笑)
EMTG:へぇー…(棒読み)
ファンキー加藤:ファーストシングル、セカンドシングルを出した状況のときに、『紫陽花』という曲はあったけれど、いわゆるファンモンで言うところの「アワービート」や「Say!Joy!」のような曲がなくて、ファンの人に「加藤さん、最近大人しくなりましたね」と怒られたんですよ。 “大人になっちゃったんですか? あのやんちゃなファンキー加藤はどこいっちゃったんですか?”って。(笑)
EMTG:あ、じゃあこれはファンのみなさんのリクエストで……。(棒読み)
ファンキー加藤:そうですよっっ!!
EMTG:へぇー…。
ファンキー加藤:嘘です。書いてて、作ってて、物凄い楽しかったです(笑)。でも、『Good Show』がグショグショになるっていう、ここを出すのに、超苦戦したんですよ。2年くらい考えてたんですよ。『Say!Joy!』が出来てからずっと考えてたんですから! でも全然でなくて。やっと生まれて、これだ、って。
EMTG:本領発揮ですね。
ファンキー加藤:はい。レコーディングも楽しかったです(いい笑顔)。


11.「もっと勉強しておけばよかった」
EMTG:非常にタイトルと直結した歌でした。名は体を表す、的な。
ファンキー加藤:これこそ3年くらい僕の中にあったアイディアを曲に出来たもので。ソロになって、アルバムのタイミングでやっと「あの曲だ!」って引き出しから出してきた曲です。
EMTG:それにしてもこのタイトル、見ると驚きますよね。
ファンキー加藤:アルバム発売の前に曲のタイトルを発表したら、ファンのみなさんがすごく反応していて。しかも、反応的には、「(笑)」っていう感じで。おふざけソングとしてとらえられているんですよ。そういう感じがいいなって思ってたし、この曲のイントロが響いたときに、みんなはどんな反応してくれるのかなと凄い楽しみです。みんなの反応が読めない故に楽しみな1曲ですね。歌詞も面白いものに出来たという自負があるから、これをみんなが「いいですね」って捉えてくれたら、次もあるし、よくわからないっていう反応が多かったら、ここで止まってしまうかもしれない曲。(笑)
EMTG:さぁ、どうなるか!
ファンキー加藤:さぁ、どうなるか!乞うご期待!


12.「桜 ふわり ふわり」
EMTG:デビューシングルに収録していた季節モノソング!
ファンキー加藤:ファンキー加藤の音楽史を振り返った時に、ある意味で革新的な曲になることは間違いないですね。初めて「詞先」という手法で曲を作った、そんな曲です。
EMTG:だからこそ言葉が前へ前へと出てくる1曲。
ファンキー加藤:そうですね。言葉のためのメロディ、言葉のためのトラック作りだったし、この曲を作っているときはまるで小説を書いていくような感覚だったんですよ。今まではメロディという枠が最初からあって、その枠の中に入る言葉を選んでいたっていうのがあったけど、詞先って、「さぁ、言葉を選ぼう」って思ったときには草原の中にいるような自由さがある。それが新鮮でしたね。
EMTG:ソロアーティスト・ファンキー加藤のスタイルを作った?
ファンキー加藤:そうですね。その歌詞をスタジオに持って行って、メロディを乗せていくのも楽しかったし。そんな新しいものを僕に見せてくれた曲ですね。


13.「FLY」
EMTG:ラストはまた一緒に歌いたくなる1曲。田中隼人さんとの曲だからこそ、らしさに満ちた曲でもありますよね。
ファンキー加藤:それはありますね。プロデューサーの田中隼人とは今だにメロディ先行で作るんです。プライベートでも仲がいいし、あ、うんの呼吸なんですよね。僕の拙い説明も、全部汲んでくれた上で「こういうのはどう?」って提示してくれる存在である田中隼人だからこそ出来た曲。この曲を作っているときも、「めざましテレビで、朝に流れて、空を飛んで…」とかって僕から出てくるワードを拾ってくれて、一緒に仕上げていけました。
EMTG:起承転結。「リスタート」で始まって、「FLY」で終わる。その意味とは?
ファンキー加藤:「桜 ふわり ふわり」や「僕らの詩」で、しんみりと終わるよりは、空を飛んでいくような元気のある曲で締めくくるというのはファンキー加藤らしいし、やっぱりライブを考えたときに、最後はみんなで「ワァー!」といきたいなと思い、最後はこの曲にしました。
EMTG:ライブが見える1枚をうまく締めくくりましたね。
ファンキー加藤:きっと日本武道館のライヴも「リスタート」で始まると思うんです。これまでもそうだったわけだし。こんな風にライブとアルバムが連動するのは、ライブと作品の肉迫具合も、アルバムの分身な感じも、すごく気に入っています。ぜひじっくり、ファンキー加藤自身である『ONE』を聴いてもらいたいです。

【取材・文/えびさわなち】





 1stアルバム『ONE』大特集!全4回の集中連載。
 4回分の記事はこちら



 
 応募期間は、9月7日まで。
 ※コインケースの色は選べません。
 ※当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。

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リリース情報

ONE(初回生産限定盤A)[CD+DVD]

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ONE(初回生産限定盤A)[CD+DVD]

発売日: 2014年09月03日

価格: ¥ 5,000(本体)+税

レーベル: ドリーミュージック

収録曲

[CD]
1. リスタート
2. 輝け
3. 終わらない未来
4. 太陽
5. My VOICE
6. まわせ!
7. 愛の言葉
8. 僕らの詩
9. CHANGE 
10. Good Show
11. もっと勉強しておけばよかった 
12. 桜 ふわり ふわり
13. FLY

[DVD]
ドキュメンタリー映画「ファンキー加藤My VOICE ~ファンモンから新たな未来へ~」完全収録!

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お知らせ

■ライブ情報

「I LIVE YOU 2014」in 日本武道館
2014/09/19(金)日本武道館
2014/09/20(土)日本武道館

カルピスソーダ presents ファンキー加藤 白熱 ALL STANDING LIVE!
2014/09/29(月)なんばHatch
2014/10/01(水)Zeep Tokyo

ファンキー加藤×TSUTAYA 1stアルバム『 ONE 』発売記念スペシャルライブ
2014/11/05(水) 都内某所

ONE FOR HALL TOUR 2015
2015/01/24(土)【千葉】市川市文化会館 大ホール
2015/01/31(土)【山梨】コラニー文化ホール(山梨県立県民文化ホール)
2015/02/06(金)【神奈川】神奈川県民ホール
2015/02/08(日)【栃木】宇都宮市文化会館
2015/02/13(金)【福岡】福岡サンパレスホール
2015/02/14(土)【鹿児島】宝山ホール(鹿児島県文化センター)
2015/02/21(土)【和歌山】和歌山県民文化会館
2015/02/22(日)【滋賀】滋賀県立芸術劇場(びわ湖ホール)
2015/02/28(土)【愛知】名古屋国際会議場センチュリーホール
2015/03/01(日)【愛知】名古屋国際会議場センチュリーホール
2015/03/07(土)【広島】広島市文化交流会館(広島文化学園HBGホール)
2015/03/08(日)【山口】周南市文化会館
2015/03/14(土)【埼玉】大宮ソニックシティ
2015/03/15(日)【埼玉】大宮ソニックシティ
2015/03/27(金)【香川】香川県県民ホール(アルファあなぶきホール)
2015/03/29(日)【高知】高知県立県民文化ホール・オレンジホール
2015/04/04(土)【大阪】大阪国際会議場(グランキューブ大阪)
2015/04/05(日)【大阪】大阪国際会議場 (グランキューブ大阪)
2015/04/11(土)【岩手】盛岡市民文化ホール 大ホール
2015/04/12(日)【秋田】秋田県民会館
2015/04/18(土)【奈良】なら100年会館
2015/04/20(月)【兵庫】神戸国際会館 こくさいホール
2015/04/25(土)【大分】iichikoグランシアタ
2015/04/26(日)【長崎】長崎ブリックホール
2015/04/29(水・祝)【熊本】市民会館崇城大学ホール
2015/05/04(月・祝)【北海道】ニトリ文化ホール
2015/05/06(水・祝)【北海道】函館市民会館
2015/05/09(土)【宮城】仙台サンプラザホール
2015/05/10(日)【福島】郡山市民文化センター 大ホール
2015/05/16(土)【新潟】新潟県民会館
2015/05/17(日)【長野】ホクト文化ホール
2015/05/23(土)【富山】富山オーバード・ホール
2015/05/24(日)【福井】福井フェニックスプラザ
2015/05/30(土)【徳島】鳴門市文化会館
2015/05/31(日)【愛媛】松山市民会館・大ホール
2015/06/06(土)【岐阜】長良川国際会議場
2015/06/07(日)【静岡】静岡市民文化会館大ホール
2015/06/13(土)【鳥取】米子コンベンションセンター(BIG SHIP)
2015/06/14(日)【岡山】岡山市民会館
2015/06/21(日)【沖縄】沖縄市民会館
2015/07/03(金)【東京】NHKホール
2015/07/04(土)【東京】NHKホール

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