結成7年目にしてSEBASTIAN Xがミニアルバム『イェーイ!』でメジャーデビュー!

SEBASTIAN X | 2014.10.22

 天真爛漫というと簡単だが、SEBASTIAN Xを語るにはやはりこの言葉がピッタリくる。永原真 夏(vo)、飯田裕(b)、 沖山良太(dr)、工藤歩里(ky)の 4人 が、心から音楽を楽しむ。それが彼らのいちばんの魅力だ。メジャー・デビュー作となるミニアルバム『イェーイ』でもそんな音楽パワーが全 開にされていて、爽快で痛快なバンドのエネルギーがびしびし伝わってくる。
 特にクラムボンのミトをプロデューサーに迎えたタイトル曲「イェーイ」は、活き活きしたグルーヴが気持ちいい。♪どれだけ大人になっても淋しい 子供の頃から痛みは 続いている♪という歌い出しは、SEBASTIAN Xのスタンスをストレートに表わしていてギクッとさせられる。
 ヒットを狙うあまり、歌詞が表面的になりがちな今の音楽シーンにあって、SEBASTIAN Xには何かを切り拓く力がある。メジャー・デビューの心意気を、永原真夏(vo)と工藤歩里(Key)に聞いてみた。

EMTG: ずっとインディでやってきて、改めてメジャーからデビューすることにしたのは?
永原:自分たちで言い出したことじゃないんですけどね。前にお世話になってた事務所から独立して、去年2ndフ ルアルバム『POWER OF NOISE』を作ったときに、メンバーの結束がすごく強くなったんですよ。それをわかりやすく形にして、もっと大勢の人にそれを伝えようと思ったら、メジャーに行くのがいいかなって。
工藤:メジャーに行くことを代官山ユニットで発表したら、「キャー!」って喜んでくれる人がいっぱいいて。やっぱりよかったのかなって思いました。
EMTG: しかもavexってことは、安室ちゃんとレーベルメイトになるわけじゃん。
工藤:そうなんですよ。 私、アムラーだったから嬉しくて(笑)。
永原:私もアムラー世代で すからね(笑)。メ ジャーの話をいただいてから2、3週間、あんまりピンと来てなかったんですけど、ユニットで「キャー!」っていう反応をいただいたときに、「あ、 そっか。メジャーでやるんだ」って初めて実感したんですよ。
EMTG: その「イェーイ」(アルバム・タイトル曲)は、 クラムボンのミトがプロデュースしている。
永原:私たちはプロデューサーを立てて制作したことがなかったんですけど、食わず嫌いでしたね。ミトさんはこの春に日比谷野音でやったSEBASTIAN Xの自主企画に遊びに来てくれて、私たちのスタンスを尊重してくれてたので、作業は楽しかったです。
EMTG: 具体的には何をしてくれたの?
工藤:音作りの根本の根本を教えていただきました。
永原:私たちが作った曲や歌やアレンジにはまったく手をつけずに、レコーディングの技術についていろいろなことを教えてくれた。私たちが表現したいものの “解像度”を上げてくれました。
工藤:音の広がりが今までと全然違った。自分たちのやりたかった音になったっていうか。それはミトさんが楽器やシールドなど録音環境を細かく整えてくれたからだと思っています。
永原:いい意味で悔しかった。今までも自分たちで考えて一生懸命やってきたんだけど、まだまだなんだって気が付くことができた。 「プロデューサーが入ってよかった」って、素直に思えたんですよ。
EMTG: それはよかったね。そうして「イェーイ」はとてもいい仕上がりになった。♪花ざかり 止まれないわ♪とか、歌詞もすごくいいね。
永原:そこ、私も気に入ってます。メジャーでの最初の決意表明だけど、メッセージソングっていうより、聴いてる人が風景とか匂いを音のアンサンブルと一緒に感じてもらえたらって思って作った曲です。
EMTG: 全然R&Bじゃないのに、歌詞に♪オーティス・レディング爆音で聴こ う ♪って出て来るのも面白かった。
永原:そうそう。オーティスなんか全然知らなそうな主人公が歌うのが面白いかなって。言わなそうな人がオーティスとかローリング・ストーンなんて言うと、ちょっと気になるじゃないですか。「あれっ?!」って思って欲しかったんです。
EMTG: ギターで刻みそうなリズムを、キーボードでやってるのも面白かった。
工藤:ギターとかキーボードとかの垣根のない曲にしたかったんです。楽器にこだわらず、この曲らしくなればいいかなと思って。
EMTG: 個人的には「ぼくはおばけさ」がいちばん好き。
永原:これはメジャーが決まってから書きました。普段は描かれないものを描こうと。あんまり直接的には描きませんでしたけど、 飛び降り自殺しに行く人の歌でもありますね。
EMTG: そんなに怖い歌に感じない(笑)。 この「ぼくはおばけさ」も「イェーイ」も、“大人”っていう言葉がキーワードになっていると感じた。
永原:私は「早く大人になりたい」と思って10代を過ごしたんですよ。だって、若いとナメられるって思っていたから。
EMTG: どんな大人に憧れてるの?
永原:大人って、いっぱい働いて、いっぱい遊んで、何でも知ってるように見えたんですよ。
EMTG: その意味で言うと、今回、昭和に大人気だったクレイジーキャッツの「スーダラ節」をカバーしてるけど、この主人公も猛烈に遊んでる(笑)。♪分かっちゃいるけど  やめられない♪って歌詞が笑っちゃうよね。
永原:この歌は“あるある”と 思われがちだけど、こんな人いるわけないですよ(笑)。みんな“分かったら、やめちゃう”でしょ。これをカッコよく歌える大人に憧れるんです。ユーモアがあって、ちょっと照れ屋の大人。この歌は、ライブでピアノと二人でやってた。今回、レコーディングするに当たって、クレイジーキャッツを知らない人たちにも聴いてもらいたかったから、昭和ではなく“21世紀の主人公”にしたかったんです。
EMTG: 「イェーイ」のリミックスもすごく楽しかった。
永原:リミックスって初めてだったので、「誰にしてもらえばいい?」って考えたときに、丸投げして人間的にも信頼できる人がいいなって思って、吉祥寺Warpでホームグラウンドが一緒のWienners玉屋くんにお願いした。結果、面白かったです。だから、 曲間を少し空けてオマケっぽくしないで、同じ曲間でアルバムに入れました。
EMTG: 最後に、どんなアルバムになったかな?
工藤:今までのSEBASTIAN Xを詰め込んで、新しいのに今までが反映されてるっていうアルバ ムになったと思います。
永原:自己紹介盤ですね。 今回、初めて聴く人も多いから、ちゃんとSEBASTIAN Xを紹介したかった。 たぶん遊ぶのは、次のフルアルバムになるねって、メンバーで話し合ってます。
EMTG: ありがとうございました。これからもどんどん音楽で遊んでね!

【取材・文:平山雄一】

tag一覧 アルバム 女性ボーカル SEBASTIAN X

ビデオコメント

リリース情報

イェーイ[CD+DVD]

イェーイ[CD+DVD]

2014年10月22日

ONECIRCLE

[CD]
1.イェーイ
2.ラブレターフロム地球
3.スーダラ節
4.ぼくはおばけさ
5.ライダースは22世紀を目指す
6.イェーイ(玉屋2060% HYPER MUSASHINO REMIX)

[DVD収録曲]
『SEBASTIAN X ライブベストセレクション 2014春夏』
【2014/6/28 代官山UNIT】
1.ROSE GARDEN,BABY BLUE
2.光のたてがみ
3.DNA
4.メジャーデビュー発表!
5.ワンダフルワールド
6.GO BACK TO MONSTER
【2014/4/19日比谷野外音楽堂『TOKYO春告ジャンボリー2014』】
7.サディスティック・カシオペア
8.世界の果てまで連れてって!
9.ヒバリオペラ

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お知らせ

■ライブ情報

SEBASTIAN Xワンマンツアー2014
2014/11/09(日)福岡Graf
2014/11/15(土)名古屋APOLLO BASE
2014/11/21(金)大阪Music Club JANUS
2014/11/23(日)仙台PARK SQUARE
2014/11/28(金)東京キネマ倶楽部(ツアーファイナル)

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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