KANA-BOON エモーショナルに熱い心のヒダを描く「ダイバー」をリリース

KANA-BOON | 2015.08.04

 ライブにリリースに快進撃を続けるKANA-BOONのネクスト・ステップは、ニューシングル「ダイバー」。映画『BORUTO -NARUTO THE MOVIE-』の主題歌で、口惜しさや淋しさを乗り越えて突き進む者たちへ、このバンドらしいエールを贈るミディアムロック・ナンバーだ。
 真っ直ぐに成長するとき、真正面からぶつかる壁は厚い。それでもKANA-BOONに“斜め”や“後ろ”からはない。「ダイバー」は、名曲「シルエット」と同じく、熱い心のヒダを描きだす。
 カップリングの「スパイラル」は、王道のダンサブルなKANA-BOONロック。一方で「街色」は不思議なコード感を持つ美メロ・ナンバーで、豊かな奥行きを持つサウンドは、KANA-BOONの音楽的進化を告げている。
 そんなバラエティに富んだ新作に付いて、谷口鮪(vo/g)、小泉貴裕(dr)、飯田祐馬(b/cho)、古賀隼斗(g/cho)に聞いてみた。

EMTG:今回、『BORUTO -NARUTO THE MOVIE-』主題歌の話が来たときは?
谷口:お話をいただいて、嬉しかったです。前に「シルエット」が『NARUTO-ナルト-疾風伝』のオープニング・テーマになったことがあったので、ナルトは2回目。メンバーみんなナルトが好きだから、よけいに盛り上がりましたね。
小泉:全員で脚本を読ませてもらって。
飯田:ただのファンですもん。もう、脚本、最高でした。だから、その気持ちのまま作りたかったんで、早くスタジオに入りたくて、入りたくて。
EMTG:そんなに盛り上がっちゃったんだ。
谷口:読ませてもらって、映画の主人公の目線と、僕たちの目線を混ぜて歌詞を書いてみようかなって思いました。この映画の主人公は、ナルトの息子のボルトなんですよ。ボルトは親に認めて欲しいっていう気持ちが強い。だから映画の中で、ボルトの口惜しさや淋しさの表現が多い。それがデビュー前の僕らにリンクしたんです。
EMTG:どんなところがリンクしたの?
谷口:ライブしても人は来ないし、曲もまともに評価されないし。
飯田:しかもライブハウスの人には、お門違いの説教されたり。そういう人たちを、見返してやりたい気持ちが強かった。それはボルトと似てるかもしれないですね。
谷口:でも、ボルトはそこから脱却して、前に前に進もうとする。
EMTG:ちなみに、ナルトについてはどう思ってたの。
谷口:それはもう、ナルトはずっと読んでたんで、ナルトの気持ちもわかりますよ。だからどっちの気持ちでも歌にできたんですけど、僕らは25才になっても大人になれない。自分たちの心情には、まだまだ少年性が残っている。その方がリアリティがある。直感的に、ボルトの方の目線で書こうと思いました。KANA-BOONは今もそういうテンションでやってますから。
EMTG:今でも口惜しいことがあるの?
谷口:ありますけど、昔ほどではないかな。だから、最近はあまり思い出すことがなかった。今回、「ダイバー」を作るに当たって、あの頃の口惜しさがよみがえりましたね。今は、前とは違う悩みっていうか、嫌なことは増えてるけど、楽しいことも増えてるから、全体的には楽しいです(笑)。
EMTG:「ダイバー」の実際の制作過程は、どんなだったのかな?
谷口:みんなで脚本を読んで、スタジオに入って、いつもの通りセッションで作っていきました。原型は、割とすぐに出来たんですよ。それに少しメロディを足したりしながら作っていって。
EMTG:すごくいいテンポ感だね。KANA-BOONの中では、ミディアムっていう感じかな?
小泉:脚本を読んで、アップテンポの感じはしなかったです。
EMTG:いい感じでベースがハネてる。
飯田:このテンポ感だと、リズムがスキップできるなって思って、楽しんでやれました。
古賀:サビに向かってギターは“オクターブ奏法”で弾いたり、頑張りました。最近、レコーディングが面白くなってきて、スタジオでどんどん時間を使うようになっちゃってるんですけど(笑)。
EMTG:このテンポは「シルエット」に近いかな?
谷口:はい。「シルエット」と同じように、歌詞をちゃんと届けたかったんで、このテンポになりました。
EMTG:この前、Zepp Tokyoのライブの後、鮪くんが「スケジュールはむちゃくちゃだけど、曲がどんどんできてます」って言ってた通り、順調に作ってるんだね。
谷口:僕、そんなこと、言ってました? たぶんそれは強がりか、浮かれてたかですね(笑)。「ダイバー」の歌詞には時間をかけました、真面目なもんで。
EMTG:完成して、みんなで「ダイバー」を聴いたときは、どんな感じだった?
飯田:マスタリングが終わって、それこそ手も見えないような真っ暗な中で全員で聴いたんですけど、すごくよくって。「いいバンドやな。バンド名、知りたい」と思いましたもん。
EMTG:そこまで言う(笑)。
谷口:電気ついたら、「誰や?」ってなる(笑)。
小泉:まあ、毎回、最高の出来を更新してるので(笑)。
EMTG:カップリングの「スパイラル」は?
谷口:「ダイバー」を作ってるときに、並行して作りました。これはいつも通り、ノリよくやれました。
古賀:こういう系統の曲は、一発でできる。鉄板ですね。
EMTG:この曲はギターがかっこいい!
谷口:僕が思いつかんところを古賀が補ってくれていて、曲がグッとよくなる。引き立ててくれますね。
古賀:主メロを活かしながら、ギターを強く出したいところは重ねていったり。
EMTG:役割がちゃんと決まってるんだ。そしてもう1曲の「街色」。これはきれいな曲だね。コードも凝っていて、僕はいちばん好きかも。
谷口:コードで少し遊びました。こういう曲が入っていると、映えるでしょ。アルバムでもこういうのを入れたいですね。サウンド的には、奥行きがあって入り組んでます。
小泉:レコーディングしてるときから、気持ちよかったです。
飯田:ベースも絶妙な感じで弾けました。
古賀:リードがメロディをアシストしていて、空気が変わるでしょ。
EMTG:複雑だけど、聴き易くて、バンドの音楽の幅が広がるね。
谷口:こういう曲が自然に出て来る時期やと思います。そういうのにも、ちゃんと向き合って行きたいです。
EMTG:KANA-BOONは今、いい時期にいるんだなあ。最後に今年の夏は?
谷口:フェスにたくさん出ます。今年はステージがでかくなるんで、そこに向けて頑張らな。夏フェスが、ちゃんと次につながっていくようにしていきたいと思ってます。
EMTG:夏フェスのMCは真面目にやるの?
谷口:いやいや、似合わんことしても・・(笑)。
古賀:でも、いつも「シルエット」の前のMCは真面目だよね。
谷口:あそこくらいは、ちゃんとやらんと「どんなバンド?」って思われるし(笑)。
古賀:しゃあないか(笑)。
EMTG:面白担当は古賀くんだしね(笑)。
古賀:はい。でも演奏のときはちゃんとやってますよ。切り替えれんかったら、ヤバい(笑)。
EMTG:あはは、ありがとうございました。

【取材・文:平山雄一】





KANA-BOON公式スマートフォンサイト
『KANA-BOONのモバイルブンブンパーク』

URL:http://sp.kanaboon.jp/(スマートフォン専用)

▼会費
[スマートフォン]月額400円(税抜)
※docomo,au,Softbank決済、クレジットカード決済に対応


tag一覧 シングル 男性ボーカル KANA-BOON

リリース情報

変わりたい唄

変わりたい唄

発売日: 2018年10月24日

価格: ¥ 1,200(本体)+税

レーベル: ポニーキャニオン

収録曲

1.変わりたい唄
2.まだ僕は生きてる
3.なんにもない今から
4.いつもありがとう〜あべまにあの唄〜
ボーナストラック:まだ僕は生きてる(弾き語りVer.)

ビデオコメント

リリース情報

ダイバー(初回生産限定盤)[CD+CDサイズ「ドデ缶バッジ」]

ダイバー(初回生産限定盤)[CD+CDサイズ「ドデ缶バッジ」]

2015年08月05日

Ki/oon Music

1. ダイバー 
2. スパイラル
3. 街色

■BORUTO特製ステッカー・どうでもいいオマケ007封入

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お知らせ

■ライブ情報

ROCK IN JAPAN FES. 2015
2015/08/08 (土) 茨城県国営ひたち海浜公園

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2015 in EZO
2015/08/14 (金) 北海道石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ

SUMMER SONIC 2015
2015/08/16 (日) 千葉県QVCマリンフィールド&幕張メッセ

WILD BUNCH FEST. 2015
2015/08/22 (土) 山口県山口きらら博記念公園

MONSTER baSH 2015
2015/08/23 (日) 香川県国営讃岐まんのう公園

SWEET LOVE SHOWER 2015
2015/08/28 (金) 山梨県山中湖交流プラザきらら

RUSH BALL 2015
2015/08/30 (日) 大阪府泉大津フェニックス

TRESURE 05X 2015
2015/09/06 (日) 愛知県蒲郡ラグーナビーチ

“THE KINGS PLACE” LIVE Vol.8
2015/09/27(日)東京都TOKYO DOME CITY HALL

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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