新生go!go!vanillas、留まることなく突き進む!新曲『カウンターアクション』

go!go!vanillas | 2015.09.16

 新ギタリストに柳沢進太郎(G)を迎えて、新たな4人で歩み始めたgo!go!vanillasが、ニューシングル『カウンターアクション』をリリースする。《馬鹿げたことばかり 頭にくるよな》と、そんな歌い出しで始まる今作は、作詞・作曲を手がけた牧達弥(Vo・G)が、そのバンドの転機のなかで、フロントマンとして抱いた葛藤と不安、それを乗り越えようとする気持ちをリアルに綴った、かつてないほど攻撃的なギターロックだ。なぜ、バニラズは一時も立ち止まらず、こんなにも強く次の一歩を踏み出すことができたのか。4人に訊いた。

EMTG:まずは、(前のギタリスト・宮川)怜也くんの脱退発表から、1週間後に新メンバーのお披露目ライブをした、あの決断について。結果的にはやって良かったと思うけど、なぜ、あんなに早く次のアクションを起こそうと思ったんですか?
牧:それに関しては、怜也が脱退を決めて、僕らにそれを伝えてくれたとき、僕は1日ぐらいでもうバンドの次のことを考えてたんですよ。僕はずっと4ピースのバンドをやりたいと思ってたから、じゃあ、次の新しいギターを入れようって。それもバニラズにとって新たな武器となる何かを持ったやつを入れないと、ただの穴埋めになっちゃうな、とか考え出したんです。怜也との4人のバンドは終わっちゃうけど、その後ツアーも一緒にやるし。それがモヤモヤしてて、どこに感情をぶつければいいかもわからない部分もあった。それは今回の「カウンターアクション」のなかにも詰め込んだんですけど。だから、ツアーが終わって、脱退を発表したら、下北沢シェルターのお披露目ライブはすぐやろうっていう気持ちになったんです。逆に早くしないとダメだなと思って。なので……そうですね、自然な流れだったのかな。バンドを一度止めるなら、じっくり考えたかもしれないけど、バンドを続けるってことを考えると、ちょっとでも止まる気はなかったんです。
EMTG:プリティとセイヤくんは当時の心境を振り返ってみてどうですか?
長谷川プリティ敬祐(B):進太郎が加入するのが決まってからお披露目ライブまでは、そんなに準備期間があったわけじゃないんですけど。スタジオに入って音を重ねていくにつれて、早くこの4人を見せたいっていう気持ちが強くなっていったんです。シェルターに立ったときは、やっと4人のバニラズをみんなに見せられるっていう気持ちでした。
ジェットセイヤ(Dr):自分はツアーが終わってからシェルターまでモヤモヤしてたんです。やっぱりお客さんにも隠してたわけだから。そういうのもあって、「ライブでブチかますしかねえな」と。シェルターが終わって、やっと吹っ切れた感じでしたね。
EMTG:一方で進太郎くんはどんな気持ちであのステージに立ったの?
柳沢:準備期間について言えば、体感で言ったら、僕がいちばん短いと感じてたと思います。気づいたら、その日がきちゃった感じで。ライブ前にシェルターの楽屋で、「いや、時って流れるんですね」って、プリティさんにずっと言ってたんです(笑)。で、いざ出てみたら、思った以上に迎えてくれる感じだったので。不思議な気持ちになりましたね。嬉しかったし、「ありがとうございます」みたいな感謝もあったし。あれ以降やったライブの中では、いちばんエモーショナルなライブだったなって、いま振り返ると思ってます。
EMTG:進太郎くんを新ギタリストに決めたのは、どういう経緯だったんですか?
牧:まず怜也に(脱退を)言われて、僕がバニラズをどうしたいのかを、改めて考えたんです。go!go!vanillasの武器って何だろうというところを。それで、僕らの音楽の楽しさは一体になるっていうか、僕らとお客さんのあいだに優劣とか、上下がなく、同じ立場でガーンってまとまれるっていうか。そこを今後は作っていきたいなっていうのがあって。
EMTG:なるほど。そこまで立ち返ったんですね。
牧:そうなんです。で、僕らは50~60年代のバンドがやっぱり好きなので。あの時代って、ギターとか楽器にパワーがないぶん、コーラスありきだったと思うんです。逆にいまのバンドを見てると、複雑なコーラスパートがなかなか無いなと思って。だから、もっとそこをこだわっていけば、バニラズにしかないものができるかもしれないと思ったんです。プラス、僕はいちばんパワーがあるのは、人間の声かなって感じるんです。いちばん馴染みのある音ですよね。だから、僕らの声でコーラスをバーンって出したときに、お客さんとの一体感が生まれたり、昂揚感とか、多幸感を感じられるというか。そういうのを武器にしたいって考えたら、じゃあ、ギターだけじゃなくて、コーラスもできるやつがいいなと思って。それで進太郎をポッと思いついたんです。もともと僕が大学生ぐらいのときに対バンをして知り合ったんですけど。別のバンドではボーカルをやってたので。で、僕が「やらない?」っていう話をしたら、前向きに考えてくれたんです。
プリティ:僕は音楽的な部分はもちろん、人間的な部分で「どういうやつなのかな?」っていうのは気になってましたね。なので、みんなで飯を食いに行ったときに、最初に思ったのは、誠実なやつだな、それも度を超えて誠実だなっていうのを感じました。で、実際にスタジオで音を合わせてみたときも、なんて言うか、進太郎が持ってる開けた人間性が音にも出てて。実際に楽しかったし。そういうところで、一緒にやっていけるなって思いました。
セイヤ:そこまでわかった(笑)!?
牧:いや、わからないでしょー(笑)!
プリティ:まあ、音でわかったっていうか……表現力が素晴らしかったんです(笑)。
セイヤ:(進太郎は)バニラズが使ってるスタジオの受付をやってたんです。そのときに、作曲もやってるっていうのを聞いてたし、「こういう曲を作るんやね」って話をしてて。音楽を幅広く聴いてたり、すごく好きっていうのも伝わってきてたので、牧に紹介されたときも、「あいつか」みたいな感じで、すぐ受け入れられました。
EMTG:たしかにバニラズに入るなら音楽好きは大前提です。
セイヤ:もう溢れ出る感じですよね。
EMTG:そうそう。でも、メンバーが脱退すると一旦休止してしまうバンドもたくさんいるし、そう考えるとバニラズがすぐに動けたのは幸せだったと思う。
牧:そうですね。ここまで、なんだかんだ4人で、3年ぐらいやってきたバンドじゃないですか。そこに入るのって正直しんどいと思うんですよ。音楽性も合ってないといけないし。たとえば、彼(進太郎)が別のバンドで満足してたら、バニラズなんて入る気にはならなかったかもしれないし。いろんな巡り合わせでピタッとハマった感じが、逆に不思議だなと思って。ある意味、必然のようなものも感じてますね。
EMTG:そして、ニューシングル『カウンターアクション』は、そんな新ギタリストの存在感もアピールする、新制バニラズのはじまりに相応しい曲になってます。
牧:本当にそのとおりですね。よりギターロックな部分を出すっていうところで、進太郎の個性というか、どんなギタリストかっていうのを見せられたと思います。
EMTG:さっきも言ってたけど、この曲には自分のモヤモヤした気持ちをぶつけた部分もあると?
牧:歌詞はそうですね。過渡期でもあったし、何を歌おうかなって迷ったんです。でも、ロックバンドをやってる以上は、まさにその時のモヤモヤした気持ちとか、もどかしさ、イライラとか、不安に思ったことを、曲に落とし込んでみてもいいかなと思ったんです。昔からの常套手段ですよね。だから言ってしまえば、負のパワーみたいな部分で最初は書いてたんです。で、書いていくうちに気持ちがすっきりしてくるというか。自分で作りながら、気持ちが浄化されていったので。これはこれで、ひとつのバニラズの表現になるというか。俗にいうピンチをチャンスにじゃないですけど。このタイミングだし、応援歌っぽいもの、自分に対して鼓舞する曲にしちゃおうと思って。そこで、その負のパワーが、結局生きるためのパワーになったし、強く前に進む力を生んだっていう感覚ですね。
EMTG:明らかにいままでのバニラズを聴いてたときとは、違う感触の曲になりましたね。楽しさ以上に、強さとか、尖ってる感じが全面に出てるというか。
牧:それは意図しました。ギターもそうですけど、一聴したときに、「え?これ誰?」っていう感覚をどこかで持たせたくて。でも、よくよく聴けば、「あ、バニラズじゃん」っていう。融合と化学反応というか。それは、うまくいったんじゃないかと思います。
EMTG:新メンバーを迎えたレコーディングはどうでしたか?
セイヤ:今回、進太郎が弾いてるギターのイントロとかソロは、すごく難しかったと思うんですけど、そこで彼は諦めない姿を見せてくれました。
進太郎:ギターは相当難しいので、けっこう躓く場所もあったんですけど。負けたくないっていう気持ちがすごくて。それは人にじゃなくて、自分にってことなんですけど。最後のソロは何回も録り直してるんです。でもそこにパンチイン(修正部分だけ録りなおすこと)するとか、違うテイクを使うとか、そういうことはやりたくなくて。初めてだし。だから、何回も何回も時間も迫ってるなかでやって。で、本当にもうこれで終わりにしようっていう最後のテイクで決まったんです。
プリティ:最後のソロのアウトロを録ってるときって、エンジニアさんだったり、テックの方(楽器のメンテナンスなどする人)だったりとか、見守ってる人たちの熱もすごくて。野球とかサッカー観戦みたいな感じだったんです。
セイヤ:PK戦みたいな感じやね。
プリティ:ラスト1回でそこが決まったときには。「うぉー!!」ってね。本当に逆転ホームランを打ったみたいな盛り上がりでしたね。
EMTG:新制バニラズの第一歩にかける意気込みが伝わってきます。その最後のギターソロの部分は、ミュージックビデオでも、牧くんと進太郎くんが背中合わせでプレイするかっこいい映像に仕上がってますね。
牧:全体的にはけっこうシュールな感じでもありますけどね(笑)。
EMTG:うん、演奏シーンはかっこいいのに、見ながら笑っちゃいました。
プリティ:でもこれ、撮ったときには、どういう映像になるのかなって、今までのミュージックビデオの中でいちばんわからなかったんです。完成したのを見たときに新鮮でしたね。
セイヤ:10時間ぐらいやったよね。
牧:そうだね、半日ぐらい。
進太郎:ミュージックビデオを撮とるのって、こんなに大変なんだと思いました(笑)。
牧:通しで何回も撮ったんですよ。だから、どこが使われるのかもわからないし。毎回全力じゃないといけないから、大変で。ラストに近づいてきたところの、あの姉ちゃんが出てくるシーンとかは、あんまり記憶がなくて……。
EMTG:あの女性ダンサーが出てきたとき、牧くん、良い表情してましたよ?
牧:人間の本来の欲望が出てます(笑)。
セイヤ:「プリティは人生でいちばん楽しい」みたいなこと言ってたよね?
プリティ:「バンドやってて良かった~」って思いました。
牧:どんだけ楽しみを知らないんだよ(笑)!

【取材・文:秦理絵】

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リリース情報

配信限定発売 『中南海』

配信限定発売 『中南海』

発売日: 2019年05月15日

価格: ¥ 250(本体)+税

レーベル: MUNCHKeeN RECORDS

収録曲

01.中南海

ビデオコメント

リリース情報

カウンターアクション(完全限定生産盤)[CD+DVD]

カウンターアクション(完全限定生産盤)[CD+DVD]

2015年09月16日

ビクターエンタテインメント

[CD]
1. カウンターアクション
2. デッドマンズチェイス
3. もうひとつの土曜日

【5,555枚完全限定生産盤 3大特典】
★7月15日下北沢SHELTERにおける緊急ワンマン“HIGH!HIGH!”ライブ映像をDVD収録!
01. アクロス ザ ユニバーシティ
02. サマータイムブルー
03. トワイライト
04. マジック
05. バイリンガール

★カラーケース入り“カウンターアクション”パッケージ!
★11~12月に開催されるワンマンツアー「COUNTER ACTION TOUR 2015」の最速・抽選予約シリアルナンバーを封入!

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●プリティ
キングダム 武将 実在

「キングダム」っていう漫画にすごくハマってまして、中国の春秋戦国時代の戦を描いた漫画なんですけれども、実在の武将っているのかな?と思って調べました。意外といましたね。

●牧
ベリテン

僕たちが出演する栃木のイベントを検索してました。誰が出るのかな~と思って。民生さんと同じステージに出させていただけただけで本当に最高でした!

●進太郎
都内でお祓い

前厄なんですけど、来年の本厄もちょっと気にしつつ、身を守っておこうかなと!

●セイヤ
ごはんですよ

白いご飯を炊くじゃないですか、無性に「ごはんですよ」を食べたくなったんです。コンビニにも売ってあって、やっぱうまいな、と思いました。


■ライブ情報

COUNTER ACTION TOUR 2015
2015/11/26(木) 福岡 BEAT STATION
2015/11/28(土) 名古屋 BOTTOM LINE
2015/11/29(日) 大阪 BIG CAT
2015/12/03(木) 赤坂 BLITZ

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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