THE ORAL CIGARETTESが新作「狂乱Hey Kids!!」を完成させ、ついに再始動!

THE ORAL CIGARETTES | 2015.11.09

 7月のZepp DiverCityワンマンで、ボーカル山中拓也の喉の不調により、一時ライブ中断というアクシデントに見舞われたTHE ORAL CIGARETTES。しかし、彼らは自ら“起死回生”や“番狂わせ(=BKW)”のようなキーワードをよく使うバンドだ。予想通り、11月11日にカッコいいニューシングル「狂乱Hey Kids!!」を完成させ、12月からライブをモリモリ入れて復活の予定!すっかり勢いを取り戻している。さっそく次なる高みを目指して助走を始めた彼らをキャッチ!ニューシングルから今後の展望まで、熱く語ってもらった。

EMTG:ニューシングル「狂乱 Hey Kids!!」は勢いのあるシングルですね。しかも、アニメ『ノラガミ ARAGOTO』のオープニングテーマにも決定して、絶賛オンエア中という。拓也さん、アニメは結構好きそうですね。
山中拓也(Vo/G):それが僕、マンガもアニメも見ないんです。どちらかと言えば映画派なんですよ。でも、今回このお話をいただいた時にマンガを読ませていただいて。“あ、マンガもいいものだな”って、つい最近になって思い始めてます(苦笑)。
中西雅哉(Dr):逆にシゲ(=鈴木重伸)は、すごいマンガ好きやな。
鈴木重伸(G):普段はあまり朝早く起きないんですけど、マンガの発売日だけは早く起きてコンビニまで買いに行ってます。
あきらかにあきら(B/Cho):まさに今どきのシティーボーイですね(笑)。
鈴木:だから、僕はこのお話をいただいて、すごく嬉しかったんですよ。アニメのティーザー映像に自分達の音楽が使われているのを見たら、“こういうのがやりたかったんだ!”って。やっと夢が叶ったっていう感じでした。ひとりでテンション上がってます!
EMTG:ただ、アニメから離れてもTHE ORAL CIGARETTESの新曲としてライブで盛り上がりそうですよね。そもそも、楽曲自体は、どういうイメージで作ったんですか?
山中:ちょうどたくさん曲作りをしている時期にタイアップのお話をいただいたんですよ。で、その中からどれがアニメに合うのか考えながらセレクトしたんです。歌詞はまだなかったんですが、これからのオーラルの動きと、『ノラガミ』のイメージが合う曲を3曲ぐらいセレクトして。その中でもこの「狂乱 Hey Kids!!」が、一番疾走感があるし、アニメの世界観にも合っている気がしたんです。アニメの制作スタッフさんからは“闇の部分も描いて欲しい”っていう条件があって、そこにもピッタリかなと思って選びました。
EMTG:じゃあ、もともと新曲として作っていたものの中から選ばれたんですね。
山中:歌詞は全然違うことを書こうと思ってましたけどね。だから、歌詞はアニメもマンガもしっかり見てから書きました。
EMTG:別の作品から歌詞を広げていくって、新鮮だったんじゃないですか?
山中:シングルの「エイミー」を作った時に、「GET BACK」っていう曲を勝手に自分が好きだったマンガのタイアップを書くつもりで作ったことはあったんです。その経験はあったものの、やっぱり大変でしたね。オーラルとして伝えたいことをどれだけ入れたらいいのかっていうのもあったし。
あきら:ずっと部屋から出てきませんでしたね(笑)。結構煮詰まってるのかなと思ってたら、“思い切ってメチャクチャ書いてみました”ってLINEのメッセージが来て。それが歌詞の原型だったんですけど、造語もいっぱい入っていて、すごく新鮮でした。“お、インパクトあるし、新しいじゃん!”って。
山中:あの時はホントに煮詰まってたんです。いつも通りの感じで書いても全然ピンとこないし、うまくハマらない……。それで一旦、自分の見方を変えようと思ったんです。もしかしたら「起死回生STORY」を書いた時の感じに近いかもしれない。
EMTG:そうだったんですね。でも、結果的に「狂乱 Hey Kids!!」は今後、ライブのキラーチューン祭り(ライブでの人気曲応酬コーナー)に入りそうじゃないですか?
山中:ライブでどう盛り上げようかっていう部分はメンバー全員で考えていきました。コール&レスポンスを作ったり、みんなで歌えるところを作ったり……ライブは間違いなく意識してます。
中西:スタジオに入ってバンドで作り始めたら結構いい感じで仕上がったんじゃないですかね。もちろん、レコーディングまでには試行錯誤もしましたけど、結局俺ら、そういう時に出来た曲の方が押し曲になることが多いんですよ。「狂乱 Hey Kids!!」は絶対にライブの定番曲にしたいです。
あきら:Aメロでは得意の横ノリが勝手に出ているのもオーラルらしいしね。
EMTG:カップリングには毛色が違う曲が揃っているあたりも、さすがですね。中でも「LIPS」がちょっと気になりまして。オーラルのライブは“唇ワンマン”とか“唇対バン”みたに“唇”がキーワードなんで、意識したんですか?(笑)。
山中:いや、たまたまなんです(苦笑)。最初からサビで“LIPS”っていう言葉を使っていたので。
EMTG:タイトルの曲調はかわいい感じなんですが、歌詞がかなり切ないですよね。
山中:この曲はですね、弾き語りをやりたいと思ってた時期に、よくアコギの練習をしていたんですね。その時に出来たんです。でも、やっぱりオーラルでやるのは恥ずかしいなと思って、自分のボイスメモにずっと入ったままだったんですよ。今回、シングルのカップリングを作ろうってことでスタジオに入った時、軽い気持ちでみんなに聴いてもらったら“いいやん!”って言ってくれて。それから完成させました。ただ、メロディーもコード進行も、どういじっても明るい曲になってしまうんで、そこに明るい歌詞を乗せるのは自分の性に合わないなと。明るい曲調でも切なくなるような曲になればいいなと思って作りました。
あきら:コーラスも最初は楽しくやってたんですけど……(苦笑)。
中西:歌詞が出来るに従って切なくなってきたという(苦笑)。
EMTG:もう1曲のカップリングに「キエタミタイ」を入れた理由は?
山中:3年くらい前に作った曲なんですけど、これを作った時と今のバンドの状況がすごく似ているんです。3年前、僕が肝臓の病気で入院した時があって。その時の感情って結構忘れないんですよね。この曲を歌っていると、気持ちが自然に乗っちゃうんです。もともとはインディーズ時代に「N.I.R.A」っていう曲と両A面シングルとして一緒に発表してたんですが、いつかメジャーになってから、絶対に音源に入れたいと思っていて。それが今回のタイミングで実現しました。
中西:僕は前の音源でドラムを叩いてないんですよね。でも、ライブではずっとやってきたので、そのライブ感は出したかったです。
EMTG:年明けはZepp DiverCityのリベンジ公演で始まりますね。そのあとには唇対バンツアーも続くというアクティヴな予定になってますが、拓也さんの声帯ポリープ摘出手術後は療養のためオフになるそうで。皆さんどう過ごすんですか?
山中:あ、逆に俺からみんなにこうして欲しいっていう希望があるんですよ。ここで言っていいですか?
EMTG:ぜひ(笑)。
山中:あきらは腰がよくないので治して欲しい。
あきら:ホンマや! ライブで足を高く上げてたら腰を悪くしてしまったので……。
山中:シゲは筋トレ!(笑)。
中西:そうそう、彼は女の子に腕相撲で負けますからね(笑)。
鈴木:筋トレはすぐ始めようと思ってます。
山中:で……まさやん(=中西)には車の免許を取って欲しいです!(苦笑)。
EMTG:次に皆さんに会うのが楽しみになってきました(笑)。パワーアップして戻ってくるのを楽しみにしております!
山中:“何も変わってない!”ってツッコミ入れられてる姿が浮かびますけどね(笑)。

【取材・文:海江敦士】

tag一覧 シングル 男性ボーカル THE ORAL CIGARETTES

リリース情報

宇宙

宇宙

発売日: 2019年09月04日

価格: ¥ 1,000(本体)+税

レーベル: アリオラジャパン

収録曲

01.宇宙
02.宇宙 弾き語り ver.

ビデオコメント

リリース情報

狂乱 Hey Kids!!(初回盤)[CD+DVD]

狂乱 Hey Kids!!(初回盤)[CD+DVD]

2015年11月11日

A-Sketch

[CD]
1. 狂乱 Hey Kids!!
2. キエタミタイ
3. LIPS

[DVD]
THE ORAL CIGARETTES 唇ワンマン 2015 SPRING~上京1周年記念、地元関西なんばハッチャけるぜの巻~より5曲を収録
1.STARGET
2.モンスターエフェクト
3.See the lights
4.mist...
5.起死回生STORY

お知らせ

■ライブ情報

THE ORAL CIGARETTES唇リベンジワンマン~復活・返上・BKW!! の巻~
2016/01/04(月)東京 Zepp Divercity

THE ORAL CIGARETTES 唇ツーマン TOUR 2016 ~復活・激突・BKW!!の巻~
2016/02/08(月)京都 MUSE
2016/02/11(木・祝)高松 MONSTER
2016/02/12(金)広島 CLUB QUATTRO
2016/02/14(日)福岡 DRUM LOGOS
2016/02/19(金)仙台 RENSA
2016/02/21(日)札幌 PENNY LANE
2016/03/05(土)新潟 LOTS
2016/03/11(金)大阪 ZEPP NAMBA
2016/03/13(日)愛知 ZEPP NAMBA
2016/03/20(日)東京 STUDIO COAST
全公演共演者あり

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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