ALL OFF、心身共に共有度の高いメジャー1stフルアルバム『Re:sound』をリリース!

ALL OFF | 2016.12.20

 2004年結成のロックバンドALL OFF。聴き手が気持ちを重ねたくなるメッセージ性や伝えたいことの詰まった歌と、親しみやすいメロディ、キャッチ―で口ずさみやすく一緒に声を重ねたくなる音楽性が特徴的な5人組だ。ここ数年はラウドロックを基調に、様々な音楽性を取り入れた体感性溢れる楽曲が特徴的な彼らだったが、近年は歌や歌詞に込められたメッセージ、そしてそれらを活かし、映えさせる演出やアレンジ、楽曲構成も目立ってきた。 そしてそれらが結実。より分かりやすく伝わりやすい、心身共に共有度の高いメジャー1stフルアルバム『Re:sound』が届けられた。これまで以上にポピュラリティと広がりを確信させてくれる本作。彼らの歌や楽曲が多くの人の心や会場に響き渡る時が遂にやってきた!そんな今作について、ボーカルのso-heyとドラムのOtsukiが語ってくれた。

EMTG:結成して12年。まさに待望のメジャー1stフルアルバムですね。
so-hey(Vo):これまで<三歩進んで二歩下がる>な活動でしたからね(笑)。様々なステップを経て、ようやくここまでこれたかなと。自分たちで言うのもなんですが、凄くバンドらしいバンドだなって自負してます。
EMTG:けっこうここまで泥くさい活動履歴でしたもんね。
so-hey:まさに(笑)。
Otsuki(Dr):メンバー5人が同じ歩幅で歩いてきての今ですからね。メンバ―同士、仲もいいけどケンカもするし。凄くグルーヴが出る時もあれば、そうでない時もあったり(笑)。ホント人間臭くて、みなさんが思い描くロックバンド像・ライヴバンド像をまさに地でやってここまで来ましたから、僕ら。
EMTG:他の既にデビューを果たした組に比べ、傍から見ていて苦労している印象もありますが、これまで自身で焦り等は?
so-hey:それが不思議と無かったんです。そもそも目標がメジャーデビューするとか、何かを目指してのことではなく、ただ単純にバンドをやりたい。それで結成したようなものでしたから。そこが他のバンドと違うところなのかも。自分にとってのメジャー行きって、その壮大なおまけみたいなものでしかなくて。いつかイイ球が来た時にキチンと打ち返せるようにとの鍛錬をずっと積んできた結果かなと。あと、ここから先、足りないのはヒットだけなんで。
EMTG: ヒットを望んでいるとは少々意外です。
so-hey:欲しいですね。しかもいい曲でヒットを出す。それが偽らざる本音です。元からキャッチ―な曲が好きだったし。売れるのがこのバンドの正義だと思っているので、自分たちの持っている信念をブラさず、そこに至れるように精進していくだけです。
EMTG:でも、自分たちの信念を貫くのと幅広い人に受け入れられる要素は、けっこう背反的なところもあるじゃないですか。
so-hey:自分たちの中では、”こういった曲なら世に受け入れられてヒットをするだろう”と狙って書いた曲には全く興味がなくて。決して世間に媚びることなく、常に自分たちがカッコイイと思えるものを提示し、引っ張っていく存在でいたいんです。そこが僕らが長く活動して辿り着いた本質であって。その自分たちがカッコイイと思えるものを世間にぶつけて、そのレスポンスがどう返ってくるか、これからはそこへの挑戦でもあります。
Otsuki:曲づくりに際しても、”自分たちが自信を持ってカッコイイと思える曲”を意識してますからね。その自分たちが思う楽曲のカッコ良さを、よりブラッシュアップして昇華させる。それが多くの人にカッコイイと感じてもらえ、結果ヒットにつながる、それが理想です。
so-hey:元々キャッチ―な曲や分かりやすい曲が好きで始めたバンドですから。その辺りのポピュラリティは潜在的に楽曲に宿している自信はあります。
EMTG:今回のアルバムも基本、これまで以上に分かりやすく伝わりやすい楽曲ばかりですもんね?
so-hey:身体に訴える曲だけでなく、心にも訴えかけられる曲が揃ったかなと。もちろん今回は、分かりやすさやキャッチ―さといった部分に於いて、原点回帰的なところも含まれてますが、ただそれも円を一周して戻ってきただけでなく、デカい渦巻きを描き続けて、ここまできた感じなんです。円のサイズもデカくなって、やれることや表現の幅もかなり広がった作品になりましたからね、今作は。
EMTG:確かに今作は、これまで以上に歌詞も楽曲構成もストレートで、よりダイレクトに伝わってきます。
so-hey:歌詞は今作で最もこだわったところですからね。今回は体感性やノリの良さでの共有もだけど、人の心に寄り沿える曲を多く収めたくて。その分、自分の経験や人生を深く掘り下げて書かせてもらいました。これまで以上に、最後の最後まで聴き手に寄り沿っている作品が出来たと自負しています。
EMTG:楽曲の幅も広く、これまでにないアプローチも多々伺えました。
so-hey:今回は先にシングルの曲が3曲入ることが決定していたんで、それらに負けるような、おまけのような曲は絶対に入れたくなくて。似たような曲を入れても意味がなかったし。色々なタイプの曲が入り、1枚を何度も繰り返して聴いてもらえる、そんな作品を目指しました。あと、聴いていて心が温かくなるアルバム。その辺りも理想でしたね。
Otsuki:自分たちでも、”俺たちこんなタイプの曲も演れるんだ…”と驚いたし、その分レコーディングも楽しかったんです。ワクワク感が常にあったというか。ドラムパターンもホント多彩ですから。同じダンスチューンでもそれぞれニュアンスを変えたりしてるし。
so-hey:ドラムにしてもあえて生音だけじゃなく、プログラミングさせたものも融合させたり、同期させたり。その辺りもより楽曲を活かしたり、映えさせるには必要だったんです。
EMTG:その<自分たちの楽曲を更にカッコ良くすべく、自身以外の楽器を惜しみなく導入している>ところも耳を惹きました。加え、鍵盤やストリングスの登場には驚きました。
so-hey:色々なことを試してみたいという欲求を各曲で満たさせてもらいました(笑)。鍵盤に関しては、元々僕の母がピアノの講師をやっていて。家にピアノの音色が溢れていたんで、凄く親しみがあったんです。あと、ストリングスにしろ鍵盤にしろ、情景感をくすぐるじゃないですか。より感動的でドラマティックな演出が出来る。その辺りの狙いもありました。僕は上手く弾けないので、イメージを伝えてゲストの方に弾いてもらいましたけど(笑)。
Otsuki:おかげさまで、どの曲もよりスケール感が出ましたからね。
EMTG:歌詞もけっこう赤裸々で赤面しちゃいそうなフレーズもありますが、その辺りは平気でしたか?
so-hey:全然平気でした。その辺りは、僕のアメリカで育ったところも関係しているんじゃないかな。普段から平気で、「愛してるよ」や「ありがとう」とかが自然に言えちゃうんですよね、僕。周りからも「(so-heyは)中身は半分外国人だから」って言われてます (笑)。
Otsuki:普通は歌えないですよ、あのフレーズは。モロで恥ずかしくて(笑)。だけど、逆にそれをちゃんと歌えるのは自分たちならではの強みでもあるんです。
EMTG:それもありますが、普通、AメロBメロを伝わりやすい日本語で歌って、サビの赤裸々な部分は英語で逃げるってパターンのアーティストが多い中、ALL OFFは逆ですもんね。そこが面白い。
so-hey:よく言われます(笑)。だけど、それも自分たちの味かなと。実は、「ありがとう」や「Sorry」は、最初、全部日本語詞の予定だったんです。ただ、それだと他の日本語詞で曲を書くバンドに勝てないなと。で、あえて自分の武器でもある英語で聴いた時に、意味も含めてカッコよく響かせて、本当に言いたいことや伝えたいことはあえてストレートにガツンとした日本語詞で歌う、そんな風にしてみました。僕にとっては、英語が逃げですから、ある意味(笑)。
Otsuki:日本人のバンドで、この辺りを武器に出来るのは自分たちぐらいでしょう(笑)。ホント、他のアーティストには無い良い武器ですよね、これは。

【取材・文:池田スカオ和宏】

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リリース情報

Re:sound

Re:sound

2016年12月21日

WARNER BROS. HOME ENTERTAINMENT

01. Intro
02. In Shadows
03. One More Chance!!
04. Yeah!!
05. Don’t Worry
06. Sorry
07. Burn To Ashes
08. Never Gave Up
09. リフレインボーイ
10. ありがとう
11. Hey Mom

お知らせ

■コメント動画



■ライブ情報

Major 1st Album『Re:sound』RELEASE PARTY
2016/12/20 Music Bar ROCKAHOLIC -Shibuya-

ALL OFF LIVE in Taiwan
2017/01/08 台北The Wall Live House

ALL OFF『Re:sound』発売記念アコースティックライブ&特典お渡し&握手会
2017/01/14 タワーレコード渋谷店 4F イベントスペース

ワンマン公演
2017/02/11 渋谷CYCLONE

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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