前作を超えるインパクト!ヤバイTシャツ屋さん、待望の新作「どうぶつえんツアー」をリリース!

ヤバイTシャツ屋さん | 2017.04.19

 昨年11月に1stフルアルバム『We love Tank-top』でメジャーデビューしたヤバイTシャツ屋さん。 そのレコ発ツアーも大盛況で、今やもっとも勢いのあるバンドと言っても過言ではない。 そんなヤバTが早くも4thシングル「どうぶつえんツアー」を発表。ここに収録された新曲3曲(+「ヤバみ」(岡崎体育 remix))がまたどれも素晴しい出来映えで、正直ビックリした。 誤解を恐れずに言えば、前作を超える楽曲とインパクトを備えたサウンドを提示している。特に「ヤバみ」はバンド史上もっともカッコいい曲調を狙いながら、鋭いメッセージ性を投げかけたパーフェクトな楽曲である。 今回初めてメンバー3人に根掘り葉掘り話を聞くことができた。

EMTG:前作『We love Tank-top』レコ初ツアーを振り返ってみて、改めていかがでした?
しばたありぼぼ(Ba・Vo):初めてのツアーやし、初めて行く場所も多かったので、すごく楽しかったです。
もりもりもと(Dr・Cho):こんなに楽しみにしてくれる人がいるんだと思って、もっと頑張らなきゃいけないなと。
EMTG:ヤバT憧れのdustboxを含め、対バンも錚々たるメンツでしたね。
こやまたくや(Gt・Vo):そうなんですよ! ほんとに自分たちの力になりました。僕らはいままでライブは月に2本くらいやったら限界でしたからね。
EMTG:打首獄門同好会と一緒にやった渋谷TSUTAYA O-WEST公演を観ましたが、お客さんの盛り上がりも凄まじかったですね。
こやま:僕らが煽らなくても盛り上がってくれますからね。
もりもと:あと、CDをちゃんと聴いてくれているのも伝わりましたからね。
EMTG:意外な反応とかありました?
こやま:大阪ではお父さんお母さん世代が小さい子を連れて観に来てくれてて、いろんな世代の人が聴いてくれてるんやなと。
EMTG:幅広いお客さんに届いている理由はなぜだと思います?
こやま:メロコア全盛期の懐かしさとかも感じてもらえてるんじゃないですかね。僕も10-FEET、dustboxとかが好きで聴いてたから、その臭いを嗅ぎ取って、久々にライブに行こうと思った人もいるのかなと。
しばた:歌詞もそこまで考えなくても聴けるから、小さい子にも届いてるのかなって思います。
EMTG:なるほど。そして、今作はメジャーデビュー後初のシングルで注目が集まる中でのリリースに加え、前作のインパクトを超えなきゃいけないプレッシャーもあったと思いますが・・・全3曲とも素晴しいです。特に「ヤバみ」はめちゃくちゃいい曲ですね。
こやま:そうなんですよ!自信作ですね。
EMTG:「ヤバみ」は相当考えたんだろうなと。
こやま:ここでしくったら終わりやと思って、ものすごく悩んだ結果、曲がなかなかできなくて。ギリギリアウトでした(笑)。
EMTG:この曲はどこからアイデアを捻り出して?
こやま:前作のリード曲が「あつまれ!パーティーピーポー」だったので、そのポップな方向性は避けようと。今回のシングルではカッコいい面を見せたくて。かつ新しいこともやりたかったから、若干シリアスにしようと。でも曲のテーマが思い付かず・・・そのときにふと「○○み」という言葉を見つけて。この言葉で曲ができるかもと思ったときに、しばたがおかまバーの人のマネをして、「ヤバみー!」って言ってたんですよ。その言葉を聴いた瞬間に、サビは「ヤバみバみバみバみバみ」やなって。
EMTG:その発想は凄いです!
こやま:「あつまれ!パーティーピーポー」を超えたくて。余計アホな感じも伝わってくるし。
EMTG:もりもとさんはどうですか?
もりもと:「ヤバみ」って若者言葉だし、僕は正直あまりそういう言葉は好きじゃなくて。でも、こやまさんが作るなら進めようと。で、曲全体ができて歌詞を見たときに、こやまさん攻めたなと(笑)。
EMTG:というと?
もりもと:この曲は歌詞のメッセージが濃いなと。こやまさん、曲の中でここまで思ってることを言うんやなって。
こやま:「歌詞に意味がないと!」、「説得力がない!」辺りの歌詞ですね。理解できないものが流行ってると、シャットアウトして、踏み込まないで終わる人もいると思うんですよ。それはダサイと思うし、いろんなことを肯定できた方がいいなと。
EMTG:ええ、「ヤバみ」はものすごくメッセージ性の強い曲で、同時に深いですよね。
こやま:いままではメッセージ性を排除していたけど、今回は「本当に言いたいもんなんて 本当は伝わらないもんね」と歌詞で書きながらも、言いたいことを言ってみたんですよ。
EMTG:「本当に言いたいものなんて 本当は伝わらないもんね」の歌詞は最高のフックになってると思いました。サラッと流そうと思えば流せる歌詞ですが、こう書くことでこの人は言いたいことを持ってる人なんだな、と気づかせる書き方で。
こやま:わっ、凄い。そうなんですよ。
EMTG:「ヤバみ」という若者言葉を使いながら、歌詞が持つメッセージにも繋がってるし、この曲では食わず嫌いはもったいないよ!という気持ちを込めてるわけですよね。完璧じゃないですか。
こやま:嬉しいですねえ。ヤバTは食わず嫌いされやすいタイプだと思うんですよ。フザケたことを歌ってるんでしょ?と思うかもしれないけど、聴いたらかっこいいと思ってもらえるだろうし。
EMTG:その意味ではヤバT自身の曲とも言えるわけで。曲調に関しては?
こやま:いろいろ展開してるし、ベースもスラップしてるし、ドラムの手数も多いし。いつもよりちょっと難しくして、コピバンしたくなる感じにしようと。
もりもと:賑やかな音にしたかったですね。
EMTG:「寝んでもいける」はヤバTらしい曲調ですね。これも実体験ですか?
こやま:そうですね。自分、眠りのコスパが悪いので、それについて歌ってます。演奏はベースもドラムも頑張ってますね。
しばた:いつも通りのヤバTらしい曲やけど、演奏はグレードアップ感を出そうと。あと、もりもとがサビを歌ってるんですよ。ちょっとだけ新しいことも入れてます。
もりもと:この曲の最後のサビは、とにかくドラムを盛り上げて!と言われて。あと、歌わされた理由はよくわからないんですけど…そこで新しい自分を発見できました(笑)。
EMTG:「俺」、「僕」、「わたし」と1曲の中で一人称を使い分けている点も斬新だなと。
こやま:ユニバーサルの人にも「大丈夫ですか?」って聞かれたけど、語感がいいので「大丈夫です!」と伝えました。男性女性問わずに楽しめる曲かなと。
EMTG:それと最後の「肩 have a good day」は名曲感が半端ないです! これは評判いいんじゃないですか?
こやま:ラジオで解禁したときも反応は良かったですね。もう感覚が麻痺してて、曲を作ったときは「マジメすぎませんか?」ってスタッフの人に聞いたんですけど、「全然フザケてますよ」と言われたので、安心しました(笑)。
しばた:私もマジメかな?と思ったけど、全然そんなことなかったですね。
EMTG:マジメというのは曲調を心配して?
こやま&しばた:歌詞です!
EMTG:えっ!? 歌詞は過去最強にフザケてるじゃないですか!
こやま:いや、フザケてるつもりで書いてるけど、受け取り側は本気でこういうことを言ってるんだと思われたら、嫌だなと。
EMTG:それは大丈夫だと思います(笑)。とにかく、「肩幅」を歌詞テーマに持ってくるのは世界広しと言えど、ヤバTぐらいじゃないかと。
こやま:「無線LANばり便利」もそうやけど、「肩幅」も世界初でしょう(笑)。ずっと前からぼそっと「俺、何で肩幅狭いねん。肩幅が広くないと、説得力でぇへんわ」って呟いてたんですよ。それにメロディを乗せたら、この曲ができました(笑)。大学のときに映像学科だったんですけど、監督の人はみんながっちりしてる人ばかりで、僕は拭え切れないAD感があって・・・。
EMTG:(笑)歌詞と曲調のギャップも過去最大と言えますよね。
こやま:はい、エレキギター捨てましたからね。
しばた:アコースティックでね。
もりもと:ずっとこやまさんにバラードを書いてください、と言ってたんですよ。バラードを叩きたかったので、遂にこのタイミングが来たなと。
こやま:YUIさんになった気持ちで歌いました(笑)。
しばた:この曲の私のお気に入りは3人で歌ってるパートで、あれはライブで観ている人が肩を組んじゃうようなイメージですね。
こやま:はははははは!
もりもと:フェスでもやりたいなぁ。
こやま:この曲フェスでやるの!? 
もりもと:勇気がいるけど、やるべきだと思う。
こやま:「一緒に肩組んで!」って…気持ち悪っ!(笑)。
EMTG:(笑)その曲を披露してくれることを願いつつ、今作のツアーはどんな風にしようと思ってます?
しばた:大阪以外でのワンマンは初めてなので、ワクワクしますね。
もりもと:キャパも大きくなったので、いままで来てくれた人も新しく来てくれる人も巻き込んでいけたらなと。あと、ワンマンだからこそ伝わるヤバTの良さがあると思うんで、濃厚なワンマンにしたいですね。
EMTG:追加で新木場スタジオコーストも発表されましたね。
こやま:こっそりメラメラ闘志は燃えてます。新木場は本当に頑張って売らないといけないですからね。お世話かけますけど、この機会にみんな仕事、学校を辞めて、来てもらってね。
しばた:やめなくていいよ?。
こやま:6月って辞めどきやと思うんですよ。…それは冗談ですけど、是非観に来てください!

【取材・文:荒金 良介】

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リリース情報

どうぶつえんツアー

どうぶつえんツアー

2017年04月05日

ユニバーサルシグマ

1.ヤバみ
2.寝んでもいける
3.肩 have a good day
4.ヤバみ(岡崎体育 remix)

お知らせ

■コメント動画



■ライブ情報

ヤバイTシャツ屋さん "どうぶつえんツアー" ツアー 2017 〜ワンマン〜
05/08(月) 広島CAVE-BE
05/10(水) 福岡CB
05/13(土) 仙台MACANA
05/14(日) 札幌cube garden
05/16(火) 新潟GOLDEN PIGS RED
05/20(土) 大阪・心斎橋BIGCAT
05/21(日) 名古屋CLUB QUATTRO
05/28(日) 東京・恵比寿LIQUID ROOM

ヤバイTシャツ屋さん "どうぶつえんツアー" ツアー 2017 〜ワンマン〜 追加公演
06/16(金) 東京・新木場STUDIO COAST

LONGMAN tour 2017 “SO YOUNG"
04/20(木) 金沢vanvanV4

G-FREAK FACTORY “FREAKY” TOUR 2017
04/22(土) 高松DIME

G-FREAK FACTORY “FREAKY” TOUR 2017
04/23(日) 松山W studio RED

ARABAKI ROCK FEST. 17
04/30(日) エコキャンプみちのく(宮城県柴田郡川崎町)

JAPAN JAM 2017
05/04(木・祝) 千葉市蘇我スポーツ公園

VIVA LA ROCK 2017
05/05(金・祝) さいたまスーパーアリーナ

COMIN’KOBE17
05/07(日)
神戸ワールド記念ホール、神戸国際展示場1〜3号館、
神戸国際会議場 ※出演会場未定(神戸市)

百万石音楽祭2017〜ミリオンロックフェスティバル〜
06/04(日) 石川県産業展示館1〜4号館(金沢市)

サンボマスター 今年は何かとはっちゃけたい!?2017全国ツアー?
06/29(木) 静岡・浜松 窓枠

MONSTER baSH 2017
08/19(土)、20(日) ※出演日未定
国営讃岐まんのう公園(香川県仲多度郡まんのう町)

Sky Jamboree 2017 〜one pray in nagasaki〜
08/20(日) 稲佐山公園野外ステージ(長崎市)

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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