THE BEAT GARDEN、“挑戦”を詰め込んだ表情豊かなメジャーデビューアルバム『I’m』をリリース!

THE BEAT GARDEN | 2017.08.23

メジャーデビューから1年、THE BEAT GARDENが満を持してアルバム『I’m』をリリースする。“メジャーデビューアルバム”と銘打たれた今作に収録された全12曲はディスコティックでファンキーなナンバーもあれば、ロックに振り切れた1曲や、スケールの大きなダンスチューンに、切ないまでのバラードにと、想像を遥かに越えて表情豊か。これを聴けば、彼らが標榜する“エレクトリック・ダンス・ロック”の魅力にたちまち取り憑かれてしまうことだろう。これまでの邦楽シーンにありそうでなかったこの新しい音楽に身を委ね、ぜひ本能のままに揺れてほしい。9月9日に大阪・梅田クラブクアトロ、23日に東京・渋谷O-WESTにて開催されるデビュー後初のワンマンライブ“Sprout Tour”も必見だ。

EMTG:インディーズでもアルバムはリリースされていましたが、やっぱりメジャーで出すのは気持ち的に違いますか。
U:違いますね。僕たちの音楽を初めて聴いてくれる人も多いでしょうし、そのワクワク感はインディーズのときより大きいかもしれないです。このアルバムでTHE BEAT GARDENの音楽が大きく広がってくれたらいいなって。
EMTG:実際、みなさん自身はどんなアルバムになったと思います?
REI:今回は収録した12曲全部、それぞれに挑戦したことがあって。それがまとまって1枚のアルバムになって、今まで以上に起承転結のメリハリも細かく表現できたと思ってるんです。感動するところはもっと感動してもらえて、楽しんでもらうところはさらに楽しんでもらえる、そんなアルバムになったんじゃないかなって。
MASATO:いろんなことに挑戦できた分、いい意味で今までの僕たちのイメージを壊してくれるというか、いろんな角度から深く幅広く知ってもらえる1枚になったとも思うんですよ。すでにTHE BEAT GARDENを知ってライブに足を運んでくださってる方はたぶん僕らの人柄も含めてわかってくれてると思うんですけど、そうじゃない人たちにとっては意外ととっつきにくいグループだと思われてるんじゃないかなって正直、僕は感じていて。
U:え、そう?
MASATO:僕らは“エレクトリック・ダンス・ロック”っていうものを音楽性として掲げて活動してるじゃないですか。
EMTG:エレクトリック・ダンス・ロック、つまりEDMとロックを融合させた音楽ですね。
MASATO:はい。今もフェスとかいろんなところで対バンをさせてもらってますけど、きっとEDM畑の人からしたら“ロック要素があるな”、ロック畑の人からしたら“EDMの要素があるな”“踊ってるな”って、どちらか一方に振り切ってる人たちとはどうしても違う見方をされてると思うんですね。そういう意味ではちょっと手を出しにくいイメージを持たれているんじゃないかなって。なので、自己表明という意味でもこのアルバムを通して、実はこういう楽曲もあるんだとか、ライブに来てもらってこういう楽しみ方もできるのがTHE BEAT GARDENなんだって知ってほしいんです。
U:なるほどな。たしかに僕ら自身、メジャーデビューをして徐々にTHE BEAT GARDENってものがわかってきたところがありますしね。
EMTG:というと?
U:メジャーデビューしたばかりの頃、「Never End」とか「Promise you」を作っていたときってエレクトリック・ダンス・ロックっていうものが自分たちの中でようやく確立され始めた段階だったんですよね。だから余計にそこにこだわって、悪く言えば固執してやっていたので、もっとガチガチだったと思うんですよ。でも、このアルバムはいろんなジャンルを混ぜてもいいよねっていうスタンスで作れたので。
EMTG:たしかに音楽的な幅はすごく広いですよね。これまでのシングル4枚から表題曲とカップリング曲が1曲ずつ、さらに未発表の新曲が4曲という構成もメリハリが利いてますし。
U:僕らの名刺的なアルバムになるので、やっぱりシングルはしっかり入れたいな、と。新曲のほうはシングルとはまた違う、“これもTHE BEAT GARDENなんだ”っていう新しい部分をしっかり表現してくれる4曲を選んだ感じです。
DJ SATORU:まだリリース前ですけど、ライブでもすでに披露した曲があるんですよ。こんなふうに盛り上がってくれたらいいなとかライブを思い浮かべながら曲を作ることが多いんですけど、まさにそんな感じでファンのみんなが踊ってくれて。まだ披露してない曲もおそらくそうなってくれるんじゃないかなって僕自身も楽しみで。
EMTG:ちなみに披露した曲というのは?
SATORU:「Alive」です。
EMTG:カッコいいですよね。四つ打ちのビートがフィーチャーされた、かなりライブ映えしそうな曲でもあって。あと、個人的には「Heart beat」にグッときました。  
一同:お~~~~~!
トラックやサウンドはオシャレなのに歌詞は情熱的なラブソングっていうのもすごくいいな、と。この歌詞、Uさんらしい一途さが出てませんか。 
U:いやいやいや(照)。これは僕の地元の友達のことを書いたんです、シンガーの女の子なんですけど。僕の幼なじみで一番の親友のことをその子はずっと好きなんですよ、たぶん7年間くらい。しかも、みんなの前で“好きだから”ってずっと公言し続けてるんです。
EMTG:へぇ!
U:ちょうどこの曲の歌詞を書こうかなっていうタイミングで地元の友達みんなとご飯を食べにいったときに、その女の子と久々に会ったんですけど、今でも“マジ、ドキドキさせたいわ~”って言ってたんですよ。すごいじゃないですか、そこまで一途に想い続けてるって。でも僕も“ドキドキさせたい”ってわかるなと思ったので、その子の気持ちを歌う感覚でREIからもらったトラックに言葉を当てはめていったんです。この曲には女性ボーカルが入ってるんですけど、実はその子の声なんですよ。本人だからこそ誰より情熱的に歌ってくれるだろうなと思ってお願いしたんです。
EMTG:そういうエピソードを聞くとさらにグッときますね。REIさんはラヴソング的なイメージでこのトラックを作られたんですか。 
REI:僕の中にはラヴソングっていうテーマはなかったですね。むしろトラック先行というか、女性ボーカルの上に僕ら男性ボーカルが乗ったものを作れたら面白いなっていう発想で作り始めたので。
SATORU:イントロから女性ボーカルを入れたのはこれが初めてなんですよ。まったくやったことがないタイプの曲なのですごく新鮮で。
U:歌い始めがMASATOっていうのも新鮮だと思うし、それが楽曲の柔らかさをより引き立ててるんじゃないかな。
EMTG:「サイドディッシュ」はライトなグルーヴ感が気持ちいい、自然と体が揺れるような1曲ですね。
U:スタジオで他の曲をレコーディングしてたときに、4人でメロディを作って遊んでたんですよ。そしたら、いい感じで形になったので、トラックがないままメロディだけその場で録ったんです。
EMTG:だから、こんなにフリーダムな雰囲気が漂っているのかも。 
U:ホント自由でしたね。すごく楽しくて、ずっと“フゥ!”とか言ってました(笑)。
MASATO:その“フゥ!”はサビ裏に結構入ってます(笑)。
EMTG:ラストの「Just Before Dawn」はもしかするといちばんチャレンジされた曲じゃないでしょうか。とてもシンプルだし、ギターもアコースティックで、今までTHE BEAT GARDENにはなかった曲だなって。
REI:そうなんです。最初にUさんが言った通り、今まではエレクトリック・ダンス・ロックにこだわりすぎてたところもあったんですけど、新しいものもどんどん吸収したい自分たちがいたし、なので楽曲の作り方についてもUさんといろいろ話したりもして。
EMTG:どんなお話をされたんです?
REI:いつだったかな、夜中2時くらいに電話がかかってきたんですよ(笑)。“ちょっと凝り固まってるから、もっとラフなスタンスで音楽自体を楽しんで作りたいよね”って。僕もずっとそう思っていたので、それを踏まえて作ったのがこの「Just Before Dawn」なんです。とにかく難しいことは全部抜きにして必要なもの以外は全部削ぎ落とそうって。だからギターもアコギ1本にしたり。
EMTG:この歌詞はTHE BEAT GARDENのこれまでとこれからの歌であり、THE BEAT GARDENを支えてくれているすべての方に贈るメッセージでもありますよね。“君”がファンで“僕”がみなさん自身のことかなと思ったのですが。
U:まさにですね。みんながいるから僕らがTHE BEAT GARDENとして歌えてるっていう気持ちはインディーズのときから変わらずにあって。もっと僕らが大きくなってこの曲を歌ったときに今、応援してくれてるファンのみんなや、これから出会う人たちと一緒に、歩いてきた道を振り返れる1曲に成長してくれたらいいなっていう想いを込めて書きました。
EMTG:ところでなぜアルバムタイトルが『I’m』なんでしょう。メンバー4人だったら『We’re』じゃないです?
U:僕らが4人組ってことを知らない人もいれば、そもそも僕らの音楽を初めて聴く人もたくさんいる中、何も情報がないところで自己紹介してくれるのは彼、つまりこのアルバムなので。
EMTG:それで単数形の“I(=私)”なんですね、“We(=私たち)”ではなく。
U:そう、“私がTHE BEAT GARDENです”ってこの子が言ってくれるんです。もうひとつは全12曲、それぞれの“私”を歌詞で表現しているので、どれかひとつでもその“私”に共感してもらって、その曲が聴いてくれた人にとっての“I’m”になったらいいなって。
EMTG:さて9月にはいよいよ大阪、東京でメジャーデビュー後初のワンマンライブ“Sprout Tour”が行なわれます。
U:“Sprout”って“芽を出す”っていう意味なんですよ。なので、まだやっていない新曲ももちろん芽を出しますし、ステージングにしても今まではホント自由にやってたんですけど、今回はひとつショーとして無鉄砲なだけじゃないTHE BEAT GARDENを見せられると思うので楽しみにしてほしいです。僕らも当日より先に芽が出ちゃうんじゃないかってくらい(笑)、過去最高に気合いが入ってますので!

【取材・文:本間 夕子】

リリース情報

I‘m

I‘m

2017年08月23日

ユニバーサルシグマ

1. Don’t think, feel.
2. Promise you
3. Alive
4. Sky’s The Limit
5. Heart beat
6. FLOWER
7. answer
8. 君がいるから
9. サイドディッシュ
10. Never End
11. Walk This Way
12. Just Before Dawn

お知らせ

■コメント動画



■ライブ情報

メジャーデビューALBUM「I’m」リリース記念ミニライブ&握手会
08/20(日)[埼玉]コクーンシティ コクーン1 コクーンプラザ
08/23(水)[大阪]あべのキューズモール 3F スカイコート
08/26(土)[兵庫]ミント神戸 2F デッキ 特設ステージ
08/27(日)[東京]ららぽーと立川立飛 2F イベント広場

TOKYO GIRLS COLLECTION 2017 AUTUMN/WINTER
09/02(土)[埼玉]さいたまスーパーアリーナ

宗像フェス~World Heritage Munakata~
09/03(日)[福岡]グローバルアリーナ
※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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