ファンキー加藤、約1年ぶりのニューシングル「冷めた牛丼をほおばって」をリリース

ファンキー加藤 | 2017.10.18

 8thシングル「冷めた牛丼をほおばって」は、約1年ぶりにリリースされる作品。タイトル曲「冷めた牛丼をほおばって」は、ファンキー加藤の直球とも言うべき応援歌だが、“冷めた牛丼” という独特なモチーフに想いを託して描いているのが印象的だ。ラテンテイストが程よく香るダンスチューン「We can Dance」、ソロ初のクリスマスソング「We Wish ~聖夜の街で~」も収録されている今作は、どのようにして完成したのか? ファンキー加藤に制作エピソードを語ってもらった。

EMTG:作品のリリースは約1年ぶりですね。
ファンキー加藤:はい。去年の11月にアルバムを出して、今年の3月まで全国ツアーを回ったんですけど、その後に「次の一歩をどうしましょうか?」と、しばらくゆっくり考えていたんです。
EMTG:立ち止まるのは、苦手なタイプですよね?
ファンキー加藤:実はそうなんです(笑)。だからその時期は体調が良くなかったんですよ。僕は何か目標とか、日々のやることがないと駄目みたいです。そういう足踏みの時期を経て、夏にいろんなフェスに出させて頂いて、楽曲制作もして、やっと気持ちも身体も落ち着きました。
EMTG:「冷めた牛丼をほおばって」は、既にライブでも歌っていますが、どのような手応えを感じています?
ファンキー加藤:自分の代表作の1つになっていきそうな手応えがあって、お客さんもじっくり噛み締めて聴いてくださっているのを感じる曲です。
EMTG:これまでも様々な形で応援歌を歌ってきた加藤さんが、改めて真正面からそのテーマに向き合っている印象がします。
ファンキー加藤:例えば楽曲の物語を俯瞰でとらえて、第三者的な視点で描くこととかも考えたんですけど、それは自分らしくないなと。それよりも、こういうことを歌う方が自分なのかなと思ったんです。やっぱりこういうのが好きなんですよ。自分自身を鼓舞して、もしそれが聴いてくれた誰かの心に響いたら嬉しいんです。
EMTG:「冷めた牛丼をほおばって」っていうタイトルも良いですね。
ファンキー加藤:ありがとうございます。みんなが想像しやすいんだと思います。「冷めた牛丼」って、へこたれてしまった男性の必需品みたいなイメージが、僕の中にあるんですよ。
EMTG:悩みを抱えながらも、とりあえずご飯を食べて前に進もうとしている姿が想像できる言葉です。
ファンキー加藤:食べ物を通じて切なさを表現したかったんです。実際の僕は冷めた牛丼をほおばることはなくて、電子レンジでチンしますけどね(笑)。でも、この表現が描きたいことと合っていると感じました。「いろいろ落ち込みながらも、ちゃんと命をつないでいっている、つないでしまう」というところに着地させたかったので。
EMTG:「行くぞ!」っていう力が入った感じとはまた別の、静かなバイタリティの炎を感じる曲になっていると思います。
ファンキー加藤:僕自身も全国ツアーが終わってからエアポケットのようなものに入ってしまって、こういう気持ちになったんです。この曲でも《立ち上がるのに大きな理由なんてないよ》って歌っていますけど、立ち上がらないままでいるのは単純につまらないと感じたんですよね。「生きたい」と考えた時点でそれは既に立ち向かっているし、立ち上がっているということなんでしょうね。
EMTG:つまり、冷めた牛丼をほおばっている時点で、その人は既にポジティブな一歩をしっかり踏み出しているということですね。
ファンキー加藤:はい。それは「未来の自分に期待している」っていうことでもあると思うんです。
EMTG:そういう生々しさを曲に刻むところが、ファンキー加藤がファンに愛される大きな理由の1つではないでしょうか?
ファンキー加藤:そうおっしゃって頂けるとありがたいです。この前のツアーで「本当のこと」(2ndアルバム『Decoration Tracks』に収録されている)を歌ったんですけど、あの曲もファンのみなさんがすごく受け止めてくださっているのを感じて嬉しかったんですよ。
EMTG:「冷めた牛丼をほおばって」は、「本当のこと」に通ずるものがある曲だと思います。
ファンキー加藤:そうかもしれないですね。エモーショナルな演奏に僕の心の叫びを入れるイメージで作りました。
EMTG:メロディの載せ方が独特ですし、今までの曲にはなかったタイプですね。
ファンキー加藤:大知正紘くんがアイディアを持ってきてくれて、僕も新鮮に感じました。リズムの取り方が独特なんですよ。
EMTG:サウンド面に関しては、ブルースハープもいい味を出しています。
ファンキー加藤:僕がブルースハープを吹くことに違和感がなくなってきたんじゃないでしょうか(笑)。自分でもブルースハープは、合っているのかなと感じています。
EMTG:「本当のこと」をライブで歌う時、ブルースハープを吹くのが恒例になっていますよね。この前の全国ツアーの前に一生懸命練習していたのが印象に残っています。
ファンキー加藤:正直なところ、いまだに誰かにちゃんと教わりたいなと思っています。ライブで吹く時は、いつもドキドキしています。あと、こういうアップテンポ気味の曲って、ライブだと間奏で息を整えたり、水を飲んだりするものなんですけど、ブルースハープを吹くとなるとそれができないんですよ。この前のツアーで、たしか岡山だったと思うんですけど、歌い出しから喉がいがらっぽくて、間奏で水を飲みたかったのにブルースハープを吹かなきゃいけなくて大変でした。
EMTG:今後、スタッフからの提案で「チューバでソロを吹きましょう!」っていうことが決定したらどうします?
ファンキー加藤:勘弁してください(笑)。
EMTG:(笑)ミュージックビデオも、斬新なものになっていますね。八王子から東京ドームまでマラソンしてみていかがでした?
ファンキー加藤:しんどかったです(笑)。でも、「地元の八王子から夢の舞台の東京ドームまで走る」っていう話が出た時、「いい企画だな」と思いました。決まったのは撮影日の1ヶ月くらい前でしたね。フルマラソンに関して調べたら、最低でも合計で200kmくらい走って、ハーフマラソンを2回くらいやって、その後もひたすら走って、本番の1週間くらい前から抑えて3日前から動かず……っていうしっかりした準備を重ねてからやるものらしいんです。でも、僕の場合はそういう準備期間をしっかり確保できてない状態で本番を迎えました。だって、2日前にライブをしていたんですから。
EMTG:型破りの形でマラソンをしたわけですね。
ファンキー加藤:はい。だから最後の10kmくらいは、すごく大変でしたよ。夜の9時半から翌朝の7時くらいまで走って、東京ドームに着いてからリップシーンを撮ったなんて、前代未聞じゃないですかね? 「フルマラソン走ってからリップシーンを撮った」っていうのでギネスブックに載らないかな?(笑)。単純に走っただけじゃないんですよ。途中でミニコントみたいなのをやったり、リップシーンのために橋を5往復くらいしたり、いろいろありましたから。給水ポイントで5つペットボトルが置いてあって、その内の1つがスポーツドリンクで、それ以外は黒酢やセンブリ茶が入ってたり……。
EMTG:むごい……。
ファンキー加藤:そして最後の最後は冷めた牛丼を食べることになったんですよね。めっちゃ美味しかったですけど。牛丼は冷めても美味しいんだなと思いました(笑)。
EMTG:(笑)いつもながら、すべてに対して全力投球ですね。
ファンキー加藤:みなさんに笑ってもらえるようなことを考えるのが好きなんです。子供の頃からそうでした。小学生の時も学芸会で前に出たがるタイプでしたし。『泣いた赤鬼』の青鬼役をやったことがあります。あと、親戚一同が集まった時に、ギターを弾いてみんなの前で歌ったりもよくやっていましたね。その頃からあまり変わっていないんだと思います。
EMTG:カップリング曲が毎回刺激的なのも、そういうエンタテイメント精神の表れなんでしょうね。2曲目の「We can Dance」は、ラテンテイストが新鮮でした。
ファンキー加藤:今回、タイトル曲の軸がしっかりしているので、カップリングの2曲はいろいろチャレンジができたんです。「We can Dance」に関しては言葉の響きを重視して、韻の気持ちよさを考えたりもしながら作りました。田中隼人が歌ってくれた仮歌が、なんちゃって英語だったんですけど、すごくかっこよかったんですよ。それに近い響きを探しながら歌詞を書きました。ライブ映えするダンスチューンになったと思います。
EMTG:3曲目の「We Wish ~聖夜の街で~」は、クリスマスソングですね。
ファンキー加藤:リリースの時期に合わせた曲を作ってみたくなったんです。
EMTG:ファンモンでは「僕はサンタクロース」とかありましたけど、ファンキー加藤としては、クリスマスソングはなかったですよね?
ファンキー加藤:なかったですね。でも、「恋人と過ごすクリスマス」とか「1人わびしく過ごすクリスマス」とかは、新鮮じゃないのかなと思ったんです。
EMTG:「We Wish ~聖夜の街で~」は、別々の登場人物の物語が、最後で1つにつながる構成なのが面白いです。
ファンキー加藤:僕は『ラブ・アクチュアリー』っていう映画が好きなんですけど、いろんな登場人物の物語が同時進行で展開して、最終的には全部がつながるんですよ。「グランドホテル方式」と言うらしいんですけど、それを曲でやってみたいと思っていました。だから言葉で伏線を張りつつ歌詞を書くというチャレンジをしています。
EMTG:「もっと勉強しておけばよかった」(1stアルバム『ONE』に収録されている)もそうでしたけど、技が光る歌詞を発揮した曲ですね。
ファンキー加藤:はい。作詞をする時に、意外とそういう一面を出したくなることがあるんです。脚本家とか映画監督のような視点を持って書いたのが、この曲の歌詞ですね。本を読むような感覚で聴いて頂けたら嬉しいです。

【取材・文:田中 大】




【ファンキー加藤】 「冷めた牛丼をほおばって」MV

tag一覧 J-POP シングル インタビュー 男性ボーカル ファンキー加藤

リリース情報

冷めた牛丼をほおばって

冷めた牛丼をほおばって

2017年11月08日

ドリーミュージック

1.冷めた牛丼をほおばって
2.We can Dance
3.We Wish 〜聖夜の街で〜

お知らせ

■コメント動画



■ライブ情報

空宙ガールズミーティングpowerd by ONE+NATION music circus 〜空と星と人を音で繋げる〜
10/21(土)井原市美星町 中世夢が原

8thシングル「冷めた牛丼をほおばって」リリース記念ミニライブ&握手会
10/22(日)
鳥取県・イオンモール日吉津 西館 1F チューリップコート

第42回淑楓祭 『Special Guest Live in ASU』
10/28(土) 愛知淑徳大学 長久手キャンパス 体育館

沖縄ファミリーマート創立30周年「MUSIC FES with RACo2017」
11/03(金・祝) 美らSUNビーチ 特設会場

金沢星稜大学「流星祭2017」
11/05(日) 金沢星稜大学稲置記念講堂5F

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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