寺嶋由芙 シングル三部作完結作は幸せ溢れる前作から一転の衝撃タイトルに!

寺嶋由芙 | 2017.11.08

“ゆっふぃー”こと寺嶋由芙が11月8日にリリースするニュー・シングルのタイトルは「知らない誰かに抱かれてもいい」……! タイトルを発表しただけでTwitterのトレンドに入ってしまったほどセンセーショナルだ。2017年にリリースしたシングル「天使のテレパシー」「わたしを旅行につれてって」は幸せそうだったのに、三部作完結編でまさかの展開。一方、カップリングの「世界で一番かわいい君へ」「好きがはじける」も聴きごたえ充分で、感触はミニ・アルバム並みだ。そんなシングル「知らない誰かに抱かれてもいい」について、今回寺嶋由芙は実売1万枚を宣言。その理由も聞いてみた。ソロ・アイドルとして寺嶋由芙が目指すところとは?

EMTG:今回は歌詞が先だったそうですが、作詞のいしわたり淳治さんから「知らない誰かに抱かれてもいい」の歌詞をもらったとき、驚きはありませんでしたか?
寺嶋:いや嬉しかったですね、こういう曲を歌いたかったので。今年出してきた曲が松田聖子さんオマージュだったので、80年代路線でもう一回やるとしたら中森明菜さんの大人っぽい、ちょっとセクシーなイメージだなって思っていたんです。松浦亜弥さんも好きなんですけど、「LOVE涙色」ですごい転機を迎えられたと思うんですよ。失恋ソングって大事なポイントになるなと思っていたので「失恋ソングがいいです」って最初から言っていました。「知らない誰かに抱かれてもいい」という曲名も、インパクトが大事だし「抱かれましょう!」という結論なりました(笑)。
EMTG:そこに抵抗はなかったですか?
寺嶋:それはないです、別に歌だから。でも、ヲタクの反応は気にしていたし、曲の主人公は自分と重ねられるんだなっていうのは改めて思いました(笑)。いろいろなことを重ねられる深みのある歌詞だと思うので、女の子の皆さんには失恋エピソードもあると思うし、共感してもらえたらなと思います。1年の間に大人になっているで、それを表現の幅として見せていけたらなと思って、今しているツアーでは今年のシングルを全部毎回歌うようにしているんです。“旅行に行っていた頃”と“抱かれてもいい頃”で表情を変えられたらなと思って。
EMTG:「抱かれてもいい頃」ってすごい言葉ですね(笑)。
寺嶋:パワーワードすぎますね(笑)。
EMTG:主人公の女の子が、彼氏の浮気相手を“計算できないあの子”と言っていて、“自分は頭がいい”という自己認識なのも面白いですね。
寺嶋:頭がいいというか、恋愛における駆けひきができるっていう自負があるんだろうなと思います。私はスカーレット・オハラ(小説『風と共に去りぬ』の主人公)が好きなんですけど、彼女も計算できると思っているんだけど、一番好きな人にはそれが通用しなくて、大長編にわたってもがいている女性なんです。それと重なるような女性の曲を今回いただけたことは嬉しいです。
EMTG:ゆっふぃーもスカーレット・オハラと重なるんでしょうか?
寺嶋:重ならないから憧れているんだと思います(笑)。
EMTG:“計算できないあの子”側かもしれない?
寺嶋:きゅるん! そうかもしれないですね(笑)。
EMTG:なんですか、今の「きゅるん!」は(笑)。
寺嶋:計算ができない効果音です(笑)。
EMTG:作曲は、水樹奈々さんや神谷浩史さん、乃木坂46も手がけている藤田卓也さんですね。サビで明るいメジャー・キーになるのは驚きました。
寺嶋:サビの歌詞はメジャー・キーで歌って良かったですね、マイナー・キーだったらヲタクが立ちなおれないですよ(笑)。
EMTG:MVを見ると、失恋したのにまだ彼氏の家にいるんですね?
寺嶋:まだ別れてないもん、乙女心がわかってないですよ!
EMTG:すみません……!
寺嶋:別れてもないのに“計算できないあの子”がいるんですよ、最悪! “もう失恋だな”っていう自覚がある状態ですね。
EMTG:ゆっふぃーはシチュエーションについて、ふだんそこまで説明しませんよね。
寺嶋:みんなの想像力に任せたほうが楽しいと思うし、私もいしわたりさんから細かく聞いたわけじゃないから、私の言っていることも正解かわからないんです。これは自分から別れを切りだすパターンだと思いますよ。
EMTG:そういうところに感情移入していますか?
寺嶋:私はそれが苦手で、一歩引いて見ちゃうんです。ステージに立っているときもすごく楽しいんだけど、頭のどこかで「次の流れは何だっけ?」って考えているし。“今”を出しきっているアイドルさんでならではの魅力ってあるじゃないですか? そういうパッションが伝わらないところがあるんじゃないかなと気になっていたところだし、ダンスのYumiko先生にも言われたことがあるんですよね。
EMTG:ゆっふぃーは自分自身に対して俯瞰的ですよね。
寺嶋:でも、ステージに立つ側の人間にとっては、それがプラスじゃないときもあるんじゃないかなって思っていて。その俯瞰的な感情を「知らない誰かに抱かれてもいい」ではなくしてみようとチャレンジしています。
EMTG:そこを突破できそうですか? ゆっふぃーはステージが終わって戻ってくる瞬間も意外と冷静ですよね。
寺嶋:でも、フェスとか対バンイベントでのコラボで一緒に仕上げて終わったときには「ワーッ!」ってなる瞬間もあるので、私にも人の心は残っていますよ(笑)。「とりあえずやるっきゃないよ!」というテンションに持っていってくれる人とやるとまた違うのかな? 仙台(11月4日)で髙橋麻里ちゃん(Dorothy Little Happy)とやれたのは良かったです。来年以降はそういうコラボも増えたらいいなって思います。
EMTG:カップリングの「世界で一番かわいい君へ」は、ゆっふぃーからゆるキャラへの歌とも受けとれるし、ラヴソングにも聴こえるし、ゆっふぃーとゆふぃすと(寺嶋由芙ファンの総称)の関係性を歌っているようにも感じられて、すごく多義的ですよね。
寺嶋:多義的! その言葉が欲しかったんです! 多義的な曲が好きなんですよ。作詞のヤマモトショウさんと打ち合わせをしたときも、私にとっての“世界で一番かわいい君”はゆるキャラだけど、みんなはゆっふぃーだと思って聴いてくれる曲にしてほしいし、そうじゃない人はお子さんだったりペットだったり他のアイドルさんかもしれませんけれど(笑)、それぞれの“世界で一番かわいい君”に向けた曲にしてほしいと最初からお願いしていたんです。
EMTG:“世界で一番かわいい君”で、ゆるキャラ以外を思い浮かべたりはしますか?
寺嶋:仙台で麻里ちゃんと一緒に歌ったときは“世界で一番かわいい君”と思いながら歌いました。しかも、麻里ちゃんは「そんなことないよー」と言わないのがいいんですよ! そういう麻里ちゃんにしか作れない強さが好きなんです。
EMTG:ゆっふぃーは「世界で一番かわいい」と言われて「そうだよ」と言えますか?
寺嶋:言えないです(笑)。自信がないから、こういう曲作りのときにしっかり関わって、どうしたらみんなに届くものを残せるかと考えるようにしています。
EMTG:そういう控えめなところがセルフ・ディレクションにつながっていて、アイドルでは珍しいぐらい制作に関わっていますよね。自分の意見は通したいほうですか?
寺嶋:わりと(笑)。
EMTG:スタッフさんに「いやこっちがいい」と言われることはないですか?
寺嶋:そういうときには「なんでそうなんですか?」ってめっちゃ聞くから面倒くさいと思います(笑)。でも、それで納得すれば「わかりました」となるので、自信を持って外に持っていけるんです。ライヴに立つのは自分だから「自信作です」って言って外に出せるようにしたいですね。
EMTG:もう1曲のカップリングの「好きがはじける」は、ミナミトモヤさん作詞作曲、宮野弦士さん編曲のロック・ナンバーですね。
寺嶋:これは初披露からアゲアゲの曲で、ある意味狙い通りだなと思うし、ライヴで一発目にも歌えるけれどラストにも歌える曲なんです。ライヴの武器になる曲なんじゃないかなと思います。好きがはじけて、より広い人に伝わっていくイメージです。私のことを好きでいてくれるヲタクたちのおかげで“寺嶋由芙”という存在が広がってくれたら嬉しいし、私をきっかけにゆるキャラに対して“好き”が芽生えて広がっていくのも嬉しいし。この曲で会場をいい感じのヴァイブスにしたいと思います。
EMTG:全国ツアーの途中ですが、感触はいかがですか?
寺嶋:思っていたより、どの場所もホーム感があってすごくありがたいです。8か所回るうち、初めてワンマンライヴをやる場所が5か所なんです。広島に行くのは2回目、福岡に行くのは3回目だし、私のことを知っている人がいるのかなと思っていたんですけど、待っていてくれた方が多くて。福岡では女の子が多かったですね。自分が見えていないところにも少しずつ広がっているのではないかという喜びを噛みしめました。
EMTG:今回のタイミングで「実売1万枚」の目標を宣言したのはなぜでしょうか?
寺嶋:「天使のテレパシー」が約7千枚で、「わたしを旅行につれてって」が約8千枚で、「次は1万枚」っていうのは目標でありハードルだと自分の中で持つようにしていたんです。でも、いつもは私は目標を言わないんですよね。「私の声が届く範囲の人に言ってもな」と思っていたんですけど、今回はツアーで8か所回れて、今年後半は初めてお会いする方が多くなると思ったので、「私はこういう目標を持っているので、好きがはじけるための盛りあがりを作ることを『チームゆふぃすと』として手伝ってほしい」と思って言ったんです。枚数が増えてきたプロセスを踏んでの目標だから前進はしていますよ、ということは知ってもらえたらなと思いました。そこがソロだと見えづらいと思うんですよね。メンバーが辞めたり新メンバーが加入したりとか、そういう動きがないぶん、“いつも同じことを安定してやっている人”だと思われちゃうのが良くないなと思ったんです。なので、それを打破すべく、やったことがないいろいろなことをやってみようと思って目標を言ってみました。
EMTG:実際に1万枚を売ったらどんな状態になると思いますか?
寺嶋:1万枚売ったアイドルになると思います……なんだそれ(笑)。わかりやすい数字があると自信にもなるかもしれないし。ここまで自分の気持ちを詳しく話せる場ってあまりないし、数字が独り歩きするのも恐いので軽率に言えないんですけど、こうしてちゃんと話をお聞きいただければ、私の気持ちも含めて発信していけたほうがいいかなと思っています。
EMTG:ソロ・アイドルでやってることに対してのジレンマもあるんですね。
寺嶋:もちろん楽しさややりがいは、大変さを超えているけれど、グループさんと並ぶには工夫しなきゃいけないところはいっぱいあると思います。私はソロ・アイドルのハードルを乗り越えるから、みんなは「知らない誰かに抱かれてもいい」のタイトルを乗り越えてください!(笑)
EMTG:そこは重要ですね! 最後にツアーついて読者の皆さんにメッセージをお願いします。
寺嶋:今後も大阪、名古屋、東京と回っていきます。ワンマンライヴも重ねてきた場所なので、前回、前々回を見てくれた方も多いと思いますゆえ、「知らない誰かに抱かれてもいい」で一皮むけて成長したであろうゆっふぃーを楽しみに見にきてもらいたいなと思います。

【取材・文:宗像明将】

tag一覧 J-POP シングル インタビュー 女性ボーカル 寺嶋由芙

リリース情報

知らない誰かに抱かれてもいい

知らない誰かに抱かれてもいい

2017年11月08日

TEICHIKU ENTERTAINMENT

1. 知らない誰かに抱かれてもいい
2. 世界で一番かわいい君へ  
3. 好きがはじける 
4. 知らない誰かに抱かれてもいい -Off Vocal-
5. 世界で一番かわいい君へ -Off Vocal-
6. 好きがはじける -Off Vocal-

お知らせ

■コメント動画



■ライブ情報

ワンマンツアー『寺嶋由芙の会いに行くつもり』 supported by japanぐる~ヴ(BS朝日)
11/16(木) 大阪・RUIDO
11/17(金) 名古屋・RadHall
12/17(日) 東京・キネマ倶楽部

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

トップに戻る