名古屋発のエンタテインメント集団BOYS AND MEN、“成長”が詰まったニューアルバム『友ありて‥』をリリース

BOYS AND MEN | 2017.12.18

 作詞家50年、没後10年という阿久悠氏のメモリアルイヤーにBOYS AND MENが「友ありて‥」という歌詞に出会ったのはおそらく奇跡であり運命でもあるのだろう。こんなにもずっしりと心に響く詞が未使用のまま残されていたこと自体、そうとしか思えない。そして阿久悠氏の盟友であり、タッグを組んでともに昭和歌謡の黄金時代を支えた都倉俊一氏が作曲を手がけて生まれた至高の1曲を柱として、BOYS AND MENの魅力を存分に詰め込んだのが12月20日リリースのニューアルバム、そのタイトルも『友ありて‥』だ。この渾身の一作についてグループを代表して、田中俊介、本田剛文、勇翔、平松賢人の4人にじっくりと聞いた。ちなみに本田君、この日はノドの調子が悪く声が出ない状態のため、筆談にて参加です。 

EMTG:1年ぶりのニューアルバム『友ありて‥』、みなさんはどんな作品になったと思われますか。
田中俊介:個人的には“成長”がこのアルバムには入ってると思うんですよ。例えば制作段階でも“こういったアルバムにしたい”“ライブで披露するならこういう楽曲が欲しいよね”とか、今まで以上にメンバーがスタッフさんと意見交換をしながら作っていったので、より制作に携わるという意味でも成長できたアルバムなのかなって。何より今回は表題曲の「友ありて‥」、作詞が阿久悠さん、作曲が都倉俊一さんという黄金タッグによる楽曲が柱となったアルバムということもあって……この曲はすごく大きな楽曲ですし、自分たちもかなりの覚悟を持って歌わせてもらっているんですけど。
EMTG:「友ありて‥」は先行配信されたときも大きな話題になりましたね。
本田剛文:“阿久悠さんと都倉俊一さんと言えば時代を超えて感動を届ける歌。なので老若男女問わず、何十年経った未来までも人々の胸に響く1枚になればという想いでアルバムを作りました。そのぶんバラエティに富んだ作品ができたという自負があります”。
田中:文章にするとだいぶ堅苦しいな(笑)。
平松賢人:でも本田君も言ってる通り、年齢層を問わず幅広く届けていきたいアルバムなんですよ、これは。若い子たちはもちろん、お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんにも届くような、例えば「NAGOOOOOYA」(沢田研二「TOKIO」のカバー)みたいなカバーも入ってますしね。しっかり聴かせる「友ありて‥」から遊び心満載の楽曲まで、ボイメンの魅力を受け取ってもらえるアルバムになったな、と。
勇翔:僕はちょっと大人になったかなって感じてます。例えば「ガンバレ For My Girl」とか今までみたいにガツガツいかなくても歌える応援歌になっていて。今まであまりボイメンになかった引き出しをどんどん増やしてる感覚があるんですよ。
EMTG:新しい引き出しを開けながらレコーディングしていくのは大変じゃなかったですか。
平松:大変でした! 相当大変でした!
EMTG:それはやっぱり吉原さんとのデュオ曲「夢で終わらないで」?
平松:そうなんですよ! あんなにスイートな歌、ボイメンで歌ったことなくて。こんなベリーベリースイートな楽曲を恋愛経験も少ないこの僕がどう表現していけばいいのかっていう…。で、いざレコーディングしてみたら、今度は声質が意外とバックのサウンドに合わなかったりもして。
EMTG:え、むしろぴったりじゃないです?
平松:すっごい頑張ったんです(笑)。特にAメロなんて40回ぐらい録りましたからね。最初は自分のままでいこうと思って歌ってみたんですけど、結果、声がちょっと若い、と。キラキラしちゃってるところをもう少し大人の雰囲気にしていこうって試行錯誤しながら、ようやく。
EMTG:その甲斐あってアルバムの中でもこの曲はすごくいいフックになってますね。
田中:アルバムだからこそ、こういう挑戦ができるんですよね。率先して歌やダンスを引っ張ってくれてるふたりのタッグだから、メンバーもすごく興味があって。実際、出来上がったものもめっちゃいいので、すっげー聴いてるんですよ、みんな。
平松:うれしい!
田中:この曲に関しては振り付けもふたりが自分たちで付けているから、ライブでの初披露が僕たちも楽しみなんです。たぶんリハーサルのときとか客席でかじりついて観てると思う(笑)。
EMTG:先ほど勇翔さんがガツガツいかなくても歌える応援歌とおっしゃった「ガンバレ For My Girl」ですが、やはり曲に対するアプローチの仕方が違ったりされましたか。
田中:いつもみたいな熱く男らしく“行け!行け!”っていうのじゃなく、今回はより寄り添うような楽曲にしよう、と。ツラいときは泣いてもいいんだよ、みたいな。人ってきっと、弱いところを見せてもいいんだよって言ってもらえるだけで安心すると思うんです。
本田:“僕は弱音を吐けない女子に届けたいと思いながら歌いました”。
田中:やっぱり弱音って吐きづらいし、吐いちゃダメなのかなって思うことも多いと思うんですけど、俺らはそれを全然受け止めるし、そういう弱いところを見せてくれたら逆に僕たちが傍に立って背中を押すよっていう。
EMTG:一方、「明日は明日の風が吹く」は自分自身を奮い立たせるような曲でもあって。
本田:“この曲のサビは、横浜アリーナで銀テープの降る中、歌ってるつもりでレコーディングするように歌の先生に言われました。1日の最後に前向きな気持ちになれる明るさが特にステージ映えするはずです”。
EMTG:たしかにライブのエンディングにすごく似合いそう。
平松:こういうフィナーレ感があるんだけど明るい曲って実はなかったので、新しい武器をいただいた気持ちですね。
EMTG:あと、カバー曲ですが、今回は「NAGOOOOOYA」以外にピンクレディーの「UFO」もカバーされていますね。公開されたMV(Short Ver.)を拝見しましたけど、まさかメンバーの半数が女装とは思いませんでした(笑)。
田中:あの撮影って深夜だったんですよ。みんな体力的には疲れてたんですけど、ああいうことが好きなのでどんどん楽しくなっちゃって。メイクさんも“かわいい!”って言ってくれるので僕らも調子に乗ってくるんですよね。たぶん女装したメンバー全員が自分をかわいいと思ってて(笑)。でも平松君とか傍から見るとそんなに……(一同爆笑)。
平松:え~!? めちゃくちゃかわいいじゃん!
田中:いやいや、(平松)賢人と(吉原)雅斗の喧嘩のシーンとかヤベぇから!
平松:自分では“もう完璧! お客さん、たくさんついちゃう!”って思ってたんだけどな~。
EMTG:あはははは! 初回限定盤はMVのフルバージョンが収録されたDVD(「友ありて‥」「UFO」。他メイキング等)も付いているんですよね。ぜひ観ないと。
田中:MVを観てもらうことで曲を120%楽しんでもらえると思います!
EMTG:さらにボイメンの派生ユニットである誠(本田・平松・勇翔・土田・吉原)とYanKee5(水野・田中・田村・辻本・小林)の楽曲も1曲ずつ収録されています。
本田:“誠の「DOGI MAGI」は原点回帰的な楽曲なのですが、正直なところ今の僕らには若すぎる歌に感じました。フレッシュ感を出すこと、キャピキャピすることに意外と苦労しました”。
平松:同じく誠の曲で「READY×READY」っていう曲があるんですけど、ああいうフレッシュ感をもう一回、出してみようよってことで今回「DOGI MAGI」が上がってきたんですよ。「READY×READY」を歌ってた頃って……。
田中:5年前くらい。
平松:当時は5人中4人が10代だったのが、今やみんな20代も半ば近くなって。そういう中でフレッシュな雰囲気を出すっていうのはなかなか……“うぉっ!”と思いましたよ、僕も(笑)。
EMTG:勇翔さんもキャピキャピしたんですか。
勇翔:いや~、キャピキャピできてんのかなぁ?(一同爆笑)
EMTG:ではYanKee5の「アイコトバ」はどうでしょう。
田中:同じく5年前に出した「変わらないStory」っていうラブソングの続編というか……5年経って成長した僕たちがあのときのような歌を歌ったらどうなるだろうっていう楽曲で。例えば「変わらないStory」は“花火”がキーになってるんですけど、今回も“季節外れの花火を二人で観たね”っていう歌詞が出てきたり。
EMTG:それこそ5年間、一緒にいた恋人同士の落ち着きも感じさせつつ、お互いにより想いが深まっているんだなって思わせるような曲ですよね。それを歌で表現するのは難しくなかったですか。
田中:YanKee5のメンバーって年上チームで構成された、いわゆる30代が迫りつつある世代だし、僕も来年の1月には28歳になるので、そういう意味ではガチッとハマった曲ではあるのかなって。でも変わらないのはやっぱり不器用な部分なんですよ。伝えたいのに上手く伝えられなかったり、好きって言えばいいのに言えない、そんなもどかしい不器用さは、きっと男性に共感してもらえるはず。
EMTG:共感します?
平松:しますね。僕も自分から“好き”って言えないですもん。だって恥ずかしいじゃないですか。“ありがとう”“ごめんね”“好きだよ”とか、その系統の言葉を口にするのって。
田中:でも、その3つが言えないと終わるよ(笑)。言えない気持ちもわかるけどね、すごく。
本田:“僕はこれを聴いて「男ってバカな生き物なのね」って女性に言ってほしいです(笑)。そういう不器用なYanKee5の感じが逆にいい!”。
EMTG:逆にいい(笑)。そして何よりこのアルバムの柱となる「友ありて‥」。先ほど、これを歌うにあたって相当な覚悟があったとおっしゃっていましたが。
田中:阿久悠さんのこの歌詞に書かれている“仲間”“友情”“絆”みたいなものって、僕たちもメンバーとして8年間ずっと一緒にいますけど、やっぱり言葉にするのは恥ずかしいわけですよ。でも歌だったら届けられるものがあるし、それがしっかり入ったこの歌を僕たちが歌うことによって、すごく活きてくるって都倉さんがおっしゃってくださって。そういったすごく大きな曲を僕たちがいただいたからには、しっかり伝えていかなくちゃいけないなって思うんです。
EMTG:本当にボイメンだからこそ歌える歌、聴き手にまっすぐ届けられる楽曲だと思いました。なんだろう、みぞおちにドーンとくるというか。
平松:たしかに。この曲に関しては歌詞の言葉を聴いてくれる人たちにグサグサ刺していくっていう感覚はありますね。
本田:“この曲を聴いた人それぞれに必ず思い浮かべる顔があると思います。大切にするべき人を改めて大切にすることの尊さを再確認できる歌。間違いなく時代と世代を超えて共感を得られると感じました。口に出さなきゃわからないけど、友情なんて言葉にするのは照れくさい、そんな人間らしさもメロディに乗せれば互いに届け合えるからボイメンの声で聴くだけでなく、多くの人に歌ってほしいです”。
勇翔:僕はこの曲をメンバー10人で歌ったときに、ひとりでは歌えないかもなって思いました。万が一、ひとりで歌うことになっても、ひとりで歌っている感覚じゃないんだろうなって。そういう絆とか、いろんな想いを持って歌うべき歌だなって、すごく感じますね。
EMTG:こうやってお話を伺うと改めてバラエティに富んだ、充実したアルバムだとわかります。さて今作をリリースするとそろそろ2017年も終わりとなりますが、2018年はどんな年になりそうですか。
田中:2017年は日本武道館でのライブから始まって47都道府県ツアーもやらせていただいて。全国で僕たちを待っていてくださっているファンの方がいるんだって直接触れ合うことですごく実感できたんですよ。その経験が本当に大きかったので、来年は全国にもっと足を運んでいきたいです。一回だけじゃ意味がない、また訪れて“帰ってきたよ”って言える活動をこれからもやっていきたい。
本田:“来年は個人でのお仕事もさらに頑張って、より個性の際立った10人になることでボイメンがボイメンでしかありえない軍団にブラッシュアップできれば、と。ただ、そのぶんチームでの活動時間が減りがちなので、なおのことチーム活動への飽くなき探究心、ボイメンの集団芸の面白さを追い求めていければなと思っています”。
EMTG:グループとして個々としてさらなる飛躍を楽しみにしています。でも今だってめっちゃ忙しいのに、さらにお忙しくなりますね。
平松:いやいや、まだまだです。“最近、寝る時間がなくて”って言いたい!(笑) 来年はインタビューも移動の車内とかになってるかもしれませんよ?(一同爆笑)

【質問・文:本間 夕子】

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リリース情報

友ありて・・

友ありて・・

2017年12月20日

ユニバーサルミュージック

1.帆を上げろ!
2.ガンバレFor My Girl
3.UFO
4.明日は明日の風が吹く
5.DOGI MAGI
6.がむしゃらロケンロー
7.アイコトバ
8.夢で終わらないで
9.NAGOOOOOYA
10.友ありて・・

お知らせ

■ライブ情報

誠ライブ Vol.48 in Zepp Nagoya
2017/12/25(月) Zepp Nagoya

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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