大阪発、“女々しい系”3ピースロックバンドreGretGirl、潔いほどの失恋ソングが詰まった初の全国流通ミニアルバム『my』

reGretGirl | 2017.12.12

 失恋の未練や後悔を自身の体験をもとに生々しい言葉で綴る女々しい系スリーピースバンドreGretGirl(リグレットガール)がいま大きな注目を集めている。ソングライティングを手がける平部雅洋(Vo・Gt)が彼女に別れを告げられた瞬間の情けない自分をありのままに描いた「ホワイトアウト」が4月にYou Tubeで公開されると、半年間で67万再生(2017/12/13時点)を記録。メンバー自身も予想外だったという反響を受けて、12月13日に初の全国流通ミニアルバム『my』をリリースする。全6曲が潔いほどの失恋ソング。ミディアムポップから疾走感のあるアップテンポなナンバーまで楽曲の振り幅こそあれど、全曲に悲しみが通奏低音のように流れる今作について、フロントマンの平部に話を聞いた。

EMTG:バンド名が全てを物語ってますね。
平部:彼女にフラれたことを後悔(regret)させてやろうと思ってつけたバンド名ですね。
EMTG:どういう経緯で結成したんですか?
平部:もともと高校生のときに軽音部でバンドをやってたんです。そのときは本気でバンドをやるつもりはなくて、普通に大学に進学したんですけど。彼女にフラれたのがきっかけで、もう1回バンドを始めたいなと思ったんです。最初のメンバーは辞めてしまって、いまのメンバーになってからは3年ぐらいになりますね。
EMTG:メンバーはどういうふうに集まったんですか?
平部:ベースの十九川(宗裕)は大学の先輩だったんです。当時もう仕事をしてたんですけど、「弾く人がいないなら、俺に弾かせてくれ」って言ってくれて。そのあとしばらくドラムが見つからなかったんですけど、3ヵ月ぐらいしたときに、別のバンドをやってた前田(将司)がまずはサポートで入ってくれることになったんです。
EMTG:平部くんから見て、他のメンバーはどんな人たちですか?
平部:どんな人たちだろう?……ウマが合うというか。タイプは違いますけど、ずっと3人でおれるんですよ。年齢はバラバラなんですけど、ほんまに同級生みたいな感じですね。
EMTG:平部くんは何がきっかけで軽音部に入ったんですか?
平部:父親がバンドでドラムをやってたから、僕も小学生ぐらいからドラムをやってたんです。で、中学校で吹奏楽部に入ってパーカッションをやって。高校に入学したらバンドでドラムをやろうと思ってたんですけど、そのときに余ってたのがボーカルだったんです。
EMTG:そのときにギターも始めたんですか?
平部:RADWIMPSが好きだったので、ボーカルはギターを持たなあかんと思ってたんですよね。それで、最初はラッドとかアジカンのコピーバンドをやってたんですけど、先輩たちがオリジナル曲を作ってるのを見て、だんだん自分も作るようになりました。
EMTG:他に影響を受けたバンドは?
平部:back numberですね。フラれたときにずっと聴いてたんですよ。それで「あ、こんなに僕のことを歌ってくれるバンドがいるんだ」と思って。ずっと聴いて泣いてました。そこから「僕もこうなりたいな」と思うようになったんです。誰かのためにとか、誰かに向けて歌ってるわけじゃなくて、自分のことを歌ってるのに、それを聴いた周りの人がついていくっていうのがかっこよくて。そういう存在に憧れますね。
EMTG:結成当時からreGretGirlはずっと恋愛のことだけをテーマにしてるんですか?
平部:そうですね。フラれたときのこととか、たとえフラれてなくても、ふたりがすれ違い出したりとか、そういうマイナスなことを歌ってます。
EMTG:他のことを歌いたいと思わないですか?
平部:どうなんですかね……。考えたことがないんですけど、「他のことを書け」って言われても、すぐに書けないような気がします。自分にはこれしかないと思ってるから。今回のミニアルバムも誰かのために書いたわけじゃないし、そういう曲が聴く人にとっての“私の”歌になればいいなと思って、タイトルを『my』にしたんです。
EMTG:なるほど。リード曲の「ホワイトアウト」は、4月にYouTubeで公開されてから67万再生(2017/12/13時点)を記録していますが、この状況はどんなふうに受け止めていますか? 
平部:たぶん僕らが一番驚いてます。最初に出したときはこんなに伸びると思ってなかったんです。その前に「ブロッサム」っていう曲のMVを出してたから、それを超えたらいいなぐらいの気持ちでいたらとんでもないことになって。純粋にうれしいですね。 
EMTG:この「ホワイトアウト」がきっかけで全国流通を出すことが決まったんですよね。
平部:そうですね。あれよあれよと全国流通で出しますっていう流れになったので、「アルバムを制作するぞ」っていう感じでは作ってないんですけど。ずっと同じことを歌ってるつもりなので、変に身構えることもなく出せたのは良かったかなと思います。
EMTG:歌詞はどういうときに書くんですか?
平部:僕は女々しいので、普段から元カノのことを考えることが多いんですよ。そういうのを考えてたら、「あのとき、話しておけばよかったな」とか思うことが曲になったりするんです。そういうのをスマホにメモして書き溜めてますね。
EMTG:アルバムの収録曲はお互いにリンクする部分も感じますが、意図してますか?
平部:結構言葉とかをリンクさせるのが好きなんですよ。だから、2曲目の「デイドリーム」は、「ホワイトアウト」の次の日の歌だったりするんです。で、6曲目の「room」につながっていくんです。「ホワイトアウト」で別れを言われて、次の日の「デイドリーム」では“君”のもので溢れた部屋で“君”のことをずーっと考えて、最後の「room」では荷物を取りに来る日があって。ひとりで寂しく終わるっていうふうにしたかったんです。
EMTG:3曲目の「二色浜」っていうのは、実際に大阪にある地名だそうですね。
平部:そうですね。元カノの家の近くなんです(笑)。全然きれいな海でもないんですけど、一緒に行った思い出の場所です。reGretGirlっぽい曲だと思いますね。
EMTG:“目の前の海に飛び込んで溺れて死んでしまえば もう君のことなんか忘れることができるかな”とか、インパクトのある歌詞だなと。
平部:これもほんまにフラれたときに、夜、ひとりで二色浜に行ったんです。そこでいっぱい泣いて、気づいたら泣き疲れて公園の土管みたいなところで朝まで寝てたんです。
EMTG:なかなか壮絶な失恋ですね……。4曲目の「after」はアルバムのなかでは唯一疾走感のあるロックナンバーですが、この曲はどんなふうにできたんですか?
平部:いままで僕らはこういう疾走感のある曲はあんまりなかったんですよ。この曲は珍しく3人でスタジオセッションみたいな感じで作ったんです。割とメロディから作ることが多いので、こういう作り方は初めてかもしれないですね。こういう曲もありなんだなっていう可能性を感じた曲なので、ライブで盛り上がれたらなと思います。
EMTG:この曲の歌詞では、“もう一緒にいられないと言われた でもキライになったわけじゃないらしい”っていうのが、男の人っぽい未練だなあと思いました。
平部:そうなんですかね(笑)。
EMTG:「キライになったわけじゃない」っていうのは別れるときの最後の優しさじゃないですか。気持ちが離れてるから別れを切り出すわけだし。
平部:いや、でも「キライじゃない」っていうのを信じてるんです。
EMTG:それは、あわよくばまた付き合いと思ってる?
平部:思ってます(笑)。
EMTG:なかなか実現しないらしいですよ。
平部:それはよく知ってるんですけど、忘れるのが無理なんですよ…。
EMTG:よく男の人はフォルダ分けして、女の人は上書き保存と言いますけど。
平部:そのとおり。僕はフォルダのなかに全てが大切に保存されてます(笑)。
EMTG:レコーディングのときに、歌詞に出てくる元カノを思い出したりするんですか?
平部:さすがにレコーディングは何回も歌うので、そのたびに思い出すことはないんですけど。ライブで気持ちが昂っちゃうと、ほんまに泣きそうになったりすることはありますね。
EMTG:そうなんですね(笑)。さっきもback numberの影響を受けたと言ってましたけど、reGretGirlはその枠に収まってばかりでもいけないとも思うんですね。そのあたりは、どんなふうに考えていますか?
平部:いまそこはあんまり考えないようにしてます。僕らが表現したいことはこれなので。いまはMy Hair is Badもおって、back numberもおって、女々しいバンドは結構いると思うんですけど、僕らは僕らでちゃんと自分たちにしかできない音楽をやってるつもりなので。これからはもっと自分の個性を出していきたいと思いますね。
EMTG:『my』のリリース後にはレコ発も決まっていますね。
平部:初めての東名阪でやるレコ発ですね。今回の作品はいまの自分たちができる一番良いものになったし、「reGretGirlってどんなバンドなんだろう?」っていうのを伝えるのに相応しい作品になったと思うので、これをしっかり届けていきたいと思います。
EMTG:ライブと言えば、今年はミナホにも初出演したんですよね。
平部:いままでは全然出られなかったんですけど、ついに出られたんです。大阪のバンドマンからしたら、ミナホは憧れのステージなんですよ。だから家に帰ってからひとりで「ミナホ、ありがとうございました」みたいなツイートをしてるときに、号泣してしまって(笑)。
EMTG:平部くんはステージ上でもよく泣くの?
平部:レコ発のアンコールではたまに泣いちゃったりすることはありますね。もし武道館とかなってしまったら、ヤバイかもしれないです。
EMTG:今後の夢はやはり武道館ですか?
平部:それもあるし、僕らの音楽はどんな世代にも受け入れられるジャンルだと思うので。どんどん大きくなって、国民的なバンドになれたらと思います。自分たちのやりたいことを受け入れてもらって、そのまま大きくなれたらいいですね。

【取材・文:秦 理絵】

tag一覧 J-POP ミニアルバム インタビュー 男性ボーカル reGretGirl

リリース情報

my

my

2017年12月13日

No Big Deal Records

1. ホワイトアウト
2. デイドリーム
3. 二色浜
4. after
5. クラムジーミーツ
6 .room

お知らせ

■ライブ情報



■ライブ情報

1st Mini Album『my』発売記念 インストアイベント
2018/01/13(土) タワーレコード難波店 5Fイベントスペース
2018/01/21(日) タワーレコード横浜ビブレ店 店内イベントスペース

reGretGirl『my』リリース記念 ふたりのはじまりは
2018/01/20(土) 新宿SAMURAI
2018/02/12(月) 天王寺Fireloop
2018/02/24(土) 新栄RAD SEVEN


First Impressionレコ発企画「Dear vol.1」
2017/12/18(月) 心斎橋Pangea

STAR FESTIVAL 2017
2017/12/30(土) 天王寺Fireloop

夕立に笑う presents 昨日の明日 vol.1
2018/01/10(水) 福島2nd LINE

ジラフポット & alcott presents “キリンさんと歩こっと”2018
2018/01/28(日) 京都GATTACA

TENJIN ONTAQ 2018
2018/03/10(土) 福岡・天神地区複数会場
(※3/10(土)、11(日)の2日間開催。出演日は後日発表。)

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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