RAMMELLSらしいオリジナリティが溢れるミニアルバム『take the sensor』

RAMMELLS | 2018.07.10

 昨年の12月にアルバム『Authentic』でメジャーデビュー。今年の3月に渋谷WWWで行ったワンマンライブのチケットがソールドアウトするなど、着々と前進を続けているRAMMELLSが、ミニアルバム『take the sensor』を完成させた。ソウル、ファンク、R&B的なスタイリッシュさと刺激的なロックの要素が融合している作品だ。彼らの音楽が漂わせている独特な雰囲気の理由とは何なのか? 今作についてメンバーに語ってもらいつつ、RAMMELLSのオリジナリティの源を探ってみた。

EMTG:どのような形で制作が始まったんですか?
彦坂 玄(Dr):「Sensor」をリード曲にするっていうのは、去年出した『Authentic』の頃から決めていたんです。それを軸にして、新しい曲をいろいろ作っていきました。
黒田秋子(Vo&Key):「Sensor」は、村山がデモを持ってきてくれたんですけど、聴いた時からメンバー全員が「いい曲」って感じていました。
村山 努(Ba):“耳に残る音”というのと、“いい曲感”という沁みる要素も入った曲にしたいと思って作ったのが「Sensor」です。“バンド感もちゃんとあるものにしたい”っていうのもあったので、メンバーそれぞれの個性を活かすことも意識していました。
EMTG:歌詞を書いたのは真田さんですね。
真田 徹(Gt):はい。「書いて」って誰にも言われていなかったんですけど(笑)。でも、メロディを聴いたら“すぐできそうだな”って思って、書いてみたんです。
EMTG:「いろんな意見とかがありつつも、最終的に決めるのは自分自身だ」という想いを感じる歌詞です。バンド活動をする中で感じていることが反映されているのかなと思ったんですけど、どうなんでしょう?
真田:そういう反骨精神のようなものも含まれていますね。いろんな意見をいただけるは、もちろんとてもありがたいことなんですけど、自分たちの思っている芯はねじ曲げないようにしたいので。もらった意見のどれを採り入れるのか、どれを頭の中には残しつつも行動に移すか移さないのか、ということを選ぶのもセンスじゃないかなと思うようになっています。
EMTG:プロのミュージシャンって、そういうバランス感覚も大事なんでしょうね。
黒田:そうなんだと思います。考えて選ぶべきことは、たくさんありますね。
彦坂:自分たちの“センサー”、意志がないといけないな、というのを、RAMMELLSとして考えるようになっているってことなんでしょうね。
村山:自分たちのセンサーを働かせて、ちゃんと意志を持って考えながら活動していくべきだなと、僕も感じるようになっています。
EMTG:そういう意識の下で生まれているRAMMELLSの曲って、個性的ですよね。例えば「Sensor」もブラックミュージック的なフィーリングが根底にありつつ、シューゲイザーっぽいギターサウンドが入っていたりしますから。
村山:特徴のあるこういうサウンドが、いろんな人に聴いてもらえる広がりに繋がるかどうかは、僕たちもじっくり考えました。でも、決め手はやっぱり“RAMMELLSっぽい”っていうところでしたね。
真田:ギターのフレーズとかも全部この人(村山)が作ったんですけど、それぞれのパートをRAMMELLSっぽくしてくれたんだと思います。改めて考えると、すごいね?
村山:ありがとう(笑)。
真田:例えば、僕が作った曲の「NIGHT OUT」とかは、そこまでは考えていなかったから。
黒田:でも、この曲、メロは完璧だよ。
真田:うん。完璧だよね。
彦坂:自信持ったり持たなかったり(笑)。
EMTG:(笑)どの曲も、不思議なバランスで成立していますね。
黒田:音楽面に関しては、この妙なバランスがRAMMELLSの面白さなんでしょうね。
EMTG:RAMMELLSを結成した時、真田さんの中では“シューゲイザーのバンドをやる”っていうくらいのイメージがあったんですよね?
真田:はい。
彦坂:シューゲイザーのバンドにならなかったのは、村山によるものもあったのかもしれないです。
EMTG:村山さんは、ブラックミュージック的なフレーズももちろん弾きますけど、それだけじゃない感じもありますよね。学生の頃にスリップノットのコピーバンドをやっていた時期もあるんですっけ?
村山:やっていました。
彦坂:「Sensor」の間奏のベースは、メタルっぽさがある気がするけど、そういうのも反映されてるのかな?
村山:どうだろう?(笑)。
EMTG:RAMMELLSって、“オシャレだけどヤンチャ”みたいなところがあると僕は感じているんですけど、そういう底知れないメンバーが集っているバンドだからかもしれないですよ。
彦坂:スタイリッシュなだけだとグッとこないというのは、全員が思っているところですね。生々しい気持ちを押し出していきたいって、ライブに関しても考えるようになっていますから。
EMTG:曲の展開のダイナミックさも、“オシャレだけどヤンチャ”を感じるポイントの1つです。例えば「FINE」とかも、途中で突然、浮遊感のあるサウンドになりますし。
黒田:こういう展開のさせ方、好きなんですよね。
彦坂:すごく歌詞とフィットしているサウンドだと思います。人ってやっぱり元気なだけじゃなくて、落ち込むこととかもありますからね。そういう感情の起伏が、サウンドにも表れているんだと思います。
黒田:「FINE」は元気がなかった時に、元気になりたくて作った曲なんです。だからこういう音になったんでしょうね。曲を作る時、私が一番大事にしているのは、第六感です。第六感って、それぞれの人が持っているセンスだと思いますので。
村山:RAMMELLSって、全員が第六感みたいなものを大事にするところがある気がします。感覚で生きてきた人の集まりだと、僕も感じることがよくあるので。
黒田:みんな感覚的過ぎて、話をしながらメンバー内でもよくわからないことがありますけど……。
真田:自分以外は理解出来ない単語を入れて喋ってくるからな。特に黒田。
黒田:はい(笑)。
村山:メンバー全員、口下手だよね?
真田:口下手は、特に村山。
村山:たしかに(笑)。
EMTG:(笑)曲のお話に戻りましょう。グルーヴィーなソウルミュージック風味が基調でありつつ、エモーショナルなギターソロが際立っている「YOU」も、RAMMELLSの個性がすごく出ていると思います。
真田:この曲、ギターソロがアウトロでも出てくるんですよね。アウトロはまさにシューゲイザーのイメージです。
EMTG:シューゲイザーなギターって、やっぱりRAMMELLSを語る上で欠かせないキーワードの1つになっているみたいですね。
真田:そうですね。何でこうなるんだろう? 目立ちたいから?(笑)。
黒田:シューゲイザーって、目立つのに向いてるの?
真田:そうかも(笑)。でも、とにかく、どの曲に関しても違和感を入れたいっていうのは、あるんです。ギターに関しては、曲それぞれで一番変な感じがする音色やフレーズを弾きたいと思っています。「聴き流してほしくない」っていうのがあるので。
EMTG:真田さんは湘南エリアの出身ですし、そういうイメージと結びつく爽やかさも音に表れていますけど、何となく晴れ渡っていない感じなんですよね。変な質問にはなりますが……海とかアウトドアは好きですか?
真田:昨日も海には行きましたよ。
彦坂:でも、人がたくさん集まる真夏とかは行かないでしょ?
真田:行かない。人がいない真夜中の2時とかには行くけど。
EMTG:RAMMELLSの音楽って踊れるし、メロディも気持ちいいし、スタイリッシュですけど、いわゆる「パリピ」って感じじゃない理由は、そういう気質の人がやっているからなのかも。
黒田:なるほど(笑)。たしかにRAMMELLSにパリピは、いないですからね。
真田:強いてパリピを挙げるなら黒田と村山のどっちかでしょうね。だって俺らは家で漫画読んでるだけでしょ?
彦坂:うん。まあね。
黒田:なんで勝手に玄くんを自分側に巻き込んでるの?(笑)。
彦坂:秋さん(黒田)の第一印象は、パリピだったけどね。ギャルな感じだったから。
黒田:私、ギャルは好きだから。
彦坂:でも、秋さんと一緒にバンドをやるようになったら、すごく真面目さを感じました。
黒田:ギャルの友だちは多いんですけどね。
彦坂:ギャルの内面が好きなんでしょ?
黒田:うん。危なっかしくて気も強かったりするんだけど、すごく正義感が強いところとか、すごく好きなんですよ。
真田:この4人の中でパリピは、やっぱ村山? 飲み会に誘われたら必ず行くでしょ?
村山:うん。終電逃すのが好きなんだよね。終電逃すと、数時間はみんなで過ごすことになるじゃない? あの“一緒に飲む”っていう、やることが1個しか決まってない感じが、いいなあって思って、いつも終電を逃してます(笑)。あと、朝にサラリーマンとかとすれ違う時の、“逆行してる”っていう感じも好きなんですよね。
真田:“これから社会を回す人”と“寝る人”?
村山:そう(笑)。
EMTG:(笑)RAMMELLSの音楽が醸し出している不思議なムードは、やっぱり、みなさんの独特な性質と無関係じゃない気がします。
黒田:そうなんですかね?(笑)。でも、RAMMELLSならではのものを感じてもらえるのは嬉しいです。私たちもやりたいことが、どんどん広がっていますし。今、一番力を入れているのはライブなので、引き続き、いいライブをしていきたいと思っています。
EMTG:8月11日に渋谷eggmanで、今回の作品の再現ライブがあるんですよね?
彦坂:はい。今回の曲をどうライブで表現するのか、いろいろ考えているところです。
真田:RAMMELLSは音源で聴くだけだとオシャレだと思われがちなので、それをぶち壊すのがライブでの僕のギターの役目だと思っています(笑)。ロックバンドだねって感じてもらえるようなライブを、今後もバンド全体でどんどん作っていきたいです。

【取材・文:田中 大】

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リリース情報

take the sensor

take the sensor

2018年07月11日

日本クラウン

1. Sensor
2. FINE
3. YOU
4. blah blah
5. Night Out
6. 愛のパラリア

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■マイ検索ワード

黒田秋子
しいたけ占い
毎週月曜日にメンバーみんなに送ってるんですが、ポジティブなことを言ってくれるんで元気になれるますね。

真田 徹
人 怖い話
今までは「怖い話」だけだったんですけど、お化けはもう飽きたんで。人の怖い話……ストーカとか。やっぱり、ほんとに怖いのは人ですね。

村山 努
モーニング娘。
昔のメンバーみんな元気してるかなって思って(笑)。ブログとか見ると、みんな子供いるからね。時の流れを感じました。



■ライブ情報
 
「take the sensor」再現ライブ
08/11(土) 渋谷 eggman



BARBARS Presents 「RUBBERGIRL Special ! 2018」
07/13(金) 新宿LOFT

神戸VARIT. / 心斎橋JANUS / SOUND CREATOR presents アポロ2018号
08/01(水) 神戸VARIT

神戸VARIT. / 心斎橋JANUS / SOUND CREATOR presents アポロ2018号
08/02(木) 心斎橋Music Club JANUS

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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