WOMCADOLE、心を焚きつける最高傑作「ライター」をリリース!

WOMCADOLE | 2018.11.23

「狼煙を上げろよ/戦っていたいなら」――いきなりそんな「宣戦布告」から始まるWOMCADOLEのニューシングル表題曲「ライター」。今年3月に初のフルアルバム『今宵零時、その方角へ』をリリースし、怒涛のツアーを経て彼らが新たに手にした感情は、満足でも達成感でもなかった。言葉とリフでひたすら自らとリスナーのケツを叩き続ける、バンド史上もっともストレートともいえるこの曲はどうやって生まれてきたのか。そして、滋賀出身4バンドによるスプリットツアー「UNITED SHIGA」と今作のリリースツアー「己の炎を絶やすなツアー」の先で、彼らはどんな2019年を迎えるのか。ターニングポイントともいえるバンドの今を4人に聞いた。

EMTG:最高のシングルができました!
樋口侑希(Vo&Gt/以下、樋口):ありがとうございます! またまた最高新記録!(笑)
EMTG:3月にアルバムを出して、ツアーをやって。その「次」のアクションとして、どういうシングルにしたいと思って作っていったんですか?
樋口:ツアーをやっていて自分の中に悔しさがありまして――。
EMTG:悔しさ?
樋口:ツアーを終えて満足いっていない自分がいたというか。ファイナルが恵比寿リキッドルームで、ソールドアウトを目標にしていたんですけど、できなかったんですよ。そういう悔しさもあるし、「もっとやりたい、もっと裸でお客さんと殴り合いたい」っていう欲望が出てきて。「ライター」はそういうのがあったから生まれた曲ですね。
EMTG:まさに裸で殴り合っている曲ですよね、「ライター」は。この曲が上がってきたときに、メンバーはどういうふうに感じました?
古澤徳之(Gt&Cho/以下、古澤):ツアーを終えてすぐにこれができたわけではなく、シングルを次出そうかって話になったときに、(カップリングの)「追想」と「ノスタルジックアパート」という曲はあったんですけど、もうひと押し何か欲しいってなったんですよ。そのときにいろいろ振り返って、ツアー後の気持ちをしっかり代弁する曲でアンサーしてくれたというのが……各々の気持ちが一緒の方向を向いた瞬間がツアーファイナル終わってすぐだったので、あのときに感じたことをそのまま曲にすると、こんなにもいい曲になるんだなって。
安田吉希(Dr&Cho/以下、安田):「ライター」は歌詞が今までとちょっとニュアンスが違うと思って。我々の曲って、恋愛ではないんですけど、誰かがいて、その人に向けて歌った曲が多いイメージなんですけど、今回は自分の心を焚きつける歌詞で、今までと違う昂揚感を得られる感覚がありました。
黒野滉大(Ba/以下、黒野):すごいライブ感ありますよね。「火力」みたいな曲じゃないですか。俺たちにとっての戦場はライブハウスだし、そのライブの情景がばっと思い浮かびました。
EMTG:うん、この曲はパンチありますよねえ。
安田:ど頭からクライマックスみたいな感じだしね。
EMTG:そうそう、イントロでコーラス入ってきてバコーンっていく感じが。
黒野:確かに、新しい感じがあるかもしれないです。
EMTG:シングル、3曲入りですけど、今のお話だとまず後ろの2曲があってそのあと「ライター」ができたということですよね。
樋口:はい。
EMTG:「追想」と「ノスタルジックアパート」はどちらかというとアルバムの延長にあるけど、「ライター」だけは異質という感じがするんですね。これ、どこが違うんでしょう?
樋口:いや、これはねえ、俺も初めてで。曲を作るにあたってまず俺を救いたいから書くことが多いんですけど、「ライター」はできた瞬間に興奮してもうて。武者震いというか、「うわ、これ早く歌いてえ」っていう。触れただけで温度がわかる、歌詞見ただけで温度がわかる。すげえもんできたなって。純粋に「成長してるんかな、俺」って思いましたよ(笑)。
EMTG:っていうか、よっぽど悔しかったんだなっていう(笑)。
樋口:余程ですよ、はい(笑)。いやその、もちろん全部出してやりきったというのはあるんですよ。でもやっぱりさらなるものが欲しいんですよ、欲張りなんで。目標は達成したいし。そう考えていくと俺の中でモヤモヤしたものがぶわーって集まってきて。それを吐き出すようにして書いたら「ライター」ができた。
EMTG:それは生まれ方としては普段とは違うんですか。
樋口:結構違いますね。今回は自分の思いを純粋に書けたし、パッパパッパ出てくるんですよね、そういうときは。すげえなあと思いましたね、自分で。
EMTG:樋口くんの言うモヤモヤした感じとか行ききれなかった感じの正体って、ただ悔しかったというだけじゃないと思うんですね。フルアルバムを作ってツアーをやってという中で、手に入れたものとか初めて見えた景色みたいなものもあったはずなんですよ。
樋口:もちろんたくさんあります。
EMTG:それによって自分の中の器がでかくなっちゃったもんだから、今までと同じぶんだけ注いでも満ち足りなくなっちゃったということだと思うんです。
樋口:ああ、ありますねそれは。何やろ、今までみたいにこん棒振り回すだけのライブじゃなくなってきた気もしていて、最近。いろんな武器があるというか。その中でこういう曲が生まれたというのはすっごくデカい。
EMTG:なるほど。いろいろ武器が増えて、でも結局こん棒ぶん回してるっていう感じもしますけど、「ライター」は。
樋口:そうっすねえ、だから得意技なんですよ。切り裂くのではなく面でバーンって叩くのが。
EMTG:こん棒の強度が増してるというかね。
樋口:もうトゲトゲも生えてきた、ぐらいの。
安田:バットに釘刺してるヤンキーみたいな話になってる(笑)。
EMTG:要するに、全然違う新しい武器を装備したぜってことじゃないんですよ。シンプルな曲ですし、ストレートにずばっと決まっているなと。だから刺さるんですよね。
古澤:これ、「ああ、そんな考え方もあるんだ」っていう新しい発見があったんですけど、関西でこの曲をライブでやったときに友達が観に来てたんですよ。その友達がこの曲で号泣したらしいんです。そのときその友達はどうしても前に進めない状況にあって「ライター」を聴いて背中を押されたような気持ちになったって。WOMCADOLEなりの背中の押し方なんだな、ありがとうって言われて。「ライター」という曲は背中を押せる曲なんだって、それを聞いて認識できたというか。
EMTG:だって、その友達も、今までずっとWOMCADOLE聴いてきたけど、「ライター」で初めてそう感じたっていうことですよね。
古澤:そうです。実際に号泣するというのはなかなかないと思うんですよね。だから、この曲はもっといろいろな人に響くんじゃないかなって思いましたね。
EMTG:今の話はすごく重要で。泣きそうになるのと、本当に涙が流れてくるのとでは違いますよね。「ライター」はもちろん自分を焚きつけつつも、それがちゃんと外を向いているというか。「お前はどうだ?」って突きつけてくる感じがありますよね。
古澤:確かに。前回のツアーのアンサーソングというのは今回ずっと言っていることなんですけど、自分らのケツを押せたらなっていうのがあるので。そうであれば、他の人のケツも押せるんじゃないのかなって。
EMTG:うん。WOMCADOLEってじつは結構独自の世界観が強いなと思って見ていたんですが、「ライター」の言葉とメッセージはわかりやすいですよね。だから背中を押せるし、ということはこれまでにない伝わり方をする曲になるはずだと思います。
樋口:ライブでちょくちょくやってるんですけど、すでにお客さんが歌ってくれてるんですよ。ほんまに伝わってるんやなあって、ライブをするたびに実感してます。
EMTG:リリースされてもっと広がるのが楽しみです。さて、これからツアーも始まりますが、2018年、WOMCADOLEにとってはどんな年でしたか?
樋口:めちゃくちゃいい年になりました。いろんなことが経験できたし、初めてが連続した中で最後に「ライター」ができて。もういこうぜ、やろうぜっていう感じです。
黒野:2018年は、変わり続けていた年だなと思っています。今年だけじゃなくて来年もそれは続いていくんだろうな、その経過なんだろうなって思います。退化はしてないです。
安田:これ、いいことか悪いことかわからないんですけど、個人的な話をするとめちゃくちゃ内向的になった気がします。結構悩みがちなんですよね。いろんな人の意見を取り入れるのはいいけど、変にどストレートに捉えすぎたり。けど、それで結果的に、ライブをするときにめちゃくちゃ爆発するようになって、バンド的にもいいほうに行ってるっていうか。いい意味で音楽に還元できつつあるなあって。アーティストってちょっとこじれてるぐらいがちょうどいいと思ってるんで、自分もようやくそっちに片足突っ込めたかなと(笑)。
EMTG:なぜ突然そうなったの?(笑)
安田:わっかんないんですよね。考えすぎてしまうんですよ。あ、大丈夫ですよ、そんな陰湿な感じじゃないんで(笑)。よりこう、緻密に考えられるようになった、という。
EMTG:それはでも、成長なのかもね。古澤くん、どうですか。
古澤:はい。今年僕、本厄なのでちゃんとお祓いも行って、お守りもぶら下げてるんですけど、入院と手術をしまして。そこから始まった年だったんですよ。ほかにも風邪引いたり熱出したり、わりとひとりになることが多くて。あとは僕、釣りが好きで、オフがあれば必ず琵琶湖に行って時間つぶすんですけど、そうやってずっとひとりでいる中で、広がる部分が増えたかなって。前までは聴かなかった音楽とか、理解できなかった本とか、そういうものもインプットできるようになったと思います。それをどうアウトプットするかというのをこれからのツアーでしっかりやって、今年完結できたらなって。
EMTG:今の話聞いていて思いましたけど、今のWOMCADOLEは激動期というか転換期にいるのかもしれないですね。
古澤:そう思う。
樋口:結構それは感じています。それこそ曲づくりも変わってきてるし、言葉遣いも変わってきてるんすよ。そういうのを感じてるってことは、今変化のときなんやなって。だから、黒野も言ってましたけど退化はしてない、進化してる。進化し続けなきゃ終わりっすもんね。常に動いて、炎を消したくない。それは今すごく感じてます。

【取材・文:小川智宏】




<ミュージックビデオ>

WOMCADOLE「ライター」MV

WOMCADOLE「夜明け前に」MV


tag一覧 J-POP シングル インタビュー 男性ボーカル WOMCADOLE

リリース情報

ライター

ライター

2018年11月28日

UNCROWN RECORDS

1.ライター
2.追想
3.ノスタルジックアパート

お知らせ

■コメント動画




■ライブ情報

Shinonome Circuit 2018
11/10(土) 愛知名古屋新栄5会場開催

UNITED SHIGA
11/21(水) 東京新宿LOFT
11/30(金) 愛知名古屋APOLLO BASE
12/2(日) 滋賀B-FLAT

BUTAFES 2018 -NAMAKEBUTA METABOLIC ROCK FESTIVAL-
11/23(金) 兵庫神戸5会場 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎 / KOBE LIVEACT BAR VARIT. / KOBE BLUEPORT / KINGS X / Live House ART HOUSE

Lenny code fiction LIVE TOUR 2018-2019「Montage」
11/25(日) 滋賀石山 U★STONE

己の炎を絶やすなツアー
12/5(水) 兵庫神戸MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
12/14(金) 北海道札幌COLONY
12/21(金) 新潟CLUB RIVERST
12/22(土) 長野松本LIVEHOUSE ALECX
[2019] 01/17(木) 東京渋谷CLUB QUATTRO
01/18(金) 愛知名古屋CLUB QUATTRO
01/31(木) 大阪梅田CLUB QUATTRO

College Summit Special 2018
12/9(日) 石川金沢EIGHT HALL

WOMCADOLE「ライター」リリース記念インストアイベント
12/15(土) TOWER RECORDS札幌ピヴォ店イベントスペース
12/29(土) タワーレコード渋谷店B1F CUTUP STUDIO
瀧昇 二〇一八 四本目 同一店内爆発編

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

トップに戻る