THE BEAT GARDENのネクストフェーズ、最新シングル「ぬくもり」

THE BEAT GARDEN | 2019.06.26

 いよいよ本格的な飛躍の兆しを見せ始めたTHE BEAT GARDEN。今年3月にリリースされた2ndアルバム『メッセージ』が大好評を博し、初の全国ツアーも絶好調、さらには初の海外公演も大成功に収めた熱と勢いもそのままに、またひと回りもふた回りも成長した彼らを予感させるビッグなニューシングルが届いた。表題曲の「ぬくもり」はドラマ『都立水商!~令和~』主題歌、カップリングの「スタートボタン」は映画『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』挿入歌という大注目の1枚だ。さっそく彼らに今作についてたっぷり語ってもらうとともに、まもなくメジャーデビュー3周年を迎えるTHE BEAT GARDENの“今”をまるごとお届けできればと思う。

EMTG:初の海外公演となる、アメリカ最大級のアニメコンベンション“FanimeCon”でのライブも大成功だったそうで。
U:びっくりしました。2000人ぐらいの方が集まってくれたんですよ。しかも初めての海外イベントでヘッドライナーなんて「いいんですか!?」みたいな(笑)。
REI:会場入りしたときに向こうの舞台監督さんがニヤリとしながら「君たち、ヘッドライナーだよ」って(笑)。
EMTG:反応はどうでした? やっぱり日本と違うんでしょうか。
U:リアクションは大きかったです。ただ、もっと差があるって聞いてたんですよ。海外からこっちに来ている友達のアーティストとか「(アメリカでライブをすると)日本のお客さんってシャイなんだなって思うと思うよ」って言っていて。でも実際、そこまでの差は感じなかったから、Beemerって元気なんだなって(笑)。ロングトーンのときとか「ヒューッ!」って盛り上がるのはアメリカ的だなって思いましたけど。
REI:聴き入るんじゃなくて「フゥ~ッ!」って声が上がるんですよ。
U:あと拍手が止まない。最後に「Sky Drive」をやったんですけど、曲が終わってもずーっと拍手が止まなくて、それはすごい嬉しかったです。
DJ
SATORU:アンコールの声もすごかったですもんね。めっちゃネイティヴな“アンコール”(笑)。
EMTG:緊張しました?
MASATO:緊張はしてましたよね、みんな。
U:うん。僕らの前のPHOENIX ASHっていうバンドがすごくいいライブをしていて、めちゃくちゃ盛り上がってたんで、これはヤバいなと思って。もちろんMCも英語ですごい煽ってたし、歌詞も全部英語じゃないですか。だから「大丈夫かな、俺ら。「ダンシング・マン」やって」とか思ったんですけど(笑)、結果、めちゃくちゃ盛り上がってくれたんですよ。
REI:「サイドディッシュ」もすごかった!
U:初めての海外公演だから正解がわからなかったんですけど、1stアルバムの『I’m』では洋楽テイストの楽曲もいろいろ作っていたので、これが通用しないんだったら他の曲も通用しないだろうという気持ちで、思いっきり『I’m』中心のセットリストで臨んだんです。それが向こうの人たちにしっかりハマったのは、これまでの自分たちを認めてもらえたみたいで嬉しかったし、自分たちの中でも改めて『I’m』が甦った感覚がすごくあって。第一歩としてかなり大きいものになりましたね。
EMTG:そうしてニューアルバム『メッセージ』を引っ提げて絶賛開催中の全国ワンマンツアーも大盛況な中、早くもニューシングル「ぬくもり」がリリースされます。しかも今作はドラマ『都立水商!~令和~』の主題歌ということで。
U:憧れの書き下ろしを今回、初めてやらせていただきました。ドラマの主題歌というのも初めてで。
EMTG:実際どんなふうに作っていかれたんですか。
U:実はメロディはもともとあったものなんですよ。『I’m』の頃にREIが作ったものを取っておいてたんです。ご先方から“カッコいい感じの曲を”とオーダーをいただいたので、『メッセージ』よりも『I’m』寄りのTHE BEAT GARDENで臨もうと思って。いつかどこかで使いたいと思っていたメロディだったし、ドラマにもすごく合いそうだなと思って。
REI:脚本を読んで受けたインスピレーションを自分なりに反映させて、ドラマの世界観に寄せながらどんどんブラッシュアップしていった感じですね。今回、音楽プロデューサーのUTAさんに編曲をしていただいてるんですけど、僕たち、ずっとお願いしたかったんですよ。知り合いのトラックメーカーたちとの会話でも「UTAさんがすごい!」っていう話はずっと耳にしていて。三浦大知さんをはじめ、名だたるアーティストを手掛けられている方なので、THE BEAT GARDENがお願いするにはまだ早すぎるかもしれないと思いつつ、でもいつかご一緒したいなとずっと思っていたんです。今回、タイアップのお話をいただいたのでダメ元でご相談してみたら、なんとOKいただけたっていう。
EMTG:念願が叶ったんですね。じゃあアレンジはUTAさん先導で?
REI:はい。UTAさんの世界観で「ぬくもり」という作品を彩ってほしかったので。なので細かいところまで固めすぎない状態で、イメージを伝えてお渡ししたら、こんなに素晴らしい形に仕上げてくださったんです。
EMTG:EDM的アプローチもあればアコースティックな手触りも織り込まれつつ、サビでは疾走感もたっぷりで、ホントTHE BEAT GARDENのいいところが全部詰め込まれている1曲です。
U:すごいですよね。最新版THE BEAT GARDENっていう感じ。ライブハウスで聴くとめちゃヤバいんですよ、このトラック。音の積み方がもう全然違うんです。
REI:トラックメイカーの友達が「あの曲、何!? あれだけ格が違う!」って言うぐらい本当に鳴りがいいんですよ。さすがだなと思いましたね。
EMTG:では歌詞に関しては?
U:脚本を全部読ませていただいて書きました。やっぱりドラマは最終回がクライマックスだし、主題歌もそこにぴったりハマるものにしたいと思ったので、最終回のストーリーに重点に置いて書いていきましたね。
EMTG:最初から物語があるものに対して当て書きするのは難しくなかったですか。
U:それが、めちゃめちゃ楽しかったんです。僕、歌詞を書くときっていつもプロットで苦しむんですよ。でもドラマの場合、先にプロットが存在してるじゃないですか。書くべき内容がいくつかある状態で、そこから自分がどういう表現をしていくかっていうのがすごく楽しくて。ただ、歌い出しの“うるさいな ほんとに”っていうフレーズ、あそこだけずっと出てこなかったんですよね。何かいいフレーズないかなってずっと探してたんですけど……あるとき新幹線でMASATOと一緒に移動していたら、後ろの席の外国人が喧嘩を始めちゃって。しかもめちゃめちゃ大声で。
EMTG:うわぁ、それは災難でしたね。
U:僕ら、いつも移動はほとんどハイエースなんですよ。そんな僕らにとって新幹線移動がどれだけ貴重か、わかってるのか?っていう(笑)。こんな贅沢な時間、なかなかないっていうのにホントうるさいよねって2人で言ってたら、MASATOが「“うるさいな ほんとに”ってよくない?」って。それでこのフレーズになったんです。
MASATO:ピンチをチャンスに変えました(笑)。
U:めっちゃ感謝です! あの外国人さんたちに。
EMTG:カップリングの「スタートボタン」も映画『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』の挿入歌で、こちらも書き下ろしということですが、作曲はMASATOさんが手掛けられてますね。
MASATO:はい。もともとは『メッセージ』に入ってる「横顔」という曲ができたタイミングで、バラードとしてワンコーラスだけ作っていた曲なんですよ。でも今回お話をいただいて、この曲がハマるかもと思ってミドルテンポにBPMを上げてみたんです。さらに脚本を読ませていただいたら世界観の軸に家族愛とか懐かしさみたいなものを感じたので、曲でもそういう感じをもう少し出せたらなと思ってブラッシュアップして。あと『ファイナルファンタジー』のサウンドトラックもかなり聴きましたね。『FF』シリーズの音楽ってめちゃくちゃ凝っているんですよ。なので、これも普通にJ-POPとして作るとちょっと見劣りしてしまうというか……メロディは綺麗でやさしいものにしたかったんですけど、曲としてもう少し仕掛けを作りたいなと思って。ワンコーラス目以降、2番のサビで転調してたりとか、そういうのをいろいろ仕込んでいったんです。
EMTG:歌詞がまた映画にぴったりで。
U:挿入歌なので、映画のどのシーンで流れてもストーリーと一緒に歩んでいけるような歌詞にしたかったんですよ。映画ではお父さんと息子のすれ違いが描かれているんですけど、物語の中に一貫してあるのが“闘ってる”ということで。『ファイナルファンタジー』というゲームも強敵に向かってチームワークで挑んでいくじゃないですか。映画ではお父さんと息子も同じチームの中にいて、ゲーム内で一緒に闘っていて。一方で広告会社に勤める息子が難しいプレゼンに挑んでいくっていうストーリーももうひとつの軸としてあるんですよ。それも“闘い”だなと思ったので、そこにフォーカスしていきたいなと。でも、すごく悩みました。めちゃめちゃ悩んで、もうどうしようってなったときに、まずタイトルをつけてみたんです。
EMTG:先にそっちを決めようと。
U:そういう書き方も初めてだったんですよ。いつも僕、タイトルは最後につけているので。でも今回は先に考えちゃおうと思って“ゲームでの闘い”と“人生での闘い”に通じるものとして「スタートボタン」ってタイトルにしたんです。そしたら自然に書くことができたんですよね。自分の日常の中でもやっぱりこういう場面はたくさんあるなって思いながら。
EMTG:特に“何度負けても それでも 生きることを選んだ”というフレーズにグッときました。ままならないことばかりの日々だとしても、どうにか受け止めて乗り越えて前に進むしかない、生きるしかない、そういう綺麗事じゃない力強さに励まされるというか。これはUさんでなければ書けない言葉ではないでしょうか。
U:いやぁ……ありがとうございます(照)。
EMTG:「ぬくもり」もそうですけど、最近、作詞家としてのポテンシャルが炸裂してませんか。
MASATO:僕らもそれは感じてるんですよね。すごい人生を経験された大御所の方が実はUさんの後ろにいるんじゃないかって(一同爆笑)。僕ら一緒に歩んできたはずなのに、こんなすごいことが書けるなんておかしいですもん(笑)。
U:Beemerのみんなから届くメッセージを読んでいるとすごく人生に悩んでいたりするんですよ。それは僕らもそうなんですけど。例えば“今日、こういうことがあって死にたくなった”とか書いてあったり、でも一個いいことがあって“やっぱり頑張るね”とか。そういうみんなに次またライブで会えたらいいなって思うんです。その人が会場にいてくれたら僕らも嬉しい。この曲も映画の挿入歌ではあるんですけど、やっぱりライブハウスで目の前の人に届く歌になればいいなって思うんですよね。だから自分の人生もそうだけど、作詞をしながら、みんながくれた経験や毎日を書いてるような感覚もあるんです。ちなみに3曲目もいいんですよ(笑)。
EMTG:いいですよね、「ヒューマン」。「ダンシング・マン」でちょっと味をしめたのか“おバカだけど、めっちゃいい歌”っていう新たなジャンルを築きつつあるなと思って。
一同:あははははは!
U:これはなんのタイアップもついてないですけど、何かに書き下ろしているつもりで書きましたから(笑)。それこそ、みんなの日常の主題歌や挿入歌になるようなものをって。だから今回、僕ら的にはトリプル書き下ろしシングルなんです(笑)。
EMTG:ライブでもすごく盛り上がりそう。“男の子”“女の子”って呼びかけるパートなんかもありますし。
MASATO:見えますよね、その光景が。
U:最近、男の子Beemerが増えてきてるんですよ。割合で言ったらまだ遠慮しがちな状態ではあるんですけど、そんな彼らを堂々と開放してあげられる曲なんじゃないかなって。
EMTG:もしかしてオフィシャルTwitterにアップされていたMASATOさんのレコーディング風景って、この曲の?
MASATO:そうなんです、完全に隠し撮りされてて(笑)。曲に反応して体が踊っちゃうんですよね。
SATORU:めっちゃノリノリ(笑)。
EMTG:ホント今回のシングルもまた濃いですよね。心から音楽を楽しんでいるのが伝わってきます。
U:すごく楽しいです。ありがたいことに最近、忙しくさせていただいているんですよ。ラジオのレギュラーが決まったり、リリースイベントやキャンペーンがあったり、新たな制作もしてるし、ワンマンツアーも継続中ですし、海外にも行かせてもらって。めちゃくちゃ忙しいけど、それが本当に楽しい。僕らはたぶんお休みがいらないタイプなんですよ、今のところ。だってデビュー前とかバイトしてるときもずっと休んでなかったもんね。
MASATO:たしかに(笑)。
U:むしろ何もやってないことが怖い。
REI:MASATOさんなんて昔、インタビューで「休みの日は何をしてますか」っていう質問に「罪悪感を感じてます」って答えてましたからね(一同爆笑)。
MASATO:完全なるオフがあると逆に何かしなくちゃマズいんじゃないかって気になっちゃうんです。でも、僕がたまたま答えちゃっただけで、たぶん4人ともそうなので(笑)。
EMTG:このシングルをリリースして1ヵ月後にはメジャーデビュー3周年を迎えますし、これからますます忙しくなると思いますが、体には気をつけつつ、どんどん新しい扉を開けていってください。
SATORU:はい! “スタートボタン”押します!

【取材・文:本間夕子】





THE BEAT GARDEN「ぬくもり」コメント動画

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リリース情報

ぬくもり

ぬくもり

2019年06月26日

ユニバーサルシグマ

01.ぬくもり
02.スタートボタン
03.ヒューマン
04.ぬくもり (Instrumental)
05.スタートボタン (Instrumental)
06.ヒューマン (Instrumental)

お知らせ

■ライブ情報

one man live tour 2019 「Message」
6月29日(土)【岡山】岡山IMAGE
TICKET SOLD OUT!
7月13日(土)【宮城】仙台MACANA
TICKET SOLD OUT!
7月21日(日)【香川】高松DIME
TICKET SOLD OUT!

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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