9月10日、パシフィコ横浜で1stアルバム『CODE NAME BLUE』のリリース記念イベントを行ったCNBLUE。1日2回公演のこの日は、少しでも多くのファンに直接感謝を伝えようというメンバーの思いがつまったもの。ここでは1回目（15時半開演）の様子をお伝えしよう。

　開演時間になり、ステージ下手からメンバーが続々と登場する。イベントは、まずライブでスタート。『CODE NAME BLUE』の中から、次々と新曲がお披露目されていく。キャッチーでさわやかな1曲目「with me」に続き、2曲目の「Have agood night」で、場内はすっかり熱い空間に。「Have a good night」は、ENTGMUSICのインタビューでヨンファ自身が「ライブをする日の気持ちを歌詞にこめました」と語っていた曲。さっそく会場中から手拍子が起こり、盛り上げチューンらしい空気を作ってくれた。このあと、最初のMCタイム。「今日は月曜日ですね！　皆さん、仕事はないですか？」というヨンファの言葉に、場内はドッとなごむ。そして「今日は新曲をたくさんやりますので、最後まで楽しんでください！」と続けた。

　3曲目は「No more」。大人っぽいギターのカッティングが印象的なナンバーだ。CNBLUEとしては新たなチャレンジとなったナンバーでもある。4曲目は最新シングル「Come on」のカップリングでもある「Wake up」。ヘヴィーなサウンドがライブに勢いをつける。ヨンファも「まだまだ！」と観客を煽り、オーディエンスからパワーを引き出す。もはや新曲ばかりのライブとは思えない一体感だ。

「Wake up」の演奏が終わったあと、2度目のMCタイム。
] ここでヨンファは「アルバムの（週間チャート）1位、ありがとうございます！　皆さんのおかげです！」と報告。場内からは、1位獲得を喜ぶ声援と拍手が送られた。その後、「他の新曲はアリーナでやります！」と予告し、ラストナンバー「Time isover」へとつなげた。
ライブタイムはここまで。続いてはトークタイムがスタート。
事前にファンから募集した質問の中から、いくつかセレクトされた質問がメンバーに向けられる。“体調管理で気にしていることは？”という質問では「おいしいものをたくさん食べます！」（ジョンシン）という微笑ましい回答も出たが、「僕はずっと寝ます」（ヨンファ）という意外な（？）答えも。
しかもヨンファの眠りは相当深いらしく、ジョンヒョンが「たまに死んじゃってるのかなって思う（笑）」と、爆睡の様子を語って爆笑をさそった。次に“10年後、どんなバンドになっていたいか”という質問にはヨンファが「10年後はビルボードチャートで5位、1位は13年目で！」という細かい希望を語り、ジョンヒョンは「10年、20年後も、このまま皆さんと一緒だったらいいなと思います」とファン思いの言葉を伝えた。
さらに“最近、注目のアーティストは？”との質問ではメンバーの個性が浮き彫りに。
ひとりずつ紹介すると「HYDEさん。a-nationでVAMPSさんと一緒だったんですけど、HYDEさんがカッコよかった！」（ジョンシン）、「ONE OK ROCKさん、flumpoolさん、RADWIMPSさん」（ジョンヒョン）、「ブルーノ・マーズさん！」（ヨンファ）、「テイラー・スウィフトさん」（ミンヒョク）と、答えがバラけた。アルバムについては、「初心に戻って、自分達がやりたいのはいろんなジャンルをやりたいことだと思いました。いろんな音楽を全部やりたい。そういう意味を込めてiPodみたいにいろんな音楽が入っているようなアルバムです」（ジョンヒョン）と、まだまだ成長の可能性を残した貪欲な発言が飛び出す。

　10月のアリーナツアーについては「初めてのアリーナツアーなのでドキドキします」（ジョンシン）、「楽しいライブをつくりましょう！」（ジョンヒョン）、「初めてライブする場所もあるので、嬉しいです」（ヨンファ）、「僕らも楽しみなので、ぜひ来てください！」（ミンヒョク）と、抱負を語った4人。アルバムのチャート1位という勢いに乗って、ライブも各地で熱く盛り上がるに違いない。数曲ではあったが、この日の圧倒的な演奏で、ツアーがますます楽しみになった。

【取材・文：海江敦士】