クリスマス直前の2012年12月23日、CNBLUEが12月19日発売の4thシングル「Robot」のリリース記念イベントを開催。昼夜2回公演でファン、計3000名（1回公演で1500名を動員）を招待した。何しろリリースイベントの当選率は毎度激戦のため、当選したファンにとっては、ラッキーなクリスマスプレゼントになったことだろう。会場は国際展示場内にあるTFTホール。体育館のような雰囲気で、もちろんスタンディング。ライブハウスに近い距離感だ。ここでは昼の部の様子をお伝えしよう。

　イベントはライブで幕開け。1曲目は新曲「Robot」。彼ららしいハードなロックチューンで、オーディエンスの熱も急上昇。「Robot」の演奏が終わると、まずはジョンヒョンが「今日は短いですが、最後までよろしくお願いします！」と挨拶。続けてヨンファが「準備はいいですか、みなさん！」と煽り、2曲目の「Get Away」へと続ける。彼らのライブではおなじみの曲だけに、観客が一斉にジャンプして応える。その後も「The Way part1~one time~」、そして日本での2ndシングル「Where you are」と、ノリのいいナンバーを連発。場内の熱気はどんどん上がっていく。5曲目は「Time is over」。日本での1stアルバム『CODE NAME BLUE』収録のヘヴィーなナンバーだ。だが、この曲が終わったあと、メンバーからは「（次で）最後の曲です」というひと言が。観客からは「え?っ！」という悲痛な叫びが上がったが、ラスト曲「In My Head」のイントロが響くと、悲痛なざわめきはテンションの高い歓声に変わる。この曲は日本でのデビューシングル。バンドにとってもファンにとっても大切な1曲だけに、盛り上がりはピークに――。曲が終わると、バンドはいったん楽屋へ。ざわめきが残る中、しばしのインターバルがもうけられ、そのあとはトークタイムへと突入。再びステージに現れたメンバーはなんと、サンタの衣装をまとって登場。場内は一気にクリスマスムードへ。

　必然的に、トークの内容は、去年のクリスマスの思い出から。
「急に休みになって、会う人もいないし、友達もみんな予定があるし――。さびしく家で曲を作りました。その時の曲が「No more」です」（ジョンヒョン）
「記憶がないんです（笑）」（ジョンシン）
　このジョンシンのコメントのあとにジョンヒョンが「みんな忙しい時期で、急に休みになったので、寝ちゃっていました（笑）」と補足。
「僕もホントに覚えてない」（ミンヒョク）
「僕も寝ていました（笑）」（ヨンファ）

　どうやら、去年はメンバーの多くが爆睡（？）していた模様。そして理想のクリスマスは？という質問には――。
「済州島に友達と旅行したい」（ジョンシン）
「僕はできればサンタに会いたいですね」（ジョンヒョン）
「僕は友達といっぱい遊びたい――でもたぶん寝たいと思う（笑）」（ヨンファ）
「暖かいところに行きたいです」（ミンヒョク）

　「サンタに会いたい」はともかく、全員のささやかな回答に場内はなごむ。さらに話題がクリスマスソングの話になった時、メンバーが突然アカペラでWham!の「ラストクリスマス」を歌い始め、素晴らしいハーモニーを聴かせてくれた。この予期せぬ展開に、観客は大感動。

　続いて「Robot」の制作秘話では、ヨンファが「他のメンバーがドラマの撮影で忙しい時に作りました。ホントにみんな忙しくて、それを見ていたら人じゃなくロボットみたいだと思ったので、それをテーマに作りました」と告白。意外なエピソードを明かしてくれた。　イベントはメンバーからのプレゼントの抽選会が行われ、メンバーがくじをひいて番号を言うたびにあちこちで歓声があがった。こうしてサプライズあり、プレゼントあり、もちろん熱いライブもあって、盛りだくさんのイベントは無事に終了。クリスマス時期のタイミングだっただけに、ファンにとってはメモリアルな1日となった。

【取材･文：海江敦士】