7月3日に2013年のリリース第一弾となる『ビューティフォーEP』をリリースしたbomi。今作をひっさげた初の東名阪ワンマンTOUR「ワンダフォーに踊れ2013」が早くも行われ、 ライブハウスの枠を超えた壮大な歌とパフォーマンスで各地を魅了した。

2012年のメジャーデビュー以来、完成度の高いサウンドで魅了し、次世代ロックシンガーと称されるbomiのパフォーマンスを体感しようと集まったたくさんのオーディエンス。会場はまるでサーカスでもはじまるかのようなPOPでゴキゲンな装飾が施され、これから始まるbomiのパフォーマンスへの期待感で溢れていた。

「今日はワンダフォーに踊れTOURへようこそ！絶対楽しい夜にするから、みんなもついてきて！」と、オープニングからいきなり疾走感溢れるデビュー曲「キューティクル・ガール」でスタート。オーディエンスは自由自在に体を揺らす。この曲からラストまで、bomiは表情を変えながら一気に疾走していった。

「麹町のスネーク」では奇妙な“スネークダンス”をクールに披露。言葉遊びが面白い。 さらに、うまく行かない恋心をPOPに歌った「イチゴのタルト」では、イチゴのかぶりものをかぶった女性ダンサー2名登場しbomiを盛り上げる。ライブハウスとは思えない粋でキュートな演出もサービス精神旺盛なbomiならではだ。

そして後半では、エレクトロPOPナンバー「PPP…」から、静寂から鳥肌もののハイトーンが冴える「Midnight Station」へ。一気にダークネスに顔色を変える。つづく「オオカミと少女」では葛藤から抜け出したい少女の消えそうな光を振り絞ぼるように歌い上げ、さらに彼女の代表曲ともいえる「iYo-Yo」では、天井を仰ぎ魂の歌声を響かせる。どこかへ連れて行かれる感覚が会場を包み、歌い上げたbomiはこの日最上級の笑顔を見せた。

MCをはさみ、今度は会場の空気を一変、ライブ映え必須のロックチューン「猿のミリンダ」でロック全快奇天烈モードに突入。 おもちゃ箱をひっくり返したような、とにかく楽しいグルーブに体を揺らすロックラバーたち。

そして、本編ラスト。「生きていくことに、これが絶対的に正解ですなんてのはなくて、一生懸命考えて選んだ答えでも、失敗しちゃうことだってたくさんある。だけど私はくじけずに今の自分の最高の一歩を踏み出せればいい」と決意表明し、「ビューティフォー」を渾身の歌を届けた後、割れんばかりの喝采を浴び頭を深々と下げた。

アンコールでは、「私の今の気持ちに一番近い曲」と紹介し、さすらい続ける人生を歌った「CARNIVAL」をアンコールで披露。bomiの覚悟が詰まった決意とも言える力強い歌に未来への一歩を踏み出す一人のシンガーの誕生を目撃者とも言えるオーディエンスが言葉にならない興奮と感動で包みこんでいた。

これからロックシンガーbomiがどんな景色を見せてくれるのか楽しみだ。