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coldrain、“UNTIL THE END SHORT TOUR 2014”、Zepp Tokyoをレポート

coldrain | 2014.10.22

 6月にリリースしたアルバム『Until The End』のリリースを受け、9月からスタートしたcoldrainの“Until The End JAPAN TOUR 2014”。各地を対バン形式で熱狂させ、迎えた10月8日のツアーファイナルはZepp Tokyoでのワンマン公演。そして、この日はちょうど皆既月食という巡り合わせとなり、開演前の会場周辺では、欠けていく月を見上げるファンの姿も見受けられた。これはスペシャルな1日になりそうである。

 さて、会場内に足を踏み入れると、フロアはスタートを待ち構えるファンでビッシリ。男性ファンの数も多く、場内の照明が暗転すると同時に野太い声援が空間に渦巻く。前方めがけてうごめくオーディエンスの熱さが、一気に広がっていく。

 ライブは「Aware And Awake」でスタート。『Until The End』の1曲目を飾る重厚なナンバーだ。一斉にクラウドサーフが勃発し、バンドとオーディエンスのパワーがぶつかり合う。ボーカルのMasatoは荒ぶる観客をMCでさらに煽る。

「俺には(みんなの)疲れが見えるな! 3000人をもってもcoldrainに勝てませんか! かかってこい!」

 直後にプレイされたのはキラーチューン「No Escape」。フロアではクラウドサーフのみならず、モッシュやヘドバンやジャンプ……あらゆるスタイルで自由に楽しむ観客の姿があった。そんなフリーダムな空間は、もはやcoldrainのライブ名物と言っていいだろう。多くのロックファンがライブのリピーターになるのも納得だ。しかし、中盤のMCでMasatoが「Zeppのライブは完全にムリだと思ってました」と、満員のオーディンスを見渡しつつ、「嬉しい……っていうか、人ごと(苦笑)」と謙虚に思いを語ったのが印象的だった。彼らは確実にラウドシーンを牽引してきたバンドである。それでも、決して浮かれることのない真摯な姿勢が、そんな発言から感じられた。続くブロックでは、「8AM」や「Chasing dreams」など、じっくり聴かせる歌モノ曲を披露して、サウンドの厚みを表現。ラウドなサウンドの中にも、しっかり歌を乗せてくるのは、彼らの強みと言えるだろう。後半にかけ、『Until The End』からの曲とライブで鍛え上げてきた楽曲をミックスして場内をかき回す。ハードな音を支えるドラムのKatsumaは時おり、にこやかな表情を見せ、Y.K.CとSugiのギターふたりも、重みのあるギターで攻撃的なフレーズをひねり出す。ムードメーカーのベースのRxYxOは、ステージを走りまくって観客を煽っていく。メンバー同士の呼吸もバッチリで、本編は「The Revelation」でクライマックスへ。ここまでの盛り上がりもすさまじかったが、ファンはまだまだおさまらない。アンコールに応えてステージに再び現れたバンドは「Six Feet Under」などを含めて3曲をプレイ。大ラス曲を残し、Masatoが「今年一番の3分半を作っていいですか!」と、「Final Destination」へつなげる。

 メンバーも観客も、とにかくタフだ。そして、両者が今以上の景色を熱望する思いを感じるライブだった。そう、coldrainはまったくもって立ち止まる気配がない! 10月末から、バンドはまたも海外ツアーへと乗り出す。メンバーの夢は、彼らのファンはもちろん、多くの音楽ファンの夢と同期するように思う。もっと広いところでラウドな音を鳴らす、そしてその空間に身を置きたい――そんな夢と……。この先、さらなる絶景が広がるであろうネクストステージを期待したい。

【取材・文:海江敦士】
【撮影:HayachiN】

tag一覧 ライブ 男性ボーカル coldrain

リリース情報

Until The End

Until The End

2014年06月18日

バップ

1. Aware And Awake
2. Evolve
3. You Lie
4. Fade Away
5. March On
6. House Of Cards

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お知らせ

■ライブ情報

Of Mice & Men EUROツアー
2014/11/05(水) Wiesbaden Schlachthof(ドイツ)
2014/11/11(火) Munster Skaters Palace(ドイツ)

KNOT FEST
2014/11/15(土)幕張メッセ

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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