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a flood of circle、大巡業の集大成となる“ロックンロール・サーカス”千秋楽をレポート!

a flood of circle | 2016.12.02

 「本当に俺が最高だと思ってるライブアクトしか呼んでないんで、好きに騒いで帰ってください!」

 佐々木亮介(Vo& G)の言葉で幕を開けた“A FLOOD OF CIRCUS 2016”。結成10周年を機に“楽しいこと全部できちゃう場所を作りたい”という想い。バンドが明確な地元を持たないからこそ地元密着型などではなく、サーカスのように全国を巡業するスタイルのフェスティバルをやりたいという気持ち。それらが形となり、10月から全13公演が行われた全国2マンツアー“A FLOOD OF CIRCUS 大巡業 2016”と、その集大成である本公演が開催された。

 東京TSUTAYA O-EASTには“Elephant STAGE”と“Tiger STAGE”が設けられ、バルーンによるタイトル飾り、三角旗や緞帳といった装飾、フードやフェイスペイントの出店など、祝祭気分を高める演出がいっぱいだ。そこに6組のゲストが登場していく。

 先鋒はgo!go!vanillas。初っ端からアクセル全開の高速ブギで、観客も袖で見守るa flood of circleのメンバーたちをも踊らせていく。2017年1月18日にリリースされる新曲「おはようカルチャー」を初披露するサービスも。さらに今年8月の佐々木亮介弾き語りワンマンにて結成されたスペシャルバンド“The Hosomes”の一員でもあるジェットセイヤ(dr)は、同バンドについて「来年のサーカスでまたやりたい」と語るなど、後輩バンドとしてビシッと盛り上げた。2番手は「東京のストリートから世界へ、革命を起こす“ロックンロール”をくらいやがれ」と公式サイトで宣言するTHE THROTTLE。オールディーズからヒップホップまで、何でもありのようだけど刹那の激情をスウィングさせるところに筋が通っている。個人的に初めて観たけど一発で惚れました。

 ジャムセッションから「Human License」のカバーへ突入したのは女王蜂。「ヴィーナス」「デスコ」など鉄板曲を主軸としながらも、「Sweet Home Battle Field」や「I LOVE YOU」の一節を盛り込む。いつでもどこでも女王蜂、といった独自性を誇る彼女たちがa flood of circleの楽曲を引用する様は感動的で、二度とない特別な空間を作り上げた。続くReiはギター1本、サポートはドラムのみという潔い編成。佐々木曰く「セッションしようとか気軽に言ってくるけど、一緒に弾いたら下手なのがバレるから嫌だ(笑)」というギタープレイと小気味よい歌で、女性シンガーソングライターらしく可憐に沸かせてみせた。

 Nothing’s Carved In Stoneはアニキ格として圧巻のライブをブチかます。4月に発売したシングル「In Future」から初期の代表曲「November 15th」まで、うまくてアツくて歌えるロックアンセムのオンパレード。何より歌う姿、弾く姿のひとつひとつがカッコよく、汗が飛んできそうなほどの熱演に胸が震える。壮大かつ強靭なグルーヴで本フェスの質をグンと押し上げた。20周年を迎えるロックパーティ・Getting BetterのDJ:片平実は、DOESなど盟友たちのナンバーによるエモーショナルなセットでトリ前の大役を見事に務める。

 さて、いよいよ真打のショータイム。1曲目はもちろん「フェルディナン・グリフォン・サーカス」、さらに「スカイウォーカー」「Blood Red Shoes」と会場の天井さえ吹き飛ばしそうな勢いで畳み掛ける。a flood of circleのライブは今年何度も観ているけど、たぶんこれがベストなんじゃないかというほど感情を爆発させるように叫び、座り込みながらギターをかき鳴らし、内臓をえぐるような低音を突き刺し、一心不乱に叩いていく。そんな爆演にフロアは跳べや押せやのお祭り騒ぎだ。

 佐々木は「はっきり言うけどひとりずつ抱きしめて回りたい。今日はほんとに最高です。こんなにね……まあいいや、やめた。そういうのは音で出すわ」というイケメンすぎる一言のあと、「このまま転がり続けていきますんで、それぞれ転がってってください。そしたらまた絶対一緒にロックンロールできるから!」と約束し、今年発表した「BLUE」と最新曲の「Flyer’s Waltz」をプレイ。もっと大きなフィールドへ羽ばたいてやる! という意志を音に乗せた。

 間髪入れずラストスパート! アオキテツ(サポートギター)とのギターバトルがスリリングな「Dancing Zombiez」、彼らの血肉そのものとも言える「シーガル」を炸裂させる。途中、佐々木は珍しく歌詞を飛ばしてギターを投げ捨てた。おそらく機材トラブルがあったのだと思う。しかし愛器を手放しハンドマイクに切り替え客席へ飛び込んだ瞬間、鳥肌が立った。窮地に陥ったときどう対応するか。そこにバンドの本質が現れるものだけど、彼の姿に不屈のロックンロールの神さまが透けて見えたような気がする。

 トラブルから復帰し本編ラストの「ベストライド」へ。会場全員による大合唱。その力強い歌声は、この先へ繋がる確かな希望となって響き渡った。さらにアンコールの「ホットチョコレート」と「KIDS」をもって万感の終幕を飾る。大成功となった初年度の“ロックンロール・サーカス”。彼らと、そして僕たちの新しい居場所だ。転がり続けて、来年もきっと、この次はもっと大きな場所で騒ぎたいものである。

【取材・文:秋摩竜太郎】

tag一覧 J-POP ライブ 男性ボーカル a flood of circle

リリース情報

NEW TRIBE

NEW TRIBE

2017年01月18日

Imperial Records

01 New Tribe
02 Dirty Pretty Carnival Night
03 Flyer’s Waltz
04 BLUE
05 ジュテームアデューベルジャンブルース
06 Rock’N’Roll New School
07 El Dorado
08 Rex Girl
09 Rude Boy’s Last Call
10 The Greatest Day
11 Wolf Gang La La La
12 Honey Moon Song

セットリスト

“A FLOOD OF CIRCUS 2016”
2016.11.23@渋谷TSUTAYA O-EAST

  1. 01.フェルディナン・グリフォン・サーカス
  2. 02.スカイウォーカー
  3. 03.Blood Red Shoes
  4. 04.Sweet Home Battle Field
  5. 05.BLUE
  6. 06.Flyer’s Waltz
  7. 07.Dancing Zombiez
  8. 08.シーガル
  9. 09.ベストライド
  1. En1.ホットチョコレート
  2. En2.KIDS

お知らせ

■ライブ情報

a flood of circle ワンマンツアー
”NEW TRIBE-新・民族大移動-”

2017/03/02(木) 千葉LOOK
2017/03/04(土) 横浜Club Lizard
2017/03/10(金) 水戸LIGHT HOUSE
2017/03/11(土) 熊谷HEAVEN’S ROCK VJ-1
2017/03/17(金) 神戸太陽と虎
2017/03/23(木) 大分club SPOT
2017/03/24(金) 長崎Studio Do!
2017/03/26(日) 京都MUSE
2017/04/06(木) 盛岡the five morioka
2017/04/07(金) 仙台CLUB JUNK BOX
2017/04/09(日) 郡山HIP SHOT JAPAN
2017/04/11(火) 八戸ROXX
2017/04/13(木) 旭川CASINO DRIVE
2017/04/14(金) 札幌BESSIE HALL
2017/04/16(日) 函館club COCOA
2017/04/21(金) 金沢vanvan V4
2017/04/22(土) 長野J
2017/05/14(日) 四日市CLUB CHAOS
2017/05/19(金) 高松DIME
2017/05/20(土) 松山SALONKITTY
2017/05/26(金) 広島SECOND CRUTCH
2017/05/28(日) 岡山PEPPERLAND
2017/06/02(金) 大阪AKASO
2017/06/04(日) 福岡CB
2017/06/09(金) 名古屋BOTTOM LINE
2017/06/11(日) 東京Zepp DiverCity Tokyo -FINAL-

”NEW TRIBE-新・民族大移動-”?Extra Tour
2017/06/17(土) 沖縄Output
2017/06/18(日) 沖縄Output

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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