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雨のパレード、GLIM SPANKYを招いた対バン企画ライブ“&”レポート!

雨のパレード | 2017.02.20

 雨のパレードの対バン企画“雨のパレードpresents「 & 」”、LIQUIDROOM。ゲストバンドはGLIM SPANKY。
先攻のGLIM SPANKYは、ボーカル&ギターの松尾レミ、ギターの亀本寛貴、サポートの不動のリズム隊ふたりに、GRAPEVINEやサニーデイ・サービス、斉藤和義などあちこちで活躍するキーボーディスト=高野 勲が加わった編成(あとで確認したところ、この日が加わって2本目のライブだったとのこと)。
「NEXT ONE」でスタート、「褒めろよ」「闇に目を凝らせば」「NIGHT LAN DOT」――松尾レミ、時々ギターをアコギに持ち替えながら、いつものあの「怒ってるの?」と訊きたくなる表情で、ビシビシ……そう、“ビシビシ”という形容がぴったりくる勢いで、ライブでおなじみの代表曲たちを歌っていく。なお、怒ってるんじゃなくて、テンション上がったり集中したりするとあの顔になるのだと思います。
「grand port」を終えたところでMCをはさむ。亀本寛貴は「今日雨降ってました? でもこっちのほうがいんじゃね? 雨パレ日和で」と天気に触れ、松尾レミは「浩平と実音穂ちゃん(ボーカル・福永浩平とドラム・大澤実音穂)と同じ歳、平成3年生まれのミュージシャンはほんと少ないからうれしい」ということを口にする。
再びアコギに持ち替えて「話をしよう」、そして「いざメキシコへ」をじっくり聴かせてから、アッパーかつ攻撃的な「怒りをくれよ」をたたきつけるようにプレイ。

「初めて2マンやって、お客さんどんな感じになるんだろう、と思ってたんですけど、すごいいい感じですね」と異例を述べ、福永浩平はしゃべらなさそうなキャラだけど最初に会ったときにいきなりめっちゃ絡んできた、という話から、高3のときに書いたこの曲への思いを言葉にしてから「大人になったら」を披露、ラストは「ワイルド・サイドを行け」。2本のギターのからみ、松尾レミの直線的なメロディ、サビの爆発するような解放感――今のGLIM SPANKYの武器が凝縮されたこの曲に、オーディエンスは大きな歓声で応えた。

 そして雨のパレード。1曲目は2016年12月リリースの最新シングル「stage」収録の「free」。それぞれの楽器が“音を鳴らす”というよりも“この瞬間のこの位置に音を置く”みたいな感じで響き、その音の間を漂うように福永浩平が歌うこの曲で、荘厳にスタートする。
歌い終えると福永浩平は「雨のパレードです、どうぞよろしく」とひと言だけはさみ、同じく「stage」から「1969」へ。そして2016年7月リリースのシングル「You」の表題曲を――と、前半、新しい曲を固めて連打していく。
“踊る”でも“ノる”でもなく、言うなれば音に反応して泳ぐように動きながら、ハンドマイクで歌い続ける福永浩平を、ギッチギチに超満員のフロアほぼ全員、身じろぎもせずじいっと凝視している。なかには踊っているお客もいるが、数が少ないのでフロア後方から見ていると“あ、あそことあそこで踊ってる”とわかるくらい。で、曲が終わり福永浩平は「ありがとう」と言うとドーッと拍手が湧く。で、曲が始まると、またじいっとなる。

 MCで2ndアルバムがまもなく出ることを告げ、その中の曲であると前置きして「Change your mind」と「Count me out」を披露したときが、その“フロア凝固”のピークだった。まだみんな知らない曲だから当然といえば当然だが、もうほんと、見事なまでに身じろぎもしない。その代わり、全員の“ステージ凝視度”“音に聴き入り度”がすごい。初めて聴くこの曲をこの瞬間で身体に取り込もう、刻みつけようとしているようにすら見える。曲終わりで起きた拍手も、ここまでで最大だった。
こういうふうに“お客さんが身じろぎもせずじいっと観る→曲が終わるとドーッと拍手”というようなライブになるバンド、個人的に、過去、いくつか観たことがある。で、“そういうバンド、後々、すごくなったり素晴らしくなったりすることが多い”ということを、自分の経験則として知っている。
なので、これ、かなりワクワクする光景だった。この日初めて雨のパレードを観た人には、なんか異様に映ったかもしれないが。

 後半は、最新シングル「stage」、MCをはさんで「Tokyo」、そして「Noctiluca」と、ややアッパー→さらにアッパー→一気にドープ、という流れを後半で描いていく。本編最後は、今日のこのバンドにとって初めてのLIQUIDROOMでのイベントがソールドアウトし、成功したことに関して「みんなのおかげです」とお礼を言い、「new place」で締めくくった。

 アンコールは「1曲だけさせてもらって終わります……すっげえさみしい」と、このライブが終わるのを惜しみながら1stアルバム『New generation』のラストチューン「Petrichor」をプレイ。最初にアルバムを聴いたとき「うわあ、この曲で終わるかあ」と思ったが、ライブでもやはりそう思った(と思わせるような歌詞と曲調なのです)。雨のパレードらしいが。で、ぐっさりくるが、聴いていると。
曲が終わり、なんとも言えぬ余韻が残るなか、福永浩平、ステージを去る前に、「記念写真撮りましょう」とGLIM SPANKYのふたりを呼び込む。さっきのMCで福永浩平が、SuchmosのYONCEやMy Hair is Badなど平成3年のミュージシャンの名前を何人か挙げ、「俺たち、マジで時代を変えようと思ってるんで」と言っていたのを受けて、松尾レミ、「忘れてた! 平成3年生まれ少ないとか言っちゃった、ごめんなさい!」と詫び、フロアに笑いが広がった。

【カメラマン:後藤壮太郎】
【取材・文:兵庫慎司】

tag一覧 J-POP ライブ 男性ボーカル 雨のパレード

リリース情報

Change your pops

Change your pops

2017年03月08日

ビクターエンタテインメント

1. Change your mind
2. free
3. stage
4. Count me out
5. Take my hand
6. perspective (Interlude)
7. You
8. feel
9. Hey Boy,
10. intuition (Interlude)
11. 寝顔
12. 1969
13. speech (Interlude)
14. morning

セットリスト

雨のパレード presents「 & 」
2017.2.5@恵比寿LIQUIDROOM

-GLIM SPANKY-
  1. 01. NEXT ONE
  2. 02. 褒めろよ
  3. 03. 闇に目を凝らせば
  4. 04. NIGHT LAN DOT
  5. 05. grand port
  6. 06. 話をしよう
  7. 07. いざメキシコへ
  8. 08. 怒りをくれよ
  9. 09. 大人になったら
  10. 10. ワイルド・サイドを行け

-雨のパレード-
  1. 01. free
  2. 02. 1969
  3. 03. You
  4. 04. Change your mind
  5. 05. Count me out
  6. 06. stage
  7. 07. Tokyo
  8. 08. Noctiluca
  9. 09. new place
――アンコール――
  1. 10. Perrichor

お知らせ

■ライブ情報

METROCK ZERO 2017
2017/02/25(土) EX THEATER ROPPONGI

ビクターロック祭り2017
2017/03/18(土) 幕張メッセ国際展示場

ワンマンライブツアー2017
『 Change your pops 』

2017/03/24(金) 新潟 CLUB RIVERST
2017/03/31(金) 札幌 COLONY
2017/04/02(日) 仙台 LIVE HOUSE enn 3rd
2017/04/06(木) 大阪 梅田CLUB QUATTRO
2017/04/08(土) 広島 Cave-be
2017/04/09(日) 福岡 graf
2017/04/12(水) 名古屋 CLUB QUATTRO
2017/04/14(金) 赤坂 BLITZ

VIVA LA ROCK 2017
2017/05/04(木・祝) さいたまスーパーアリーナ

OSAKA METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2017
2017/05/14(日) METROCK大阪特設会場(大阪府堺市・海とのふれあい広場)

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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