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Rhythmic Toy World、かけがえのない絆を深め合いながら到達した全国ツアーファイナル!

Rhythmic Toy World | 2017.04.21

「バンド最高!」。アンコールで「ノスタルジックライフ」を披露したとき、内田直孝(Vo/Gt)が感極まったように叫ぶ姿が印象的だった。Rhythmic Toy Worldが「ライブ三昧はっけよい、骨の髄までいっちゃって!汗と涙の10本勝負!!」と題して、2月から開催してきた全10本の対バンツアー。前半の“うちのお庭で勝負編”は、リズミックのホーム=渋谷CLUB CRAWLに対バン相手を迎えた7本、後半の“バチバチかますぜドスコイ編”は東名阪のライブハウスをまわる3本という、計10本の対バンを組んで開催してきた今回のツアー。盟友KANA-BOONを迎えて、ファイナルを飾った恵比寿リキッドルームには、2組が良きライバルであり、友人同士であるからこその熱い想いが交錯するライブになった。

先攻は「フルドライブ」を皮切りに快速ロックチューンで、リズミックファンが多いであろうフロアをガッチリと味方につけたKANA-BOON。「あいつらには負けへんぞっていう気持ちを全力でぶつけたいと思います」(谷口鮪(Vo/Gt))。その言葉を体現するように、「机上、綴る、思想」やリリースされたばかりの新曲「Fighter」を、4人によるソリッドな演奏で届けていった。MCでは、谷口が今回リズミックとの対バンが実現した理由を説明。「5年前にリズミックとは大阪で対バンをしてて。“お互いに大きくなったら、また対バンしようぜ”って言ってたのが、今日は叶った日です」。そこから、リズミック内田のリクエストに応えて届けた「かけぬけて」は、バンドとして演奏するのは久しぶりの楽曲だという。スピーディなバンドサウンドにのせて、♪先が見えないのは怖いが 走りぬけ♪と放つ強いメッセージは、ふだんは別々の場所で戦い続けている仲間に向けたエールソングだった。

 Rhythmic Toy Worldは、まず岸明平(Gt)、須藤憲太郎(Ba)、磯村貴宏(Dr)の楽器隊3人がステージに現れると、最後にボーカル内田が飛び込んできた。一発目は「ライブハウス」。その時間、その空間にしかないエネルギーを真空パックしたようなアグレッシブな楽曲は“ライブハウス育ち”のリズミックに相応しいナンバーだ。ベースの須藤が繰り出したゴリゴリの重低音から突入した「Team B」では、間奏のキメで内田が全力で変顔を見せたり、彼らのライブは尋常でないくらい楽しい。お約束のコール&レスポンスも決して予定調和なんかではなく、お客さんの“レスポンス”を肌で感じながら会場の空気を作っていく。

 スクラッチ音にのせた内田の不敵なラップが口火を切った「Dear Mr.FOOL」、お客さんが高く上げた手をもみもみして、モンキーダンスで踊り狂った「いろはにほへと」など、披露されるのは、これまで全国のライブハウスで何十回も披露され、メンバーにも完全に馴染んでいる必勝のライブチューンばかりだった。曲間には、お客さんから「社会の窓が開いてる!」と、まさかの指摘を受けた内田。「え? 俺、これ以上ないぐらいかっこつけてたんだけど……まあ、それも全部仕込みだから(笑)」と、ハプニングすら味方につける無敵感が、この日のリズミックにはあった。「少し懐かしい曲をやります」と届けたのはダークな曲調の「かくれんぼ」。激しく身体を揺り動かしながら届ける演奏の途中に、「すげえ嬉しいんだよ、KANA-BOONと対バンできるのがさ」と、内田は喜びを爆発させていた。

 リズミックとお客さんをつなぐ魔法の言葉♪チェッチェチェキラ♪で一体になる「Cheki-Cheki」から、内田が「俺の大切な友だちのKANA-BOONに、俺の愛が“フルドライブ”しそうなんですけど、いいですか!?」と、卑猥に言い放ち、突入した「波紋シンドローム」では、ドラムの磯村がイスから立ち上がる勢いで強烈なビートを叩き出し、フロアの熱気は完全に沸点を超えて、ライブはクライマックスへと向かっていった。最後のMC。内田が「KANA-BOONは俺らの友だちなんですよ。超かっけえだろ? みんな知ってるか(笑)。俺たちもあいつらと一緒に手をつないで未来に行こうと思ってます!」と言うと、ラストを飾ったのは、リズミックのライブでは欠かすことのできないナンバー「フレフレ」だった。“変わりたいと思った瞬間に、変わってるんだ”。全力で歌いあげた応援歌は、KANA-BOONがリズミックのリクエストに応えて届けた「かけぬけて」への返歌のようにも聴こえた。最後に内田は「何度でもぶつかって、何度でも砕けて、でも何度でも這い上がって、またここで何度でも笑い合おうぜ!」と、締めくくった。こういうとき、くすぐったいほどの強引さで、お客さんを強く惹きつける言葉を投げかける内田は、本当に愛すべきフロントマンだ。

 アンコールで再びメンバーがステージに揃うと、昔、KANA-BOONがライブ前に好んで発声練習で歌っていたというリズミックの「ノスタルジックライフ」を届けた。シンセのアレンジとオレンジ色の照明のなかで届けたミドルテンポのナンバーは、最近では披露されることのなかった曲だった。「すげえ懐かしいよ。もう40年ぶりぐらいにやった(笑)。今日しかない曲が俺たちにあるって……バンド最高!」と、内田。そして、急遽、次に披露する「いつか」のミュージックビデオを撮ると言い出した。本編のラストを飾った「フレフレ」と並んで、新たなバンドのアンセムになるであろうその曲には、“みんなが主役”の曲だ。ウォーウォーと特大のシンガロングを巻き起こしながら届けた歌には、ライブが終わったあとも、音楽が鳴りやんだあとも、つながる何かを残そうとする気概が込められていた。

 この日のステージを見ていると、ここまでリズミックがどんなふうにバンド同士の絆を深めてきたのかがわかる気がした。きっとKANA-BOONだけが特別ではない。全力で相手に愛情を注ぐことで、それと同じ熱量でぶつかり合える誰かに出会えたとき、かけがえのない深い友情になる。リズミックはそうやって全国に仲間と呼べる人たちを増やしてきたんだと思う。「フレフレ」や「いつか」のような、誰かの人生に必要不可欠となる曲たちは、そんなRhythmic Toy Worldだからこそ作れるのだと、改めて感じた熱い夜だった。

【取材・文:秦 理絵】




Rhythmic Toy World presents.
『ライブ三昧はっけよい、骨の髄までいっちゃって!汗と涙の10本勝負!!』


~うちのお庭で勝負編~
会場:渋谷CLUB CRAWL


〈1本目〉2月5日(日)
ゲスト) KNOCK OUT MONKEY
〈2本目〉2月8日(水)
ゲスト) GOOD4NOTHING
〈3本目〉2月14日(火)
ゲスト) LACCO TOWER
〈4本目〉2月16日(木)
ゲスト) MAGIC OF LiFE
〈5本目〉2月20日(月)
ゲスト) FABLED NUMBER
〈6本目〉2月24日(金)
ゲスト) BUZZ THE BEARS
〈7本目〉3月4日(土)
ゲスト) G-FREAK FACTORY

~バチバチかますぜドスコイ編~

【愛知公演】3月29日(水)
会場:名古屋CLUB QUATTRO
ゲスト) ヒステリックパニック

【大阪公演】3月30日(木)
会場:梅田Shangri-La
ゲスト) Dizzy Sunfist

【東京公演】4月7日(金)
会場:恵比寿LIQUIDROOM
ゲスト) KANA-BOON

tag一覧 J-POP ライブ 男性ボーカル Rhythmic Toy World KANA-BOON

リリース情報

「HEY!」が「HEY!」をして「HEY!」となるLIVE DVD ~咲かせ赤坂、さらば三つ編み~[初回盤]

「HEY!」が「HEY!」をして「HEY!」となるLIVE DVD ~咲かせ赤坂、さらば三つ編み~[初回盤]

2017年01月25日

STROKE RECORDS

「HEY!」の「HEY!」による「HEY!」の為のツアーファイナル
10月21日@赤坂BLITZ
1. フレフレ
2. Team B
3. あの日見た青空はきっと今日に続いている
4. s.m.p
5. 十六夜クレーター
6. 描いた日々に
7. ライブハウス
8. Cheki-Cheki
9. カルテット
10. 8535
11. 波紋シンドローム
12. S.F
13. Dear Mr.FOOL
14. MUSHIBA
15. ミーン宣言
16. いろはにほへと
17. エンナ
18. あなたに出会えて
19. 輝きだす
en1. いつか
en2. とおりゃんせ
en3. ファーストコール

《初回盤同梱》
Single「REVER-B」
M1. いつか
M2. メインアクト
M3. ユメイロ

お知らせ

■ライブ情報

Rhythmic Toy World × 劇団リズミック
05/09(火) 福岡 Queblick
05/11(木) 心斎橋 AtlantiQs
05/13(土) 渋谷 CLUB CRAWL
05/21(日) 渋谷 CLUB CRAWL
05/24(水) 名古屋 ell.SIZE
05/31(水) 仙台 FLYING SON

Rhythmic Toy World「ジキルとハイド ~NO RHYTHMIC NO LIFE~」 <ジキルナイト>
07/13(木) 名古屋APOLLO BASE
07/14(金) 大阪Live House Pangea
07/17(月) TSUTAYA O-Crest
07/27(木) 愛知CLUB UPSET
07/28(金) 大阪LIVE SQUARE 2nd LINE
07/31(月) 東京LIVE HOUSE FEVER

I ROCKS 2017 stand by LACCO TOWER
04/23(日) 群馬音楽センター

NIIGATA RAINBOW ROCK 2017
05/04(木) 新潟全12会場サーキットイベント

COMIN’KOBE17
05/07(日)
神戸ワールド記念ホール、神戸国際展示場1号館、2号館、3号館、神戸国際会議場の5 会場同時開催

Northern19“LIVE tour 2017”
05/23(火) 松本ALECX

Halo at 四畳半 2man tour "トロイカの箱"
06/17(土) 渋谷CLUB QUATTRO

Mujack Dream Land 2017
06/24(土) Music Club JANUS

NEKOFES 2017 くだけねこロックフェスティバル
06/25(日) 神戸地区ライブハウス10会場
※music zoo KOBE 太陽と虎出演

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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