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a crowd of rebellion ソールドアウトとなった東京・渋谷クアトロ公演レポ

a crowd of rebellion | 2017.06.27

 観るたびに進化を遂げる成長速度に驚きを禁じ得ない。今年2月の恵比寿リキッドルーム公演も素晴しかったが、それを超える研ぎ澄まされたパフォーマンスを展開した。「10th Anniversary Tour 2017"~こんなに大きくなりました!! 全国お礼巡業~"」ツアーファイナルは渋谷クアトロで行われ、ソールドアウトの場内は観客でぎっしり埋まっていた。

 登場SEが流れると、悲鳴に似た割れんばかりの歓声が轟く。宮田大作(Vo)、小林亮輔(Vo/G)、丸山獏(G)、高井佑典(B)、近藤岳(Dr)のメンバー5人が揃うと、「Satellitear」から全員フォワードと化した怒濤の演奏で攻め立てる。いきなり沸点を記録する壮絶なテンションにフロアも追随する形だ。それから今年2月15日に配信リリースされた現時点での最新曲「リビルド」を早くも披露。美しいメロディが際立ち、新たな表情が引き出された曲調においても、フロアをしっかり焚き付けていく。その盛り上がりを見て、「こんなパンパンなクロアト観たことねぇ」と宮田は零し、続けて「大阪で30分MCした」と告白していた。彼らの場合はクダけた喋りもライブを構成する一要素として機能し、身内ノリがプラスに作用する稀有なキャラクター性を持っている。ただ、今日はさすがにメンバーも少し反省したのか、テンポ良くライブを進めていく。

 「Ⅱ:α→Ω:Ⅱ」に入ると、サークルモッシュ、ジャンプ、シンガロング、ヘドバンと1曲の中で聴く者を翻弄する。ラウド、プログレ、ゲーム音楽、ジャズなどを数珠繋ぎにしたジェットコースター級のサウンドスケープは圧巻だ。それから「Never Say A Gain」を挟みんで、「Smells Like Unknown」へと繋ぐ。激しさの中にクワイア・コーラスを導入し、荘厳なメロディが印象的な楽曲だ。この曲では特大の合唱を作り出し、会場を完全にひとつに束ねていた。続いて、テクニカルなギターが火を吹く「She’ll Never Forgive To Be Insulted.」もフック抜群で、中盤すぎに小林が歌う和的情緒漂うメロディ・ラインにもハッとさせられる。 「こいつらに会ってなかったら生きてないし、10年間もやってない。メンバーのために歌う」と宮田が前置きすると、彼がクリーン・ボイスにトライした「Traffic Light」をここで披露。バラード風のスロー曲に華やかなコーラス・ワークも重なり、宮田のポエトリー調のヴォーカルにも引き込まれる。轟音の嵐が降り注ぐ中、雲間から光が差し込むようなアプローチにもグッと来た。その流れを汲んで、次は小林がリード・ヴォーカルを取った「Crocus」へ。宮田はアコギを爪弾き、センチメンタルなメロディが会場をすっぽりと包み込む。激しさ一辺倒ではなく、メロディ・メーカーとしての手腕の高さも彼らの魅力だ。

 「自分たちが好きなことを思いっきりやっている。それを仕事にするのは奇跡。心からありがとう!」と宮田が言うと、今回のツアーで曲が強くなったという「SATISFIED?」をプレイ。今の人生よりも一歩でも前に進みたいという意志を込めたエモーションの濃さにもただただ感動。

 そして、中盤過ぎには初期の曲「If The Sunrise Dye This Room,Let’s Drink it」を放ち、メロデスのごときヘヴィなギターサウンドを振りかざし、「A Malice Of Rider」、「REBELLIOUS BEHAVIOR」と畳み掛けてカオティックな熱気を生み出していた。そろそろショウもクライマックスに突入だ。「O.B.M.A」、「Black Philosophy Bomb」と続いた後、「10年間分をぶつけるから!」と宮田が叫ぶと、ラストは現時点での最新アルバム『Xathium』の冒頭を飾る「M1917」で締め括った。

 アンコールに応えると、バンドは新曲「Nex:us」をこの日初披露!リフがかっこ良く、ノリやすさを意識した彼ららしい曲調で好リアクションを得ていた。それからなんと8月16日に2ndアルバム『Gingerol』、それに伴うレコ発ツアーも用意され、東京は赤坂ブリッツ(11月19日)で開催されることも告げられると、観客も大盛り上がり。彼らは東京で初めてライブをやったのがキャパ150人収容の赤坂CLUB TENJIKUのようで、あれから7年間ぐらいだったと自らの軌跡を感慨深く振り返る場面もあった。最後は「The Crow」を叩き付け、2時間強に及ぶ豪快なステージで観客を魅了し続けた。

 今日はa crowd of rebellionの美学(音楽性)を貫き通した10年間の集大成的なライブと言っていい。妥協せず、自分たちのやりたいことを徹底に突き詰めるアグレッシヴな姿勢が実を結び、花開いた一夜だった。以前と比べても、バンドの音はタイトに引き締まり、楽曲の聴かせるポイントが明確になったことで、サウンド自体もレベルアップしていた。それが確認できたのも嬉しく、今後の彼らにはラウド・シーンをもっと引っ掻き回してほしいと願うばかりだ。

【取材・文:荒金良介】
【撮影:Shumpei Kato】

tag一覧 J-POP ライブ 男性ボーカル a crowd of rebellion

リリース情報

[配信]リビルド

[配信]リビルド

2017年02月15日

ワーナーミュージック・ジャパン

01.リビルド

お知らせ

■ライブ情報

“Gingerol Tour 2017 ~拝啓くだらねぇ日々へ~”
09/08(金) 千葉LOOK
09/10(日) 神奈川F.A.D YOKOHAMA
09/16(土) 金沢AZ
09/18(月) 長野LIVE HOUSE J
09/20(水) 水戸LIGHT HOUSE
09/23(土) HEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-2
10/05(木) 仙台MACANA
10/07(土) 青森Quarter
10/09(月) 札幌 DUCE
10/13(金) 岡山IMAGE
10/15(日) 松山WstudioRED
10/18(水) 熊本B.9 V2
10/20(金) 福岡DRUM Be-1
10/22(日) 広島SECOND CRUTCH
10/28(土) 新潟LOTS
11/10(金) 名古屋BOTTOM LINE
11/19(日) 赤坂BLITZ
11/23(木) 大阪BIG CAT


Spice of Life
07/25(火) 鹿児島 SR HALL
07/26(水) 熊本B.9V2

~CRAZYMAMA KINGDOM 10周年特別企画~ 10・CARNIVAL
07/28(金) 岡山CRAZYMAMA KINGDOM

LIQUIDROOM 13th ANNIVERSARY
08/04(金) 恵比寿LIQUIDROOM

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017
08/06(日) 国営ひたち海浜公園

TREASURE05X 2017
08/11(金) ELL/ell.FITS ALL/ell.SIZE

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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