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ゲスの極み乙女。ツアー「丸三角ゲス」東京ファイナル・日比谷野外大音楽堂ライブレポ

ゲスの極み乙女。 | 2017.09.06

 ゲスの極み乙女。の全国ワンマンツアー「丸三角ゲス」の最終公演が2017年9月3日、日比谷野外大音楽堂で行われた。5月にリリースされたニューアルバム『達磨林檎』の収録曲を引っ提げた今回のツアー。ファイナルとなったこの日は新曲が披露されるなど、ゲスの極み乙女。の最新バージョンをたっぷり体感できる内容となった。

 後方立ち見のエリアまでギッシリ埋まった野音。開演前にはYouTubeで動画が生配信され、観客がスマホでチェック。そこには新曲「あなたには負けない」の歌詞が動画として配信されていた。しばらくすると同曲「あなたには負けない」のエレクトロ系のトラックが聴こえてきて、黒の衣装を着たメンバー4人が客席の後方から左右に分かれて登場。会場の真ん中で踊りながら新曲を披露し、会場全体に気持ちいい一体感が広がる。ほな・いこか(Dr)の「えのぴょん、しっかりしてね?」というフレーズ、川谷絵音(Vo/Gt)の「ゲスの極み乙女。です。よろしくお願いします! 踊ろうぜ!」という挨拶とともに「シアワセ林檎」を披露。楽曲の途中でほな・いこかがステージ前方に出て来て、川谷とデュエット(その間のドラムはindigo la endの佐藤栄太郎がサポート)。さらにエレクトロ・ファンクのテイストを取り入れた「影ソング」へ。意外性に溢れたエンターテインメント性、質の高いバンドサウンドによって、一気に観客を魅了する。

 ちゃんMARI(Key)の「コポゥ!」から最初のMC。「野音、久しぶりだよね(前回の日比谷野外音楽堂公演は2015年5月)」(川谷)、「“こんなにお客さん近かったっけ?”と思いました」(休日課長/Ba)というトークの後は、多彩な楽曲を有機的につなげるシークエンスに突入。「ロマンスがありあまる」「crying march」などの人気曲もさらに磨きがかけられていたが、何と言っても印象的だったのはアルバム『達磨林檎』の収録曲だ。を立て続けに披露。えつこ、ささみおのゴージャズなコーラスをフィーチャーしたジャズ/プログレ/ヒップホップのハイブリッド・ナンバー「某東京」、ファンクのエッセンスを反映させたゲスの極み乙女。「午後のハイファイ」、イントロでちゃんMARIがアコギを演奏、抑制の効いたリズムとファルセットを交えたメロディが絡み合う「心地艶やかに」、そして、バウンシーなファンクビートを押し出した「ゲストーリー」でオーディエンスの身体を揺らす。さらなる音楽的な進化を遂げた『達磨林檎』の楽曲は、ライブのクオリティを確実にアップデートさせていた。それを支えているのはメンバーの卓越した演奏技術。全員がめちゃくちゃ上手くスリリングなアンサンブルがずっと続くので、一瞬たりとも飽きることがない。

「Dancer in the Dancer」を演奏した後、メンバーは一旦バックステージへ。「いけないダンスダンスダンス」のトラックが流れるなか、えつこ、ささみおがステージ中央で向かい合って美しい歌声を披露し、淡いブルーの衣装に着替えたメンバーが再び姿を現す。後半のスタートを告げたのは、ささみおのバイオリンも印象的だった「いけないダンス」。
刺激的な疾走感に満ちた「DARUMASAN」ではメンバー4人がステージ前方でダンス、さらに「だるまさんがころんだ」につなげる。この日のダンスタイムは、(“だるまさんがころんだ”で負けた)休日課長。ファンキーな振り付けで観客の笑いを誘う。余計なトークなどを挟まず、あくまでも音楽を軸にしたステージングに圧倒される。

「ドレスを脱げ」からライブはクライマックスへ。「ゲスノの極み乙女。と遊びませんか!」(川谷)というシャウトに導かれた「アソビ」、ライブアンセムのひとつである「jajaumasan」などで会場全体に熱狂を生み出す。さらに「今日、星は見えないですね。ホントは星が降ってる中でやりたかったんですけど」(川谷)というトークから「星降る夜に花束を」。美しいメロディで観客を魅了した。
本編ラストは「だけど僕は」「キラーボール」。アンコールでは、まず「私以外私じゃないの (Remix by PARKGOLF)」を披露。最新鋭のダンスミュージックとリンクしたリズムアレンジ、川谷、ほな・いこかのツインボーカル、休日課長、ちゃんMARIのソロ演奏などの要素を融合させたこのバージョンからは、優れた音楽家の集団であるゲスの極み乙女。の本質がはっきりと伝わってきた。
最後の曲は「スレッドダンス」。濃密な感情を込めたパフォーマンスとともにライブはエンディングを迎えた。

 新曲「あなたには負けない」は9月21日にiTunesプレオーダーが始まり、10月10日から配信スタート(「私以外私じゃないの (Remix by PARKGOLF)」も同時に配信)。さらに10月10日からは全国ワンマンツアー『ッアーーー!!!』が開催される。今回のツアー「丸三角ゲス」によってアルバム『達磨林檎』の充実ぶりを改めて示すと同時に、バンドの新しいビジョンを予見させたゲスの極み乙女。 その勢いは2017年後半、さらに加速することになりそうだ。

【取材・文:森朋之】
【撮影:井出康郎】

tag一覧 J-POP ライブ 男性ボーカル ゲスの極み乙女。

リリース情報

達磨林檎

達磨林檎

2017年05月10日

ワーナーミュージック・ジャパン

1. シアワセ林檎
2. 影ソング
3. DARUMASAN
4. 某東京
5. id2
6. 心地艶やかに
7. 午後のハイファイ
8. いけないダンスダンスダンス
9. 勝手な青春劇
10. 小説家みたいなあなたになりたい
11. id3
12. Dancer in the Dancer
13. ゲストーリー

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セットリスト

全国ワンマンツアー「丸三角ゲス」
2017.09.03@日比谷野外大音楽堂

  1. 1.あなたには負けない
  2. 2.シアワセ林檎
  3. 3.サイデンティティ
  4. 4.影ソング
  5. 5.ロマンスがありあまる
  6. 6.crying march
  7. 7.某東京
  8. 8.午後のハイファイ
  9. 9.心地艶やかに
  10. 10.ゲストーリー
  11. 11.Dancer in the Dancer
    ~いけないダンスダンスダンス~
  12. 12.いけないダンス
  13. 13.DARUMASAN
  14. 14.ドレスを脱げ
  15. 15.アソビ
  16. 16.jajaumasan
  17. 17.星降る夜に花束を
  18. 18.だけど僕は
  19. 19.キラーボール
 ENCORE
  1. En.私以外私じゃないの (Remix by PARKGOLF)
  2. En.ハツミ
  3. En.スレッドダンス

お知らせ

■ライブ情報

ゲスの極み乙女。
ワンマンツアー「ッアーーー!!!」

10/10(火) 赤坂BLITZ
10/11(水) 赤坂BLITZ
10/14(土) 横浜BAY HALL
10/19(木) 帯広 MEGA STONE
10/20(金) Zepp Sapporo
10/22(日) 仙台 GIGS
10/24(火) 新潟LOTS
10/25(水) 高崎 club FLEEZ
10/30(月) 福岡 DRUM LOGOS
10/31(火) 熊本 B.9 V1
11/02(木) 岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
11/03(金) 周南 RISING HALL
11/06(月) 新木場 STUDIO COAST
11/07(火) 新木場 STUDIO COAST
11/10(金) 京都 KBSホール
11/15(水) 鹿児島 CAPARVOホール
11/16(木) 鹿児島 CAPARVOホール
11/18(土) 長崎 DRUM Be-7
11/19(日) 長崎 DRUM Be-7
11/21(火) 柏 PALOOZA
11/29(水) Zepp Nagoya
11/30(木) Zepp Osaka Bayside

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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