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Lastrum主催オーディション「ニューカマー発見伝」決勝ライブ!

Lastrum | 2017.09.08

 今年、設立20周年を迎えた「Lastrum」が新しい才能を見つけ出すために企画し、1月26日・下北沢 LIVEHOLICに於ける予選第1回を皮切りに、東京と大阪で計6回行ったライブオーディション『ニューカマー発見伝』。予選を勝ち抜いたBluems、ザ・モアイズユー、Rollo and Leaps、Mankind Rhythms、レルエ、浪漫革命が、9月3日・新代田FEVERに集結。開演前の会場内は談笑する観客の声が響きつつも、どことなく緊張感が漂っていた。


【Mankind Rhythms】
司会の藤田琢己に紹介され、最初にステージに登場したのはMankind Rhythms。中野瑛斗(Vo)、大石皓貴(G・Cho)、龍野良(B・Cho)、佐々木翔梧(Dr・Cho)がステージに並び、1曲目「Take me higher」の演奏がスタート。ファンキーなサウンドに包まれながら軽やかにステップを踏んで歌う中野の姿が目を引く。誰よりも楽しそうな彼の姿に誘われ、2曲目「Beyond」の頃には、届けられるサウンドに身を任せた観客も明るい笑顔を浮かべていた。そして「一緒に乗ってくれますか!」と中野が観客に呼びかけて突入した後半は、サポートメンバーのトランペット、サックス、トロンボーンも参加。華やかな音色で彩った「Feel what you want」「Crazy For You」「WORKER」をエネルギッシュに躍動させ、ファンクとロックを融合させたサウンドを存分にアピールしていた。

【レルエ】
SEが流れ始めた後、ステージに現れた櫻井健太郎(Vo・G)、エンドウリョウ(B)、Saya(Vl・Syn・Cho)とサポートメンバーたち。オープニングを飾った「シルエット」が響き渡った瞬間、会場内は一気にドリーミーな空間と化した。続いて2曲目「流星群」は、シンセサイザーの音像、バイオリンの旋律、ダンスビートがドラマチックに開花。序盤からオリジナリティが堂々と煌めいていた。そして「ここに立てて嬉しいです。僕たちの音楽を精一杯伝えていこうと思います」という櫻井の力強いMCを挟んで突入した後半は「BGM」のキラキラしたメロディが観客を優しく包み込み、ラストの「シンデレラガール」はベースのエンドウが手拍子を煽る場面も交えながら疾走感に溢れたサウンドを展開。最初から最後までユニークな編成と独特な音楽性が際立っていた。

【ザ・モアイズユー】
本多真央(Vo・G)、以登田豪(B・Cho)、峰松慧(Dr・Cho)がステージに登場。「大阪から歌いに来ました。ザ・モアイズユーです!」という挨拶と共に「光の先には」がスタートした。潔い3ピース編成によるサウンドが熱い。続いて披露された「旅は続く」と「花火」のエモーショナル且つ瑞々しいメロディは、歌を届けることを大事にしているバンドの姿勢を自ずと示していた。「オーディションライブは、いつもとは違う空気感。これはこれで楽しんでます。もちろん勝つためにやってます。勝ちたいからやってますけど、戦いは今日だけじゃない。明日も明後日も続きます。いろんなことを乗り越えた先で、みなさんとまた会いたいと思います」、本多のMCを挟んで最後に届けられた「涙よりはやく」は、彼らに漲る力強い意志を宣言する曲として響き渡っていた。

【Bluems】
爽やかなアルペジオで彩った「ビターズ・エンド」からスタートしたBluemsのライブ。大塚真太朗(Vo・G)、山中卓人(G・Cho)、辻本秀太郎(B・Cho)の歌声から生まれる美しいハーモニーが、序盤から冴え渡っていた。そして新曲「スロウ」も披露。オーディションの場ではあるものの、演奏と歌を届けることを心から楽しんでいるメンバーたちの様子が伝わってきた。「今日は新編成での初ライブ(キーボードの中村直人が8月末に脱退した)です。新しいバンドを組んだくらいの気持ちです。ニューカマー度ではどのバンドにも負けないつもりなので(笑)」、大塚のウィットに富んだMCが観客を和ませた場面を経て、後半は「Sail To the Sea」と「Wednesday Escape」を演奏。緻密に練られたサウンドアレンジと豊かな表現力が際立つステージであった。

【浪漫革命】
楽器隊が準備を進める中、じろー(Vo)も登場。1曲目「サマタイム」がスタートすると、フロアの天井からぶら下げられたミラーボールが回転。どこか懐かしさを覚えるメロディ&ファンクを融合させたサウンドが文句なしに気持ちいい。「夏が終わりそうだけど、僕たちまだまだ熱くやっていきますよ」というMCの後に披露した2曲目「午後の珈琲」も身体を揺らしながら耳を傾ける観客を温かく包み込んでいた。続いて新曲だという「Lovely moon night」も届けられ、穏やかな恍惚感が漂っていた会場内。そして「四季折々、いろんなロマンを感じながらやっております」という言葉を挟み、最後を締めくくったのは「今夜だけ」。この時点で観客はすっかり彼らの音楽に夢中。甘酸っぱい風味と刺激を兼ね備えたあらゆる曲が、バンド名「浪漫革命」を鮮やかに体現していた。

【Rollo and Leaps】
高谷瞳二(G・Vo)、石岡和樹(G)、小原望史(B)、JACKSON kaki(Dr)がステージに登場。最初に演奏したのは、美しいコードの響きが真っ直ぐに迫って来た「ミッドナイター」。ギターロックの醍醐味をストレートに体感させてくれるサウンドだった。そして「僕もワクワクしながらライブを観させてもらいました。こういう機会を作って頂き、ありがとうございます!」というJACKSON kakiのMCを挟んで、シャープなビート、きらびやかな音像を満載した「Forenoon」。「この後、みなさんの投票があります。ぜひ投票してください。熱い気持ちは誰にも負けないので」と高谷が観客に呼びかけ、ラストに届けられたのは、徐々に熱量を高めていく展開がドラマチックだった「箱庭の子どもたち」。爽やかな余韻を残してステージから去ったメンバーたちを、大きな拍手が見送っていた。

こうして全てのライブが終了し、観客はお気に入りのバンドの名前を書いて投票。その結果を踏まえた審議がバックステージで行われた後、まずは協賛企業の山野楽器とSteinbergから贈られる特別賞が発表された。結果と受賞者のコメントは以下の通り。

【山野楽器賞 ベース部門】
Bluems 辻本秀太郎
「ポール・マッカートニーが大好きなので嬉しいです(※賞品のベースは、ポール・マッカートニーの愛機と同型のHofnerのベースだった)」
【山野楽器賞 ギター部門】
Rollo and Leaps 石岡和樹
「嬉しいです。穴の空いているギター(※サウンドホールがあるセミホローボディのギター)が欲しかったんです」
【Steinberg賞】
レルエ
「ずっとCubaseを使ってきたので、めっちゃ嬉しいです(※賞品はオーディオインターフェイスのUR824。CubaseはSteinbergのDAW)」

そして、いよいよグランプリアーティストの発表だ。
約3000組の応募があったという『ニューカマー発見伝』。今回その頂点に輝いたのは、浪漫革命だった。 優勝賞金100万円のボードを掲げ浪漫革命のメンバーがステージ上に並んだ。「まさに“ロマンを革命したぞ!”みたいな気分です。これからもどんどん革命していくんで、よろしく!」と喜びを表し、会場からの温かい拍手と歓声が彼らを包んでいた。こうして締めくくられた2017年度のLastrum主催オーディション『ニューカマー発見伝』。今後も期待の新人アーティストをシーンに輩出すべくオーディション・シリーズとして実施が予定されているとの事で、その動向に注目してゆこう。

【取材・文:田中 大】
【写真提供:ラストラム・ミュージックエンタテインメント】


<予選第3回、東京・大阪レポート>
http://music.emtg.jp/liveReport/20170810334164f4b
<予選第2回、東京・大阪レポート>
http://music.emtg.jp/liveReport/20170610086641212
<予選第1回、東京・大阪レポート>
http://music.emtg.jp/liveReport/201703094291a996e

ニューカマー発見伝特設サイト
http://new.lastrum.co.jp/feature/newcomer

tag一覧 Lastrum ライブ

セットリスト

Lastrum設立20周年
『ニューカマー発見伝』
決勝ライブ
2017.9.3@新代田FEVER

    Mankind rythms
  1. 1.Take me higher
  2. 2.Beyond
  3. 3.Feel what you want
  4. 4.Crazy For You
  5. 5.WORKER
  6. レルエ
  7. 1.シルエット
  8. 2.流星群
  9. 3.BGM
  10. 4.シンデレラガール
  11. ザ・モアイズユー
  12. 1.光の先には
  13. 2.旅は続く
  14. 3.花火
  15. 4.涙よりはやく
  16. Bluems
  17. 1.ビターズ・エンド
  18. 2.スロウ
  19. 3.Sail To the Sea
  20. 4.Wednesday Escape
  21. 浪漫革命
  22. 1.サマタイム
  23. 2.午後の珈琲
  24. 3.Lovely moon night
  25. 4.今夜だけ
  26. Rollo and Leaps
  27. 1 ミッドナイター
  28. 2 Forenoon
  29. 3 箱庭の子どもたち

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