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KEYTALK 「新感覚KEYTALK泡みたいに弾けるツアー ~涼しくなろうぜ!!バボバボ~」ファイナル

KEYTALK | 2019.07.30

 ステージに勢いよく駆け込んできて、元気よく飛び跳ねた小野武正(G・MC・Cho.)、首藤義勝(Vo・B)、寺中友将(Vo・G)、八木優樹(Dr・Cho)。そして、「BUBBLE-GUM MAGIC」の演奏がスタートするや否や、会場内は早くもライブのクライマックスへと到達したかのような熱気に包まれた。一気に放たれたエネルギッシュなサウンドに刺激されて、掲げた腕を勢いよく揺らしながら歓声を上げた観客。「楽しむ準備はできていますか? 暴れていこうぜ!」――巨匠(寺中の愛称)の煽りの言葉を挟んで2曲目「SAMURAI REVOLUTION」に突入すると、満杯のフロアは、ますます激しいダンスで揺れ動き、「ロトカ・ヴォルテラ」と「パラレル」も披露されたことにより、メンバーたちも観客も完全に汗だくとなっていた。

「今回のツアーは3本。短いツアーですけど、今日はファイナルということで、大阪、名古屋で溜めてきたパワーを存分に発揮して、みんなを楽しませたいと思います!」と宣言した後、缶ビールを開けてゴクゴクと飲んだ巨匠。「今日は新曲とか、懐かしい曲もあるかもしれないから、あんまり飲むと歌詞が出てこなくなっちゃう。でも、いっぱい飲んで、楽しくなっちゃって、無駄なことを考えない方が、もしかしたらちゃんと歌えるかも(笑)」と言った彼に対して、「わかる!」と義勝が激しく頷いた。お酒が大好きなふたりならではのやり取りを見て、観客は大爆笑。そんな場面を経てスタートした「グローブ」の疾走感にあふれたサウンドが、実に心地よかった。続いて、「Love me」「color」「コースター」……強力極まりない曲を、さらに連発。「Summer Venus」は、特に爆発的な盛り上がりを巻き起こした。あの印象的なリズムを刻むイントロが鳴り響くと、夢中になって手拍子を始めた観客。《アミーゴ!》《ブラボー!》という掛け声も上がる空間は、まるでカーニバルの会場のような狂騒状態に至っていた。

 再び迎えたMCタイムで、また缶ビールを開けた巨匠。その隣では、武正が謎のドリンクを飲んでいた。「何飲んでるの?」と訊かれて、「これですか? アミノ酸です。最近、僕、筋トレをしてまして。せっかくできた筋肉が分解しないように、アミノ酸を摂ってます」と丁寧に答えていたが……ツアー初日の大阪公演の時点で、この話題に関するやり取りに飽きていて、気乗りがしない様子の巨匠の姿が、観客の和やかな笑いを誘った。そして、数年前に武正がメインキャストとして出演して、巨匠、義勝、八木も端役で登場したドラマ(スペースシャワーTVで放映された『スリーピース~とあるクソバンドが自然消滅するまで~』)について4人が賑やかに語り合ったりもした後、ライブは後半戦へ。会場の外はまだジメジメしている梅雨の天候だったが、「海」「boys & girls」「summer tail」は、一足早い真夏のムードを漂わせていた。そして、「桜花爛漫」によって、一気に爽やかな空気に包まれたフロア。KEYTALKの曲は、季節感や和的な情緒を帯びたものが、実はたくさんあることを、改めて体感させられるひと時であった。

 義勝のお気に入りのサマーチューンなのだという「タイポロジー」。八木のアグレッシブなドラムソロも交えて爆発的に盛り上げた「YGB」。メンバー全員が一丸となって爆音を轟かせまくった「B型」……会場内の気温がますます上昇したところで迎えた小休止。『新感覚KEYTALK泡みたいに弾けるツアー~涼しくなろうぜ!!バボバボ~』というツアータイトルの“バボバボ~”を、指定した振付(手のひらを閉じながら後ろに引く)も交えながら一緒に叫んだ観客を見て、大喜びしていた巨匠。ツアーが始まった時は5位だった中日ドラゴンズが7連勝して、一気に3位に躍り出たことに触れて、「みなさんのおかげです!」と感謝した八木。どちらのコール&レスポンスが盛り上がるのか突然争い始めた武正と八木(武正はお馴染みの“ペーイ!”、八木はいつもの“アス!”をアレンジした“ニャス!”)……演奏している時は文句なしにかっこいいのだが、合間のMCでは親しみやすいキャラクターをとことん滲ませていたメンバーたち。KEYTALKならではの素敵なギャップが炸裂しまくっていた。

 大合唱、ダンス、発汗、咆哮、アドレナリン分泌の申し子と化した観客が、全力で興奮を露わにしていた本編ラストの3曲、「YURAMEKI SUMMER」「MATSURI BAYASHI」「MONSTER DANCE」は、こうしてレポートを書きながら思い出しても、身体が熱くなりそうなくらい圧倒的なものであった。特に凄まじい盛り上がりとなったのは、やはり「MONSTER DANCE」。振付を完璧に踊っていた人々の顔に浮かんでいたのは、まぶしいくらいのパーフェクトな笑顔。最高の空間を生み出すことができて、メンバーたちも嬉しかったに違いない。

 アンコールを求める歓声に応えてステージに戻ってきた4人。缶ビールを手にしている巨匠、相変わらずアミノ酸飲料を大事そうに持っている武正、お揃いのTシャツを着て仲良く並んでいた義勝と八木……自由奔放な彼らの佇まいは、眺めていると何とも言えず和やかな気持ちになった。そして、「お知らせしちゃいます。秋にアルバム出します! 早く聴いてほしい。お楽しみに!」と、武正が今後の予定を発表。巨匠が「ビール飲み過ぎたから」と言い、カゴメのベジチャージドリンク“ONEDAY”をゴクゴクと美味しそうに飲み干した後に披露されたのは、“KAGOME「GO!ME.」テーマソング”として書き下ろされた新曲「ララ・ラプソディー」。軽快なロカビリー風味のサウンドが、とても気持ちよかった。

 アンコールの2曲目「One side grilled meat」は、歓声を上げながら飛び跳ねていた観客のエネルギーが、会場を激しく震わせていた。そして、「みんなで夏をここに作り出しましょう!」という言葉を巨匠が添えた「MABOROSHI SUMMER」が、ラストを飾った。大合唱を誘うメロディ、極上のダンスビート、起伏に富んだドラマチックな展開を心から楽しんでいた観客の姿は、まさしく「幸福」という言葉がふさわしい風景を作り上げていた。

「新感覚KEYTALK泡みたいに弾けるツアー~涼しくなろうぜ!!」と八木が言ったのに続いて、「バボバボ~」と叫んだ観客。それを合図に記念撮影が行われた後、手を振りながらステージから去ったメンバーたち。このライブの全篇で漂っていた桁外れの熱気は、彼らの大きな自信に繋がったのではないだろうか。今年もKEYTALKは各地の夏フェスにたくさん出演するが、ますますライブバンドとしての評価を揺るぎないものにするはずだ。

【取材・文:田中 大】
【撮影:後藤壮太郎】

tag一覧 J-POP ライブ 男性ボーカル KEYTALK

リリース情報

配信シングル「ララ・ラプソディー」

配信シングル「ララ・ラプソディー」

2019年06月25日

UNIVERSAL MUSIC LLC

01.ララ・ラプソディー

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セットリスト

新感覚KEYTALK泡みたいに弾けるツアー 〜涼しくなろうぜ!!バボバボ〜
2019.7.18@Zepp Tokyo

  1. 01.BUBBLE-GUM MAGIC
  2. 02.SAMURAI REVOLUTION
  3. 03.ロトカ・ヴォルテラ
  4. 04.パラレル
  5. 05.グローブ
  6. 06.Love me
  7. 07.color
  8. 08.コースター
  9. 09.Summer Venus
  10. 10.海
  11. 11.boys & girls
  12. 12.summer tail
  13. 13.桜花爛漫
  14. 14.タイポロジー
  15. 15.YGB
  16. 16.B型
  17. 17.YURAMEKI SUMMER
  18. 18.MATSURI BAYASHI
  19. 19.MONSTER DANCE
  20. 【ENCORE】
  21. EN01.ララ・ラプソディー
  22. EN02.One side grilled meat
  23. EN03.MABOROSHI SUMMER

お知らせ

■ライブ情報

KEYTALK×Xの方程式 この空に響け2マンラプソディー 〜実に面白いネ
09/27(金)熊本 Django
<出演者:cinema staff>
09/28(土)大分 T.O.P.S Bitts HALL
<出演者:cinema staff>
10/5(土)岩手 盛岡 CLUB CHANGE WAVE
<出演者:後日解禁>
10/6(日)福島 郡山 HIPSHOT JAPAN
<出演者:後日解禁>
10/11(金)石川 金沢 EIGHT HALL
<出演者:THE BAWDIES>
10/12(土)新潟 LOTS
<出演者:THE BAWDIES>
10/19(土)愛媛 松山 W studio RED
<出演者:女王蜂>
10/20(日)高知 CARAVAN SARY
<出演者:女王蜂>
10/24(木)静岡 SOUND SHOWER ark
<出演者:indigo la End>
10/26(土)広島 BLUE LIVE
<出演者:FLOW>
10/27(日)岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
<出演者:FLOW>
10/31(木)神奈川 川崎 CLUB CITTA’
<出演者:MUCC>



■イベント情報

ジャイガ-OSAKA GIGANTIC ROCK FES 2019-
08/03(土) 舞洲スポーツアイランド 太陽の広場 "ジャイガ" 特設会場

SUPER SLIPPA 10
08/04(日) 台北・南港展覽館

LIQUIDROOM 15th ANNIVERSARY
08/07(水) 恵比寿LIQUIDROOM

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019
08/11(日・祝) 国営ひたち海浜公園

SUMMER SONIC 2019
08/16(金) 東京 ZOZO マリンスタジアム&幕張メッセ

静岡市「駿府城夏祭り 水祭 -suisai-」
08/16(金) ZOZO マリンスタジアム&幕張メッセ

MONSTER baSH 2019
08/24(土) 国営讃岐まんのう公園

RUSH BALL 2019
09/01(日) 泉大津フェニックス

TREASURE05X 2019 "HERE WE GO AGAIN"
09/07(土) 愛知 蒲郡ラグーナビーチ

ベリテンライブ2019 Special
09/08(日) 井頭公園 運動広場

Let’s go to the 30th LUCKY “TOTALTALK"
09/10(火) 千葉LOOK

阿蘇ロックフェスティバル2019 in 北九州
09/29(日) ミクニワールドスタジアム北九州

※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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