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Attractions、AAAMYYYとBlack Boboiを迎えた『Attractions“Satisfaction”TOUR with Guest』

Attractions | 2019.10.09

 偉大なアーティストをいくつも生んだ歴史ある福岡から、また一つ若い才能が世界を目指す。その名はAttractions。音源を聴くとクールでキャッチーなシンセ・ロックあり、爆裂ハードなガレージ・ロックありで、ダンスとロック、レトロとフューチャーが共存するイキのいい音を鳴らしてる。ルックスもクールでかっこいい。生身の彼らがどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、9月26日木曜日、渋谷WWWへと足を運ぶ。

 ツアー・タイトルは「Attractions“Satisfaction”TOUR with Guest」。先陣を切るゲスト・アーティストはAAAMYYY(エイミー)だ。Tempalayのメンバーとして活動し、楽曲提供やサポート演奏も多い彼女だが、今日はバンドを率いたピン・ボーカルで勝負する。これが実に素晴らしく、ストイックなファンクやR&Bのビートに乗ったアンニュイでナチュラルな歌声も、切なくもポップなメロディも、きゅっと縛ったロング・ヘアーに黒とベージュのクールな上下も決まってる。「Attractionsのために盛り上げます!」と、笑顔で張り切る姿も好感度大。真ん中あたりで歌った「屍を越えてゆけ」は、エグいタイトルとは裏腹にとてつもなくエモく切なくラウドなモダン・ロック・バラードの逸品で、思わず「かっこいい…」とつぶやいてしまう。全8曲、彼女の才能の広さと深さを存分に見せつけるアトラクティブなステージだった。

 続いてのゲストは、小林うてな、Julia Shortreed、ermhoiという麗しき女性3人によるユニット・Black Boboi。3人でキーボードとPCを操るスタイルで、うてなはスティールパンを、Juliaはエレクトリック・ギターも弾く。その音楽を何と言えばいいだろう。中近東やアフリカを思わせるエスニックなエレクトロ・ビート、アンビエントな電子音、ドラムンベース風のダンス・ミュージック、ノイズとパーカッションのチルアウト・ミュージックなど、ダークでエクスぺリメンタルな音空間が途切れなく続く。それでいてメロディがくっきりとした歌もので、3人がそれぞれボーカルを取り、重なり合うハーモニーが美しい。一見突き放すようにダークなのに音に不思議なぬくもりがあり、JuliaのMCもほっこりと可愛らしい。今後に大注目のクール・ビューティー3人組だ。

「What’s Up,Tokyo! Are You Ready for ROCK?」

 開演からちょうど2時間、いよいよAttractionsが姿を現し、ボーカリストが高らかに第一声を放った。ミドル・テンポの引き締まったディスコ・ビートに乗せ、左利きのギタリストが豪快なリフを奏で、ボーカリストはタンバリンを叩きながら歌う。頭上で回るミラーボールが良く似合う、第一印象はいかしたパーティー・ロック・バンド。曲は「Knock Away」から「Leilah」へ、ストイックなビートにファンキーなカッティング、女性キーボーディストが弾くキラキラしたシンセのリフを合わせた、スペイシーなダンス・ロックが無条件で楽しい。「心の中をカラッポにして感じてください」と、挑戦的な笑顔のボーカリストが言う。フロアを埋めたオーディエンスが思い思いに手を挙げ応える。いい雰囲気だ。

 ボーカルTAROはチャーミングな動きと野性味あふれる歌で人を惹きつけ、ギターTAKEは鋭いカッティングとソロとバッキングを混ぜたような独特のリフを弾く。ベースJUNは高く構えたベースで滑らかなグルーヴを奏で、ドラムスAKIRAはわき目もふらずリズム・キープに徹する。サポート・キーボードのNANAは煌めくシンセのキャッチーなメロディでサポート以上の存在感を放つ。「Baby Relax」から「Rock’n the Weekend」へ、やさぐれた感触のロックとシンセ・ポップを掛け合わせたような、多幸感あるサウンドが途切れない。5人のバランスは絶妙だ。

 「自分らが“満足”できるツアーにしたいと思って最高の仲間を呼びました。みんな素晴らしいライブをやってくれて、おかげですげー緊張した(笑)。でもみんなの顔を見て安心しました。ありがとう」

 TAROが“Satisfaction”に引っかけたMCで会場を和ませ、続けてツアー・タイトルになった最新シングル「Satisfaction」へ。音源では広い空間を使ったダンス色の濃い仕上がりだったが、ライブでは実に直線的で挑発的でとことんワイルド、アンセミックなロック・チューン。ミラーボールが回る中で歌われた、スローでメロウでドリーミーな「Man on the Moon」には、NANAがキュートなボーカルで華を添える。彼らのルーツの一つには60年代から2000年代に至るUKロックがあると聞くが、サイケな歪みと独特の陰りと踊れるフィーリングには確かにUK的なキャラクターがあるように聴こえる。身体の熱狂というより頭の中が踊るような独特の感触がある。

 TAROが長めのMCで、バンドの結成から福岡・大名のアパレル・ブランド「BINGO BONGO」との出会い、レーベル「GIMMICK_MAGIC」の立ち上げ、そして現在に至る道のりを話す。音楽を通して多くの仲間と、そしてここに来ている人たちと出会えたこと。「感動してます」という言葉に本音がにじむ。「あと2曲、もうちょっと踊りたくないですか?」と笑顔で呼びかける声に、フロアから一斉に手が挙がった。コシの強いファンキーなミドル・チューン「Instant Jam」から「Daydream Moonrise」へ。「夢見る人たちのために書きました。俺らは夢に向かって進み続けます」とTAROが叫ぶ。まだ数は少ないが、今日のオーディエンスが核となってバンドは成長する。ここにいる全員がそれを知ってバンドを後押ししようとしていることに胸が熱くなる。

 アンコール。ギターTAKEのバースデーを祝うサプライズで、会場があたたかいムードに包まれた。ドラムスAKIRAのハイテンション物販アピールに笑いが起きた。ボーカルTAROの「みんなの笑顔が見たいのでまた来ます。その時はよろしく」という挨拶に大歓声が湧き起こった。ラスト・チューン「FUTURE」の、ポップなシンセとエイトビートのロックンロールとの自然な融合に、懐かしいような新しいような不思議な気持ちになった。9曲50分、Attractionsのライブは想像以上にワイルドでハッピーでチャーミングだった。こちらのツアー10月22日(火・祝)には地元福岡DRUM LOGOSにて、韓国よりSE SO NEONを迎えたファイナルが開催される。機会があれば一度観てほしい。Attractionsには夢がある。

【取材・文:宮本英夫】
【撮影:横山マサト】

tag一覧 J-POP ライブ 男性ボーカル Attractions

リリース情報

Satisfaction

Satisfaction

2019年07月17日

GIMMICK-MAGIC

01.Satisfaction
02.Man on the Moon
03.Satisfaction(Original English Version)

セットリスト

Attractions
“Satisfaction” TOUR with Guest
2019.9.26@渋谷WWW

  1. 01.Knock Away
  2. 02.Leilah
  3. 03.Baby Relax
  4. 04.Rock’n the Weekend
  5. 05.Satisfaction
  6. 06.Man on the Moon
  7. 07.Instant Jam
  8. 08.Daydream Moonrise
【ENCORE】
  1. 01.Future

お知らせ

■ライブ情報

Attractions“Satisfaction” TOUR
with Guest SE SO NEON

10/22(火・祝) [福岡]DRUM LOGOS

【追加情報】
10/26(土) Attractions「Satisfaction Tour After Party」を開催します!
詳細はこちらをご覧ください
https://attractions-music.jp/news/1435



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※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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